こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

古文に苦手意識を持つ中学生は多いです。
保護者の方としても、どのように古文を勉強させればよいのかと、悩まれているのではないでしょうか。
結論
古文を読んでも全然理解できず、苦手意識を持ってしまう中学生は多いです。
しかし、中学で学習する古文は対策しやすく点数を伸ばしやすいので、あきらめずに頑張れると良いです。
今回は、中学生に向けて、古文の勉強法について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が正しい方法で国語の古文の勉強に取り組み、定期テストでも高校入試でも点数を取れるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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中学校の古文は点数を取りやすい
「古文が難しい!」と感じてしまう中学生も多いのですが、中学校の古文は、比較的点数を取りやすい分野です。
中学校の古文は基礎的な部分のみの学習になるため、覚えなければならないことや、身につけなければならないことが少ないからです。
細かな文法事項を覚える必要はありませんし、難解な読解問題を解けるようになる必要もありません。
「古文が難しい!」と感じてしまうのは、勉強方法が間違っているからです。
正しく勉強に取り組めば、少ない労力で高得点を狙うことができます。
中学校の古文で身につけたい知識



中学校の古文で身につけたい知識は、主に次の4つです。
中学校の古文で身につけたい知識
知識1:古文単語(数は少ない)
中学校の古文の勉強でまず重要なのは、古文単語の暗記です。
言葉の勉強では、まずは語彙力が最重要だからです。
英語の勉強でも国語の勉強でも、単語の意味を覚えることが大切です。
一方で、中学の古文で扱う単語数はとても少ないので、英単語のように苦労することはありません。
知識2:歴史的仮名遣い
中学校の古文の勉強では、歴史的仮名遣いを扱えるようにすることが重要です。
歴史的仮名遣いは、中学校の定期テストや高校入試でよく出題されるからです。
歴史的仮名遣いとは、「言ふ」を「いう」と読むなど、現在とは異なるルールで読まれる仮名遣いのことです。
歴史的仮名遣いには読み方のルールがあるので、基本的なルールの暗記が必要です。
ルールを覚えるのは大変なように感じるかもしれませんが、慣れればルールをあまり意識せずに読めるようになります。
「私は」を無意識に「ワタシワ」と発音できるように、歴史的仮名遣いも慣れればスムーズに読めるようになります。
知識3:古典文法(基礎のみ)
中学校の古文の勉強では、古典文法についての知識も必要になります。
英語と同じように、文の意味を正しく理解するためには文法のルールを知る必要があるからです。
一方で、中学の古文では古典文法についてはあまり詳しく学習しません。
本格的な古典文法は、高校に入ってから学習することになります。
中学生が身につけておきたい古典文法は、主に次の3つです。
中学生が身につけておきたい古典文法
- 助動詞の意味(3~4個程度)
- 主語・助詞・かぎ括弧の省略
- 係り結び
特に、中学校の古文では「係り結び」について問われる問題が頻出です。
知識4:当時の常識
中学校の古文の勉強では、その作品が書かれた当時の常識についての知識があると便利です。
現代の常識感覚では、理解することが難しい文章もあるからです。
文化や常識が異なる人と会話をすると、話がなかなか噛み合いません。
古文を読んでいても、そのように「噛み合わない!」と感じる瞬間は多いです。
当時の常識を知っておくと、古文の文章を正確に読み取るための手助けになります。
中学古文の勉強法



中学生が古文を勉強するときのポイントは、主に次の5つです。
中学生が古文を勉強するときのポイント
勉強1:学校の授業を大切にする
中学生が古文の成績を伸ばすためには、学校の授業を大切にすることが最重要です。
中学生が身につけなければならない古文の知識は、学校の授業で全て扱われるからです。
覚えなければならない古文単語も、身につけなければならない古典文法も、必ず授業で解説されます。
学校の授業の内容を一つひとつ定着させていくことが、古文の成績を伸ばすための一番効率的な勉強法です。
学校の授業内容を定着させるために、授業の予習・復習に取り組むと良いです。
「予習→学校の授業→復習」と、短い期間で同じ学習内容に繰り返し取り組むことで、授業で扱った内容が定着しやすくなります。
また、定期テストを活用して総復習に取り組めると、苦手を残さずに次の学習内容に進むことができます。
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勉強2:現代語訳とストーリーを意識する
中学生が古文の勉強に取り組むときは、現代語訳とストーリーを意識するようにすると良いです。
現代語訳とストーリーが頭に入っていれば、古典文法の知識が少なくても、古文の意味をなんとなく掴むことができるからです。
中学校の古文では、単語に分けて文法を細かく分析するような力は求められません。
まずは原文と現代語訳を照らし合わせて、どの文がどのように訳されているのかを把握できれば十分です。
身につけるべき文法知識などがあれば、授業中に先生が指摘してくれるため、その部分だけ細かく文法を意識できるようにすれば大丈夫です。
勉強3:音読する
中学生が古文の勉強に取り組むときには、音読学習を取り入れることを強くおすすめします。
古文はあくまでも言葉なので、読むだけでなく、声に出して読むことも重要だからです。
特に、音読は歴史的仮名遣いの学習に有利です。
音読をして、書いてある「文字」と、読んでいる「音」を脳内で一致させることで、歴史的仮名遣いの細かなルールをあまり意識しなくても、自然と正しく読めるようになっていきます。
現代語の「私は」を、意識せずに「ワタシワ」と発音できるのは、「私は」という文字を読みながら、「ワタシワ」と何度も何度も音読してきたからです。
また、本文と現代語訳を交互に音読すれば、本文の意味を正確に把握することもできます。
一度の音読で多くのことを確認することができるので、学習効率がとても高いです。
勉強4:国語便覧を読む
中学生が古文の勉強に取り組むときは、国語便覧も参考にできると良いです。
国語便覧には、学校で学習した文章の成り立ちや歴史的背景などの資料が多く掲載されているからです。
詳細まで読み込む必要はありませんが、国語便覧を眺めてみると、当時の文化や常識を学ぶことができます。
国語便覧は、図解や資料など、視覚的に学べるものが多く掲載されていて面白いです。
勉強5:現代文の勉強を頑張る
中学生が古文の成績を上げるためには、現代文の勉強を頑張ることも大切です。
古文は、現代文につながる部分も多いからです。
古文の読解でも「それ」(古文では「さ」)や「あれ」(古文では「か」)のような指示語も出てきますので、そもそも現代文で指示語の読み取り方をしっかりと学んでおく必要があります。
また、古文単語は現代の言葉の語源になっているものも多く、現代文の語彙力を鍛えておくと、古文でも活用することができます。
たとえば、古文単語の「くちをし」は「残念だ、不本意だ」という意味ですが、今でも使われている「口惜しい」という言葉を知っていれば、「くちをし」の意味を簡単に覚えることができます。
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古文の対策は学習塾がおすすめ
中学生が古文の対策のサポートをしてもらうのであれば、学習塾がおすすめです。
学習塾であれば、勉強面でも受験面でも手厚くサポートしてもらえるからです。
学習塾は地域密着型のものが多く、通っている中学校の定期テスト対策や、近隣の高校の受験対策に特化して対策をしてもらえます。
一方で、学習塾は費用が高くなってしまうことが多いので、よく検討してから通ったほうが良いです。
学習塾の特徴
- 地域密着型が多い
- 定期テスト対策も受験対策もできる
- 手厚くサポートしてもらえる
- 費用が高い
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まとめ
それでは、中学生の古文の勉強法についての解説をまとめます。
結論
古文を読んでも全然理解できず、苦手意識を持ってしまう中学生は多いです。
しかし、中学で学習する古文は対策しやすく点数を伸ばしやすいので、あきらめずに頑張れると良いです。
中学校の古文で身につけたい知識は、主に次の4つです。
中学校の古文で身につけたい知識
中学生が古文を勉強するときのポイントは、主に次の5つです。
中学生が古文を勉強するときのポイント
今回の記事が、お子様が正しい方法で国語の古文の勉強に取り組み、定期テストでも高校入試でも点数を取れるようになるきっかけになればとてもうれしいです。
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