こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

英検の問題の中でも、リスニング問題に苦手意識がある子どもは多いです。
保護者の方としても、どのような対策をさせれば良いのかと、疑問に思われているのではないでしょうか。
結論
英検準2級のリスニングは、リスニングの基礎力を身につけておくと共に、問題が読み上げられる前の準備が重要になります。
1回の読み上げで正解を選べるよう、問題を先読みして準備しておけると良いです。
今回は、英検準2級のリスニング対策について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様がしっかりとリスニングの準備に取り組んで、英検準2級に合格するための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
1対1の個別指導!
【個別教室のトライ】は、毎回同じ講師が担当する専任制!一人ひとりの理解度に合わせた授業を受けられます!
- マンツーマン指導と最先端のAIを組み合わせて、効率よく成績向上
- わずか10分で苦手を特定する最新のAIタブレット
- 120万人以上の指導経験に基づく独自の学習法
▼公式サイトで詳細をチェックする
【個別教室のトライ】
英検準2級のリスニングの基本情報



英検準2級のリスニング問題の基本情報は、次のようになっています。
基本情報 | |
---|---|
試験時間 | 約25分 |
大問数 | 3大問 |
問題数 | 30問 |
読み上げ回数 | 1回 |
英検準2級は何点取れば合格する?
英検準2級の一次試験合格に必要な得点率は、約73%です。
一方で、合格に必要な得点率はあくまでも目安としての参考値になります。
英検の合否はCSEスコアと呼ばれるスコアによって決められ、CSEスコアは「1問何点」と決まっているわけではないからです。
一問一問の配点がわからないため、何問正解すれば合格するかは正解にはわかりません。
一方で、受験者の傾向を見ると、リーディングとリスニングのセクションで65%以上正解できていると合格する場合が多いです。
英検準2級一次試験のCSEスコアの配点は、リーディングが600点、リスニングが600点、ライティングが600点で、合計1800点です。
▼この表は横にスクロールできます。
技能 | 満点 | 満点合計 | 合格基準点 | 合格に必要な 得点率 (目安) |
---|---|---|---|---|
リーディング | 600点 | 1800点 (一次試験) |
1322点 (一次試験) |
約73% |
リスニング | 600点 | |||
ライティング | 600点 | |||
スピーキング | 600点 | 600点 (二次試験) |
406点 (二次試験) |
約68% |
出典:英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
▼あわせて読みたい
>>英検準2級の長文問題のコツは?解き方と勉強法を解説!
▼あわせて読みたい
>>英検準2級ライティング問題の書き方と合格するためのコツ
▼あわせて読みたい
英検準2級の二次試験の対策法を徹底解説!試験の流れ・配点・合格のポイント!
英検準2級のリスニングの問題内容



英検準2級のリスニングでは、次のような問題が出題されます。
▼この表は横にスクロールできます。
大問 | 問題形式 | 問題数 | 問題内容 |
---|---|---|---|
第1部 | 会話の 応答文選択 |
10 | 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 |
第2部 | 会話の 内容一致選択 |
10 | 会話の内容に関する質問に答える。 |
第3部 | 文の内容 一致選択 |
10 | 短いパッセージの内容に関する質問に答える。 |
英検準2級リスニングで高得点を取るためのコツ



英検準2級のリスニングで高得点を取るためのコツは、主に次の6つです。
英検準2級のリスニングで高得点を取るためのコツ
コツ1:リスニングの基礎力を身につける
英検準2級のリスニングで高得点を取るためには、リスニングの基礎力を身につけることが一番重要です。
リスニングの基礎力が身についていない状態で問題演習に取り組んでも、ほとんど効果がないからです。
リスニング対策として、ただたくさん問題を解こうとする子どもは多いですが、ただ問題を解いているだけでは点数を取れるようにはなりません。
以下のようなリスニング対策は、特によくある誤った対策方法です。
英語リスニングのNG勉強法
- ただリスニングの問題を解く
- ただ英語を聞き流す
- スクリプト(台本)を見ない
- 難しい教材で勉強する
リスニングの基礎力を身につけるためには、特にフォニックスの勉強や音読が重要です。
リスニング力を伸ばすための勉強法
- フォニックスを勉強する
- 音読をする
- リーディングの基礎を定着させる
- ディクテーションをする
- 習慣化して何度も繰り返す
- 英語で会話する
普段の英語の勉強や、英検のリーディング対策の勉強と一緒に、音読学習に取り組むようにすると、リスニングの基礎力を育てることができます。
英語は前から意味を理解する
英検準2級以上のリスニングでは、英語は英語の語順で前から意味を理解できるようにすることが重要です。
聞こえてきた英文の意味を、スピーディーに理解していく必要があるからです。
リスニングでは英文を読み返したり、意味を理解するためにじっくり考えたりする時間がありません。
英語を英語の語順のままに意味を理解できるようにするためには、リーディングの勉強をするときもリスニングの勉強をするときも、文のまとまりをスラッシュで区切る「スラッシュリーディング」を意識できると良いです。
具体例として、次の文を和訳する場合の考え方と、スラッシュリーディングをする場合の考え方で比較してみます。
I will tell my sister about those events.
(私はそれらの行事について私の妹に話すつもりです。)
和訳の場合
スラッシュリーディングの場合
このように、スラッシュリーディングで読むことができると、英文を前からスムーズに理解することができ、リスニングでもリーディングでもスピーディーに意味を理解することができるようになります。
リスニングの基礎力を身につけるための勉強法については、『高校生のリスニング力を効率よく伸ばす勉強法!リーディングと一緒に鍛える方法とは?』『中学生のリスニング力がグンと伸びる!NG勉強法から抜け出す5つのコツ』で詳しく解説しています。
-
-
高校生のリスニング力を効率よく伸ばす勉強法!リーディングと一緒に鍛える方法とは?
続きを見る
-
-
中学生のリスニング力がグンと伸びる!NG勉強法から抜け出す5つのコツ
続きを見る
▼あわせて読みたい
>>小学生のうちに差がつく!英語リスニング力を伸ばす勉強法とは?
コツ2:問題は先読みする(質問を予測する)
英検準2級のリスニングで高得点を取るためには、問題を先読みしておくことがポイントです。
問題を先に読んでおくことで、何に注目して聞くべきか、予想することができるからです。
たとえば、選択肢に「場所」を表す言葉が並んでいるようであれば、場所に関する情報に注目して聞くべきだと予測できます。
また、選択肢を先読みすることで、質問をある程度予測することもできます。
たとえば、選択肢に「to + 動詞の原形(~するため)」ではじまる文が並んでいるようであれば、「Why ~?(なぜ~ですか。)」と質問されることが予測されます。
リーディングの問題を解いて余った時間や、リスニング問題の説明が放送されている間に、選択肢を先読みしておけると有利です。
コツ3:問題用紙にメモを書いておく
英検準2級のリスニングで高得点を取るためには、問題用紙にメモを書くようにすると良いです。
メモを書いておくと、先読みした内容を忘れてしまっても対応できるからです。
リスニングは問題数が多いので、先読みした問題や選択肢の内容を、全て覚えておくことはできません。
また、解答時間も限られているので、選択肢をじっくりと読んで選んでいる時間はありません。
問題の先読みをするときに、選択肢の重要なポイントをちょっとしたメモとして残していくと、問題を解くときに落ち着いて素早く選択肢を選ぶことができます。
コツ4:場所や状況を想像しながら聞く
英検準2級のリスニングで高得点を取るためには、英文の意味を聞き取ろうとするだけでなく、場所や状況、場面などを想像しながら聞くようにすることも重要です。
場面を想像しながら聞くようにすると、英語を聞き取れなかったときも、どのようなことを言ったかおおまかに予想することができるからです。
また、英検のリスニングでは、「どこでの会話だと思われますか。」や、「何をしようとしているところですか。」というような、場面や状況を問う問題も出題されます。
英検準2級以上では、これまでのような補助イラストは付きません。
場所や状況、場面を想像しながら聞くことが大切です。
コツ5:わからない問題も答えを選んで次に進む
英検準2級のリスニングで高得点を取るためには、わからない問題があっても、とにかく答えを選んで次の問題に進むことが大切です。
一つの問題でひっかかってしまうと、次の問題の音声を集中して聞くことができないからです。
わからない問題があっても、音声を聞き直すことはできません。
直感を信じて答えを選び、次の問題の音声に集中したほうが有利です。
コツ6:過去問を解いて慣れる
英検準2級のリスニングで高得点を取るためには、過去問を解いて問題形式に慣れることも重要です。
実戦的な問題演習に取り組んで慣れておくことで、試験本番も練習のときと同じように解くことができるからです。
過去問は解いて丸付けをするだけでなく、先読みの仕方やメモの取り方といった戦略を考え、復習や音読で英語力を伸ばすためにも活用することが大切です。
過去問は最低でも3回分は解き、6回分を目標に頑張ると効果的です。
英検準2級リスニングの大問ごとの対策ポイント



ここからは、英検準2級の大問ごとの対策ポイントを解説していきます。
英検準2級の大問ごとの対策ポイント
第1部の対策ポイント
英検準2級のリスニングの第1部は、対話を聞き、その最後の文の応答として適切なものを選ぶ問題です。
問題も選択肢も音声で流れます。
補助イラストはありません。
第1部は、問題には何も書かれていないので、先読みをする必要はありません。
最後の文の応答として適切な選択肢を選ぶ問題なので、最後の文だけ聞き取れれば解ける問題もあります。
一方で、対話全体の流れを把握しなければ解けない問題も多いです。
全文を聞き取るように努力をしながら、特に最後の文に集中して聞くようにすると良いです。
最後の文の疑問詞(whatやwhen等)を聞き取るだけで正解を選ぶことができる場合もあるので、最後の文の最初の単語には特に注意を払うようにすると良いです。
第2部の対策ポイント
英検準2級のリスニングの第2部は、対話を聞き、その質問に対して適切な答えを選ぶ問題です。
対話と質問は音声で流れ、問題に書かれている選択肢から答えを選びます。
第2部の問題は、選択肢を先読みし、質問の内容をある程度予測しておくことが重要です。
問題と質問は1回しか読み上げられないので、特に集中して聞き取るべき部分を事前に把握しておく必要があります。
選択肢の語数が多いため、先読みには時間がかかります。
リーディングの問題で余った時間や、リスニング問題の説明が放送されている時間を活用して先読みをしておき、パッと見てわかるようなメモを残しておくと有利です。
会話の流れが重要な要素になることも多く、一部分の単語を聞き取っただけでは不正解になる可能性が高いです。
選択肢の中には、音声の中で読み上げられた英単語が散りばめられているからです。
読み上げられている英文の意味を正しくスピーディーに理解して、会話の流れを把握し、解答に必要な情報に注目できるようトレーニングすることが重要です。
英単語を聞き取るだけでなく、英文の意味を正確に理解できるようにするという意味では、英文法の勉強も重要な要素になります。
▼あわせて読みたい
>>大学受験に英文法はいらないのか(いや、いるに決まっている)
▼あわせて読みたい
>>英語が苦手な中学生でも安心!文法の覚え方を徹底解説
第3部の対策ポイント
英検準2級のリスニングの第3部は、英文を聞き、その質問に対して適切な答えを選ぶ問題です。
英文と質問は音声で流れ、問題に書かれている選択肢から答えを選びます。
第3部も第2部と同じように、選択肢の先読みと質問内容の予測が重要なポイントになります。
読み上げられる英文に多くの情報が含まれているので、簡単なメモを取りながら情報を整理していけると良いです。
第3部でも、選択肢の中に音声の中で読み上げられた英単語が散りばめられています。
音声の読み上げも1回のみです。
英文を聞き取るだけでなく、情報を整理しておき、質問に正確に答えられるように準備をすることが重要です。
まとめ
それでは、英検準2級のリスニング対策についての解説をまとめます。
結論
英検準2級のリスニングは、リスニングの基礎力を身につけておくと共に、問題が読み上げられる前の準備が重要になります。
1回の読み上げで正解を選べるよう、問題を先読みして準備しておけると良いです。
英検準2級のリスニングで高得点を取るためのコツは、主に次の6つです。
英検準2級のリスニングで高得点を取るためのコツ
英検準2級の大問ごとの対策ポイントを解説しました。
英検準2級の大問ごとの対策ポイント
今回の記事が、お子様がしっかりとリスニングの準備に取り組んで、英検準2級に合格するきっかけになればとてもうれしいです。
-
-
高校生のリスニング力を効率よく伸ばす勉強法!リーディングと一緒に鍛える方法とは?
続きを見る
-
-
中学生のリスニング力がグンと伸びる!NG勉強法から抜け出す5つのコツ
続きを見る