こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
英検の飛び級受験を検討している保護者の方は多いです。
そもそも飛び級受験はできるのか、飛び級受験をしてちゃんと合格できるのか等、いろいろと疑問に思われているのではないでしょうか。
結論
英検は飛び級できます。
一方で、基本的には英検の飛び級にはデメリットが多いので、一つひとつ順番に合格していくことを目指すべきです。
今回は、英検の飛び級について解説します。
最後まで読んでいただき、英検の飛び級について知っていただき、お子様が英検を利用して確かな英語力を育てていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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英検は飛び級できる
英検は飛び級で受験することができます。
英検は基本的には誰でも受験することができるからです。
英検受験規約には、受験資格について次のように書かれています。
- 3.1 各級とも、年齢・職業・学歴などは問いません。
- 3.2 過去に受験した級に関係なく、どの級でも受験できます。ただし、同一回に同じ級を重複して申し込みおよび受験することはできません。受験した場合は、両方とも失格になります。
現在の英検の取得級が何級であっても、そもそも英検を受験したことがない人であっても、好きな級を受験することができます。
誰にでも扉が開かれているのは、英検の非常に良いところです。
英検の飛び級をおすすめしない理由
英検は飛び級で受験することができますが、基本的には一つひとつの級を順番に受けていくことをおすすめします。
英検の飛び級受験をおすすめしない理由は、主に次の3つです。
飛び級受験をおすすめしない理由
理由1:1つ上の級でも難易度が大きく上がる
英検の飛び級受験をおすすめしないのは、1つ上の級であっても難易度が大きく上がるからです。
飛び級をして一気に2つ上の級を受験して合格するのは、あまり現実的ではありません。
特に、英検3級以上は級ごとの難易度の差が大きいです。
たとえ、前回受験した級をほぼ満点で合格していたとしても、飛び級をせずに一つひとつの級を順番に受験していくべきです。
なお、英検の各級の推奨目安は次のようになっています。
英検の級 | 推奨目安 |
5級 | 中学初級程度 |
4級 | 中学中級程度 |
3級 | 中学卒業程度 |
準2級 | 高校中級程度 |
2級 | 高校卒業程度 |
準1級 | 大学中級程度 |
1級 | 大学上級程度 |
出典:各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
理由2:挫折する原因になる
英検の飛び級受験をおすすめしないのは、英語学習や英検受験を挫折する原因になるからです。
勉強はスモールステップでコツコツと積み上げていくことが大切です。
私は、無理をして身の丈以上の難しい教材に取り組んで、途中で挫折してしまう子どもをたくさん見てきました。
コツコツと勉強を続けて長期的な結果を出せる子どもは、わかるところからスモールステップで勉強を進めていました。
「急いては事を仕損じる」「急がば回れ」は、勉強の進め方にピッタリの言葉です。
理由3:英検を英語学習のペースメーカーにすべき
英検の飛び級受験をおすすめしないのは、英検を英語学習のペースメーカーとして活用すべきだからです。
英検は、あくまでも英語の力を測り、英語の力を伸ばすために活用すべきです。
英検上位級取得のために英語学習に取り組んでは、本末転倒です。
英語学習を進めるうえで、「いつまでに英検◯級の合格をめざそう!」という目標設定として英検を活用できると良いです。
目標は短期目標のほうが達成しやすいです。
飛び級をせずに、一つひとつの級の合格を短期目標として設定したほうが、しっかりと努力することができます。
英検の飛び級を検討するならダブル受験のほうがおすすめ
どうしても英検の飛び級受験に挑戦したいということであれば、ダブル受験のほうがおすすめです。
ダブル受験であれば、順当な順序の級も受験できますし、チャレンジとして飛び級の受験も一緒にできるからです。
英検は、同一試験日、同一会場で実施される級の中で、連続した2つの級を、午前・午後に分けてダブル受験することができます。
たとえば、英検4級を持っている人が、順当に英検3級を受験すると同時に、英検準2級の飛び級受験にもチャレンジすることができます。
この方法であれば、たとえ飛び級受験が失敗したとしても、挫折の原因になることはありません。
一方で、タブル受験では1日に2つの試験を受けることになるので、集中力を持続させるのが大変であるというデメリットがあります。
また、準会場の中にはダブル受験を実施していない会場もあるので、事前に確認を取る必要があります。
【例外】英検の飛び級をすべき場合
英検の飛び級受験は基本的にはおすすめしませんが、飛び級受験をしたほうが良い場合もあります。
例外的に英検の飛び級受験をすべき場合は、主に次の2つです。
英検の飛び級受験をすべき場合
例外1:英語学習者が初めて英検を受ける場合
既に英語の学習をしている子どもが、初めて英検を受験する場合は飛び級受験を検討すべきです。
初めての受験なので「飛び級」という表現が当てはまらないかもしれませんが、必ずしも英検5級から受けはじめる必要はありません。
既に英語の学習に取り組んでいるのであれば、英検4級以上に合格できる力を持っている可能性があるからです。
たとえば、小学生の時から英語を習っていて、中学生になった時点で初めて英検を受験するのであれば、4級や3級にチャレンジしてみることを検討してみても良いでしょう。
また、中学3年生になって初めて英検を受験する場合も、4級や3級からチャレンジしてみることを検討してみると良いです。
▼あわせて読みたい
>>中学生は英検を何級から受ける?英検のメリットと効率的な勉強法を解説!
例外2:受験期間が大きく空いている場合
前回の英検受験から1年以上受験期間が空いてしまっている場合も、飛び級受験を検討しても良いです。
1年以上一生懸命に英語の勉強に取り組んでいれば、飛び級受験をしても合格できる力が身についている可能性があるからです。
一方で、あまり期間を開けずに一つひとつの級を連続受験して合格していくほうが理想的です。
次回以降は受験期間を開けずに受験することをおすすめします。
英検を飛び級するメリット
英検の飛び級にはデメリットが多いですが、メリットもあります。
英検飛び級のメリット
メリット1:受験料を節約できる
英検飛び級のメリットは、受験料を節約できることです。
英検の受験料はそれほど高くありませんが、決して安くもありません。
準1級以上では受験料が10,000円を超えます。
一方で、飛び級受験をすることで不合格を連発して、結果的に受験回数が増えてしまば、結局受験料は高くなってしまいます。
飛び級をしても合格するという強い自信がある場合を除いては、飛び級で受験料を節約しようと考えるべきではありません。
メリット2:上位級の取得期間を短縮できる
英検飛び級のメリットは、上位級の取得期間を短縮できることです。
英検の級取得のチャンスは1年に3回しかありませんので、毎回合格しても1年で3級分しか取得することができません(ダブル受験を活用すればその限りではありません)。
しかし、飛び級受験をすれば、より短期間で更に上位の級の取得を目指すこともできます。
一方で、飛び級受験は結果として上位級の取得期間が長くなってしまうことも多いです。
飛び級はスモールステップでの学習ではないので、なかなか合格できないからです。
例外的な場合を除いては、英検の取得期間を短縮するために飛び級受験するべきではありません。
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英検に合格するために必要な勉強
英検に合格するためには、英語の力を伸ばすためにすべきことを、スモールステップでコツコツと取り組んでいくことが大切です。
英検に合格するためのテストテクニックはありますが、英検に簡単に合格できる勉強法はありません。
一方で、英検の勉強は学校の勉強と一緒に取り組んでいくと非常に効果的で効率的です。
英検を上手に活用して英語の力を伸ばしていき、学校のテストでも受験でも良い成績を取れるようにしていけると良いです。
英検に合格するために取り組むべき対策は、主に次の7個です。
英検に合格するための勉強
- 英単語・英熟語暗記
- 英文法学習
- 長文読解対策
- ライティング対策
- リスニング対策
- 過去問演習
- 二次試験対策(スピーキング)
英検に合格するための勉強法の詳細については、『英検に合格するための勉強法!対策のポイントとすべきこと』で解説しています。
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英検に合格するための勉強法!対策のポイントとすべきこと
英検は対策すべきことが決まっています。英検に合格するためには、やるべきことに一つひとつ丁寧に取り組んでいくことが大切です。この記事では、小学生や中学生、高校生が、英検に合格するための勉強法について解説しています。
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まとめ
それでは、英検の飛び級についての解説をまとめます。
結論
英検は飛び級できます。
一方で、基本的には英検の飛び級にはデメリットが多いので、一つひとつ順番に合格していくことを目指すべきです。
英検の飛び級受験をおすすめしない理由は、主に次の3つです。
飛び級受験をおすすめしない理由
- 1つ上の級でも難易度が大きく上がる
- 挫折する原因になる
- 英検を英語学習のペースメーカーにすべき
例外的に英検の飛び級受験をすべき場合は、主に次の2つです。
英検の飛び級受験をすべき場合
- 英語学習者が初めて英検を受ける場合
- 受験期間が大きく空いている場合
英検の飛び級にはデメリットが多いですが、メリットもあります。
英検飛び級のメリット
- 受験料を節約できる
- 上位級の取得期間を短縮できる
今回の記事が、英検の飛び級について知っていただき、お子様が英検を利用して確かな英語力を育てていくきっかけとなればとてもうれしいです。
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英検に合格するための勉強法!対策のポイントとすべきこと
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