こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
子どもが志望校に合格したので塾へお礼の挨拶へ行くのですが、手土産には何を持っていけば良いでしょうか。
塾へのお礼の品の相場はいくら位でしょうか。
塾へのお礼の品で悩まれる保護者の方も多いです。
そこで、今回は塾へのお礼の品のおすすめについて解説します。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。
最後まで読んでいただき、受験終了後に塾へ挨拶に行かれる際の参考としていただければとてもうれしいです。
お礼の品は無くて良い
※「とにかくお礼の品のおすすめを知りたい!」という方は、ここは読み飛ばして、「塾へのお礼の品についてのポイント」へお進みください。
結論
塾へ最後の挨拶をしに行く際には、多くの方が手土産を用意します。
しかし、実際のところは手土産を用意する必要はありません。
むしろ、手土産を煩わしいと思っている塾スタッフは多いと思います。
その理由は大きく3つあります。
手土産が必要ない理由
- 気を遣う
- 量が多い
- 忙しい
気を遣う
塾としては、授業料という形で既にサービスに対する対価を頂いています。
それ以上に何かを頂く道理はありません。
何もサービスを提供していないのにお礼の品を頂いてしまうと、申し訳ない気持ちになってしまいます。
量が多い
合格発表の時期は、多くのご家庭がお礼の挨拶をするために塾に来てくださいます。
そして、みなさん手土産を用意してくださいます。
その結果、塾にはおせんべいやクッキーやチョコレートが溢れかえることになります。

と、思うほどの大量のカロリーが教室内に蓄積されることになります。
なお、頂いた品は塾スタッフがすべて美味しくいただきます。
この時期、塾講師は体重増を覚悟しなければなりません。
忙しい
合格発表の時期は、新学年の募集で忙しい時期でもあります。
2月、3月から新学年の授業がスタートする塾は多いですし、学校の学年が変わるタイミングで塾へ通いはじめる子どもたちも多いです。
2月と3月は、受験生の入試・発表、新学年の動き出し、新入生の入塾と、いろいろな業務が一気に押し寄せてくる時期です。
1分1秒が惜しい時期に、お礼の品に関する業務が増えるのは実は結構大変だったりします。
塾スタッフに分配する
頂いたお礼の品は、塾スタッフに平等に分配されます。
数多くの手提げ袋から中身を取り出し、包装紙を外し、蓋を開けて、箱の中の物をどのように分配するかを考えなければなりません。
入れ物の処理
何しろ数が多いので、入れ物の箱や缶を処理するのにかなりの時間が割かれることになります。
紙製の箱であれば、分解して資源ごみにまとめる必要があります。
缶であれば、自治体の方針に従って処理する必要があります。
塾ではビンや缶のゴミはほとんど出ませんので、特にビンや缶は特に処分に困ります。
紙のゴミはたくさん出ますので、紙の箱であれば他のものと一緒についでに処分することができます。
入れ物は紙のほうがありがたいです。
それでもありがたい
先程は「煩わしい」という言葉を使いましたが、それでもやっぱり「しっかりとお礼をしたい」というご家庭からの気持ちは本当に嬉しかったですし、ありがたかったです。
ですので、

と、いうわけではありません。

と、いうニュアンスです。

と、いったようなことを塾スタッフが考えることはありません。
どの家庭が何を持ってきたとか、どの家庭が手土産を持ってこなかったとかは、記憶の片隅にも残っていません。
地域性はあるかもしれない
私は関東圏で仕事をしていたので、もしかすると他の地域では別の習慣があるかもしれません。
特に、地域住民のつながりが密接で、助け合いの心が強く根付いているような地域では手土産を用意した方が良いかもしれません。
私も地域住民のつながりが密接な地域で塾講師をしていた時期もありましたが、私が経験した範囲では、どこも手土産は必要ないという雰囲気でした。
ここまでの解説で、

と思われた方は、このページをそっと閉じて、お子様が進学されたあとのことに意識を向けてください。
>>大学受験の勉強はいつから?高校受験の意識のままでは絶対に間に合わない!
それでも、手土産なしで挨拶に行くのは気まずいと思われた場合は、ここから「塾へのお礼の品に何を用意するべきか」を解説しますので、もう少しお付き合いいただけるとうれしいです。
塾へのお礼の品についてのポイント
ここからは、お礼の品を頂いていた塾スタッフ側の視点から、受験が終わったあとの挨拶の際に用意する手土産について、ポイントを5つ解説します。
塾へのお礼の品についてのポイント
- 金額の相場
- のしは必要ない
- 手軽に消費できるものが良い
- 避けた方が良い物もある
- 近所のお店の商品はダブる
一つひとつ解説します。
ポイント1 金額の相場
手土産の金額の相場は、2,000円~3000円程度です。
この金額帯の手土産を頂くことが多かったですし、頂いた側としても違和感のない金額帯です。
受け取る側としては手土産の金額は気にしていません。
2000円より安いものでもまったく問題ありません。
ただ、4000円や5000円以上の高額なものは受け取りづらいです。
ポイント2 のしは必要ない
手土産にのしを付けるかどうか迷われるかもしれませんが、のしは必要ありません。
のしはあってもなくても気にしませんし、すぐにゴミになってしまいます。
どうしてものしを付けないと落ち着かないという方は、「御礼」ののしを付けると良いでしょう。
ポイント3 手軽に消費できるものが良い
個別に包装されていて、手軽に消費できる食べ物や飲み物が喜ばれます。
理由は2つです。
- 塾スタッフに簡単に分配できる
- 授業の休み時間に手軽につまめる
頂いた手土産は、塾スタッフや講師に分配されます。そのため、個包装されていた方が良いです。
また、授業と授業の間の10分の休憩等にお菓子などをつまむ講師も多いので、手軽に少量をつまめるようなお菓子が喜ばれます。
甘いものはNG?

このようにご心配される方もいらっしゃると思います。
結論としては、甘いものでも大丈夫です。
気にする必要はありません。
確かに甘いものが苦手なスタッフもいますが、その場合は甘党のスタッフと交換会をします。
なにしろ、合格発表の時期は本当にたくさんの手土産を頂きますので、スタッフ間で調整ができます。
私は無類の甘党ですので、半自動的に甘いものは私のところに集まりました。

と、言いながらすべてありがたくいただきました。
コーヒー
頻度は少ないですが、コーヒーを頂くこともありました。
毎朝コーヒーを飲む派の講師もいますので、喜ばれることが多いです。
私はコーヒーを飲むとお腹の調子が悪くなる派でしたので、コーヒーはすべて他の講師に甘いものと交換してもらっていました。
カロリーが大変です。
ポイント4 避けた方が良い物もある
この記事の冒頭で「お礼の品は無くて良い」と書いた通り、そもそも手土産で悩む必要はありません。
とはいえ、これは受け取りづらいと思うものもあります。
主なものとしては次の3点です。
避けた方が良い手土産
- 高額なもの
- お金や商品券
- お酒
高額なもの
金額の相場でも解説した通り、高額なものは受け取りづらいです。
高くても3,000円代までにしておいた方が無難です。
お金や商品券
お金や、お金に扱いが近い商品券も受け取りづらいです。
冒頭にも書いた通り、塾が提供したサービスについては、既に授業料という形で対価を頂いています。
サービスを提供していないにも関わらず、「お金」という形で何かを頂くことには抵抗があります。
お酒
お酒が好きな塾スタッフもいますが、子どもが集まる場でもありますので、お酒は避けた方が良いでしょう。
塾内でビールの缶とかを見ると、なんだかドキッとします。
ポイント5 近所のお店の商品はダブる
合格発表の時期は数多くの手土産を頂くので、同じ品が被ってしまうことも多いです。
特に地域密着型の塾ですと、みなさん同じお店で手土産を購入されます。
頂く側としては被ってしまっても何も問題はありませんが、もしも気にされる場合は、ネットショップなどで予め用意をしておくと良いかもしれません。
私の正直な意見としては、わざわざネットショップを利用するなどの手間をかける必要はないと思います。

番外編 生徒からの手紙は宝物
お礼の品や挨拶の際の手土産からは少し話がズレますが、生徒からもらった手紙は大切な宝物になっています。
一生捨てられません。
もらったその場で読むと泣いてしまう可能性があるので、一人になったときにこっそり読んでました。
まとめ
それでは、受験が終わったあとに塾へ挨拶に行く際のお礼の品についてまとめます。
まず前提として、手土産をわざわざ用意する必要はありません。
それでも、お礼の品を用意しなければ落ち着かないという場合は、次の5つのポイントを押さえると良いでしょう。
塾へのお礼の品についてのポイント
- 金額の相場は2,000円~3,000円
- のしは必要ない。付ける場合は「御礼」
- 手軽に消費できる飲食物が良い(お菓子など)
- お金や商品券、お酒は避ける
- 近所のお店の商品はダブる
塾スタッフから見れば、お礼の品にはほとんど興味がありませんし、記憶にも残りません。
生徒が受験に向かって頑張ってくれることが嬉しいですし、その結果として合格を勝ち取ってきたくれたら更に嬉しいです。
受験の結果がどうなったとしても、その先で生徒が活躍してくれたのなら、それが何よりも嬉しいです。(私、良いことを言いました!)
どうぞ気を遣わずに、未来のことを考えはじめてください。
お子様も、保護者の方も、受験お疲れさまでした。
今回の記事とは関係ありませんが、次のステップへ向かって、明るい気持ちで新たなスタートを切ってもらえたらとても嬉しいです。