こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

英検の問題の中でも、リスニング問題に苦手意識がある子どもは多いです。
保護者の方としても、どのような対策をすれば良いのかと、疑問に思われているのではないでしょうか。
結論
英検4級のリスニング問題は、5級に比べると文章量が多くなっています。
対話の流れややり取りを聞き取る力が重要になります。
今回は、英検4級のリスニング対策について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様がしっかりとリスニングの準備に取り組んで、英検4級に合格するための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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英検4級のリスニングの基本情報



英検4級のリスニング問題の基本情報は、次のようになっています。
基本情報 | |
---|---|
試験時間 | 約30分 |
大問数 | 3大問 |
問題数 | 30問 |
読み上げ回数 | 2回 |
英検4級は何点取れば合格する?
英検4級合格に必要な得点率は、約62%です。
一方で、合格に必要な得点率はあくまでも目安としての参考値になります。
英検の合否はCSEスコアと呼ばれるスコアによって決められ、CSEスコアは「1問何点」と決まっているわけではないからです。
一問一問の配点がわからないため、何問正解すれば合格するかは正解にはわかりませんが、おおよその目安として得点率62%を目指して問題ありません。
英検4級のCSEスコアの配点は、リーディングが500点、リスニングが500点で、合計1000点です。
▼この表は横にスクロールできます。
技能 | 満点 | 満点合計 | 合格基準点 | 合格に必要な 得点率 (目安) |
---|---|---|---|---|
リーディング | 500点 | 1000点 | 622点 | 約62% |
リスニング | 500点 |
出典:英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
▼あわせて読みたい
>>英検4級の長文問題のコツ!効果的な対策法と合格するための練習法
英検4級のリスニングの問題内容



英検4級のリスニングでは、次のような問題が出題されます。
▼この表は横にスクロールできます。
大問 | 問題形式 | 問題数 | 問題内容 |
---|---|---|---|
第1部 | 会話の 応答文選択 |
10 | 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (補助イラスト付き) |
第2部 | 会話の 内容一致選択 |
10 | 会話の内容に関する質問に答える。 |
第3部 | 文の内容 一致選択 |
10 | 短いパッセージの内容に関する質問に答える。 |
英検4級リスニングで高得点を取るためのコツ



英検4級のリスニングで高得点を取るためのコツは、主に次の6つです。
英検4級のリスニングで高得点を取るためのコツ
コツ1:リスニングの基礎力を身につける
英検4級のリスニングで高得点を取るためには、リスニングの基礎力を身につけることが一番重要です。
リスニングの基礎力が身についていない状態で問題演習に取り組んでも、ほとんど効果がないからです。
リスニング対策として、ただたくさん問題を解こうとする子どもは多いですが、ただ問題を解いているだけでは点数を取れるようにはなりません。
以下のようなリスニング対策は、特によくある誤った対策方法です。
英語リスニングのNG勉強法
- ただリスニングの問題を解く
- ただ英語を聞き流す
- スクリプト(台本)を見ない
- 難しい教材で勉強する
リスニングの基礎力を身につけるためには、特にフォニックスの勉強や音読が重要です。
リスニング力を伸ばすための勉強法
- フォニックスを勉強する
- 音読をする
- 学校の授業の予習・復習と組み合わせる
- 習慣化して何度も繰り返す
- 英語で会話する
▼あわせて読みたい
>>中学生のリスニング力がグンと伸びる!NG勉強法から抜け出す5つのコツ
▼あわせて読みたい
>>小学生のうちに差がつく!英語リスニング力を伸ばす勉強法とは?
コツ2:問題は先読みする
英検4級のリスニングで高得点を取るためには、問題を先読みしておくことがポイントです。
問題を先に読んでおくことで、何に注目して聞くべきか、予想することができるからです。
たとえば、選択肢に「場所」を表す言葉が並んでいるようであれば、場所に関する情報に注目して聞くべきだと予測できます。
リーディングの問題を解いて余った時間や、リスニング問題の説明が放送されている間に、選択肢を先読みしておけると有利です。
コツ3:問題用紙にメモを書いておく
英検4級のリスニングで高得点を取るためには、問題用紙にメモを書くようにすると良いです。
メモを書いておくと、先読みした内容を忘れてしまっても対応できるからです。
リスニングは問題数が多いので、先読みした問題や選択肢の内容を、全て覚えておくことはできません。
問題の先読みをするときに、「いつ?」「どこ?」「何時?」などのちょっとしたメモを書いておくと、落ち着いて問題を解くことができます。
コツ4:2回の読み上げを活用する
英検4級のリスニングで高得点を取るためには、音声が2回繰り返し読み上げられることを有効活用することが重要です。
1回目の読み上げである程度聞き取ることができれば、2回目の読み上げのときには何に注意して聞けば良いのかがわかるからです。
1回目の読み上げでは、どのような質問をされるのかわからないまま本文が再生されます。
しかし、1回目の読み上げで質問の内容を把握できれば、2回目の読み上げでは答えに関係する部分を集中して聞くことで、正解することが可能になります。
質問内容を把握した状態で聞くことができる2回目の読み上げを有効活用できると、正答率を大きく上げることができます。
コツ5:わからない問題も答えを選んで次に進む
英検4級のリスニングで高得点を取るためには、わからない問題があっても、とにかく答えを選んで次の問題に進むことが大切です。
一つの問題でひっかかってしまうと、次の問題の音声を集中して聞くことができないからです。
わからない問題があっても、音声を聞き直すことはできません。
直感を信じて答えを選び、次の問題の音声に集中したほうが有利です。
コツ6:過去問を解いて慣れる
英検4級のリスニングで高得点を取るためには、過去問を解いて問題形式に慣れることも重要です。
実戦的な問題演習に取り組んで慣れておくことで、試験本番も練習のときと同じように解くことができるからです。
過去問は解いて丸付けをするだけでなく、先読みの仕方やメモの取り方といった戦略を考え、復習や音読で英語力を伸ばすためにも活用することが大切です。
過去問は最低でも3回分は解き、6回分を目標に頑張ると効果的です。
英検4級リスニングの大問ごとの対策ポイント



ここからは、英検4級の大問ごとの対策ポイントを解説していきます。
英検4級の大問ごとの対策ポイント
第1部の対策ポイント
英検4級のリスニングの第1部は、イラストを参考にしながら対話を聞き、その最後の文の応答として適切なものを選ぶ問題です。
問題も選択肢も音声で流れます。
第1部は、問題にはイラストのみが書かれているので、先読みをする必要はありません。
最後の文の応答として適切な物を選ぶ問題なので、最後の文だけ聞き取れれば解ける問題もあります。
一方で、対話全体の流れを把握しなければ解けない問題も多いです。
全文を聞き取るように努力をしながら、特に最後の文に集中して聞くようにすると良いです。
最後の文の疑問詞(whatやwhen等)を聞き取るだけで正解を選ぶことができる場合もあるので、最後の文の最初の単語には特に注意を払うようにすると良いです。
第2部の対策ポイント
英検4級のリスニングの第2部は、対話を聞き、その質問に対して適切な答えを選ぶ問題です。
対話と質問は音声で流れ、問題に書かれている選択肢から答えを選びます。
第2部の問題は、選択肢を先読みしておくと、質問の内容を予測することができます。
まずは質問内容を予測してから1回目の音声を聞きます。
1回目の音声では質問も読み上げられますので、2回目の読み上げの際には、質問の答えとなる情報を集中して聞き取るようにすると正解を選びやすいです。
第3部の対策ポイント
英検4級のリスニングの第3部は、英文を聞き、その質問に対して適切な答えを選ぶ問題です。
英文と質問は音声で流れ、問題に書かれている選択肢から答えを選びます。
第3部の問題は、選択肢の語数が多く、先読みをするのに時間がかかります。
リーディングの問題で余った時間や、リスニング問題の説明が放送されている時間を活用して先読みをしておき、パッと見てわかるようなメモを残しておくと有利です。
第3部も第2部と同じように、選択肢の先読みと、1回目の読み上げの際の質問の聞き取りが重要なポイントになります。
たまたま聞き取れた単語を選択肢から選んでも不正解となる場合が多いです。
文をしっかりと聞き取って、「誰が」「いつ」「どこで」「何をする」のか、意味を把握できるようにすることが重要です。
英文の意味を把握できるようにする必要があるという意味では、英文法の知識も重要な要素になります。
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>>英語が苦手な中学生でも安心!文法の覚え方を徹底解説
まとめ
それでは、英検4級のリスニング対策についての解説をまとめます。
結論
英検4級のリスニング問題は、5級に比べると文章量が多くなっています。
対話の流れややり取りを聞き取る力が重要になります。
英検5級のリスニングで高得点を取るためのコツは、主に次の6つです。
英検4級のリスニングで高得点を取るためのコツ
英検4級の大問ごとの対策ポイントを解説しました。
英検4級の大問ごとの対策ポイント
今回の記事が、お子様がしっかりとリスニングの準備に取り組んで、英検4級に合格するきっかけになればとてもうれしいです。