こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

子どもにフォニックスを学ばせようと考えている保護者の方は多いです。
フォニックスは学校の授業では扱われることが少なく、本当に勉強させる意味があるのだろうかと、迷われているのではないでしょうか。
結論
英語学習に取り組むのであれば、フォニックスを学習すべきです。
学校では扱われないことも多いフォニックスですが、学ぶメリットがとても大きいので、頑張って取り組むべきです。
今回は、フォニックスを学ぶことのメリットについて解説します。
最後まで読んでいただき、フォニックスを学ぶことのメリットを知っていただき、お子様が英語の力を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
1対1の個別指導!
【個別教室のトライ】は、毎回同じ講師が担当する専任制!一人ひとりの理解度に合わせた授業を受けられます!
- マンツーマン指導と最先端のAIを組み合わせて、効率よく成績向上
- わずか10分で苦手を特定する最新のAIタブレット
- 120万人以上の指導経験に基づく独自の学習法
▼公式サイトで詳細をチェックする
【個別教室のトライ】
フォニックスとは
※英語の発音をカタカナで表すことは難しいですが、この記事では便宜上カタカナで記載しています。
フォニックスとは、英語のスペルと発音のルールのことです。
アルファベットは、はじめは「エイ」「ビー」「スィー」「ディー」のように覚えていきますが、実際に英語の中で使われているときは「エイ」「ビー」「スィー」「ディー」とは発音されません。
たとえば、アルファベットの「A」は「エイ」ですが、実際の英語の中で発音するときは「ア」と発音します。
そのため、「ant」という単語の最初の「a」の部分は「ア」と発音され、「ant」は「アントゥ」と発音されます。
このように、「どのようにスペルが綴られると、どのように発音される」といった基本的なルールのことを、『フォニックス』といいます。
子どもがフォニックスを学ぶメリット



子どもがフォニックスを学ぶメリットは、主に次の4つです。
子どもがフォニックスを学ぶメリット
メリット1:発音が良くなる
子どもがフォニックスを学ぶメリットは、英語の発音が良くなる点です。
フォニックスを学習することで、英語の正しい発音を学ぶことができるからです(※英語は多くの国や地域で話されている言語なので、正確には『正しい発音』はありません)。
フォニックスの勉強では、一つひとつのアルファベットの正しい発音方法から学んでいきます。
また、日本語にはない発音についても学んでいきます。
「r」や「l」、「f」、「th」といった、日本語話者が特に苦手とする発音はもちろん、日本語の「ア」の音に近い英語の4種類の母音の発音も身につけることができます。
そのような基本的な発音を学んでいくことで、カタカナ英語ではない、ネイティブスピーカーのような発音ができるようになります。
メリット2:英単語暗記を効率化できる
子どもがフォニックスを学ぶメリットは、英単語暗記が効率的になる点です。
チェックリスト
- 音を聞けばスペルがわかる
- 1つ覚えれば多くの英単語に応用できる
- 日本人特有のスペルミスを防げる
フォニックスは英語の発音とスペルのルールなので、フォニックスのルールを1つ覚えると、多くの英単語に応用することができ、一つひとつの英単語のスペルを暗記する必要がなくなります。
そもそも、英単語の「音」を聞けばスペルを書けるようになるので、英単語のスペル暗記に多くの力を注ぐ必要がありません。
また、日本人特有のスペルミスを防ぐことができます。
たとえば、「basketball」の発音を「バスケットボール」だと思っていると、「basuketoboru」のようなスペルミスをする場合があります。
一方で、「basketball」の正しい発音がわかっていれば、このようなスペルミスをすることはありません。
フォニックスを学ぶと英単語のスペルに強くなり、英単語暗記を効率化することができます。
メリット3:リスニング・スピーキング対策にもなる
子どもがフォニックスを学ぶメリットは、リスニング対策やスピーキング対策にもなる点です。
正しい発音を知ることができれば、英語のリスニングを正確に聞き取れるようになりますし、スピーキングでも正しい音で相手に伝えることができるからです。
たとえば、「whistle」の発音を「ホイッスル」と思っていると、リスニングで聞き取ることができませんし、スピーキングでも相手に伝えることができません。
「whisle」は「ウィッソー」に近い音で、カタカナで表記される「ホイッスル」とは全然違う音だからです。
フォニックスを学ぶことで正しい発音を身につけていくことが、リスニングの力やスピーキングの力を伸ばしていくことにつながります。
英語4技能をバランス良く伸ばせる
フォニックスを学ぶと、英語4技能をバランス良く伸ばすことができます。
英語4技能とは、「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」の4つの力のことです。
学校での英語学習は、「読む」「書く」の勉強に偏ってしまいがちですが、フォニックスの学習を取り入れることで「聞く」「話す」にも取り組むことができ、英語4技能をバランス良くトレーニングすることができます。
英語は、4技能をバランス良く対策すると身につきやすいです。
メリット4:大人になっても役立つ
子どもがフォニックスを学ぶメリットは、フォニックスで学習したことが、大人になっても役立つという点です。
フォニックスを学習することで、英語で会話するための土台を作ることができるからです。
英語学習は、英語を実用的に使えるようになってこそ意味があるものです。
フォニックスを通して正しい発音を勉強して、社会に出てからも活用できる英語力を身につけていくことが重要です。
子どもにフォニックスは意味がないと言われる理由



子どもにフォニックスは意味がないと言われる理由は、主に次の3つです。
子どもにフォニックスは意味がないと言われる理由
理由1:フォニックスにも例外は多い
子どもにフォニックスは意味がないと言われるのは、フォニックスには例外も多いからです。
フォニックスで覚えた英語の発音とスペルのルールが、すべての英単語にあてはまるわけではありません。
ルールにあてはまらない英単語は、結局何度も書いて覚えなければなりません。
フォニックスを活用できる英単語は暗記を効率化させ、フォニックスを活用できない英単語は時間をかけて暗記するようにすると良いです。
理由2:子どもが興味を示さないと続かない
子どもにフォニックスは意味がないと言われるのは、子どもが興味を示さないと続きませんし、効果も出にくいからです。
フォニックスの学習は「勉強している」という感覚が強いため、特に幼児や小学生に取り組ませる場合は注意が必要です。
幼児や小学生のときに「英語はおもしろくない」と感じてしまうと、その後の英語学習が上手くいかないからです。
子どもにフォニックスの勉強に取り組ませるときは、子どもが楽しみながら前向きに学べるよう、工夫をすることが大切です。
理由3:教材や英会話教室に費用がかかる
子どもにフォニックスは意味がないと言われるのは、教材や英会話教室などに費用がかかるからです。
最近はYouTubeの動画などを活用して無料でフォニックスを勉強することもできますが、無料の教材を利用しての勉強や、独学での勉強は難易度が高いです。
なるべくお金をかけずに取り組もうとして、続かずに挫折してしまうことも多いです。
フォニックスを学ぶのであれば、ある程度の出費を見込んでおいたほうが良いです。
フォニックスは何歳から勉強しはじめるべきか
フォニックスを勉強するのであれば、スタートは早いほうが有利です。
カタカナ英語の癖がついてしまうと、直すのが難しいからです。
可能であれば小学校低学年から、遅くとも中学生になる前に勉強をスタートすることをおすすめします。
一方で、中学生や高校生であっても、フォニックスの勉強をスタートするのに遅すぎるわけではありません。
いつスタートしても大丈夫ですが、早くからスタートしたほうが有利です。
子どものフォニックス勉強法
子どものフォニックス学習には、教材の活用や、オンライン英会話スクールの利用がおすすめです。
子どもの年齢や学年によって勉強法が少し異なるので、年齢に合った勉強方法を取り入れるべきです。
子どものフォニックス勉強法
幼児・小学生の勉強法
幼児・小学生がフォニックスを勉強するのであれば、楽しく取り組むことが最重要です。
子どもが英語を好きになれれば、英語を得意にすることができるからです。
教材を活用して取り組むのであれば、楽しく学べる教材を選べると良いです。
また、教材を活用して勉強する場合、基本的には親子で一緒に取り組むことになります。
保護者の方の英語力で子どものサポートができるかどうか、教材を予め見て確認することが大切です。
保護者の方がサポートするのが難しいようであれば、英会話教室を利用することをおすすめします。
幼児・小学生のフォニックス教材を選ぶときのポイント
- 楽しく学べる
- 子どもの年齢に合っている
- 親の英語力でサポートできる
小学生のフォニックス学習についての詳細は、『小学生におすすめのフォニックス教材!楽しく学べて基礎がしっかり身につく!』で解説しています。
-
-
小学生におすすめのフォニックス教材!楽しく学べて基礎がしっかり身につく!
続きを見る
中学生の勉強法
中学生がフォニックスを勉強するときのポイントは、主に次の6つです。
中学生がフォニックスを勉強するときのポイント
- ネイティブスピーカーの音声をお手本にする
- ゆっくり丁寧に発音する
- しっかりと声に出して練習する
- 発音をチェックしてもらう
- 中学生に合った教材を使う
- 他の勉強と一緒に取り組む
中学生になると、英語は定期テス対策や高校受験対策にも取り組む必要があり、フォニックスの勉強だけに時間を使うことが難しくなってきます。
英単語や英文法の勉強と並行しながら、フォニックスの勉強に取り組めると良いです。
中学生はカタカナ英語の癖がつきやすい時期でもあるので、正確な発音を学べるよう、ゆっくり丁寧に、しっかりと声に出して練習すると効果的です。
中学生のフォニックス学習についての詳細は、『フォニックスで英語が得意になる!中学生におすすめの学習法と教材』で解説しています。
-
-
フォニックスで英語が得意になる!中学生におすすめの学習法と教材
続きを見る
高校生の勉強法
高校生がフォニックスを勉強するときのポイントは、主に次の4つです。
高校生のフォニックス勉強法
- 他の英語の勉強と並行して取り組む
- ゆっくり丁寧に音読する
- 発音をチェックしてもらう
- 高校生に合った教材を使う
高校生のフォニックス学習では、高校生に合った教材を探すことが大切です。
フォニックスの教材は小学生などの子ども向けの物が多く、高校生にとっては子どもっぽ過ぎて退屈に感じる物も多いからです。
数は少ないですが、高校生向けや大人向けの教材もあるので、そのような教材を活用するか、または英会話教室を利用することをおすすめします。
高校生のフォニックス学習についての詳細は、『フォニックスで英語学習が変わる!高校生におすすめの勉強法と教材』で解説しています。
-
-
フォニックスで英語学習が変わる!高校生におすすめの勉強法と教材
続きを見る
まとめ
それでは、フォニックスを学ぶことのメリットについての解説をまとめます。
結論
英語学習に取り組むのであれば、フォニックスを学習すべきです。
学校では扱われないことも多いフォニックスですが、学ぶメリットがとても大きいので、頑張って取り組むべきです。
フォニックスとは、英語のスペルと発音のルールのことです。
子どもがフォニックスを学ぶメリットは、おもに次の4つです。
子どもがフォニックスを学ぶメリット
子どもにフォニックスは意味がないと言われる理由は、主に次の3つです。
子どもにフォニックスは意味がないと言われる理由
子どもの年齢や学年によって勉強法が少し異なるので、年齢に合った勉強方法を取り入れるべきです。
子どものフォニックス勉強法
今回の記事が、フォニックスを学ぶことのメリットを知っていただき、お子様が英語の力を伸ばしていくきっかけになればとてもうれしいです。
-
-
小学生におすすめのフォニックス教材!楽しく学べて基礎がしっかり身につく!
続きを見る
-
-
フォニックスで英語が得意になる!中学生におすすめの学習法と教材
続きを見る
-
-
フォニックスで英語学習が変わる!高校生におすすめの勉強法と教材
続きを見る