こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
うちの子は学校の成績は良いのですが、模試になると点数が取れません。
模試の勉強と学校の勉強は別物なのでしょうか。
子どもが模試で全然点数が取れないと悩まれている保護者の方は多いです。
このままでは入試でも点数が取れないのではないかと不安に思われていると思います。
結論
模試で点数が取れないのは、学習内容の本質的な理解ができていないからです。
対策をしなければ入試でも点数は取れません。
今回は、模試で点数が取れない理由とその対策について解説します。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。
最後まで読んでいただき、お子様が模試で点数が取れるようになるための参考としていただければとてもうれしいです。
模試で点数が取れないたった1つの理由
模試で点数が取れない理由はたった1つです。
それは、学習内容の本質的な理解ができていないということです。


学習内容の本質が理解できていなくても定期テストで点数が取れる理由は、主に2つあります。
2つの理由
- 定期テストは範囲が狭い!
- 定期テストの出題内容は基礎が中心!
定期テストは範囲が狭い!
定期テストは事前に出題範囲が公表されます。
しかも、出題範囲が狭いです。

子どもたちはそのように主張しますが、教科書の数十ページや百数十ページであればテスト範囲としては十分に狭いです。
定期テストの出題内容は基礎が中心!
定期テストの出題内容は基礎が中心です。

確かに、難しい問題を出題する学校もあります。
試験を作る先生にもよりますよね。
ですが、難しい問題は多くは出題されないはずです。
基礎がしっかりとできていれば80点程度は取れるはずです。
確かに100点を取るのは難しいですが、基礎を定着させるだけで80点以上は狙えるはずです。
真面目に取り組んでいれば定期テストは簡単!
以上の2つの理由から、定期テストでは勉強の本質的な理解ができていなくても80点平均を狙うことができます。
普段の授業に真面目に参加して、宿題に真面目に取り組んで、テスト前に学校のワークに真面目に取り組んで、授業中に取ったノートを真面目に何度も振り返れば大丈夫です。
定期テストは普段から真面目にコツコツと取り組むことが評価につながりやすい仕組みになっています。
真面目だけでは模試には対応できない!
定期テストは普段から真面目に取り組んでいれば点数が取れてしまうので、学習内容を本質的に理解できているかどうかを測ることができません。
ですから、普段から真面目に勉強に取り組んでいる生徒ほど、

と、悩む生徒が多いのです。
今のままの勉強を続けていては、いつまでたっても模試の成績は上がりません。
しかし、真面目にコツコツと取り組めることは非常に強い武器になります。
少し意識を変えるだけで、模試の点数を大きく上げることができます。
では、どのようにすれば模試でも点数が取れるようになるでしょうか。
模試で点数を取るための対策
ここからは、模試で点数を取るための対策を解説していきます。
具体的な内容は次の3つです。
模試で点数を取るための3つの対策
- 教科書やノートを丸暗記しない
- 定期テストの結果の先を見据える
- 「どうやって」ではなく「なぜ」に着目する
一つひとつ解説します。
対策1 教科書やノートを丸暗記しない

丸暗記では本質的な理解はできません。
模試や入試の試験範囲を全部丸暗記するのは無理だからです。
特に、英語や国語は丸暗記で乗り切ってしまっている生徒が多いです。
英語は教科書の本文を丸暗記して、日本語訳も丸暗記してしまえば点数が取れます。
現代文はノートに書いたことがそのまま定期テストで出題されます。
古文は本文と現代語訳を覚えてしまえば定期テストの問題は解けてしまいます。
ですが、訳やノートの丸暗記をしてしまうことは、学習内容の本質的な理解にはつながりません。
本質的な理解を目指す
たとえば英語であれば、教科書の丸暗記よりも文法問題の演習に時間を割くべきです。

というように、丸暗記に頼らない理解が必要です。
他の教科でも同様です。

という部分をどれだけ減らせるかが大切です。
繰り返しになりますが、丸暗記に頼らず、本質的な理解を目指すことが大切です。
模試は丸暗記だけでは乗り切れない
定期テストを丸暗記で乗り切れるのは、試験範囲が狭いからです。
枕草子の授業で取り扱った部分だけならば現代語訳の丸暗記もできるでしょう。
しかし、枕草子も源氏物語も徒然草も平家物語も宇治拾遺物語も全部現代語訳を丸暗記することはできません。
それよりは、古文の文法や古文単語をコツコツと覚える方がずっと現実的です。
まずは無駄な丸暗記をやめることが、模試を得意にするための第一歩です。
対策2 定期テストの結果の先を見据える
一番手近な短期目標として、定期テストはとても便利です。
しかし、もっと先の目標があってこその短期目標であることを忘れないでください。
第一志望校に合格するためでも良いです。
医者になるためでもいいです。
将来、人の役に立つ仕事をするためでもいいです。
たくさんお金を稼げるようになるためでもいいです。
なんでも良いので、定期テストより先の目標を持ってください。
定期テストで良い点を取ることを最終目標にしないことが大切です。

そう思った人は、まずは将来自分がやりたいことをしっかりと考えてみることをおすすめします。
今取り組んでいることの意義を考える
定期テストの先の目標を決めたら、今取り組んでいることの意義を考えましょう。
第一志望校合格を目標に決めたのであれば、今取り組んでいる勉強は本当に入試で役に立つのかを考えましょう。
その丸暗記は入試でも活用できそうですか?
今解いている問題は、入試本番でも解けそうですか?
定期テストが終わったらキレイさっぱり忘れてしまいませんか?
どうすれば入試でも正解できそうですか?
常に自分に問いかけます。
これではダメだと思ったら

そのように思ったら、別のアプローチをする必要があります。
たとえば、
- 語呂合わせで覚える
- 別のものとセットで覚える
- 公式ならば、公式の導き方を勉強する
などの方法があります。
>>効率的な暗記方法!長期記憶にするための19のコツ【元塾教室長が解説!】
定期テストが終わっても忘れないために


勉強は繰り返すことが大切です。
いろいろなものに手を出すよりも、一つのものを繰り返して完璧にした方が効果的です。
授業の予習・復習に取り組めば、短い期間で何度も同じ内容を繰り返し学習することができます。
>>高校受験の受験勉強はいつから本気を出せば間に合うのか【元塾教室長が解説!】
定期テストの復習をする
成績の良い生徒ほど、テストの振り返りをおこなっています。
模試や定期テストを受けっぱなしにせず、その後の復習と分析に取り組んでいます。
テストや模試は最高の勉強ツールです。
結果に一喜一憂して終わらせるようなことがないようにしてください。
>>模試の復習のやり方・ノートの作り方は?模試の最強活用法8つのポイント
対策3 「どうやって」ではなく「なぜ」に着目する
特に算数や数学において、「解き方」を覚えようとしている生徒が多いです。
もちろん、解き方を覚えることも大切なことなのですが、それだけでは模試では点数が取れません。
「どうやって」解くのかだけではなく、「なぜ」そのように解くのかを考える必要があります。
範囲が狭ければ解けてしまう
定期テストのように範囲が狭いテストであれば、解き方を覚えてしまえば点数が取れてしまいます。
しかし、範囲が広い模試や入試では通用しません。
なぜなら、解き方を知っていても、どんな時にその解き方を使えるかがわからないからです。
「なぜ」その解き方で答えを求めることができるのか。
この問題では「なぜ」この公式が使えるのか。
「なぜ」その解法を使うことを思いつくことができるのか。
「なぜ」を追い求める必要があります。
>>数学の応用問題が解けない!解き方のコツと勉強法【元塾教室長が解説!】
まとめ
それでは、模試で点数が取れない理由とその対策をまとめます。
模試で点数が取れないのは、学習内容の本質的な理解ができていないからです。
定期テストで点数が取れていても、学習内容を本質的に理解できているかどうかはわかりません。
その理由は2つあります。
2つの理由
- 定期テストは範囲が狭い!
- 定期テストの出題内容は基礎が中心!
模試で点数を取れるようにするための対策は3つあります。
模試で点数を取るための3つの対策
- 教科書やノートを丸暗記しない
- 定期テストの結果の先を見据える
- 「どうやって」ではなく「なぜ」に着目する
定期テストで点数を取れているのならば、真面目にコツコツと勉強することができているはずです。
少し意識を変えて勉強に取り組めば、模試でも入試でも点数が取れるようになります。
今回の記事が、お子様が学習内容を本質的に理解し、模試や入試でもしっかりと点数が取れるようになるためのきっかけとなればとてもうれしいです。