こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

共通テスト形式の模試で、国語の点数が全然伸びないと悩む高校生は多いです。
保護者の方としても、入試本番で点数を取れるようにするためには何をさせれば良いのかと、悩まれているのではないでしょうか。
結論
共通テストの国語で高得点を取るためには、共通テストに合わせた対策に取り組む必要があります。
出題傾向とポイントを研究して、演習を徹底することが大切です。
今回は、共通テストの国語の特徴や対策法について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が効果的な共通テストの国語の対策に取り組み、入試本番でしっかりと点数を取れるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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共通テスト国語の基本情報
共通テスト(旧センター試験)の国語で高得点を取るためには、まずは共通テスト国語がどのような試験であるのかを知る必要があります。
相手を知ることが、攻略するための第一歩になります。
共通テスト国語の基本情報
基本情報1:共通テスト国語の特徴
共通テスト国語の試験日は、1月13日以降の最初の土曜日、及び翌日の日曜日となっていて、国語の試験は1日目である土曜日に実施されます。
大問は5つあり、満点は200点、試験時間は90分です。
記述問題はなく、すべての問題が選択式の問題となっていて、マークシートに解答していきます。
2つの文章を対比させる問題や、文章に関連する資料を参照する問題、生徒や先生とのディスカッション形式の問題など、共通テスト独特の問題が出題されます。
共通テスト国語の特徴 | |
---|---|
試験日 | 1月13日以降の最初の土曜日及び翌日の日曜日 (国語の試験は土曜日) |
満点 | 200点 |
試験時間 | 90分 |
大問数 | 5個 |
解答形式 | マークシート方式 |
基本情報2:共通テスト国語の大問構成と配点
共通テスト国語の5つの大問は、次のような構成と配点になっています。
▼この表は横にスクロールできます。
大問 | 出題分野 | 配点 |
---|---|---|
第1問 | 現代文 (論理的文章) |
45点 |
第2問 | 現代文 (文学的文章) |
45点 |
第3問 | 現代文 (実用的文章) |
20点 |
第4問 | 古文 | 45点 |
第5問 | 漢文 | 45点 |
現代文の配点が110点、古文の配点が45点、漢文の配点が45点で、合計200点満点になります。
国公立大学の2次試験や私立大学の試験では、文学的文章や実用的文章が出題されることが少ないため、共通テストを受ける場合は意識をして対策に取り組む必要があります。
科目については「現代文のみ」「現代文と古文」「現代文と古文と漢文のすべて」から選択することができ、どれを選択したとしても試験時間は90分になります。
たとえば、「現代文のみ」を選択した場合、大問1,大問2、大問3の3つの大問のみを解答すればよく、その場合でも90分かけて解くことができます。
基本情報3:共通テスト国語の難易度
共通テスト国語の難易度は、大学入試の中では「標準的」または「やや簡単」と言えます。
難問が出題されることは少なく、基本的な力が身についているかどうかが問われる試験です。
一方で、試験時間に対する問題量が多く、速く正確に解く力が求められます。
平均点は5割~6割に収まることが多く、得点率が55%前後になる年が多いです。
共通テスト国語の出題傾向とポイント
ここからは、共通テスト国語の出題傾向とポイントを、大問ごとに解説していきます。
共通テスト国語の出題傾向とポイント
大問1:現代文(論理的文章)の出題傾向とポイント
共通テスト国語の大問1の現代文(論理的文章)では、評論文や解説文などが出題されます。
基本的に設問数は6題で、文章の構造を論理的に読み取る問題や、筆者の主張を読み取る問題など、国公立大学の2次試験や私立大学の入試でもよく出題される、オーソドックスな問題が出題されることが多いです。
関連した2つの異なる文章が出題されることもあります。
問1では、漢字に関する問題が出題されることが多いです。
現代文の基本的な読解力が求められる内容です。
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>>大学受験の現代文勉強法!読み方&解き方を押さえて確実に点数アップ!
大問2:現代文(文学的文章)の出題傾向とポイント
共通テスト国語の大問2の現代文(文学的文章)では、小説や随筆などが出題されます。
登場人物の心情や行動理由、表現技法について問う問題が多く出題されます。
問1では、語句の意味を問う問題が出題されることが多いです(2025年度は出題されませんでした)。
文章に関連する資料を参照する問題が出題されることもありまが、基本的にはオーソドックスな出題形式となっていて、基礎力が身についているかどうかが問われます。
大問3:現代文(実用的文章)の出題傾向とポイント
共通テスト国語の大問3の現代文(実用的文章)では、資料を参照しながら文章にまとめる過程についての問題が出題されます。
共通テスト国語の実用的文章は、とても特徴的な問題です。
問題自体は難しくありませんが、選択肢の内容と資料を細かく照らし合わせる必要がある問題が多く、時間管理が難しい大問です。
必要な情報を素早く見つけ出す必要があり、慣れが必要です。
共通テストを受験するのであれば、一般的な国語の勉強だけでなく、大問3の実用的文章に特化した練習も必要になります。
大問4:古文の出題傾向とポイント
共通テスト国語の大問4では、古文の読解問題が出題されます。
読解問題ではありますが、単語の意味や文法、和訳などの基本知識を問う問題も多く、高得点を狙うためには基礎を固めることが重要です。
問1では、古文単語の意味を問う問題が出題されることが多いです。
関連する2つの文章が出題されたり、生徒や教師とのディスカッション形式の問題が出題されたりと、特徴的な問題も出題されます。
基本的な古文の知識を固めることが重要ですが、出題形式に慣れるための演習も重要になります。
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大問5:漢文の出題傾向とポイント
共通テスト国語の大問5では、漢文の読解問題が出題されます。
読解問題ではありますが、語句の意味を問う問題や、返り点や書き下しに関する問題、理由の説明や文の解釈など、基本事項を問う問題が多いです。
問1では、漢字(語句)の意味を問う問題が出題されることが多いです。
関連する2つの文章が出題されることも多く、多少の慣れは必要になりますが、漢文の基礎知識があれば問題なく正解できるものが多いです。
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共通テスト国語の対策方法



共通テストの国語は、正しく対策すれば点数を伸ばすことができます。
実際に、多くの高校生が大学受験対策に取り組む中で点数を伸ばしています。
下のグラフを見ると、入試直前期に「現代文」「古文」「漢文」の、どの分野も平均点が伸びていることがわかります。
共通テストの国語の対策のポイントは、主に次の5つです。
共通テスト国語の対策のポイント
対策1:基礎基本を徹底する
共通テストの国語の対策では、基礎基本を徹底的に身につけることが大切です。
勉強は、基礎基本が一番重要だからです。
共通テストに特化した対策に取り組むより前に、どのテストであっても対応できるような、汎用性のある基本的な力を身につけられるように勉強に取り組んだほうが良いです。
語彙や文法、論理的に読解するための考え方などを、しっかりと身につけていくことが基本です。
対策2:時間配分を考える
共通テストの国語で高得点を取るためには、時間配分や戦略を考えることが重要です。
共通テストの国語は、制限時間が厳しい試験だからです。
すべての問題に取り組めるよう、文章を読むスピードや解答にかける時間を戦略的にコントロールできるようにトレーニングをする必要があります。
一般的には、各大問の時間配分の目安は、次のようになっています。
大問 | 解答時間目安 |
---|---|
第1問(論理的文章) | 20分 |
第2問(文学的文章) | 20分 |
第3問(実用的文章) | 12分 |
第4問(古文) | 20分 |
第5問(漢文) | 13分 |
見直し | 5分 |
得意や不得意によっていろいろな時間配分を試しながら、自分にとってのベストの配分を探していけると良いです。
場合によっては、大問1から順番に解くのではなく、古文や漢文から解きはじめることを検討しても良いでしょう。
対策3:まず精読、それから速読を心がける
共通テストの国語で高得点を取るためには、速読ができるようになる必要がありますが、速読の前に、まずは精読できるようにすることが重要です。
ゆっくり丁寧に読んで正解できないようであれば、速く読んでも正解することはできないからです。
まずは、文章の構成などを時間をかけて分析して、ゆっくり考えれば必ず正解できるようにします。
それからだんだんと読むスピードを上げていき、速さと正確性を両立できるようにトレーニングしていくと良いです。
対策4:リード文・注釈→設問→本文の順で読む
共通テストの国語で高得点を取れるようにするためには、「リード文・注釈→設問→本文」の順で読んで、問題を解いていくことが大切です。
厳しい制限時間の中で、効率的に問題を解くためです。
まず、リード文と注釈を読むことで、文章全体の概要やある程度の内容を把握します。
続いて設問を読んで、何を問われているのかを確認します。
最後に、本文を読みながら、問題を解くための情報を集めていきます。
対策5:過去問演習を徹底的にやり込む
共通テストの国語で高得点を取れるようにするためには、過去問演習を徹底的にやり込むことが重要です。
出題形式や時間配分を体に染み込ませ、余計なことに意識を奪われずに問題に集中できるようにするためです。
また、共通テストで出題される特徴的な問題では、「慣れ」が必要になります。
最低10年分、可能であれば10年分を2周取り組んだうえで、共通テスト予想問題集にも取り組めると良いです。
共通テストの歴史は10年に届いていないので、追試の問題なども活用して、10回分の試験を解くと良いです。
2周目は制限時間を10分短くするなどして、負荷を高めると効果的です。
共通テスト国語の対策におすすめの予備校・学習塾
共通テストの国語対策は、問題集などを利用して独学で取り組むこともできますが、予備校や塾などの学習サービスを利用することをおすすめします。
予備校や学習塾であれば、他の教科も含めて、総合的な大学受験対策に取り組むことができるからです。
共通テストの国語対策におすすめの予備校・学習塾は、次の4つです。
共通テストの国語対策におすすめの予備校・学習塾
おすすめ1:東進ハイスクール・東進衛星予備校
共通テストの国語対策に取り組むのであれば、大手大学受験予備校『東進ハイスクール・東進衛星予備校』がおすすめです。
東進ハイスクール・東進衛星予備校では、一流講師による国語の授業を、どこに住んでいても受けることができるからです。
東進ハイスクール・東進衛星予備校は、過去問指導が充実している予備校で、共通テスト対策にも思う存分に取り組むことができます。
先取り学習を推奨している予備校なので、高1や高2からレベルの高い国語対策に挑戦していくこともできます。
▼東進ハイスクール・東進衛星予備校の公式サイトはこちらから
東進ハイスクール・東進衛星予備校
おすすめ2:ヨミサマ。
共通テストの現代文対策に取り組むのであれば、国語特化のオンライン個別指導『ヨミサマ。』がおすすめです。
東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学の一流の現役大学生講師との1:1の対話を通して、本質的な読解力や思考力を育てることができるからです。
講師との対話を通して現代文の読解方法を学んでいくため、論理的な文章の読み方や、正しい解答根拠の探し方を身につけていくことができます。
国語特化塾は料金が高いことが多いですが、ヨミサマ。はオンラインなので、料金を安く抑えてマンツーマン授業を受けることができます。
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ヨミサマ。についての詳細は、『ヨミサマ。は国語特化で本質的な読解力・思考力を育てられる!料金・口コミは?』で解説しています。
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おすすめ3:スタディサプリ高校・大学受験講座
共通テストの国語対策に取り組むのであれば、スタディサプリ高校・大学受験講座がおすすめです。
スタディサプリ高校・大学受験講座であれば、一流講師によりわかりやすい授業を、いつでもどこでも受講することができるからです。
国語の勉強の基礎から共通テスト対策まで、必要な授業をピックアップして受講することができます。
スタディサプリ高校・大学受験講座は、料金が格安なのも大きなメリットです。
映像授業はなかなか続かないという高校生には、学習管理をしてもらえる『合格特訓コース』がおすすめです。
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おすすめ4:現論会
共通テストの国語対策に取り組むのであれば、現論会もおすすめです。
現論会であれば、スタディサプリの映像授業や参考書を活用して、コーチの指導を受けながら全科目の対策に定額で取り組むことができるからです。
合格から逆算された全科目のカリキュラムを作ってもらえるので、入試に必要な力を効率的に伸ばしていくことができます。
現論会代表の柳生好之氏は現代文講師であり、受験生に人気の現代文の参考書『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』の著者でもあります。
追加講習などがなく、毎月定額で全科目の対策に取り組めるので安心です。
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共通テスト国語の対策におすすめの参考書・問題集
共通テストの国語対策におすすめの参考書・問題集は、次の5つです。
共通テストの国語対策におすすめの参考書・問題集
おすすめ1:【過去問】共通テスト過去問研究 国語(赤本シリーズ)
『共通テスト過去問研究 国語(赤本シリーズ)』は、共通テストの過去問に取り組める問題集です。
大学入試の過去問で有名な『赤本』シリーズです。
10回分の過去問が収録されているので、存分に過去問演習に取り組むことができます。
おすすめ2:【現代文】大学入学共通テスト 国語[現代文]の点数が面白いほどとれる本
『大学入学共通テスト 国語[現代文]の点数が面白いほどとれる本』は、共通テストの現代文の「読み方」と「解き方」を学べる参考書・問題集です。
現代文の基本的な読解方法から、共通テストの特徴的な問題への対策まで、幅広く学ぶことができます。
丁寧な解説と共に例題も掲載されているので、アウトプット学習にも取り組むことができます。
おすすめ3:【現代文】まずはここから!共通テスト完全攻略 現代文2 第3問型
『まずはここから!共通テスト完全攻略 現代文2 第3問型』は、共通テスト現代文の大問3で出題される、実用的文章の対策に取り組める問題集です。
図表から情報を読み取る練習に取り組める「基礎編」と、共通テスト形式の演習に取り組める「発展編」に分かれているので、基礎からしっかりと演習していくことができます。
解説では、各設問に対する解説だけでなく、資料についての解説も掲載されているので、資料の読み取り方を詳しく学ぶことができます。
おすすめ4:【古文】最短10時間で9割とれる 共通テスト古文のスゴ技
『最短10時間で9割とれる 共通テスト古文のスゴ技』は、共通テストの古文で高得点を取るためのポイントを学べる参考書です。
共通テストの古文を読むために特に押さえておくべき文法事項などが解説されているので、古文の文法を一通り学習し終えて、これから問題集や過去問に挑戦していこうと考えている高校生におすすめです。
制限時間内に効率よく問題を解くためのポイントや、対話形式問題などの共通テスト特有の問題の攻略方法など、実践的な部分まで解説されています。
おすすめ5:【漢文】漢文ヤマのヤマ
『漢文ヤマのヤマ』は、例文を軸に、基礎から網羅的に漢文を学べる参考書・問題集です。
返り点の扱い方といった基礎部分から入試レベルまで、丁寧な解説と演習ドリルで習得していくことができます。
例文を軸に学んでいくので、実践的な知識を身につけていくことができます。
スマホで復習できるアプリも付いているので、スキマ時間を活用して勉強に取り組めます。
まとめ
それでは、共通テスト国語の特徴や対策法についての解説をまとめます。
結論
共通テストの国語で高得点を取るためには、共通テストに合わせた対策に取り組む必要があります。
出題傾向とポイントを研究して、演習を徹底することが大切です。
共通テスト(旧センター試験)の国語で高得点を取るためには、まずは共通テスト国語がどのような試験であるのかを知る必要があります。
共通テスト国語の基本情報
共通テスト国語の出題傾向とポイントを、大問ごとに解説しました。
共通テスト国語の出題傾向とポイント
共通テストの国語の対策のポイントは、主に次の5つです。
共通テスト国語の対策のポイント
共通テストの国語対策におすすめの予備校・学習塾は、次の4つです。
共通テストの国語対策におすすめの予備校・学習塾
共通テストの国語対策におすすめの参考書・問題集は、次の5つです。
共通テストの国語対策におすすめの参考書・問題集
今回の記事が、お子様が効果的な共通テストの国語の対策に取り組み、模試の点数を伸ばしていくきっかけとなればとてもうれしいです。
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