こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

税についての作文が書けないと悩む子どもは多いです。
保護者の方としても、どのようにすれば税についての作文を書けるのかと、疑問に思われているのではないでしょうか。
結論
税についての作文を書くときは、身近な体験とつなげてテーマを考えるようにすると良いです。
頭の中で悩むだけでなく、調査をして税についての知識を身につけることが大切です。
今回は、税についての作文の書き方について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が税についての作文を書くことを通して、社会課題について考えられるようになるための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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税についての作文のテーマを決めるときのポイント



税についての作文のテーマを決めるときのポイントは主に次の3つです。
税についての作文のテーマを決めるときのポイント
ポイント1:税について調べる
税についての作文のテーマを決めるときは、まずは税について調べてみることが重要です。
知識がないものを、作文に書くことはできないからです。
作文として文章にアウトプットするためには、まずは前提となる知識をインプットする必要があります。
図書館に行くか、インターネットを活用するかして、税について調べてみることが最初のスタートです。
調べる内容は何でも良く、本のタイトルやインターネットの検索ページのタイトルの中で、子どもが少しでも興味を持ったものを見てみると良いでしょう。
何を調べれば良いのかわからない場合は、具体的にどのような税があり、どのように使われているのかを調べると良いです。
税の種類
- 消費税
お店で買い物をしたときに、物やサービスの代金に上乗せされる税金です。 - 所得税
働いて得たお金(給料など)にかかる税金です。 - 住民税
住んでいる市区町村や都道府県に納める、所得に応じてかかる税金です。
- 法人税
会社が得た利益に対してかかる税金です。
- 酒税
ビールや日本酒などのお酒を作ったり売ったりするときにかかる税金です。
- たばこ税
たばこを買うときにかかる税金です。商品代に含まれています。
- 自動車税
自動車を持っている人にかかる税金です。車の種類や大きさによって金額が変わります。
- 関税
外国から物を日本に入れるときにかかる税金です。
税の使い道
- 学校や教育
- 病院や医療
- 道路や橋などの公共施設の整備
- 警察や消防の活動
- 福祉サービス(お年寄りや子どもを助ける)
- 防衛や災害対策(国の安全を守る)
- 環境保全
- 文化やスポーツの支援
- 国や地域の行政サービスの運営
ポイント2:身近な体験談から考える
税について調べるときは、身近な体験につなげて考えるようにすると良いです。
実体験につながるテーマを見つけられると、説得力のある作文を書けるからです。
先程の「税の使い道」の具体例にあるように、学校や病院、道路、スポーツなど、税は身近ないろいろなものと結びついています。
子どもの身近にあるものや、興味があるものが、どのように税と結びついているのか、よく調べてみると良いです。
ポイント3:以前とは考えが変わった部分に注目する
税についての作文のテーマを決めるときは、税について調べていく中で、以前とは自分の考えや意見が変わった部分に注目すると良いです。
「新たな気づき」や「変化」は、作文において重要な要素だからです。
税についての作文は、税について詳しく説明することが目的ではありません。
税についての作文を書くことで、税について関心を持ち、正しい理解を深めていくことが目的です。
そのため、自分の考えや意見が重要な要素になります。
特に、意見や考えの「変化」が、とても重要な要素です。
税についての作文は4段構成がおすすめ
税についての作文は、4段構成で書くのがおすすめです。
4段構成であれば、作文の構造が複雑になりづらく、十分なボリュームの文章を書くことができるからです。
具体的には、次の2種類の構成のうちのいずれかを選ぶことをおすすめします。
税についての作文におすすめの4段構成
構成1:結論・主張→理由(調査したこと)→具体例(体験談)→結論
作文を書くことに慣れていない場合や、作文を書くことに苦手意識を持っている場合は、最初に「主張」を書く構成がおすすめです。
最初に結論を持ってくることで、文章がまとまりやすくなるからです。
大事なことを最初に書いて、それから理由や具体例を書いて説得力を高めます。
作文が苦手な子どもでも、最初に結論を書くことで、主張を一貫させやすくなります。
結論・主張
税についての作文を通して一番伝えたいことを書きます。
短くまとめて書くのがポイントです。
理由(調査したこと)
最初の「結論・主張」に対する理由を書きます。
調べたことや調査したことを中心に理由を書き、結論に至った道筋を説明します。
具体例(体験談)
最初の「結論・主張」につながる具体例を、自分の体験談と結びつけて書きます。
具体例を示すことで、読者の理解を深めます。
実際に体験したことを書けると、説得力のある文章になります。
結論
改めて、「結論・主張」を書きます。
構成2:興味を持ったきっかけ(体験談)→調べてわかったこと→身近な具体例→意見・主張
作文を書くことが得意な場合や、作文を書くことに慣れている場合は、最後に意見や主張を書く構成がおすすめです。
順番に筋道を立てて結論につなげていくことで、読者が一つひとつ順番に理解することができるからです。
導入は、今回の作文のテーマについて、興味を持ったきっかけや、調べてみようと思った理由を、体験談を交えて書くと良いです。
興味を持ったきっかけ(体験談)
今回の作文のテーマについて、興味を持ったきっかけを書きます。
興味を持ったきっかけとなる出来事を、体験談として書くと良いです。
調べてわかったこと
作文のテーマについて、実際に調べてみてわかったことを書きます。
身近な具体例
調べてわかったことについて、身近な具体例を織り交ぜながら、更に説明していきます。
意見・主張
税について調べたことをもとにして、自分の意見や主張を書いてまとめます。
税についての作文の書き方



税についての作文を書くときは、次のようなステップで書くようにすると良いです。
税について作文を書くための5つのステップ
- テーマを決める
- 書きたいことをメモする
- 作文の構成を決める
- 実際に作文を書いてみる
- 作文が書けたら見直しをする
実際に作文を書く段階では、「作文の構成を決める」部分が大きなポイントになります。
作文の構成を決めずに、題名や1行目から作文を書こうとすると、なかなか書き進めることができません。
親のサポートも重要
「税」のような、子どもにとって難しいテーマの作文を書くのであれば、保護者の方のサポートが必要になる場合が多いです。
保護者の方がサポートするのであれば、次のようなポイントに注目できると良いです。
作文における保護者の方のサポートポイント
- 楽しく並走することが大事
- インタビュー形式でメモを作る
- 書き出しを手厚くサポート
- 見直しは良いところを褒めることから
難しいテーマの作文を書くときは、特にインタビュー形式でメモを作るのがポイントになります。
書くべきことを子どもが自分で見つけられるよう、上手に質問してあげられると効果的です。
具体的な作文の書き方については、『小学生の作文の書き方!親子でできる5つのステップと練習法』で詳しく解説しています。
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小学生の作文の書き方!親子でできる5つのステップと練習法
続きを見る
税についての作文の例文
ここからは、税についての作文の例文をいくつか紹介していきます。
ダイジェスト版で短文を紹介しますので、あくまでも「参考」という形でご活用ください。
税についての作文の例文
例文1:自然保護について
私は、自然を守るために税金が使われていることを知り、大切なことだと感じました。調べてみると、環境保全や森林整備、公園の整備などにも税金が使われており、自然を未来に残すための取り組みに役立てられているとわかりました。実際に、私の家の近くの公園では、新しく木が植えられたり、小川のごみがきれいにされたりして、前よりも気持ちよく利用できるようになりました。自然は一度壊れてしまうと、もとに戻すのが難しいと聞きます。だからこそ、税金を使って自然を守る取り組みを、これからも大切にしていくべきだと思います。
例文2:高齢者の暮らしについて
私は、高齢者が安心して暮らすために税金が使われていることは、とても大切なことだと思います。調べてみると、介護サービスや年金、バリアフリーの整備などに税金が使われていて、高齢者が安全に生活できるように支えていると知りました。私の祖母も、地域のデイサービスを利用しており、職員の方と楽しそうに話す様子を見て、税金が人の笑顔につながっていることを実感しました。これから高齢者はますます増えると言われているので、誰もが安心して年を重ねられる社会を作るために、税の役割りははますます大きくなると感じました。
例文3:学校について
私は、学校のトイレが新しくなったとき、「誰がこんな工事をしてくれたんだろう」と思ったのがきっかけで、学校にかかるお金に興味を持ちました。調べてみると、教室の空調や給食、校舎の修理など、多くのことに税金が使われていることを知り、驚きました。私の通う中学校でも、体育館の屋根が直され、安全に使えるようになりました。普段当たり前のように通っている学校も、実はたくさんの人の支えがあって成り立っているのだと思います。これからは感謝の気持ちを持ちながら、学べる環境を大切にしていきたいです。
例文4:消費税について
ニュースで「消費税が上がるかもしれない」という話を聞き、自分たちの生活にどう関わっているのか気になりました。調べてみると、消費税は買い物をするたびにかかる税金で、集められたお金は医療や教育、福祉など、社会のさまざまな分野で使われていることがわかりました。実際、家のレシートを見てみると、どの商品にも消費税が含まれていて、日々の暮らしの中で自然と税金をおさめていることを実感しました。これからは、自分の生活と社会のつながりを意識しながら、税についてもっと関心を持っていきたいです。
まとめ
それでは、税についての作文の書き方をまとめます。
結論
税についての作文を書くときは、身近な体験とつなげてテーマを考えるようにすると良いです。
頭の中で悩むだけでなく、調査をして税についての知識を身につけることが大切です。
税についての作文のテーマを決めるときのポイントは主に次の3つです。
税についての作文のテーマを決めるときのポイント
税についての作文は、4段構成で書くのがおすすめです。
税についての作文におすすめの4段構成
税についての作文を書くときは、次のようなステップで書くようにすると良いです。
税について作文を書くための5つのステップ
- テーマを決める
- 書きたいことをメモする
- 作文の構成を決める
- 実際に作文を書いてみる
- 作文が書けたら見直しをする
税についての作文の例文をいくつか紹介しました。
税についての作文の例文
今回の記事が、お子様が税についての作文を書くことを通して、社会課題について考えられるようになるきっかけになればとてもうれしいです。
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小学生の作文の書き方!親子でできる5つのステップと練習法
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