こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
英検の4級以上の級では、長文読解問題が出題されます。
単語や文法の選択問題ならまだしも、英語の文章なんて読解できるのだろうかと心配されているのではないでしょうか。
結論
英検4級の長文読解は、英単語・英熟語・英文法といった基礎基本をしっかりと身につければ難しくありません。
出題形式に特徴があるので、対策をしてから受験をすると合格可能性をグッと上げることができます。
今回は、英検4級の長文読解問題について解説します。
問題の解き方や、合格するための対策方法について解説していきます。
最後まで読んでいただき、お子様が英検の勉強を通して英語の文章を正しく読めるようになり、英検4級に合格するための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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英検4級長文読解問題の難易度と合格点
英検4級の難易度は、中学校中級程度です。
英検の各級の推奨目安は、次のようになっています。
英検の級 | 推奨目安 |
5級 | 中学初級程度 |
4級 | 中学中級程度 |
3級 | 中学卒業程度 |
準2級 | 高校中級程度 |
2級 | 高校卒業程度 |
準1級 | 大学中級程度 |
1級 | 大学上級程度 |
出典:各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
子どもの英検受験の良いところは、学校の勉強が英検対策になり、英検のための勉強が学校の勉強に良い影響を与えるところです。
英検は学校の勉強と相性が良いです。
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英検4級の合格点
英検の合否はCSEスコアで決められます。
英検のCSEスコアは、各技能セクションの問題数に関係なく均等に配分されます。
英検4級の場合は、各技能セクションの満点スコアはそれぞれ500点です。
▼この表は横にスクロールできます。
技能 | 満点CSEスコア (配点) |
リーディング | 500点 |
リスニング | 500点 |
英検4級の合格基準スコアは、622点(1000点満点)です。
単純計算では、合格するためのスコアは全体の62%強です。
一方で、問題ごとの配点は公表されていませんので、「長文読解問題で何問解ければ合格する」というようなことはわかりません。
英検4級長文読解ってどんな問題?
英検は毎回の出題傾向が固定されているので、大問構成や出題内容が決まっていて、対策しやすい試験です。
英検4級の長文読解問題は3題出題され、大問4Aと大問4B、大問4Cが長文読解問題になっています。
出題される問題の種類も決まっていて、次の3種類の問題が出題されます。
種類1:掲示・案内問題
英検4級の長文読解問題の大問4Aは、掲示・案内問題です。
掲示物や案内用紙の内容を読んで、質問に答える問題です。
過去の英検では、次のような問題が出題されています。
本文が短く、設問で問われている内容も難しくありません。
掲示・案内問題は、事実がそのまま書かれているので、時間や場所、条件など、必要な情報を正確に読み取れるようになることが重要です。
種類2:Eメール問題
英検4級の長文読解問題の大問4Bは、Eメール問題です。
Eメールによるやり取りの英文を読んで、質問に答える問題です。
過去の英検では、次のような問題が出題されています。
本文は、短いEメールのやり取りです。
相談や質問、返答が含まれていて、少し複雑なやり取りがされています。
本文は自然な会話の流れとなっていて、不要な情報も含まれているので、必要な情報を整理する必要があります。
種類3:説明文
英検4級の長文読解問題の大問4Cは、説明文です。
英文を読んで、質問に答える問題です。
過去の英検では、次のような問題が出題されています。
やや長い文章を読む必要があり、問題数も多いです。
一方で、複雑な内容が出題されることはほとんどなく、読みやすい文章になっています。
英検4級長文読解対策を頑張るメリット
英検4級の長文読解問題を捨てすに頑張るメリットは、主に次の3つです。
英検4級の長文読解問題を頑張るメリット
メリット1:長文読解問題は得点しやすい
英検4級の長文読解問題を捨てずに頑張るメリットは、長文読解問題が得点しやすいパートであるという点です。
英検の長文読解問題では、難しい英単語・英熟語や複雑な英文法は出てこないからです。
大問1~大問3の問題に対応できる力が身についていれば、大問4の長文読解問題はそれほど難しくありません。
長文読解問題は英語がたくさん書いてあるので難しく見えますが、しっかりと対策しておけばスムーズに読み取れますし、問題も解けます。
むしろ得点源にしやすいパートですので、頑張って対策すべきです。
メリット2:基礎から英語の読解を練習できる
英検4級の長文読解問題を捨てずに頑張るメリットは、英語を読み取る練習を基礎からできる点です。
英検4級の長文読解問題は、長文読解の勉強の最初の演習にピッタリです。
文章量もそれほど多くありませんし、読みやすい英文が出題されるからです。
問題もストレートな問題が多く、ひっかけ問題や複雑な問題は出題されません。
読みやすい文章を、正しい意味で理解できているかどうかを問う問題が出題されます。
英検4級の長文読解問題は、英語の長文読解問題の最初の演習題材としても優秀です。
メリット3:受験対策になる
英検4級の長文読解問題を捨てずに頑張るメリットは、受験対策になるということです。
最近の入試問題は、長文読解問題が増え、語彙や英文法の知識を問う問題が減る傾向にあるからです。
たとえば、東京都公立高校の英語の入試問題は、リスニング問題と長文読解問題、ライティング問題のみで構成されています。
入試で出題される英語の長文読解問題に対応できるようにするために、英検の勉強で練習しておくと有利です。
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英検4級長文読解問題の解き方のコツ
英検の長文読解問題には特徴があるので、解き方のコツをつかんでおくと合格する可能性が上がります。
普段の勉強のときに解き方のコツを意識しながら練習することができると、本番でもしっかりと正解して点数をとることができます。
英検4級の長文読解問題の解き方のコツは、主に次の7つです。
英検4級長文読解問題の解き方
解き方1:本文はすべて読む
英検4級の長文読解問題を解くときは、本文の英文はすべて読むべきです。
必要な情報だけを選んで、必要なところだけを読むような読み方をするには、高い英語力が必要になるからです。
英語がよっぽど得意でない限りは、本文をすべて読んだうえで、どの情報が必要で、どの情報が必要ないのかを判断したほうが良いです。
解き方2:最初にタイトルを読む
英検の長文読解問題を解くときは、一番最初にタイトルを読むと良いです。
最初にタイトルを読んでおくと、その文章が何について書かれているのかがわかるからです。
先ほど紹介した問題も、タイトルを読むと本文の内容を予測できるようになっていました。
赤枠内の「中学生のためのダンスレッスン」というタイトルを読むと、この掲示が何についての案内なのかがわかります。
一方で、タイトルにはよくわからない固有名詞が入っていることもありますので、無理に意味をわかろうとする必要はありません。
タイトルを読んで意味がわかればラッキーですし、意味がわからなければ無視して問題を解きはじめると良いです。
解き方3:設問を先に読んでから本文を読む
英検の長文読解問題を解くときは、すぐに本文を読みはじめるのではなく、先に設問を読んでどのような問題が出ているのかを確認してから本文を読みます。
問題を解く時間を節約するためです。
先に本文を読んでから設問を読むと、改めて本文を読み直して答えを探す必要があるので、時間がかかります。
逆に、設問を先に読んでおくと、本文を読みながら問題を解くことができ、非常に効率的です。
設問の内容を忘れないように、目に入りやすい場所にメモを書いておくなどの対策はできるようにしておくと良いです。
一方で、英検の長文読解問題では、そこまで細かな対策をする必要はありません。
詳細は次の章で解説します。
解き方4:一題一題解く
英検の長文読解問題は、設問を一題一題解いていくことができます。
英検の長文読解の問題は、ストレートな構成になっていることが多いからです。
最初の設問を読んだら本文を最初から読みはじめ、最初の設問の答えとなる部分を探します。
最初の問題が解けたら、次の問題の設問を読んで、本文の続きを読みます。
答えを見つけたら次の設問を読んでの繰り返しです。
上の画像のように、設問の順番通りに答えが本文に書かれているので、一題一題順番に解いていくことができます。
一題一題解くと、すべての設問の内容を覚えておく必要がなく、簡単です。
一方で、ごくまれに設問の順番通りに本文が書かれていないこともあるので、油断しすぎると危険です。
解き方5:解答根拠の部分に線を引いておく
英検の長文読解問題を解くときは、答えの根拠となる部分に線を引いておくことが大切です。
線を引いておくと、あとで見直すときに便利だからです。
試験には制限時間があるので、限られた時間の中で的確に見直しをするための対策は重要です。
また、解答根拠に線を引いておくと、あとで復習をするときに便利です。
勉強は復習が重要です。
練習問題や過去問を解くときには、あとで復習できるようしっかりと線を引いておくべきです。
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解き方6:「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「なぜ」に注目する
英検の長文読解問題を解くときは、「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「なぜ」に注目して本文を読めると良いです。
人、時、場所、理由は、問題で問われることが多いからです。
特に、「誰が何をするのか」を正確に読み取ることは、文章読解の基本です。
登場人物に丸をつけながら読むくらい、注目して読めると良いです。
解き方7:Eメールは差出人と受取人の名前に注目する
英検の長文読解のEメール問題を解くときは、差出人と受取人の名前に注目することが大切です。
差出人の名前がわかっていないと、「私」が誰に当たるのかわかりませんし、受取人の名前がわからなければ「あなた」が誰を意味するのかわからないからです。
先程紹介したEメール問題も、差出人と受取人の名前を把握しないと、メールの内容を正確に理解することができませんでした。
上の画像の赤枠、赤線の部分は、受取人の「Cathy」を意味します。
青枠、青線の部分は、差出人の「Beth」を意味します。
なお、Weは「Beth and Cathy」を表します。
代名詞が誰に当たるのかを把握するために、差出人と受取人の名前の確認は非常に重要です。
英検4級長文読解問題の対策方法
ここからは、英検4級の長文読解問題の対策方法を解説していきます。
英検4級長文読解問題の対策方法
対策1:英単語・英熟語を覚える
英検の長文読解問題を解けるようにするためには、英単語・英熟語の暗記が重要です。
英単語や英熟語を知らなければ、文の意味がわからないからです。
一方で、英検の長文読解問題ではそれほど難しい単語は出てきません。
対策としては、大問1対策として行う英単語・英熟語暗記で十分です。
反応の速さが大事
長文読解のための単語暗記は、素早く反応できるようにすることが大切です。
一つひとつの英単語の意味を思い出すのに時間がかかっていると、時間が足りなくなってしまうからです。
覚えたと思った単語も、一瞬で意味を思い出せるようになるまで、繰り返し覚え直せると良いです。
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対策2:英文法の勉強をする
英検の長文読解問題を解けるようにするためには、英文法の勉強にしっかりと取り組むことが重要です。
英検の長文読解問題は、英単語を知っているだけでは正解できないように作られています。
先程紹介した問題も、設問の選択肢に出てくる単語が、本文に散りばめられていました。
上の画像の(31)の問題の選択肢の英単語は、すべて本文の中に登場します。
少し形が変わっている単語もありますが、ほぼ同じ単語です。
本文中に選択肢に出てくる英単語を見つけたからといって、そのまま解答すると不正解になってしまう可能性も高いです。
英文法をしっかりと勉強して、文の意味を正しく読み取れるようにすることが大切です。
対策3:音読をする
英検の長文読解問題を解けるようにするためには、音読をたくさんできると良いです。
音読することで、文を速く正確に理解することができるようになるからです。
英語は、手や目だけでなく、口や耳も使って覚えると、4技能をバランスよく伸ばすことができます。
英語4技能とは、「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」の4つの力のことです。
英語を声に出して練習することで、英語を英文法などの「理論」としてだけでなく、「言葉」として身につけることができます。
音読をするときはネイティブの音声を使って練習すると良いので、英検対策のために参考書や教材を購入するのであれば、音声付きのものを購入すると良いです。
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英検4級長文読解問題の勉強法
英検4級の長文読解問題の対策をするときは、次のようなものを利用して勉強すると良いです。
勉強法1:学習塾
英検4級の長文読解問題の対策には、学習塾の利用がおすすめです。
塾であれば、いろいろなことを手厚くサポートしてもらえるからです。
授業で英文法を教えてもらえるだけでなく、英単語・英熟語の暗記やリスニング対策など、合格に向けてのトータルでサポートしてもらえます。
特に英文法の学習は、参考書を使って自分で勉強するよりも、授業を受けて勉強したほうが効果的で効率的です。
英文法の理解には概念的な理解が必要になるため、文字による説明が主体となる参考書はあまり効果的ではありません。
既に塾に通っているようであれば、英検対策ができないか塾に相談してみると良いでしょう。
現在塾に通っていないようであれば、他の教科の対策とあわせて、塾に通いはじめることを検討してみても良いでしょう。
学習塾の特徴
- 授業で教えてもらえる
- 手厚くサポートしてもらえる
- 費用が高い
英検対策におすすめの個別指導塾
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勉強法2:問題集
英検4級の長文読解問題の対策には、問題集や参考書を利用するのもおすすめです。
英検対策の問題集や参考書は種類が多く、子どもの学習状況に合ったものを見つけやすいからです。
費用がほとんどかからないのも、参考書・問題集の大きなメリットです。
英文法の理解がある程度できているようであれば、問題集や参考書だけでも十分に対策することができます。
一方で、子どもに参考書や問題集を買い与えるだけではなかなか取り組めません。
学習計画を立てたり、学習進捗をチェックしたりと、保護者の方がサポートをしてあげる必要があります。
参考書・問題集の特徴
- 格安
- 教材の種類が多い
- 保護者の手厚いサポートが必要
勉強法3:オンライン家庭教師
英検4級の長文読解問題の対策には、オンライン家庭教師もおすすめです。
通っている塾が英検対策に対応していない場合は、英検対策のためだけに塾を利用するのであれば、オンライン家庭教師が便利です。
オンラインであれば通塾の必要がないうえに、比較的料金を安く抑えてマンツーマン授業を受けることができるからです。
一方で、オンライン家庭教師には、自習室を使えないなどのデメリットもあります。
オンライン家庭教師の特徴
- マンツーマン授業のわりに料金が安い
- 全国の講師から子どもに合った講師を探せる
- 通塾の手間がない
英検対策におすすめのオンライン個別指導
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※対面型個別指導塾に近い指導! - オンライン家庭教師マナリンク
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勉強法4:英会話スクール
英検4級の長文読解問題の対策には、英会話スクールもおすすめです。
英会話スクールであれば、英語を実際の言葉として使いながら、英文の意味を理解する練習ができるからです。
英検対策に特化した英会話スクールもあるので、検討してみると良いでしょう。
英会話スクールの特徴
- 英語を実際の言葉として使いながら練習できる
- リスニングやスピーキング対策もできる
- 英検特化のスクールもある
英検対策におすすめの英会話スクール
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勉強法5:タブレット学習教材
英検4級の長文読解問題の対策には、タブレット学習教材もおすすめです。
タブレット学習教材であれば、英検対策を含め、全教科を格安で勉強できるからです。
英検だけではなく、他の教科の勉強にも取り組みたいということであれば、タブレット学習教材を検討してみると良いでしょう。
最近のタブレット学習教材にはAIを活用しているものも多く、効率的に演習に取り組めるのも大きなメリットです。
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まとめ
それでは、英検4級の長文読解問題についての解説をまとめます。
結論
英検4級の長文読解は、英単語・英熟語・英文法といった基礎基本をしっかりと身につければ難しくありません。
出題形式に特徴があるので、対策をしてから受験をすると合格可能性をグッと上げることができます。
英検4級の長文読解問題は3題で、次の3種類の問題が出題されます。
英検4級長文読解問題の種類
- 掲示・案内問題
- Eメール問題
- 説明文
英検4級の長文読解問題を捨てすに頑張るメリットは、主に次の3つです。
英検4級の長文読解問題を頑張るメリット
- 長文読解問題は得点しやすい
- 基礎から英語の読解を練習できる
- 受験対策になる
英検4級の長文読解問題の解き方のコツは、主に次の7つです。
英検4級長文読解問題の解き方
- 本文はすべて読む
- 最初にタイトルを読む
- 設問を先に読んでから本文を読む
- 一題一題解く
- 解答根拠の部分に線を引いておく(見直し、復習用)
- 「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「なぜ」に注目する
- Eメールは差出人と受取人の名前に注目する
英検4級の長文読解問題の対策方法を解説しました。
英検4級長文読解問題の対策方法
- 英単語・英熟語を覚える
- 英文法の勉強をする
- 音読をする
英検4級の長文読解問題の対策をするときは、次のようなものを利用して勉強すると良いです。
今回の記事が、お子様が英検の勉強を通して英語の文章を正しく読めるようになり、英検4級に合格するきっかけとなればとてもうれしいです。
英検対策におすすめの個別指導塾
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