こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
「情報Ⅰ」は教科として新しく加わったばかりなので、どのように対策させれば良いのかわからないと思われている保護者の方も多いです。
参考書や問題集を購入するにしても、どれを購入すればよいのかと困られているのではないでしょうか。
結論
情報Ⅰの参考書や問題集を選ぶときは、共通テスト(旧センター試験)でどのような問題が出題されるのかを参考にすると良いです。
情報Ⅰという教科の特徴がわかると、購入すべき書籍がわかります。
今回は、情報Ⅰの対策におすすめの参考書と問題集について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が情報Ⅰを得意科目にするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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情報Ⅰ対策におすすめの参考書・問題集
とにかくおすすめの参考書・問題集を知りたいという方のために、まず最初におすすめの参考書・問題集を紹介します。
その後で、情報Ⅰという教科の特徴や、情報Ⅰの参考書や問題集の選び方のポイントを解説していきます。
情報Ⅰ対策におすすめの参考書・問題集は、次の3つです。
情報Ⅰおすすめ参考書・問題集
情報Ⅰという教科の特徴
情報Ⅰの参考書や問題集は、これまでと同じように考えて問題集を選ぶと失敗します。
新しい教科である情報Ⅰでは、今までとは異なる力が求められるからです。
「〇〇は何か。」という問いに対して、「□□」と答えるような問題ばかりが並んでいる問題集では共通テストの対策にはなりません。
情報Ⅰという教科の特徴を知ると、どのような問題集を購入すべきかがわかってきます。
情報Ⅰの教科の特徴は、大きく次の2つです。
情報Ⅰの特徴
特徴1:課題発見と問題解決力が重要
情報Ⅰの教科では、課題発見と問題解決力が重要視されます。
最近の入試問題では、課題が設定され、それをどう解決していくかを問われる、探究型の問題が多くなっています。
探究学習とは、自ら課題を設定し、その課題を解決するために情報を収集・整理・分析し、周囲の人達と意見交換をしたり協同したりしながら進めていく学習活動のことです。
近年の教育は、知識の量よりも、課題解決能力の高さのほうが重要視されています。
どの教科でもその傾向があるのですが、情報Ⅰは特にその傾向が強いです。
このことは、文部科学省が公表している資料にも明記されています。
文部科学省が公表している『高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材』には、次のように記載されています。
(2)情報科の目標
情報科は,他の教科等の学びとあわせて,このような変化する社会で子供達が生きていくための資質・能力を育むものでなければならない。情報科では,情報に関する科学的な見方・考え方を重視するとともに,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用するための知識及び技能を身に付け,実際に活用する力を養うとともに,情報社会に主体的に参画する態度を養うことを目指している。
問題を発見し、それを解決するために情報と情報技術を活用するとあります。
情報の知識や技術を利用して、課題解決能力を伸ばすことを大きな目標としています。
特徴2:教科を横断する教科
情報Ⅰの教科は、他の教科とのつながりが強い教科であり、教科を横断する教科です。
先程の『高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材』には、次のように書かれています。
高等学校段階における情報教育を,共通教科情報科だけが担うように極めて限定的に捉えてはならない。教科等の特質に応じて教科等横断的に情報活用能力を身に付けさせる教育のより一層の充実が求められている。特に統計の指導に当たっては数学科と,情報モラルなどの指導に当たっては公民科との関連を図ることが大切である。
たとえば、数学や社会の教科の中で設定した課題を解決するために、情報の知識やプログラミングの技術を利用する必要があれば、積極的に利用していきます。
情報は「情報」という単体の教科でもありますが、他の多くの教科とも融合しているという特徴があります。
つまり、情報の教科を本質的に理解して活用することができれば、他の教科の理解にもつながるということになります。
共通テストの問題から考える情報Ⅰの参考書・問題集を選ぶときのポイント
共通テストで出題される問題を分析すると、どのような力を身につける必要があるのかがわかります。
つまり、共通テストを分析すると、参考書や問題集を選ぶときのポイントがわかります。
情報Ⅰの参考書や問題集を選ぶときのポイントは、次の3点です。
情報Ⅰの参考書・問題集を選ぶときのポイント
ポイント1:課題解決型の問題演習ができる
情報Ⅰの参考書や問題集を選ぶときは、課題解決型の問題演習ができるものを選ぶと良いです。
先程も解説したとおり、情報Ⅰでは課題発見と問題解決力が重要視されるからです。
2022年11月に大学入試センターから公表された「情報Ⅰ」の試作問題では、次のような問題が出題されました。
ちょっと長い問題ですが、最初の数行を読むと課題発見・問題解決型の問題であることがわかると思います。
文化祭のクレープ販売でお客さんを待たせている時間が長かったという課題を、データ分析という手段を使って解決しようとする問題です。
データを扱う部分では、数学の学習内容との融合も見られます。
この1題を見るだけで、「課題解決能力」と「教科の横断」を重視していることが見て取れます。
ポイント2:基礎知識を身につけられる(基本的な計算も)
情報Ⅰの参考書や問題集を選ぶときは、基礎知識を身につけられるものを選べると良いです。
情報Ⅰも他の教科と同じように、基礎基本が一番大切だからです。
共通テストの情報Ⅰの試作問題は、全体的には課題解決型の問題がメインとなっていますが、基礎知識を問われる問題や、基礎知識を基に計算をする問題も出題されています。
たとえば、次のような問題が出題されました。
コンピュータやデジタルの分野で使われる、2進法や16進法についての基礎知識が問われています。
今回は出題されませんでしたが、2進法から10進法に変換する計算問題等も出題される可能性があります。
基礎知識、基礎演習も非常に大切です。
ポイント3:プログラミングのコードの組み方を学べる
情報Ⅰの参考書や問題集を選ぶときは、プログラミングのコードの組み方を学べるものを選べると良いです。
共通テストの情報Ⅰでは、小学校て扱っていたScratchのような直感的なものではなく、Pythonのようなプログラミング言語を使ったプログラムを組む問題も出題されるからです。
実際に試作問題で出題された問題を見てみましょう。
買い物の際に、客が支払う硬貨の枚数と、お釣りとして受け取る硬貨の枚数の合計が、一番少なくなるようにするためのプログラムを組む問題です。
プログラムの組み方を数学的に考える問題や、実際に擬似プログラミング言語でコードを書く問題が出題されています。
プログラミングがよくわからないという方でも、「図1」と「図2」のコードを見れば、しっかりとした対策が必要であることがわかると思います。
プログラミングは配点が高い
情報Ⅰの試作問題では、「コンピュータとプログラミング」の単元の配点が非常に高いです。
100点満点中の46点が、「コンピュータとプログラミング」の単元から出題されています。
それだけ、プログラミングが重視されています。
おすすめの情報Ⅰの参考書・問題集
ここからは、情報Ⅰ対策におすすめの参考書・問題集を詳しく紹介していきます。
情報Ⅰおすすめ参考書・問題集
『高校の情報Iが1冊でしっかりわかる本』 鎌田 高徳
『高校の情報Iが1冊でしっかりわかる本』は、問題解決を軸にして学べるように構成されています。
4ページごとに項目が構成されていて、それぞれ次のような構成になっています。
4ページ構成
- 問題発見
- 問題解決方法を考える
- 問題解決法の手順を知る
- まとめ
課題発見・問題解決を通して情報の教科を学ぶことができるため、自然に課題発見・問題解決型の学びに慣れることができます。
課題項目は「ガチャのシミュレーションをしてみよう!」や、「LINEのメッセージを間違って送っちゃった!」等の、身近なものが多く親しみやすいです。
先取りや苦手克服に最適
『高校の情報Iが1冊でしっかりわかる本』は、情報Ⅰを初めて学ぶ生徒や、情報Ⅰに苦手意識のある生徒におすすめです。
図やイラストが多く、基礎的な内容が中心になっているためです。
課題項目が身近で親しみやすいので、苦手な生徒でも取り組みやすいです。
ただし、これ1冊で共通テストレベルの問題が解けるようになるわけではありません。
共通テストの対策をするためには、『高校の情報Iが1冊でしっかりわかる本』を1冊仕上げたあとで、別の対策が必要になります。
『学校で習っていなくても読んで理解できる 藤原進之介の ゼロから始める情報I』 藤原 進之介
『学校で習っていなくても読んで理解できる 藤原進之介の ゼロから始める情報I』は、情報教科の基礎知識や基礎技術を丁寧に説明している参考書です。
インプットだけで終わらないよう、練習問題もついています。
口語調で書かれているのが特徴的で、情報のデジタル化、アルゴリズム、プログラミング等の、苦手になりやすい分野も親しみやすく学習できます。
著者は数学専門塾の創業者
著者の藤原進之介さんは、数学専門塾である数強塾の創業者です。
多くの数学を苦手とする生徒を指導してきた経験からか、今回紹介した参考書の中でも、特に数学に関わりの深い分野が非常にわかりやすく説明されています。
大学受験の大手予備校である東進ハイスクールで情報の授業を担当されていた、実力派講師でもあります。
▼あわせて読みたい
>>数強塾は数学が苦手な中学生・高校生の強い味方!料金・サービスは?
『2025 共通テスト総合問題集 情報I (河合塾SERIES)』 河合塾
『2025 共通テスト総合問題集 情報I (河合塾SERIES)』は、共通テストレベルの問題を演習できる問題集です。
「全統共通テスト高2模試」や「全統共通テスト模試」、「全統プレ共通テスト」の問題が収録されているため、共通テストレベルの問題を、共通テストの出題形式で演習することができます。
一つひとつの単元を習得していくための問題集ではなく、実戦形式の問題集です。
他の参考書や問題集を使って、事前に情報Ⅰの基礎を学習してから取り組んだほうが良いです。
プログラミングはプログラミング教室で実践的に学べると良い
プログラミングに関しては、参考書や問題集だけでの対策では不十分です。
共通テストで実践的なプログラムを組む問題が出ていることから分かる通り、実際にパソコンを使ってプログラムを組む練習をしておけると良いです。
先程も解説した通り、小学校で学習するようなScratchではなく、PythonやC言語等の本格的なプログラミング言語を使って、簡単なコードを組む練習をしておいたほうが良いです。
プログラミング学習は独学でもできますが、プログラミング教室を利用すると効率的に学ぶことができます。
大学受験のその先も見越して、高校生のうちから本格的に勉強をしはじめられると良いでしょう。
プログラミング教室についての詳細は、『子どもにおすすめのプログラミング教室12選!料金や特徴を比較!』で解説しています。
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子どもにおすすめのプログラミング教室12選!料金や特徴を比較!
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高校生におすすめのプログラミングスクール
- 【LITALICOワンダー】
※基礎からテキストコーディングまで! - QUREO(キュレオ)
※教室数が多く通いやすい!
まとめ
それでは、情報Ⅰ対策におすすめの参考書と問題集についての解説をまとめます。
結論
情報Ⅰの参考書や問題集を選ぶときは、共通テスト(旧センター試験)でどのような問題が出題されるのかを参考にすると良いです。
情報Ⅰという教科の特徴がわかると、購入すべき書籍がわかります。
情報Ⅰの教科の特徴は、大きく次の2つです。
情報Ⅰの特徴
情報Ⅰの参考書や問題集を選ぶときのポイントは、次の3点です。
情報Ⅰの参考書・問題集を選ぶときのポイント
情報Ⅰ対策におすすめの参考書・問題集を紹介しました。
情報Ⅰおすすめ参考書・問題集
プログラミング学習は独学でもできますが、プログラミング教室を利用すると、効率的に学ぶことができます。
今回の記事が、お子様が情報Ⅰを得意科目にするきっかけとなればとてもうれしいです。
高校生におすすめのプログラミングスクール
- 【LITALICOワンダー】
※基礎からテキストコーディングまで! - QUREO(キュレオ)
※教室数が多く通いやすい!
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子どもにおすすめのプログラミング教室12選!料金や特徴を比較!
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