こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
算数の時計の単元でつまずく小学生は多いです。
保護者の方としても、算数の勉強だけでなく、これからの生活面も含めて心配されているのではないでしょうか。
結論
「時計が読めない」と「時間の計算ができない」は、原因も必要な練習も違う別のつまずきです。
どちらでつまずいているのかを先に見分けられると、家庭での短い練習で解消できます。
今回は、算数の時計の教え方について解説していきます。
最後までお読みになり、お子様が時計のつまずきを解消して、算数の力を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者

エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
時計のつまずきは2つに分かれる
時計のつまずきは2つに分かれる
文字盤が読めない
小1・小2の時点でつまずいてしまっている場合、時計の文字盤が読めないことがつまずきポイントになっています。
文字盤が読めないパターン
- 長身と短針のどちらを先に見れば良いかわからない
- 短針が数字と数字の間にあるとき、どちらを読むか迷う
- 長身が指した数字をそのまま「分」だと思っている(4を指して「4分」と読む)
これは、文字盤という仕組みそのものの理解が追いついていない状態です。
まずは文字盤の読み方に絞って対策していきます。
時間の計算ができない
小3でつまずいている場合は、時間の計算ができないことがつまずきポイントになっている可能性があります。
時間の計算ができないパターン
- 「3時45分から5時10分までは何時間何分か」がわからない
- 「11時20分の50分後は何時何分か」に答えられない
このような場合は、文字盤の読み方でつまずいているケースと、「60でひとまとまりになる」という仕組みを理解できていないケースがあります。
普段子どもが使っているのは「10でひとまとまり」になるので、「60でひとまとまりになる」という感覚をなかなかつかめない子どもは多いです。
どちらでつまずいているか判断に迷う場合は、アナログ時計を見せて、まず「今、何時何分?」と問いかけてみてください。
次に「50分経ったら何時何分になる?」と聞いてみます。
子どもの回答や反応、答えを導き出すまでの時間を見て、どちらでつまずいているのかを判断すると良いです。
学校で時計を習う時期は3つの学年に分かれている
時計は小1から小3にかけて、3つの学年に分けて学んでいきます。
学年ごとで扱う内容が異なるため、つまずきに気がついた時期を見ると、何を理解できていないのかを分析する手がかりになります。
▼この表は横にスクロールできます。
| 学年・時期 | 学校で習う内容 |
|---|---|
| 小1の3学期 | 何時・何時半 何時何分 |
| 小2の1学期 | 時刻と時間の違い 1時間=60分 午前・午後・正午 1日=24時間 |
| 小3の1学期 | 一定時間後・前の時刻 時刻と時刻の間の時間 秒(1分=60秒) |
※教科書が学校によって時期は前後します。
時計の習いはじめは小1の後ろの方であるため、この時点ではまだ時計を読めなかったとしても「遅れている」わけではありません。
一方で、小2以降は文字盤を読めることを前提として授業が進んでいきますので、小1のうちに時計の読み方はマスターしておく必要があります。
なお、長針の数字を5とびで読む数え方は、九九の5の段と似た考え方です。
そのため、時計でつまずいていた子どもも、九九の5の段を勉強してから学び直すと、すんなりと理解できる場合もあります。
逆に、先に時計で5とびの数え方をマスターしておけると、九九の学習がスムーズになります。
▼あわせて読みたい
>>九九の覚え方|つまずいている段の見つけ方と家庭でできる教え方5ステップ
家庭でできる5つの手順
手順1:アナログ時計を子どもの目に入る場所に置く
時計の文字盤を読めるようにするためには、普段からアナログ時計に触れられるよう、子どもの目に入る場所にアナログ時計を置いておくようにすると良いです。
時計は、教材で勉強するよりも、普段の生活の中で学んだほうが定着しやすいからです。
はじめはアナログ時計を子どもに読ませるのではなく、「長い針が6のところに来たらごはんにしよう」のように、子どもの生活の中の出来事と結びつけるようにすると効果的です。
時計の読み方がわかりやすく表示された、学習用のアナログ時計も販売されています。
はじめはこういった時計を壁にかけておくのも良いでしょう。
手順2:短針だけを見て「何時台か」を言えるようにする
時計の文字盤を読めるようにするためには、はじめは短針だけを読む練習からはじめると良いです。
短針と長針を一緒に勉強しようと思うと、2つの考え方が混ざってしまうからです。
「短い針を見て。今は何時だろう?」と聞いて、短針が3と4の間にある時に「3時」と答えられるようになれば大丈夫です。
まずは、短針を読むときは、通り過ぎた方の数字を読むことを理解できるよう導きます。
手順3:長針が真下に来たら「◯時半」
短針の読み方が定着してきたら、次は長針を2か所だけ扱います。
まず読めるようにする長針の2か所
- 長針が真上(12)を指している
→ちょうど「◯時」 - 長針が真下(6)を指している
→「◯時半」
長針の数字の読み方をマスターする必要はなく、「◯時と□時」のちょうど半分だから「◯時半」というザックリとした理解で問題ありません。
ここまで理解できると、子どもも時間の会話に参加できるようになり、時計や時間に親しみやすくなります。
手順4:長針は5とびで数える
「◯時半」の読み方が定着してきたら、続いて長針の読み方を具体的に教えていきます。
長針は、「数字1つが5分にあたる」という仕組みを理解することが重要です。
1で5分、2で10分、3で15分と、数字をなぞりながら声に出して練習すると定着しやすいです。
6のところまで数えると30分になり、「半」と読んでいたものが「30分」であったことに気づくことができます。
5とびの数え方が定着してきたら、目盛りを1つずつ数える練習に進みます。
長針が数字と数字の間にあるときは、手前の数字まで5とびで数えてから、残りの目盛りを1つずつ足すように教えると混乱しません。
手順5:時間の計算は「区切り」で考える
時計の文字盤の読み方が定着したら、時間の計算に進みます。
時間の計算は一気に答えを出そうとするとつまずきやすいので、ちょうどの時刻で区切って考えるように習慣づけると良いです。
たとえば、「3時45分から5時10分まで」なら、次のように分けて考えます。
時間は60で繰り上がるため、いつもの筆算の手順で計算することができません。
ちょうどの時間で区切って考えることで、簡単な計算だけで答えを求めることができます。
なお、ちょうどの時間で区切る考え方は、足し算の繰り上がりや引き算の繰り下がりの考え方と似ています。
ここでつまずく場合は、足し算と引き算の計算練習に力を入れると効果的です。
考え方を学んだあとは、同じ形の問題を毎日解くようにすると定着度が上がります。
▼あわせて読みたい
>>算数ドリルのおすすめ8選|小学生の学年別・目的別の選び方
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>>足し算の教え方|繰り上がりでつまずかせない手順
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学校の授業だけでは足りないと感じたら
学校の授業だけでは足りないと感じたら
自分のペースで前の学年から復習したい場合
学年にとらわれずに自分のペースで勉強に取り組みたい場合は、「タブレット学習教材・通信教育教材」が向いています。
タブレット学習教材には、学年に関係なく必要な単元の学習に取り組めるものも多いからです。
デジタル教材はイラストやアニメーションが多く、視覚的に時計のイメージを身につけられるのも大きなメリットです。
▼あわせて読みたい
>>小学生におすすめのタブレット学習教材10選!
その場で質問できる環境がほしい場合
子どもがどこでつまずいてしまっているのかが家庭では見にくいという場合は、その場で質問できる「塾」が向いています。
塾であれば、質問と回答のやり取りを通して子どものつまずきポイント分析し、適切な対策をしてもらうことができます。
▼あわせて読みたい
>>小学生におすすめの算数塾10選|苦手克服から中学受験まで選び方を解説
時計の教え方に関するよくある質問
ここからは、時計の教え方に関するよくある質問にお答えしていきます。
時計の教え方に関するよくある質問
質問1:入学前に時計が読めなくても大丈夫ですか?
学校の授業については心配いりません。
ただ、家庭の朝の支度や学童では学校より先に時計を見る場面が来ますので、普段の生活の中で目にする回数を増やしておくと入学後がラクになります。
質問2:家にデジタル時計しかありません。アナログ時計は必要ですか?
1つは用意してください。
デジタル表示では針の動きが見えないため、文字盤の仕組みを理解する手がかりがありません。
学校のテストもアナログ時計の絵で出題されます。
質問3:時計だけが極端に苦手です。何か理由があるのでしょうか。
時計は数の数え方が2種類混ざる特殊な単元で、ほかの計算ができる子がここだけつまずくことは珍しくありません。
ただし、日常生活でも時間の見通しが立たないなど気になる様子が続く場合は、学校の先生や専門機関に相談してみてください。
まとめ
それでは、時計の読み方の教え方についての解説をまとめます。
結論
「時計が読めない」と「時間の計算ができない」は、原因も必要な練習も違う別のつまずきです。
どちらでつまずいているのかを先に見分けられると、家庭での短い練習で解消できます。
時計のつまずきは2つに分かれる
学校の授業だけでは足りないと感じたら
時計の教え方に関するよくある質問
今回の記事が、お子様が時計のつまずきを解消して、算数の力を伸ばしていくきっかけになればとてもうれしいです。






