こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
うちの子どもは、英単語が全然覚えられません!
子どもが英単語を覚えられないようで、英語のテストの点数がいつも悪いです。英単語を覚えるコツはありますでしょうか。
英単語の暗記が苦手という子どもは多いです。
英単語は英語学習の基礎の基礎なので、苦手を克服しなければ英語の成績がどんどん下がってしまうのではないかと心配されている保護者の方も多いです。
結論
英単語暗記で一番大事なのは努力です。
コツを押さえて効率的に努力を重ねることが大切です。
今回は、英単語を暗記するための15のコツについて解説します。
記事の後半では、英単語暗記におすすめの教材も紹介します。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。
最後まで読んでいただき、お子様が英単語マスターへの道を歩みはじめるための参考となればとてもうれしいです。
タップできる目次
英単語暗記の15のコツ
英単語の暗記には努力が一番大切ですが、ただがむしゃらに努力をすれば良いというわけではありません。
コツをつかんで、正しい努力を積み重ねることが大切です。
英単語暗記のコツは、次のとおりです。
英単語暗記の15のコツ
一つひとつ解説します。
コツ1 まずは量
英単語の暗記で最も大切なことは、努力をすることです。

子どもたちはラクをして覚える方法を知りたがりますが、残念ながらそんな方法は存在しません。
ただ、コツを押さえて正しく努力をすることができれば、暗記に必要な努力量は大きく削減できます。
努力は絶対に必要ですが、なるべく少ない努力で効率的に英単語を覚えられるようにすることを目指しましょう!
コツ2 発音を聞く
英単語を暗記するときは、英単語の発音を聞きながら覚えると効果的です。
なるべく五感を刺激したほうが脳に記憶が残りやすいからです。
また、英語は「文字」として学習することも大事ですが、「音」として学習することも大切です。
「文字」情報だけで覚えてしまうと、リスニングやスピーキングで苦労することになります。
コツ3 音読する
英単語を暗記するときは、声に出して音読すると効率的です。
英語はあくまでも言葉だからです。
英単語暗記に限らず、英語学習は音読をふんだんに取り入れると頭に残りやすくなります。
文法学習や長文読解でも、ぜひ音読を取り入れてください。
コツ4 書く
英単語を暗記するときは、手を動かすと効率的です。
特に、英単語のスペルを暗記するときは、必ず手を動かすようにしてください。
実際に紙に書き出しても良いですし、指でスペルをなぞるだけでも大丈夫です。
タブレットを持っているようであれば、タブレットを利用すると紙を無駄にせずに済みます。
聞く・音読する・書くを組み合わせる
「聞く」「音読する」「書く」の3つを同時に行うと、英単語暗記はとても効果的になります。
英語は4技能をバランス良く学習することが大切だからです。
英語4技能とは、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの力のことです。
たとえば、「speak」のスペルを「エスピーイーエーケー」と、覚えるのは大変です。
「スピーク」と発音しながら手を動かして覚えるのが、最も効果的です。
ただ発音するだけでなく、どこのアルファベットがどの発音に対応いているのかを意識しながら発音しましょう。
たとえば、「speak」であれば、「s」の部分を書いている時に「ス」を発音し、「pea」の部分を書いている時に「ピー」を発音し、「k」の部分を書いている時に「ク」と発音します。
また、ローマ字読みで覚えようとする人もいますが、今すぐやめるべきです。
「speak」を「スペアク」、「make」を「マケ」、「take」を「タケ」のように覚える方法ですね。
ローマ字読みで覚えるのは、非常に非効率的です。
フォニックスを学習して、本質的な理解をしたほうがずっと効率的です。
フォニックスについては、後ほど詳しく解説します。
コツ5 体を動かす
体を動かしながら暗記をすると良いと言われています。
「英単語を勉強するときは積極的に体を動かすべき」というわけではありませんが、体を動かす機会があるようであれば、ついでに英単語暗記を取り入れてみると良いでしょう。
たとえば、普段ランニング中に音楽を聞いているようであれば、音楽の代わりに英単語や英文が流れるような音声を聞くようにすると良いです。
コツ6 イメージで覚える
英単語を日本語訳の「言葉」で覚えるのではなく、画像や動画のような「イメージ」にして覚えると効果的です。
英語を使うときは、いちいち日本語に訳さないことが多いからです。
英語を勉強していると、意味は理解できるのに日本語に訳せないことが頻繁にあります。


これは、英単語の意味を「言葉」としてではなく、「イメージ」として覚えているためです。
イメージで覚えると英文を速く読める
英単語をイメージで覚えると、効果的に覚えられるだけでなく、英文を速く読めるようになります。
いちいち日本語訳をせずに意味を理解できるようになるからです。
最近の学校の英語の勉強は、一文一文を細かく分析して読むことではなく、文章全体から必要な情報を探し出すことに主眼が置かれています。
そのため、入試問題も大量の英文から必要な情報を探し出す問題が増えてきています。
日本語に訳さずに英文を理解できるように力は必須です。
「言葉」でインプットして「イメージ」に変換
英単語を覚えるときは、「言葉」を「イメージ」に変換するクセをつけるようにすると良いです。
たとえば、「cauldron」という単語を覚えようと思ったときは、まず言葉として「大釜」と覚えます。
次に、ハリー・ポッターの映画の中で魔法薬を作るときに使われていた、あの「釜」を映像としてイメージします。
これでイメージへの変換ができました。
今後、英文中に「cauldron」という単語が出てきたら、いちいち日本語の「大釜」に訳さなくても、直接映像をイメージすることができます。
イメージで覚えてしまったら、日本語訳は忘れてしまっても大丈夫です。
コツ7 アウトプットする
英単語暗記は「覚えること」にばかり注目されますが、問題を解いたり、テストをしたりすることも大切です。
勉強は、インプット学習だけでなく、アウトプット学習とバランスを取ることでより効率的になるからです。
定期的に英語テストを自作して解いてみても良いですし、単語帳を赤シートや手で隠しながら、ちゃんと覚えられているか確認していくだけでも効果があります。
コツ8 繰り返す
英単語暗記は、繰り返すことが大切です。
脳は、頻繁に送られてくる情報を「重要な情報」と認識し、記憶に残しておこうとするからです。
同じ単語を何度も何度も繰り返し学習したり、同じ単語帳を何周も何周も繰り返したりすると記憶が定着します。
コツ9 一度で覚えようとしない
一つひとつの英単語に時間をかけて、一度で完璧に覚えようとすると効率が悪いです。
英単語暗記は繰り返すことが大切なので、一度で完璧にしようとする必要はありません。
パッパッと次の単語に進んでいき、その代わりに何度も何度も繰り返して取り組みます。
コツ10 忘れることも大事
英単語は、忘れることも大切です。
繰り返して学習していく中で、一度忘れたことを思い出すことで記憶が定着していくからです。
「覚える→忘れる→思い出す」を繰り返すことが大切です。
コツ11 アプリで覚える
英単語を単語帳やフラッシュカードだけで覚えようとする子どもも多いのですが、スマートフォンなどのアプリを利用すると効率的です。
英単語アプリには、英単語を効率良く覚えるための工夫がされているからです。
英単語アプリのメリット
- サクサク取り組める
- いつでも取り組める
- 繰り返し取り組める
- 発音も聞ける
- アウトプットもできる
- 苦手単語をピックアップできる
コツ12 フレーズで覚える
英単語は、英単語単体で覚えるだけでなく、英文のフレーズの中で覚えると効果的です。
実際に英語を使っているときは、単語単体で使うことはほとんどないからです。
たとえば、「強い雨」という日本語は、英語では「heavy rain」と表現します。
「強い」という意味の「strong」ではなく、「重い」という意味の「heavy」を使います。
英語は言葉ですので、実際の英文の中で英単語がどのように使われているのかを知る必要があります。
コツ13 英単語だけを勉強しようとしない
英単語暗記ばかりに取り組むのではなく、英文法や長文読解、英会話にも同時に取り組むと効果的です。
英文法や長文読解、英会話などに取り組むことで、実際に英単語が英文の中でどのように使われているかを知ることができるからです。
長文読解や英会話をしているときに、覚えたての英単語が出てくると嬉しいものです。
コツ14 フォニックスを勉強する
英単語暗記には、フォニックスの勉強がおすすめです。
フォニックスとは、英語のスペルと発音のルールのことです。
学校の英語ではフォニックスをあまり勉強しないことが多いのですが、英語を効率的に勉強するのであれば、フォニックスをしっかりと勉強することを強くおすすめします。
フォニックスを学ぶメリット
- 英単語のスペル暗記がラクになる
- 発音が良くなる
- リスニング力もアップする
- 英語学習が断然効率的になる
>>【英語学習】フォニックスを学ぶ4つのメリットとおすすめの勉強法
コツ15 英語を使い続ける
英単語を効率的に暗記するためには、英語を使い続けることが大切です。
一度覚えた英単語を、永遠に覚えておくことはできないからです。
一度覚えた英単語も、定期的に思い出さなければ忘れてしまいます。
英語を使い続けることで、いろいろな英単語に触れ続けることが大切です。
忘れてもすぐに思い出せる。
一度覚えた英単語は、忘れてしまってもすぐに思い出すことができます。

このように思うことは多いですし、実際に予測した意味はだいたい合ってます(全然間違っていることもあります)。
おそらく過去に覚えたことがある単語なのだと思います。
そして、そのようにして覚え直した英単語はすぐに覚えられますし、忘れにくくなります。
英単語暗記におすすめの教材
ここからは、英単語暗記におすすめの教材を紹介していきます。
紹介する教材は次の5つです。
英単語暗記おすすめ教材
一つひとつ紹介します。
英検でる順パス単シリーズ
英検でる順パス単シリーズは、旺文社から出版されている英検学習用の英単語帳です。
英検学習用ですが、誰にでもおすすめです。
英語学習に必要な英単語は網羅されていますし、レベル別に(級別に)取り組むことができるので便利です。
英単語ターゲットシリーズ
英単語ターゲットシリーズは、旺文社から出版されている受験勉強向けの英単語帳です。
高校入試向けのものと、大学入試向けのものが販売されています。
英語初心者から、大学入試レベルの英語学習者まで、幅広いレベルの英語学習者におすすめです。
DUO 3.0
DUO 3.0は、アイシーピーから出版されている大学受験向けの英単語帳です。
1つの例文を覚えることで、複数の英単語を覚えることができます。
英単語が英文の中でどのように使われているかも学習することができるのが特徴的です。
大学入試向けのレベルしかないので、すべての人におすすめできるわけではありませんが、英単語を英文で覚えたい人にはおすすめです。
英単語アプリmikan
英単語アプリmikanは、株式会社mikanが提供している英単語学習アプリです。
英語学習者に圧倒的に人気の英単語アプリです。
教材の種類が多く、どのようなレベル帯の英語学習者にもおすすめです。
学習したい種類の英単語、学習したいレベルの英単語を学習することができます。
有料プランもありますが、無料版でも十分に学習できます。
まずは無料版で使ってみて、物足りないようであれば有料プランを検討すると良いでしょう。
mikanの特徴
- カードめくり学習でサクサクできる
- ネイティブの発音が聞ける
- 教材カテゴリーを選べる
- 間違えた問題を優先して表示
- 制限時間を設定できる
英会話スクール
英単語暗記には、英会話スクールもおすすめです。
英会話スクールではフォニックスを学習できることが多く、特に小学生のフォニックス学習におすすめです。
また、英会話スクールに通って実際に英語を使い続けることで、継続的に多くの英単語に触れ続けることができます。
英会話スクールはオンラインがおすすめ
オンライン英会話スクールであれば、それほど料金も高くありません。
予約制のことが多く、曜日や時間に縛られずに手軽に利用することができます。
オンラインの英会話スクールであれば、実際に海外に住んでいる講師に授業を受けることもできます。
生活や文化の違いなど、語学以外の面白い部分にも触れることができるでしょう。
>>子どもに英会話は意味ない?小学生に英会話を習わせる6つのメリット
>>中学生の英語の成績を上げるために英会話をはじめるべき2つの理由!
>>高校生の英語の偏差値60突破に英会話のすゝめ【元塾教室長が解説!】
まとめ
それでは、英単語の効率的な覚え方の解説をまとめます。
結論
英単語暗記で一番大事なのは努力です。
コツを押さえて効率的に努力を重ねることが大切です。
英単語暗記は、コツをつかんで正しい努力を積み重ねることが大切です。
英単語暗記の15のコツ
- まずは量
- 発音を聞く
- 音読する
- 書く
- 体を動かす
- イメージで覚える
- アウトプットする
- 繰り返す
- 一度で覚えようとしない
- 忘れることも大事
- アプリで覚える
- フレーズで覚える
- 英単語だけを勉強しようとしない
- フォニックスを勉強する
- 英語を使い続ける
記事の後半では、英単語学習におすすめの教材を紹介しました。
英単語暗記おすすめ教材
今回の記事が、お子様が英単語マスターへの道を歩みはじめるためのきっかけとなればとてもうれしいです。
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