こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

英検の問題の中でも、リスニング問題に苦手意識がある子どもは多いです。
保護者の方としても、どのような対策をさせれば良いのかと、疑問に思われているのではないでしょうか。
結論
英検準2級プラスのリスニングでは、情報の整理も重要な要素になります。
選択肢の先読みで本文の内容と質問を予測して、必要な情報を整理しながら聞き取ることが大切です。
今回は、英検準2級プラスのリスニング対策について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様がしっかりとリスニングの準備に取り組んで、英検準2級プラスに合格するための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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英検準2級プラスのリスニングの基本情報



英検準2級プラスのリスニング問題の基本情報は、次のようになっています。
基本情報 | |
---|---|
試験時間 | 約25分 |
大問数 | 2大問 |
問題数 | 30問 |
読み上げ回数 | 1回 |
英検準2級プラスは何点取れば合格する?
英検準2級プラスの一次試験合格に必要な得点率は、約75%です。
一方で、合格に必要な得点率はあくまでも目安としての参考値になります。
英検の合否はCSEスコアと呼ばれるスコアによって決められ、CSEスコアは「1問何点」と決まっているわけではないからです。
一問一問の配点がわからないため、何問正解すれば合格するかは正確にはわかりません。
一方で、受験者の傾向を見ると、リーディングとリスニングのセクションで、正答率が60%を少し超えると合格する場合が多いです。
英検準2級プラス一次試験のCSEスコアの配点は、リーディングが625点、リスニングが625点、ライティングが625点で、合計1875点です。
▼この表は横にスクロールできます。
技能 | 満点 | 満点合計 | 合格基準点 | 合格に必要な 得点率 (目安) |
---|---|---|---|---|
リーディング | 625点 | 1875点 (一次試験) |
1402点 (一次試験) |
約75% |
リスニング | 625点 | |||
ライティング | 625点 | |||
スピーキング | 625点 | 625点 (二次試験) |
427点 (二次試験) |
約68% |
出典:英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
▼あわせて読みたい
>>英検準2級プラスの二次試験とは?試験内容・流れ・対策の全体像を解説!
英検準2級プラスのリスニングの問題内容



英検準2級プラスのリスニングでは、次のような問題が出題されます。
▼この表は横にスクロールできます。
大問 | 問題形式 | 問題数 | 問題内容 |
---|---|---|---|
第1部 | 会話の 内容一致選択 |
15 | 会話の内容に関する質問に答える。 |
第2部 | 文の内容 一致選択 |
15 | パッセージの内容に関する質問に答える。 |
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためのコツ



英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためのコツは、主に次の6つです。
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためのコツ
コツ1:リスニングの基礎力を身につける
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためには、リスニングの基礎力を身につけることが一番重要です。
リスニングの基礎力が身についていない状態で問題演習に取り組んでも、ほとんど効果がないからです。
リスニング対策として、ただたくさん問題を解こうとする子どもは多いですが、ただ問題を解いているだけでは点数を取れるようにはなりません。
以下のようなリスニング対策は、特によくある誤った対策方法です。
英語リスニングのNG勉強法
- ただリスニングの問題を解く
- ただ英語を聞き流す
- スクリプト(台本)を見ない
- 難しい教材で勉強する
リスニングの基礎力を身につけるためには、特にフォニックスの勉強や音読が重要です。
リスニング力を伸ばすための勉強法
- フォニックスを勉強する
- 音読をする
- リーディングの基礎を定着させる
- ディクテーションをする
- 習慣化して何度も繰り返す
- 英語で会話する
普段の英語の勉強や、英検のリーディング対策の勉強と一緒に、音読学習に取り組むようにすると、リスニングの基礎力を育てることができます。
英語は前から意味を理解する
英検準2級以上のリスニングでは、英語は英語の語順で前から意味を理解できるようにすることが重要です。
聞こえてきた英文の意味を、スピーディーに理解していく必要があるからです。
リスニングでは英文を読み返したり、意味を理解するためにじっくり考えたりする時間がありません。
英語を英語の語順のままに意味を理解できるようにするためには、リーディングの勉強をするときもリスニングの勉強をするときも、文のまとまりをスラッシュで区切る「スラッシュリーディング」を意識できると良いです。
具体例として、次の文を和訳する場合の考え方と、スラッシュリーディングをする場合の考え方で比較してみます。
I will tell my sister about those events.
(私はそれらの行事について私の妹に話すつもりです。)
和訳の場合
スラッシュリーディングの場合
このように、スラッシュリーディングで読むことができると、英文を前からスムーズに理解することができ、リスニングでもリーディングでもスピーディーに意味を理解することができるようになります。
リスニングの基礎力を身につけるための勉強法については、『高校生のリスニング力を効率よく伸ばす勉強法!リーディングと一緒に鍛える方法とは?』『中学生のリスニング力がグンと伸びる!NG勉強法から抜け出す5つのコツ』で詳しく解説しています。
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高校生のリスニング力を効率よく伸ばす勉強法!リーディングと一緒に鍛える方法とは?
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中学生のリスニング力がグンと伸びる!NG勉強法から抜け出す5つのコツ
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>>小学生のうちに差がつく!英語リスニング力を伸ばす勉強法とは?
コツ2:問題は先読みする(本文の内容と質問を予測する)
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためには、問題を先読みしておくことがポイントです。
問題を先に読んでおくことで、本文の内容と質問を予想することができるからです。
たとえば、選択肢に「それは難しいだろう。」「良い点数を取れるだろう。」「もう勉強する必要はない。」「先週の授業は範囲に含まれないでしょう。」というような英文が並んでいたら、恐らく本文は「テストについて」の話になりますし、難易度や勉強の進捗、試験範囲などについて質問されることが予測されます。
本文の内容や質問をある程度予測できた状態で英文を聞くと、英文の内容をスムーズに理解することができます。
一方で、問題の先読みには時間がかかります。
リーディングの問題を解いて余った時間や、リスニング問題の説明が放送されている間に、選択肢をできる限り先読みしておけると有利です。
コツ3:問題用紙にメモを書いておく
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためには、問題用紙にメモを書くようにすると良いです。
メモを書いておくと、先読みした内容を忘れてしまっても対応できるからです。
リスニングは問題数が多いので、先読みした選択肢の内容を全て覚えておくことはできません。
また、解答時間も限られているので、選択肢をじっくりと読んで選んでいる時間はありません。
問題の先読みをするときに、選択肢の重要なポイントをちょっとしたメモとして残していくと、問題を解くときに落ち着いて素早く選択肢を選ぶことができます。
特に、予測される本文内容や質問、選択肢の中に出てくる難しい単語やフレーズをメモしておくとスムーズです。
コツ4:情報を整理しながら聞く
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためには、情報を整理しながら本文を聞くことがポイントです。
読み上げられる本文の文章量が多く、すべての英文を暗記しておくことはできないからです。
選択肢の先読みで質問内容を予測したうえで、読み上げられる英文から重要な情報を抜き出し、簡単なメモを残しておけると正答率を上げることができます。
「本文の内容と合っているものを選択肢から選べ。」のような、内容一致問題も出題されるため、情報整理は重要です。
一方で、メモを取ることに集中してしまうと、英語の聞き取りがおろそかになってしまいます。
過去問や予想問題を解きながら練習し、情報整理と英語の聞き取りのバランス感覚を身につけられると有利です。
コツ5:わからない問題も答えを選んで次に進む
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためには、わからない問題があっても、とにかく答えを選んで次の問題に進むことが大切です。
一つの問題でひっかかってしまうと、次の問題の音声を集中して聞くことができないからです。
わからない問題があっても、音声を聞き直すことはできません。
答えに自信がない場合でも、制限時間内に答えを選び、次の問題の音声に集中したほうが有利です。
コツ6:予想問題を解いて慣れる
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためには、予想問題を解いて問題形式に慣れることも重要です。
実戦的な問題演習に取り組んで慣れておくことで、試験本番も練習のときと同じように解くことができるからです。
予想問題は解いて丸付けをするだけでなく、先読みの仕方やメモの取り方といった戦略を考え、復習や音読で英語力を伸ばすためにも活用することが大切です。
予想問題は最低でも3回分は解き、6回分を目標に頑張ると効果的です。
英検準2級プラス・リスニングの大問ごとの対策ポイント



ここからは、英検準2級プラスの大問ごとの対策ポイントを解説していきます。
英検準2級プラスの大問ごとの対策ポイント
第1部の対策ポイント
英検準2級プラスのリスニングの第1部は、対話を聞き、その質問に対して適切な答えを選ぶ問題です。
対話と質問は音声で流れ、問題に書かれている選択肢から答えを選びます。
第1部の問題は、選択肢を先読みし、本文の内容と質問をある程度予測しておくことが重要です。
問題と質問は1回しか読み上げられないので、特に集中して聞き取るべき部分を事前に把握しておく必要があります。
選択肢の語数が多いため、先読みには時間がかかります。
リーディングの問題で余った時間や、リスニング問題の説明が放送されている時間を活用して先読みをしておき、パッと見てわかるようなメモを残しておくと有利です。
会話の流れが重要な要素になる場合や、会話の中に散りばめられている情報の正誤が問われる場合が多く、一部分の単語を聞き取っただけでは不正解になる可能性が高いです。
読み上げられている英文の意味を正しくスピーディーに理解して、会話の流れを把握するトレーニングをすることが重要です。
英単語を聞き取るだけでなく、英文の意味を正確に理解できるようにするという意味では、英文法の勉強も重要な要素になります。
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第2部の対策ポイント
英検準2級プラスのリスニングの第2部は、英文を聞き、その質問に対して適切な答えを選ぶ問題です。
英文と質問は音声で流れ、問題に書かれている選択肢から答えを選びます。
第2部も第1部と同じように、選択肢の先読みと本文内容・質問の予測が重要なポイントになります。
更に、本文の情報量が多いため、情報を整理し、適切なメモを取ることも重要です。
一方で、メモを取ることに気を取られていると、肝心の英語を聞き逃してしまいます。
選択肢の先読みから「重要な情報」と「不必要な情報」を瞬時に判断して、できる限り簡潔なメモを残すことがポイントです。
まとめ
それでは、英検準2級プラスのリスニング対策についての解説をまとめます。
結論
英検準2級プラスのリスニングでは、情報の整理も重要な要素になります。
選択肢の先読みで本文の内容と質問を予測して、必要な情報を整理しながら聞き取ることが大切です。
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためのコツは、主に次の6つです。
英検準2級プラスのリスニングで高得点を取るためのコツ
英検準2級プラスの大問ごとの対策ポイントを解説しました。
英検準2級プラスの大問ごとの対策ポイント
今回の記事が、お子様がしっかりとリスニングの準備に取り組んで、英検準2級プラスに合格するきっかけになればとてもうれしいです。
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