こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
集団指導の塾では、学力別にクラスが分けられている場合が多いです。
保護者の方としては、塾のクラス分けがどのように行われているのかや、子どもの成績を上げるためにはどのクラスで授業を受けるべきなのかなど、いろいろと疑問に思われているのではないでしょうか。
結論
塾のクラス分けは、子どもの学習状況に合わせて適切なレベルの授業ができるようにするために行われています。
上位クラスだから良いというわけでも、下位クラスだからダメというわけでもありません。
今回は、塾のクラス分けについて解説します。
記事の後半では、上位クラスを目指す意味と方法についても解説していきます。
最後まで読んでいただき、お子様が塾を上手に利用して、成績を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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塾でクラス分けが行われる理由
集団指導の塾でクラス分けが行われるのは、子どもの学習状況に合わせて、適切なレベルの授業を提供できるようにするためです。
基礎基本の理解が追いついていない生徒に発展的な授業を行っても意味がありませんし、難関校合格を目指す生徒に基礎的な授業ばかり繰り返していても結果は出せません(難関校合格を目指す生徒にとっても基礎基本は大切です)。
生徒の理解度と学力に応じて、やるべきことは異なります。
できる限り多くの生徒にとって有意義な授業になるよう、クラス分けが行われています。
クラス分けの頻度は塾によって異なる
クラス分けが行われる頻度は、塾によって異なります。
多くの場合は、1年間に2回~4回です。
毎月クラス分けが行われる塾もあり、対応は様々です。
クラス分けが行われる頻度が高いほうが、その都度子どもに合うレベルの授業を受けられる可能性が高くなりますが、子どもへのプレッシャーも強まります。
塾のクラス分けは何を基準に行われているか
塾のクラス分けの基準はそれぞれの塾によって異なりますが、次の3つを主な基準としている塾が多いです。
クラス分けの主な基準
基準1:模試や学力テストの成績
塾のクラス分けの一番大きな基準となるのは、模試や学力テストの成績です。
テストの結果が、生徒の学力を測るうえで一番わかりやすい指標だからです。
模試や学力テストの結果だけでクラスを振り分ける塾もあります。
基準2:志望校
塾のクラス分けでは、子どもの志望校が反映されることもあります。
偏差値の高い学校を志望しているから上位のクラスに振り分けられるというわけではなく、その生徒が志望校に合格するためには、どのクラスに入るのが良いかという点が重視されます。
偏差値の高い学校を志望指定も、基礎基本が理解できていないようであれば下位クラスに振り分けられます。
逆に、模試や学力テストの点数が少し足りていなくても、志望校に合格するために努力して食らいついていけそうな生徒であれば、上位クラスに振り分けられることもあります。
基準3:普段の勉強の取り組み
塾のクラス分けでは、子どもの普段の勉強の取り組みや態度が反映されることもあります。
模試や学力テストの点数が高くても、勉強に前向きに取り組めていなかったり、努力を怠るようであれば下位クラスに振り分けられることもあります。
逆に、授業中に一生懸命取り組んでいたり、宿題や自習に前向きに取り組めている場合は、上位クラスに振り分けられることもあります。
勉強は学力そのものも重要ではありますが、努力も非常に重要な要素です。
「努力できる力」を身につけさせるためにという基準で、クラスが振り分けられることもあります。
上位クラスが良いというわけではない
塾のクラス分けにおいては、必ずしも上位クラスのほうが良いというわけではありません。
子どもの学力や学習状況にピッタリ合ったクラスこそが、その子どもにとっての良いクラスと言えます。
学力層や学習状況によって、必要な指導が異なるからです。
上位クラスには上位クラスのメリット・デメリットがあり、下位クラスには下位クラスのメリット・デメリットがあります。
上位クラスのメリット・デメリット
▼この表は横にスクロールできます。
メリット | デメリット |
◯ 人気講師によるレベルの高い授業を受けられる ◯ 周りの生徒から良い刺激をもらえる ◯ 競争意識が芽生えやすく、勉強量が増える |
✕ 授業が難しく、ついていくのが大変 ✕ 基礎基本は自分で復習する必要がある ✕ 競争が激しく、挫折してしまうこともある |
上位クラスは人気講師が担当することが多く、授業で扱う内容もレベルが高いです。
レベルの高い授業は大きな魅力である一方、挫折の原因になる可能性もあるので注意が必要です。
また、上位クラスには努力をしている生徒が多く、お互いに切磋琢磨できる環境になっていることが多いです。
下位クラスのメリット・デメリット
▼この表は横にスクロールできます。
メリット | デメリット |
◯ 基礎基本からしっかりと教えてもらえる ◯ 勉強が苦手な生徒の指導が得意な講師に担当してもらえる ◯ 過度なプレッシャーがかかりにくい |
✕ 競争意識はそれほど高くないことが多い ✕ 難しい問題や応用問題の対策は少ない |
下位クラスでは、基礎基本からしっかりと教えてもらえるのが大きなメリットです。
勉強においては、基礎基本をどれだけ徹底的に固められるかが非常に重要です。
難題の解説が得意な講師のほうが人気が高いことが多いですが、勉強が苦手な生徒に対する指導が得意な講師による授業はとても有意義です。
どちらのタイプの講師も、別々の技量と力量が必要です。
子どもの学習状況に合った講師が授業を担当することが重要です。
クラス分けで上位クラスに上がるための方法
上位クラスには上位クラスのメリット・デメリットがあり、下位クラスには下位クラスのメリット・デメリットがありますが、それでも基本的には上位クラスに上がることを目指して頑張るべきです。
子どもの天井を決めつけてしまわずに、精一杯努力させることで大きく成長することができるからです。
一方で、頑張っているのになかなか上位クラスに上がれない子どももいます。
ここからは、クラス分けで上位クラスに上がるための方法を解説します。
上位クラスに上がるための方法
方法1:普段の授業に真面目に参加する
勉強で一番重要なのは、普段の授業です。
学力は、日々の努力で積み上げていくものだからです。
学校の授業でも塾の授業でも、普段の授業に真面目に参加して、できる限り多くのことを学ぼうとする態度が重要です。
塾の講師側から普段の生徒の授業態度を見ていると、これから成績を伸ばしそうな生徒なのか、成績が伸び悩みそうな生徒なのかがわかります。
塾で上位クラスに上がるためには、まずは普段の授業に真面目に参加することが大切です。
方法2:宿題は必ず取り組む
塾で上位クラスに上がるためには、塾の宿題には必ず取り組む必要があります。
塾の授業は授業中にすべて完結するわけではなく、宿題に取り組むことで完結するからです。
宿題に取り組まなければ、授業に参加しなかったのと同じです。
勉強は、授業を受けて「わかる」だけでなく、自分で問題を解いて「できる」ようにすることが重要です。
「わかる」「できる」のどちらが欠けても成績は上がりません。
方法3:模試や学力テストで点数を取れるように対策する
塾で上位クラスに上がるためには、模試や学力テストで点数を取れるように、普段から勉強方法を工夫する必要があります。
小テストや確認テスト、学校の定期テストで点数を取れるようにするだけでは、模試や学力テストでは点数を取れないからです。
塾のクラス分けの一番大きな基準は、模試や学力テストの成績です。
模試や学力テストで点数を取れるようにすることが重要です。
模試や学力テストで点数を取るための対策
- 教科書やノートを丸暗記しない
- 小テストや定期テストの結果の先を見据える
- 「どうやって」ではなく「なぜ」に注目する
- 定期的に模試を受ける
模試の点数を取るための対策は、『定期テストはできるのに模試の点数が取れない!たった1つの理由と4つの対策方法』で詳しく解説しています。
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定期テストはできるのに模試の点数が取れない!たった1つの理由と4つの対策方法
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▼あわせて読みたい
>>模試の復習のやり方・ノートの作り方は?模試の最強活用法8つのポイント
まとめ
それでは、塾のクラス分けについての解説をまとめます。
結論
塾のクラス分けは、子どもの学習状況に合わせて適切なレベルの授業ができるようにするために行われています。
上位クラスだから良いというわけでも、下位クラスだからダメというわけでもありません。
塾のクラス分けの基準はそれぞれの塾によって異なりますが、次の3つを主な基準としている塾が多いです。
クラス分けの主な基準
- 模試や学力テストの成績
- 志望校
- 普段の勉強の取り組み
上位クラスと下位クラスのメリット・デメリットは、それぞれ次のようになっています。
▼この表は横にスクロールできます。
メリット | デメリット | |
上位クラス | ◯ 人気講師によるレベルの高い授業を受けられる ◯ 周りの生徒から良い刺激をもらえる ◯ 競争意識が芽生えやすく、勉強量が増える |
✕ 授業が難しく、ついていくのが大変 ✕ 基礎基本は自分で復習する必要がある ✕ 競争が激しく、挫折してしまうこともある |
下位クラス | ◯ 基礎基本からしっかりと教えてもらえる ◯ 勉強が苦手な生徒の指導が得意な講師に担当してもらえる ◯ 過度なプレッシャーがかかりにくい |
✕ 競争意識はそれほど高くないことが多い ✕ 難しい問題や応用問題の対策は少ない |
上位クラスには上位クラスのメリット・デメリットがあり、下位クラスには下位クラスのメリット・デメリットがありますが、それでも基本的には上位クラスに上がることを目指して頑張るべきです。
クラス分けで上位クラスに上がるための方法は、主に次の3つです。
上位クラスに上がるための方法
- 普段の授業に真面目に参加する
- 宿題は必ず取り組む
- 模試や学力テストで点数を取れるように対策する
今回はの記事が、お子様が塾を上手に利用して、成績を伸ばしていくきっかけとなればとてもうれしいです。
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