こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

生活作文が書けないと悩む子どもは多いです。
保護者の方としても、どのようにすれば生活作文を書けるようになるのかと、悩まれているのではないでしょうか。
結論
生活作文は、テーマを具体化することが重要です。
出来事や感想を書くだけでなく、「変化」や「成長」に注目できると、良い作文を書くことができます。
今回は、生活作文の書き方について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が生活作文の宿題を通して、作文を書くことが得意になるための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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生活作文のテーマ選びのポイント



生活作文のテーマとして、「特別な出来事」を書こうとして、「最近は自分には特別な出来事なんて起こらなかった!」と悩んでしまう子どもは多いです。
しかし、生活作文のテーマは、「特別な出来事」である必要はありません。
作文は、「出来事を説明する文章」ではないからです。
生活作文を書くことが苦手な子どもは、テーマ選びの考え方が間違ってしまっていることも多いため、着目するポイントを変えてみると良いかもしれません。
生活作文のテーマ選びのポイントは、主に次の2つです。
生活作文のテーマ選びのポイント
ポイント1:出来事よりも「変化」や「成長」に注目する
生活作文のテーマ選びでは、出来事そのものよりも、「変化」や「成長」に注目することが大切です。
生活作文では、出来事の説明よりも、「その出来事を通してどのようになったか」という点のほうが重要な要素だからです。
そのため、出来事そのものは、日常のことでも些細なことでも問題ありません。
「何が起こったか」を一生懸命探すのではなく、些細なことでも構わないので、最近あった気持ちの変化や環境の変化、気づきや成長などを探してみると良いです。
ポイント2:具体化が大事
作文のテーマは、具体化することが重要です。
テーマを具体化したほうが、内容の濃い作文を書くことができるからです。
たとえば、「1年間の思い出」というような抽象的なテーマよりも、より具体化して「運動会の思い出」をテーマにしたほうが書きやすいですし、もっと具体化して「運動会のクラスリレーで、みんなで協力して1位を取ったこと」にしたほうが書きやすいです。
いろいろなことをたくさん書こうとするのではなく、「変化」や「成長」に関わる具体的なエピソードを、深く掘り下げて書いたほうが良いです。
生活作文のテーマ例



ここからは、生活作文の具体的なテーマ例をご紹介します。
テーマを決める際の参考にしてください。
生活作文の具体的なテーマ例
テーマ例1:特別なイベントや体験
直近に特別なイベントや体験があったようであれば、それを生活作文のテーマにすると良いです。
旅行や運動会、遠足、発表会など、大きなイベントごとがあると作文を書きやすいです。
一方で、特別なイベントをテーマにすると、単なる出来事の説明になってしまったり、「楽しかった」「嬉しかった」などの感想を書くだけになってしまったりすることが多いです。
「出来事」そのものをテーマにするのではなく、その出来事を通しての「成長」や「変化」をテーマにすると良いです。
たとえば、「遠足で動物園に行ったときに見たキリンがかわいかったので、もっとキリンのことを知りたくなった」や、「マラソン大会の練習を通して、毎日続けることの大切さに気づいた」などといった部分に焦点を当てられると良いです。
テーマ例2:新しくはじめたこと
最近新しくはじめたことや趣味、興味を持ちはじめたことなどがあるようであれば、それを生活作文のテーマにすると良いです。
新しくはじめたことは、まさに「変化」をテーマに作文を書きやすく、生活作文向けのテーマです。
はじめた理由などを書くことで、最近の気持ちの変化を書くことができますし、これからの希望を書くことで、成長への期待を書くこともできます。
テーマ例3:部活動・習い事について
部活動やクラブ活動、習い事などに取り組んでいるようであれば、それを生活作文のテーマにすると良いです。
部活動や習い事を通して「成長できた」という経験は多いと思うので、作文を書きやすいテーマです。
部活動や習い事に関しても、「試合で優勝して嬉しかった」というような「出来事」や「感想」をテーマにするのではなく、「基礎練習を積み重ねることが大事であることがわかった」や、「一緒に頑張ることで絆が深まった」などの、「成長」や「変化」をテーマにできると良いです。
テーマ例4:日常の中での新たな気づき
生活作文のテーマは特別な出来事である必要はなく、日常の中での新たな気づきをテーマにするのも良いです。
普段の生活の中にも、「変化」や「成長」は溢れています。
日常であるがゆえに気づきにくいテーマかもしれませんが、難しく考えず、日常生活を振り返ってみると良いでしょう。
たとえば、「冬の日に窓から差し込む太陽が暖かく、いつも当たり前のようにそこにある太陽のありがたみを感じた」や、「友達と宇宙飛行士の話をしていて、宇宙に興味を持った」など、日常の些細なことであっても、「変化」を見つけて作文のテーマにできると良いです。
生活作文の書き方



生活作文を書くときは、次のようなステップで書くようにすると良いです。
生活作文を書くための5つのステップ
- テーマを決める
- 書きたいことをメモする
- 作文の構成を決める
- 実際に作文を書いてみる
- 作文が書けたら見直しをする
実際に作文を書く段階では、「作文の構成を決める」部分が大きなポイントになります。
作文の構成を決めずに、題名や1行目から作文を書こうとすると、なかなか書き進めることができません。
書きはじめる前の準備が重要になります。
具体的な作文の書き方については、『小学生の作文の書き方!親子でできる5つのステップと練習法』で詳しく解説しています。
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小学生の作文の書き方!親子でできる5つのステップと練習法
続きを見る
生活作文の例文
ここからは、生活作文の例文をいくつか紹介していきます。
ダイジェスト版で短文を紹介しますので、あくまでも「参考」という形でご活用ください。
生活作文の例文
例文1:旅行での体験について
私は、夏休みに家族で鎌倉に行きました。大仏を見たり、お寺を周ったりして、昔の人の暮らしに触れたりしました。はじめは「ちょっとつまらなそう。」と思っていたけれど、社会の教科書の写真で見た大仏を実際に見て、歴史っておもしろいと思いました。教科書に出てきた他の場所にも行ってみたいと思いました。
例文2:部活動について
夏休みのバスケの大会で、ぼくたちのチームは1回戦で負けてしまいました。すごくくやしかったけれど、みんなで声をかけ合って、最後まであきらめずに頑張れたのが嬉しかったです。試合には負けてしまったけれど、チームや仲間の大切さを感じた試合でした。
例文3:新しい趣味について
この夏、イラストを描くことにハマりました。はじめは上手く描けずにイライラしたけれど、毎日少しずつ練習したら、だんだん上手になってきました。人に見せるのは少しはずかしいけれど、友達に「すごいね。」と言われて自信がつきました。好きなことに夢中になることは、すごく楽しいことだと気づきました。
例文4:日常の中で気づいたことについて
いつも友だちといっしょに学校に行っています。しかし、ある日、友だちが休んで一人で登校したら、とてもさびしく感じました。普段は当たり前だと思っていたけれど、朝に話しながら歩く時間は、実はとても大切で幸せなことなんだと気づきました。これからはもっと大事にしたいです。
まとめ
それでは、生活作文の書き方についての解説をまとめます。
結論
生活作文は、テーマを具体化することが重要です。
出来事や感想を書くだけでなく、「変化」や「成長」に注目できると、良い作文を書くことができます。
生活作文のテーマ選びのポイントは、主に次の2つです。
生活作文のテーマ選びのポイント
生活作文の具体的なテーマ例をご紹介しました。
生活作文の具体的なテーマ例
生活作文を書くときは、次のようなステップで書くようにすると良いです。
生活作文を書くための5つのステップ
- テーマを決める
- 書きたいことをメモする
- 作文の構成を決める
- 実際に作文を書いてみる
- 作文が書けたら見直しをする
生活作文の例文をいくつか紹介しました。
生活作文の例文
今回の記事が、お子様が生活作文の宿題を通して、作文を書くことを得意にしていくきっかけになればとてもうれしいです。
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小学生の作文の書き方!親子でできる5つのステップと練習法
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