こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

英検のライティング問題に苦手意識を持っている人は多いです。
英検1級レベルの英作文に対応できるのだろうかと心配されているのではないでしょうか。
結論
英検1級のライティング問題は、裏技的なテクニックで対応することはできません。
やみくもに問題演習に取り組むのではなく、英語での幅広い表現力や、社会問題や時事問題に関する基礎知識を身につけていくことが重要です。
今回は、英検1級のライティング問題について解説します。
最後まで読んでいただき、正しい英作文対策に取り組んで、英検1級に合格するための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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英検1級ライティングってどんな問題?
英検は毎回の出題傾向が固定されているので、大問構成や出題内容が決まっていて、対策しやすい試験です。
英検1級のライティングは2題出題され、大問4と大問5がライティング技能のセクションになっています。
出題される問題の種類も決まっていて、次の2種類の問題が出題されます。
種類1:英文要約問題
英検1級のライティング問題の大問4は、英文要約問題です。
英文を読んで、その内容を英語で要約する問題です。
過去の英検では、次のような問題が出題されています。
問題のポイント
- 英文を読んで、その内容を可能な限り自分の言葉で要約する
- 語数の目安は90語~110語
- 解答欄の外に書かれたものは採点されない
英文の和訳
オガララ帯水層は、アメリカ合衆国中部の8州の一部を含む広大な土地の地下に広がっています。帯水層とは、水で飽和した地下の岩石層で、井戸や泉の水源という役目を果たしています。オガララ帯水域周辺地域の農業は灌漑用の水に依存しているため、地域経済にとって極めて重要です。この地域は比較的乾燥しているため、20世紀半ば以降、主に農業用として、また飲料水やその他の目的で、帯水層から大量の水が汲み上げられてきました。
しかし、帯水層からの過剰な取水により、水位は大幅に低下しました。場所によっては、水位が60メートル以上も低下しました。その結果、帯水層を水源として将来的に利用できるかどうかは不透明になっています。帯水層から水が供給される地域は農産物の重要な生産地であり、その多くは海外に輸出されています。つまり、帯水層が枯渇した場合、地域経済に大きな影響が出るだけでなく、農産物輸出の減少によって世界各国の食料価格が上昇する可能性もあります。
オガララ帯水層が主要な水源となっているいくつかの州では、この問題に対処するための法律が制定されました。この法律では、農家が帯水層から汲み上げることができる水の量を制限しています。これには、農家に水使用量を測定する装置の設置を義務付けることも含まれます。しかし、これらの変更は、経済的に持続可能なレベルで作物の生産を維持するために大量の水を必要とする地域の農家を怒らせています。農家はまた、井戸に高価なメーターを設置しなければならないことが経済的な打撃になっていると言っています。さらに、農地の下にある水へのアクセスを制限することで、農地の地価が低下する可能性があります。これらの要因が相まって、多くの農家は将来的に農場を維持できないのではないかと懸念しています。
英検準1級までのライティング問題に比べて、文章のテーマも、文章自体も難しくなっています。
語数が多いため、抽象化や言い換え(パラフレーズ)が重要な要素になります。
パラフレーズとは、文の意味や内容を変えずに、表現を言い換えることです。
模範解答
この問題の模範解答は、次のようになっています。
The large volume of water extracted from the Ogallala Aquifer is the bedrock of the region's agriculture industry.
This makes it alarming that over-extraction of water from the aquifer could eventually lead to diminished agricultural production, potentially inflating food prices across the globe.
To head off this looming crisis, local governments are restricting water extraction from the aquifer that can be used for agriculture through regulations and compulsory monitoring of water consumption.
Despite the plan's benefits, the mandates regarding the aquifer pose serious economic threats that could doom local farmers' businesses.
模範解答の和訳
オガララ帯水層から汲み上げられる大量の水は、この地域の農業の基盤です。帯水層からの過剰な取水は、最終的に農業生産の減少につながり、世界中の食料価格の高騰につながる可能性があることが懸念されています。この差し迫った危機を回避するため、地方自治体は規制と水消費量の強制的な監視を通じて、帯水層からの農業に利用可能な取水量を制限しています。この計画には利点があるものの、帯水層に関する義務は深刻な経済的脅威をもたらし、地元農家の事業を破滅させる可能性があります。
種類2:意見論述問題
英検1級のライティング問題の大問5は、意見論述問題です。
指定されたトピックについて、小論文を英語で書く問題です。
過去の英検では、次のような問題が出題されています。
問題のポイント
- 指定されたトピックについて小論文を書く
- 自分の回答の裏付けとして、理由を3つ書く
- 構成は、序論、本論、結論の順にする
- 語数の目安は200語~240語
- 解答欄の外に書かれたものは採点されない
TOPICの和訳
賛成または反対:富裕国は、気候変動を防ぐための責任を貧困国よりも追うべきである。
英検1級のライティングでは、社会問題や時事問題がトピックになります。
社会的なトピックについて、自分の意見とその意見を補強するための論拠を書く必要があるため、社会に関する基礎知識を身につけておく必要があり、複雑な意見を言語化する力も求められます。
模範解答
この問題の模範解答は、次のようになっています。
The escalating threat of climate change necessitates rigorous intervention from nations worldwide. Wealthy nations should be more responsible for preventing climate change due to their historical contributions to environmental degradation, superior financial resources, and influence over international affairs.
Historically, wealthy nations have been the primary contributors to greenhouse gas emissions, the chief culprits in climate change. The Industrial Revolution, pioneered by affluent countries, led to extensive fossil fuel consumption and rampant deforestation, laying the groundwork for the current environmental crisis. Given their role in creating the problem, these nations should now take the lead in mitigating its impact.
Additionally, wealthy nations possess financial resources far surpassing those available to poorer countries. This economic disparity grants affluent countries the ability to invest heavily in sustainable infrastructure, renewable energy projects, and comprehensive research initiatives vital to combating climate change. Poorer nations cannot afford such investments, thereby justifying the expectation for wealthier nations to assume a larger share of this global responsibility.
Furthermore, wealthy nations often have significant sway in international organizations and treaties, allowing them to shape global climate policies. Their leadership can set a powerful example, encouraging other nations to follow suit and adopt similar environmental measures. This means wealthy nations are in a unique position to coordinate a global effort to stem climate change.
In conclusion, the imperative for wealthy nations to assume greater responsibility in preventing climate change is underscored by their historical contributions, financial resources, and international clout.
模範解答の和訳
気候変動の脅威が深刻化する中、世界各国による厳格な介入が不可欠です。富裕国は、環境悪化への歴史的寄与、優れた財源、そして国際情勢への影響力といった理由から、気候変動防止に一層の責任を負うべきです。
歴史的に、富裕国は気候変動の主因である温室効果ガス排出の主たる要因となってきました。富裕国が先導した産業革命は、化石燃料の大量消費と見さかいのない森林破壊を招き、現在の環境危機の土台を築きました。問題を引き起こした責任を負っているこれらの国々は、今こそその影響を軽減する主導的な役割を果たすべきです。
加えて、富裕国は貧困国をはるかに上回る財源を有しています。この経済格差こそが、富裕国に持続可能なインフラ、再生可能エネルギープロジェクト、そして気候変動対策に不可欠な包括的な研究イニシアチブへの多額の投資を可能にしているのです。貧しい国々はそのような投資を行う余裕がないため、より裕福な国々がこの地球規模の責任においてより大きな役割を担うことが期待されます。
さらに、富裕国は国際機関や条約において大きな影響力を持つことが多く、世界の気候変動政策を形作ることができます。彼らのリーダーシップは強力な模範を示し、他国が追随し、同様の環境対策を講じるよう促すことができます。つまり、富裕国は、気候変動を食い止めるための地球規模の取り組みを調整する上で、独自の立場にあるということです。
結論として、富裕国が気候変動防止においてより大きな責任を担うことの必要性は、彼らの歴史的寄与、財源、そして国際的な影響力によって明確に示されています。
英検1級ライティングの書き方【英文要約問題】
英検1級のライティングの英文要約問題は、次のような流れで書くようにすると良いです。
英文要約問題の書き方
- 文章全体を読んで、文全体の段落構成を把握する
- 第1段落から、文章全体のテーマを見つけて要約する
- 第2段落の要旨をつかんで要約する
- 第3段落の要旨をつかんで要約する
先ほど紹介した過去問の解答を見ながら、具体的に解説します。
The large volume of water extracted from the Ogallala Aquifer is the bedrock of the region's agriculture industry.
This makes it alarming that over-extraction of water from the aquifer could eventually lead to diminished agricultural production, potentially inflating food prices across the globe.
To head off this looming crisis, local governments are restricting water extraction from the aquifer that can be used for agriculture through regulations and compulsory monitoring of water consumption.
Despite the plan's benefits, the mandates regarding the aquifer pose serious economic threats that could doom local farmers' businesses.
解答の分析
①第1段落の要約(文全体のテーマ)
The large volume of water extracted from the Ogallala Aquifer is the bedrock of the region's agriculture industry.
(オガララ帯水層から汲み上げられる大量の水は、この地域の農業の基盤です。)
②第2段落の要約(オガララ帯水層についての現状の問題点について)
This makes it alarming that over-extraction of water from the aquifer could eventually lead to diminished agricultural production, potentially inflating food prices across the globe.
(帯水層からの過剰な取水は、最終的に農業生産の減少につながり、世界中の食料価格の高騰につながる可能性があることが懸念されています。)
③第3段落の要約(問題点の解決策と課題)
To head off this looming crisis, local governments are restricting water extraction from the aquifer that can be used for agriculture through regulations and compulsory monitoring of water consumption. Despite the plan's benefits, the mandates regarding the aquifer pose serious economic threats that could doom local farmers' businesses.
(この差し迫った危機を回避するため、地方自治体は規制と水消費量の強制的な監視を通じて、帯水層からの農業に利用可能な取水量を制限しています。この計画には利点があるものの、帯水層に関する義務は深刻な経済的脅威をもたらし、地元農家の事業を破滅させる可能性があります。)
段落構成を把握することが大事
英文要約問題は、いきなり作文を書きはじめるのではなく、まずは英文全体を読みながら段落構成を把握することが大切です。
各段落の役割りを把握して、論理の流れを英語で端的にまとめる必要があるからです。
今回の過去問であれば、第一段落で文章全体の導入として、話題のテーマを提示しています。
そして、第2段落で現状の問題点について書かれていて、第3段落で問題点の解決策と課題が書かれています。
本文の語数が多いため、論理の流れを正しく把握することが重要です。
要約は各段落1~2文ずつ
要約は、各段落1~2文ずつで書くと語数がちょうど良くなります。
すべての段落を、1~2文ずつの要約文にまとめるようにします。
抽象化が重要
英検1級の英文要約では、文章の抽象化が重要です。
本文中で説明されている具体例をなるべき省き、抽象化して言い換えます。
本文中から切り抜いたり抜き出したりしようとするのではなく、論理の流れを把握し、抽象化して表現することが大切です。
英検1級ライティングの書き方【意見論述問題】
英検1級ライティングの意見論述問題は、次のような流れで書くようにすると良いです。
意見論述問題の書き方
- 結論(自分の意見)を書く(序論)
- 理由を3つ書いて、自分の意見を裏付ける(本論)
- 結論を再度書く(結論)
先ほど紹介した過去問の解答を見ながら、具体的に解説します。
The escalating threat of climate change necessitates rigorous intervention from nations worldwide. Wealthy nations should be more responsible for preventing climate change due to their historical contributions to environmental degradation, superior financial resources, and influence over international affairs.
Historically, wealthy nations have been the primary contributors to greenhouse gas emissions, the chief culprits in climate change. The Industrial Revolution, pioneered by affluent countries, led to extensive fossil fuel consumption and rampant deforestation, laying the groundwork for the current environmental crisis. Given their role in creating the problem, these nations should now take the lead in mitigating its impact.
Additionally, wealthy nations possess financial resources far surpassing those available to poorer countries. This economic disparity grants affluent countries the ability to invest heavily in sustainable infrastructure, renewable energy projects, and comprehensive research initiatives vital to combating climate change. Poorer nations cannot afford such investments, thereby justifying the expectation for wealthier nations to assume a larger share of this global responsibility.
Furthermore, wealthy nations often have significant sway in international organizations and treaties, allowing them to shape global climate policies. Their leadership can set a powerful example, encouraging other nations to follow suit and adopt similar environmental measures. This means wealthy nations are in a unique position to coordinate a global effort to stem climate change.
In conclusion, the imperative for wealthy nations to assume greater responsibility in preventing climate change is underscored by their historical contributions, financial resources, and international clout.
解答の分析
①結論(自分の意見)と3つの理由
The escalating threat of climate change necessitates rigorous intervention from nations worldwide. Wealthy nations should be more responsible for preventing climate change due to their historical contributions to environmental degradation, superior financial resources, and influence over international affairs.
(気候変動の脅威が深刻化する中、世界各国による厳格な介入が不可欠です。富裕国は、環境悪化への歴史的寄与、優れた財源、そして国際情勢への影響力といった理由から、気候変動防止に一層の責任を負うべきです。)
②1つ目の理由
Historically, wealthy nations have been the primary contributors to greenhouse gas emissions, the chief culprits in climate change.
(歴史的に、富裕国は気候変動の主因である温室効果ガス排出の主たる要因となってきました。)
③1つ目の理由を補足
The Industrial Revolution, pioneered by affluent countries, led to extensive fossil fuel consumption and rampant deforestation, laying the groundwork for the current environmental crisis. Given their role in creating the problem, these nations should now take the lead in mitigating its impact.
(富裕国が先導した産業革命は、化石燃料の大量消費と見さかいのない森林破壊を招き、現在の環境危機の土台を築きました。問題を引き起こした責任を負っているこれらの国々は、今こそその影響を軽減する主導的な役割を果たすべきです。)
④2つ目の理由
Additionally, wealthy nations possess financial resources far surpassing those available to poorer countries.
(加えて、富裕国は貧困国をはるかに上回る財源を有しています。)
⑤2つ目の理由を補足
This economic disparity grants affluent countries the ability to invest heavily in sustainable infrastructure, renewable energy projects, and comprehensive research initiatives vital to combating climate change. Poorer nations cannot afford such investments, thereby justifying the expectation for wealthier nations to assume a larger share of this global responsibility.
(この経済格差こそが、富裕国に持続可能なインフラ、再生可能エネルギープロジェクト、そして気候変動対策に不可欠な包括的な研究イニシアチブへの多額の投資を可能にしているのです。貧しい国々はそのような投資を行う余裕がないため、より裕福な国々がこの地球規模の責任においてより大きな役割を担うことが期待されます。)
⑥3つ目の理由
Furthermore, wealthy nations often have significant sway in international organizations and treaties, allowing them to shape global climate policies.
(さらに、富裕国は国際機関や条約において大きな影響力を持つことが多く、世界の気候変動政策を形作ることができます。)
⑦3つ目の理由を補足
Their leadership can set a powerful example, encouraging other nations to follow suit and adopt similar environmental measures. This means wealthy nations are in a unique position to coordinate a global effort to stem climate change.
(彼らのリーダーシップは強力な模範を示し、他国が追随し、同様の環境対策を講じるよう促すことができます。つまり、富裕国は、気候変動を食い止めるための地球規模の取り組みを調整する上で、独自の立場にあるということです。)
⑧結論を再度書く
In conclusion, the imperative for wealthy nations to assume greater responsibility in preventing climate change is underscored by their historical contributions, financial resources, and international clout.
(結論として、富裕国が気候変動防止においてより大きな責任を担うことの必要性は、彼らの歴史的寄与、財源、そして国際的な影響力によって明確に示されています。)
序論と結論で論拠となる理由を示す
序論や結論の部分に、論拠となる3つの理由を示しておくと良いです。
本論の部分で一つひとつ理由を書いていっても良いですが、序論と結論で短い言葉を使ってまとめて書いておくと、文章全体がすっきりして読みやすくなります。
理由について(本論)はそれぞれ2文~4文で書く
理由については、ただ理由を書くだけでなく、補足情報を付け加えます。
理由について詳しく書かなければ語数が足りなくなってしまいますし、説得力のある文章を書けないからです。
それぞれの理由を、2文~4文を目安にして書けると良いです。
補足情報は、理由について更に詳しく説明するか、具体例を書くと良いです。
ある程度テンプレート化してしまうと良い
英検1級の意見論述問題は、200語~240語というかなり長い文章を書かなければならないので、難しく感じるかもしれません。
一方で、出題される問題は毎回似通っていますので、部分的に文章をテンプレート化してしまうこともできます。
解答のテンプレート化
The escalating threat of climate change necessitates rigorous intervention from nations worldwide. Wealthy nations should be more responsible for preventing climate change due to their historical contributions to environmental degradation, superior financial resources, and influence over international affairs.
Historically, wealthy nations have been the primary contributors to greenhouse gas emissions, the chief culprits in climate change. The Industrial Revolution, pioneered by affluent countries, led to extensive fossil fuel consumption and rampant deforestation, laying the groundwork for the current environmental crisis. Given their role in creating the problem, these nations should now take the lead in mitigating its impact.
Additionally, wealthy nations possess financial resources far surpassing those available to poorer countries. This economic disparity grants affluent countries the ability to invest heavily in sustainable infrastructure, renewable energy projects, and comprehensive research initiatives vital to combating climate change. Poorer nations cannot afford such investments, thereby justifying the expectation for wealthier nations to assume a larger share of this global responsibility.
Furthermore, wealthy nations often have significant sway in international organizations and treaties, allowing them to shape global climate policies. Their leadership can set a powerful example, encouraging other nations to follow suit and adopt similar environmental measures. This means wealthy nations are in a unique position to coordinate a global effort to stem climate change.
In conclusion, the imperative for wealthy nations to assume greater responsibility in preventing climate change is underscored by their historical contributions, financial resources, and international clout.
赤字の部分はほぼテンプレート化することができます。
英検1級では自分で考えなければならない部分が多く、細かな部分でテンプレート化することは難しいですが、全体の構造だけでもテンプレート化しておくと書きやすくなります。
英検1級ライティングの評価ポイント
試験で良い点数を取るためには、その試験の評価のポイントを知ることも大切です。
どのような部分が点数として評価されるのかを知ることができれば、どのような対策をすれば良いかがわかるからです。
英検1級のライティング問題では、主に次の4点が評価されます。
英検1級ライティングの評価ポイント
- 内容
課題で求められている内容が含まれているかどうか - 構成
英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか - 語彙
課題に相応しい語彙を正しく使えているか - 文法
文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
英検1級ライティングの配点
英検1級のライティング問題は、大問4の英文要約問題が32点満点、大問5の意見論述問題が32点満点になっています。
英文要約問題の配点
▼この表は横にスクロールできます。
観点 | 配点 | 満点 |
内容 | 0点~8点 | 32点 |
構成 | 0点~8点 | |
語彙 | 0点~8点 | |
文法 | 0点~8点 |
意見論述問題の配点
▼この表は横にスクロールできます。
観点 | 配点 | 満点 |
内容 | 0点~8点 | 32点 |
構成 | 0点~8点 | |
語彙 | 0点~8点 | |
文法 | 0点~8点 |
CSEスコアは850点
英検の合否はCSEスコアで決められます。
英検1級のCSEスコアは、各技能セクションの問題数に関係なく均等に配分されます。
英検1級の場合は、各技能セクションの満点スコアはそれぞれ850点です。
▼この表は横にスクロールできます。
技能 | 満点CSEスコア (配点) |
リーディング | 850点 |
リスニング | 850点 |
ライティング | 850点 |
スピーキング | 850点 |
ライティングの技能セクションは、英文問題と意見論述問題の点数(64点満点)がCSEスコアに変換されて合否判定されます。
英検1級ライティング対策のコツ
ここからは、英検1級のライティング問題の対策をするときのコツを解説していきます。
英検1級ライティング問題対策のコツ
コツ1:英単語・英熟語を覚える
ライティング問題を解けるようにするためには、英単語・英熟語の暗記が重要です。
英単語や英熟語を知らなければ、書きたいことを書くことができないからです。
一方で、ライティング問題ではそれほど難しい単語を使う必要はありません。
英検対策として英単語・英熟語暗記に取り組むときに、英単語を見て意味がわかるようにするだけでなく、スペルを覚える努力ができると良いです。
▼あわせて読みたい
>>【英単語 覚え方】英語学習の基本!やってはいけない暗記法と正しい勉強法を解説!
類義語のバリエーションが重要
英検1級のライティング対策としては、類義語をたくさん知っておくことが重要です。
文章を抽象化したり、パラフレーズを作ったりするときに、類義語を多く知っているとスムーズだからです。
論理マーカー(ディスコースマーカー)も重要
英検1級のライティング対策としては、論理マーカー(ディスコースマーカー)をたくさん知っておくと便利です。
論理マーカー(ディスコースマーカー)についての知識は、文章を論理的に読解するときにも、論理的な文章を書くときにも必要になるからです。
論理マーカー(ディスコースマーカー)とは、「そして」や「しかし」などのつなぎ言葉のように、文章などでの論理的な流れを示す表現のことです。
論理マーカー(ディスコースマーカー)の使い方に慣れておくと、文章の読み書きが上手になります。
順接・追加の論理マーカー(ディスコースマーカー)
- therefore(したがって)
- as a result(結果として)
- in conclusion(結論として)
- in addition(さらに)
- additionally(さらに)
- moreover(さらに)
- what is more(加えて)
逆説の論理マーカー(ディスコースマーカー)
- however(しかし)
- yet(にも関わらず)
- although(にも関わらず)
対比の論理マーカー(ディスコースマーカー)
- on the other hand(一方で)
- meanwhile(一方で)
- while(一方で)
例示の論理マーカー(ディスコースマーカー)
- for example(たとえば)
- for instance(たとえば)
- such as(~のような)
コツ2:本やニュース記事を読む
ライティング問題を解けるようにするためには、普段から本やニュース記事を読む習慣を身につけられると良いです。
自分の意見や考えを持つためには、社会問題や時事問題についての基礎知識が必要になるからです。
たとえば、「富裕国が追うべき環境問題についての責任」をテーマに自分の意見を書くときには、前提として環境問題の原因や歴史、最先端技術、ビジネス、政治についての基礎知識が必要になります。
また、普段から本やニュース記事を読んでいると、論理的な文章に触れる機会を増やすことができます。
自分で論理的な文章を書けるようにするためには、まずは論理的な文章を読むようにすると良いです。
本やネット記事、新聞などを通して、論理的文章に触れながら社会についての知識を増やしていけると良いです。
中高生向け新聞
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コツ3:英語で意見交換をする練習をする
ライティング問題を解けるようにするためには、普段から英語で意見交換をする練習ができると良いです。
英検では、自分の意見を、自分の言葉で伝える力が求められるからです。
英検1級のライティング問題では、社会問題や時事問題について、自分の意見を英語で表現し、理由も添えて自分の意見に説得力を持たせる必要があります。
普段から意見交換をする習慣が身についていないと、何を書くべきか、なかなか思いつきません。
英検の英作文を苦手に感じてしまっている人の中には、英語で文章を書く以前に、日本語でも文章を書けない人も多いです。
そもそも「自分の意見」や「自分の考え」を持っていないからです。
英検のライティングやスピーキングの試験では、自分の意見を自分の言葉で発信する力も求められます。
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コツ4:単語数を意識する
英検のライティング問題を解けるようにするためには、文章全体の単語数を意識するようにすると良いです。
英検のライティング問題は、語数の目安が決められているからです。
どれくらい書くと、どれくらいの語数になるのか、把握できるようにしておくと、試験本番も焦らずに書くことができます。
コツ5:使える表現を覚えておく
英検のライティング問題を解けるようにするためには、よく使う表現は丸暗記してしまうと良いです。
英語は文法を意識しながら丁寧に考えることも大切ですが、ある程度丸暗記してしまうことも大切です。
よく使う表現を、ほとんど頭を使わずにスラスラ言えるように(書けるように)練習しておくと良いです。
英検1級では、先ほど解説した論理マーカー(ディスコースマーカー)を使った表現を覚えておくと良いです。
論理マーカー(ディスコースマーカー)のバリエーションが多いと、いろいろな論理展開に活用することができます。
コツ6:解答用紙に慣れておく
英検のライティング問題を解けるようにするために、本番の問題の解答用紙に慣れておくと良いです。
答えを解答欄の外に書いても採点されないので、どれくらいの文字の大きさで、どれくらいの間隔で書くべきか、練習して慣れておくと良いでしょう。
コツ7:添削してもらう
英検のライティング問題を練習するときは、誰かに添削してもらう必要があります。
英作文は答えが一つではないので、自分では丸つけができないからです。
特に、英検1級以上のライティング問題であれば、英語に相当詳しい人に添削してもらう必要があります。
ChatGPT (チャットGPT)などのAIに添削してもらうこともできますが、AIは間違った回答をすることも少なくないので、100%信用することはできません。
コツ8:練習時は完璧を目指し、本番は完璧を目指さない
英検のライティング問題で点数を取れるようにするためには、練習するときには完璧を目指して英語を書いて、本番の試験では完璧を目指さずにできる範囲で英語を書くことが重要です。
試験中に完璧を目指して英語を書こうとすると、試験時間が足りなくなってしまう可能性があるからです。
英語のスペルや英文法が多少間違っていても、しっかりと点数を取ることができます。
大事なことは、自分の意見を、自分の言葉で相手に伝えようとする態度です。
問題を解いているときに、わからない英単語があったり、文法的に正しい言い回しがわからなかったりしたときは、言い回しを変えて簡単な文章にしてしまっても大丈夫です。
冠詞や時制、単数形や複数形が多少間違っていても大丈夫です。
完璧を目指してじっくりと英文を作るのではなく、まずは文章全体を書いてしまって、あとで余った時間で直していくと良いです。
一方で、練習中はしっかりと完璧を目指して取り組むべきです。
練習中に完璧に書けるようにしなければ、本番では高得点を狙うことはできません。
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英検1級のライティング問題対策には、英会話教室や学習塾を利用することをおすすめします。
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おすすめ3:QQ English(QQイングリッシュ)
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おすすめ4:個別教室のトライ
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まとめ
それでは、英検1級のライティング問題についての解説をまとめます。
結論
英検1級のライティング問題は、裏技的なテクニックで対応することはできません。
やみくもに問題演習に取り組むのではなく、英語での幅広い表現力や、社会問題や時事問題に関する基礎知識を身につけていくことが重要です。
英検1級のライティングでは、次の2種類の問題が出題されます。
英検1級のライティングの英文要約問題は、次のような流れで書くようにすると良いです。
英文要約問題の書き方
- 文章全体を読んで、文全体の段落構成を把握する
- 第1段落から、文章全体のテーマを見つけて要約する
- 第2段落の要旨をつかんで要約する
- 第3段落の要旨をつかんで要約する
英検1級ライティングの意見論述問題は、次のような流れで書くようにすると良いです。
意見論述問題の書き方
- 結論(自分の意見)を書く(序論)
- 理由を3つ書いて、自分の意見を裏付ける(本論)
- 結論を再度書く(結論)
英検1級のライティング問題の対策をするときのコツを解説しました。
英検1級ライティング問題対策のコツ
英検1級のライティング対策には、次のような英会話教室・学習塾がおすすめです。
英検1級のライティング対策におすすめの英会話教室・学習塾
今回の記事が、正しい英作文対策に取り組んで、英検1級に合格するきっかけになればとてもうれしいです。
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