こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

福祉作文が書けないと悩む子どもは多いです。
保護者の方としても、どのようにすれば福祉作文を書けるようになるのかと、悩まれているのではないでしょうか。
結論
福祉作文のテーマは、身近に起きた体験と結びつけて考えるようにすると良いです。
事実を説明するだけでなく、考えたことや気づいたことに注目するのがポイントです。
今回は、福祉作文の書き方について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が福祉作文を書くことを通して、社会課題について考えられるようになるための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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福祉作文のテーマの決め方



福祉作文のテーマは、次のように決めると良いです。
福祉作文のテーマの決め方
決め方1:身近なことをテーマにする
福祉作文のテーマを決めるときは、身近な事柄をテーマにするのがポイントです。
ニュースや教科書にあるような難しいテーマよりも、身近なテーマのほうが説得力のある作文を書けるからです。
「福祉」というと難しく感じますが、福祉に結びついた身近な出来事であれば、作文のテーマとして扱いやすいです。
福祉は身近な暮らしと密接に結びついているので、あまり難しく考え過ぎずに、身の回りからテーマを探してみると良いです。
福祉に関する身近なテーマ
- 困っている人への手助けについて
- 思いやりや優しさについて
- 助け合うことについて
- お年寄りとの交流について
- ボランティア活動について
- 病気や障害について
- 優先席やバリアフリーについて
- 貧困について
決め方2:実体験に結びつけて考える
福祉作文のテーマはを決めるときは、実体験に結びついたものにすることが重要です。
人から見聞きしたことよりも、自分で体験したことのほうが、深く考えて作文を書くことができるからです。
福祉に関係する実体験なんてないのではないかと思う子どもも多いのですが、身近なテーマと結びつけて考えると、思ったよりも多くの体験をしているものです。
たとえば小学生であれば、祖父や祖母、近所のお年寄りの方々との関わりの中で、思いやりや優しさ、助け合いに関する体験をすることも多いでしょう。
中学生であれば、施設などでバリアフリーとなっている部分を見る機会もありますし、ボランティア活動に参加する機会もあるでしょう。
「福祉」という大きなテーマで見るのではなく、身近な出来事から、福祉に関する体験をしていないか探してみると良いです。
決め方3:「考えたこと」や「気づいたこと」に注目する
福祉作文のテーマを決めるときは、「考えたこと」や「気づいたこと」に注目することが重要です。
福祉作文の目的は、福祉について詳しく説明することではなく、福祉作文を書くことを通して社会への気づきを得ることだからです。
身近な体験を通して、福祉について考えたこと、気づいたことをテーマにできると良いです。
たとえば、ボランティア活動に参加した体験を作文に書くのであれば、活動に参加する中で気づいたことや、以前とは考えが変わったことなどを書けると良いです。
福祉作文は4段構成がおすすめ
福祉作文は、4段構成で書くのがおすすめです。
4段構成であれば、作文の構造が複雑になりづらく、そのうえで十分なボリュームの文章を書くことができるからです。
福祉作文におすすめの4段構成
- 興味を持ったきっかけ(体験談)
- 調べたことややってみたこと
- 考えたことや気づいたこと
- これからのこと
興味を持ったきっかけ(体験談)
今回の作文のテーマについて、興味を持ったきっかけを書きます。
実際の体験をベースにして、具体的に書いていくと良いです。
調べたことややってみたこと
作文のテーマについて調査を行った場合は、調べてみたことを書きます。
体験談について、実際にやってみたことを具体的に説明していっても良いです。
考えたことや気づいたこと
調べたことややってみたことを通して、自分で考えてみたことや、気づいたことを書きます。
今までと考えが変わったことなどがあれば、具体的に書くようにすると良いです。
これからのこと
考えたことや気づいたことについて、これから自分でやってみたいことや、社会がこれからこのようになっていけば良いと考えたことなどを書いて、作文全体をまとめます。
福祉作文の書き方



福祉作文を書くときは、次のようなステップで書くようにすると良いです。
福祉作文を書くための5つのステップ
- テーマを決める
- 書きたいことをメモする
- 作文の構成を決める
- 実際に作文を書いてみる
- 作文が書けたら見直しをする
実際に作文を書く段階では、「作文の構成を決める」部分が大きなポイントになります。
作文の構成を決めずに、題名や1行目から作文を書こうとすると、なかなか書き進めることができません。
親のサポートも重要
「福祉」のような、子どもにとって難しいテーマの作文を書くのであれば、保護者の方のサポートが必要になる場合が多いです。
保護者の方がサポートするのであれば、次のようなポイントに注目できると良いです。
作文における保護者の方のサポートポイント
- 楽しく並走することが大事
- インタビュー形式でメモを作る
- 書き出しを手厚くサポート
- 見直しは良いところを褒めることから
難しいテーマの作文を書くときは、特にインタビュー形式でメモを作るのがポイントになります。
書くべきことを子どもが自分で見つけられるよう、上手に質問してあげられると効果的です。
具体的な作文の書き方については、『小学生の作文の書き方!親子でできる5つのステップと練習法』で詳しく解説しています。
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小学生の作文の書き方!親子でできる5つのステップと練習法
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福祉作文の例文
ここからは、福祉作文の例文をいくつか紹介していきます。
ダイジェスト版で短文を紹介しますので、あくまでも「参考」という形でご活用ください。
例文1:祖母が怪我をしたときのこと
祖母が家で転んで足を骨折し、しばらく歩けなくなったことがありました。そのとき、家の中に手すりをつけたり、ヘルパーさんが来てくれたりして、「福祉」って身近にあるんだと思いました。学校の図書室で福祉について調べてみると、困っている人が安心して生活できるように、いろいろな工夫やサービスがあることを知りました。はじめは「かわいそう」と思っていたけれど、手助けをする仕組みがあると、気持ちも前向きになれることに気づきました。これからは、困っている人がいたら、自分にできることを考えて行動できるようになりたいです。
例文2:優先席について
電車で祖母と出かけたとき、足が不自由な祖母に席をゆずってくれた人がいました。それが「優先席」だと知り、なぜ特別な席があるのか気になって、本で調べてみました。高齢の方や体の不自由な人、おなかに赤ちゃんがいる人などが使いやすいように作られていることがわかりました。でも、元気な人が優先席に座ってスマホを見ているのを見て、少しもったいないと思いました。まわりの人のことを考えて行動することが大事なのだと気づきました。私も、必要な人がいたらすぐに席をゆずれるような人になりたいです。
例文3:助け合うことについて
学校の帰り道、友だちがランドセルを落として中身をばらまいてしまったことがありました。私はいっしょに拾ってあげたら、「ありがとう」と言ってもらえて、なんだか自分もうれしくなりました。それがきっかけで、「助け合うこと」について本で調べてみると、災害のときや日々のくらしの中でも、おたがいに支え合うことがとても大切だと書かれていました。だれかを助けることは、相手のためだけじゃなく、自分の心も温かくなるのだと気づきました。これからも、まわりの人に目を向けて、小さなことでも手を差しのべられる人でいたいです。
例文4:ボランティア活動に参加したときのこと
夏休みに、地域の公園をきれいにするボランティア活動に参加しました。はじめは少しめんどうだなと思っていたけれど、ごみを拾っていくうちに、公園が少しずつきれいになるのがうれしくなってきました。ほかの人と声をかけ合いながら活動する中で、協力する楽しさも感じました。自分の行動が人のためになると、気持ちも前向きになることに気づきました。きっかけは小さなことだったけれど、やってよかったと思える体験になりました。これからも、身近なところでできることを見つけて、進んで行動できる人になりたいです。
まとめ
それでは、福祉作文の書き方についての解説をまとめます。
結論
福祉作文のテーマは、身近に起きた体験と結びつけて考えるようにすると良いです。
事実を説明するだけでなく、考えたことや気づいたことに注目するのがポイントです。
福祉作文のテーマは、次のように決めると良いです。
福祉作文のテーマの決め方
福祉作文は、4段構成で書くのがおすすめです。
4段構成であれば、作文の構造が複雑になりづらく、そのうえで十分なボリュームの文章を書くことができるからです。
福祉作文におすすめの4段構成
- 興味を持ったきっかけ(体験談)
- 調べたことややってみたこと
- 考えたことや気づいたこと
- これからのこと
福祉作文を書くときは、次のようなステップで書くようにすると良いです。
福祉作文を書くための5つのステップ
- テーマを決める
- 書きたいことをメモする
- 作文の構成を決める
- 実際に作文を書いてみる
- 作文が書けたら見直しをする
保護者の方がサポートするのであれば、次のようなポイントに注目できると良いです。
作文における保護者の方のサポートポイント
- 楽しく並走することが大事
- インタビュー形式でメモを作る
- 書き出しを手厚くサポート
- 見直しは良いところを褒めることから
福祉作文の例文をいくつか紹介しました。
今回の記事が、お子様が福祉作文を書くことを通して、社会課題について考えられるようになるきっかけとなればとてもうれしいです。
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小学生の作文の書き方!親子でできる5つのステップと練習法
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