こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
子どもが新中学1年生になるのですが、春休み中に何を勉強させると良いでしょうか。
中学に上がると勉強が急に難しくなると聞いています。勉強でつまずかないようにするために、春休み中にやっておくべきとはありますでしょうか。
小学校から中学校に上がると、環境や勉強に大きな変化があります。
子どもが新中学生としての良いスタートを切れるかどうか、心配されている保護者の方は多いです。
結論
中1の春に勉強につまずいてしまう子どもは多いです。
勉強面で大きな変化があるので、準備をしておく必要があります。
今回は、新中1の春休みに取り組むべき勉強について解説します。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。
最後まで読んでいただき、お子様が中学校生活を気持ちよくスタートできるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
ゴールデン・ウィークまでに取り組む
新中1に向けての準備は、春休みからゴールデン・ウィークにかけて取り組みます。
中学入学後は4月中までは準備期間のようになっていて、授業のペースもまだゆっくりだからです。
小学校との大きなギャップを感じる、いわゆる中1ギャップを強く感じるのは、中1の5月~6月頃であることが多いです。
春休みからゴールデン・ウィークにかけての期間で、小学校の時の勉強からの変化に対応できると、その後の中学校以降の勉強にスムーズに適応することができます。
新中1の春にやるべきこと
新中1の春休みからゴールデン・ウィークの期間にかけて、勉強面で取り組むべきことは主に次の5つです。
新中1の春にやるべきこと
一つひとつ解説します。
やるべきこと1 勉強習慣をつける
新中1の春休みにやるべきことで一番優先度が高いのは、勉強習慣をつけることです。
勉強を習慣化できなければ、定期テストや受験で結果を出すことができないからです。
小学校のうちは、先生から出された宿題に取り組んでいれば、カラーテストも通知表もある程度の成績を取ることができます。
ところが、中学校の勉強では、小学校の時よりもコツコツと積み上げていかなければならない勉強が増えます。
普段から継続的に勉強に取り組める習慣を作ることは、中学以降の勉強においては非常に大切になります。
やるべきこと2 小学校の勉強の復習をする
新中1の春休みは、中学校の勉強の予習よりも、小学校の勉強の復習のほうが優先度が高いです。
小学校での勉強内容はすべての勉強の基礎部分になるので、おろそかにしてしまうと中学校での勉強がまったく理解できなくなってしまいます。
たとえば、分数の計算ができないようであれば、中学校の数学で勉強する正負の数も文字式も方程式も関数もできません。
新中1の春休みに基礎を固めておくことは、とても大切です。
特に、次の内容は優先度が高いです。
小学校の復習
- 国語
文章読解、漢字・語彙 - 算数
四則計算、速さ、割合、図形の性質 - 英語
英単語、教科書の音読
国語
小学校の勉強の復習の中でも、国語は特に優先度が高いです。
教科書はすべて日本語で書かれていて、日本語を正しく理解できなければ、教科書の内容を正しく理解できないからです。
中学生になると、自分の力で勉強に取り組む時間が増えます。
教科書の内容や、問題集の解説を正しく読解する力は、すべての教科のすべての勉強の基礎になります。
そのため、国語は特に優先度が高いです。
読解問題の演習も大切ですが、漢字の読み書きや言葉の意味も大切です。
漢字や語彙は、国語の力の土台になるからです。
算数
小学校の勉強の復習では、算数もとても大切です。
算数・数学は積み上げ式の学問なので、基礎でつまずいてしまうと、その先もずっとつまずき続けてしまうからです。
算数の復習の中で一番優先度が高いのは、四則計算です。
計算力は数学の土台だからです。
分数の計算方法や小数の計算方法も含めて、計算のルールを定着させておきましょう。
また、速さと割合の理解を深めておくと良いでしょう。
中学の数学では、速さや割合を利用する問題でつまずいてしまう子どもが多いからです。
図形の性質の復習までできると、より完璧です。
>>算数の文章題の苦手を克服するための8つのコツ【元塾教室長が解説!】
英語
小学校の英語の勉強の復習は、英単語だけでも取り組めると良いです。
教科書を音読して、小学校で習った英文を振り返るところまでできると更に良いです。
中学校での英語の勉強は、小学校で取り組んでいた英語の勉強とは大きく異なります。
変化についていけないと、中1の1学期からつまずいてしまいます。
新中1の春休み中に、最低限の準備をしておくことをおすすめします。
>>中学英語が難しくなった!つまずいてしまったら早期に対策!
>>英語が全然できない中学生のための苦手克服勉強法!【元塾教室長が解説!】
やるべきこと3 工夫して勉強できるようにする
新中1の春休み中の勉強では、勉強方法を工夫しようとする意識をつけられるようにすると良いです。
中学校の勉強では、定期テストの点数という具体的な数字がシビアに求められるようになるからです。
「言われたことにきっちり取り組む」ということから、「結果を出すために何をすべきか」ということに意識を変えていく必要があります。
たとえば、既に覚えている漢字を10回書いても意味がありません。
逆に、全然覚えられない漢字は10回書いただけでは不十分かもしれません。
どんな勉強にどれだけの時間をかけて、どのように勉強すればテストの点数に結びつくか、工夫しながら勉強できるようにするクセをつけていく必要があります。
目先の結果だけを求めない
勉強においては、目先の結果だけを求めてしまうと非効率的になってしまうこともあります。
たとえば、英単語の小テストの30分前に一生懸命英単語を覚えて100点が取れたとしても、小テストが終わった途端に忘れてしまったら意味がありません。
同様にして、定期テストで点数を稼ぐためのテクニックを身につけても、受験では使えないかもしれません。
点数を取るためだけの対策をすると、大人になっても活用できる確かな学力はつかないかもしれません。
定期テストの点数というシビアな結果を求めながら、勉強の本質部分も追い求めなければなりません。
>>【おすすめしません!】中学生の英語の定期テスト対策必勝法【元塾教室長が解説】
いきなりできるようにする必要はない
中学校の勉強では工夫して勉強できるようにする力は必須ですが、最初からいきなりできるようにする必要はありません。
できるようにしようと思っても、いきなりはできるようにならないからです。
新中1の春休みは、工夫しながら勉強することを意識しはじめるところまでできれば十分です。
あとは、実際に定期テストを経験しながら、自分に一番合った勉強方法を少しずつ作り上げていくと良いです。
やるべきこと4 予習復習の習慣をつける
新中1の春休みからゴールデン・ウィークにかけて、学校の勉強の予習復習に取り組む習慣をつけることが大切です。
小学校までの勉強内容と異なり、中学校の勉強内容は授業内だけでマスターすることが難しくなるからです。
勉強は繰り返すことが大切です。
「予習→学校の授業→復習」の順番で勉強することで、1つの勉強内容を3回繰り返すことができるので、頭に定着しやすくなります。
先程解説した「勉強習慣をつける」とセットにして取り組むと良いです。
予習は内申点対策にも良い
特に、学校の授業の内容を事前に予習しておくことは内申点対策(通知表の評定対策)にもなります。
学校の授業で扱う内容を事前にある程度知っておけば、積極的に授業に参加することができますし、授業中に活躍することもできるからです。
そして、高校受験においては内申点は非常に重要です。
各都道府県の公立高校の一般入試では、学力試験と内申点の合計点で合否が判定されるからです。
授業の予習は、勉強内容の理解を深められますし、高校受験対策にもなるので、一石二鳥です。
>>高校入試では内申点が超重要!内申点をアップさせるための4つの方法
やるべきこと5 先取り学習に取り組む
小学校の勉強の復習が優先ですが、新中1の春休みに中1の勉強の先取りまで取り組めるととても有利です。
先取り学習に取り組めると、受験対策の演習に取り組む時間を確保できるからです。
一般的な公立中学であれば、中学3年間の学習内容を、中3の3学期までにかけて勉強していきます。
しかし、このペースで勉強を進めてしまうと、中3で勉強した内容を演習したり、過去問に取り組んだりする時間が取れなくなってしまいます。
できれば中3の夏休み、遅くとも中3の秋には過去問演習に取り組めるペースを作れると良いです。
>>高校受験の受験勉強はいつから本気を出せば間に合うのか【元塾教室長が解説!】
先取り学習は定期テストにも有利


受験勉強の対策と学校の定期テストの対策は、二択にする必要はありません。
どちらも取りに行きます。
受験勉強も学校の定期テストの勉強も、対策すべきことは同じだからです。
先程も解説した通り、勉強は繰り返すことで定着してきます。
受験勉強として先取り学習をして、学校の授業でもう一度同じ内容に取り組めば、学習内容をしっかりと定着させることができます。
>>受験勉強と定期テスト対策はどっちを優先するべきか【元塾教室長が解説】
優先は英語と数学
先取り学習に取り組むのであれば、優先すべき教科は英語と数学です。
英語や数学は積み上げ式の学問なので、一度つまずいてしまうと取り戻すのが難しいからです。
学校の授業でつまずいてしまわないよう、手厚く対策ができると良いです。
>>中学生の英語の先取りは受験で勝つために超重要!【元塾教室長が解説!】
塾や教材の利用も検討すべき
新中1の春休みの勉強は、塾や通信教育などの教育サービスの利用も検討すると良いです。
ここまでで解説したことを、ご家庭の力だけで取り組んでいくのは大変だからです。
費用がかかるのでよく検討する必要がありますが、新中1の春はお得なサービスを実施しているサービスも多いので、上手に利用できると良いでしょう。
新中1の春休みから利用するのであれば、次の3つのサービスがおすすめです。
地元の塾
新中1の春休みに利用する学習サービスとしてまず最初におすすめするのは、地元の塾です。
地元の塾は地域密着型の塾が多く、学校の定期テストから高校受験まで、手厚く面倒を見てもらえるからです。
生徒が通っている各中学校の情報や、近くの高校の情報に詳しいので、その地域ならではの対策をしてもらえます。
デメリットは、高校受験までの3年間で、費用がかなり高額になることです。
毎月かかる固定費となりますので、無理なく続けられる料金かどうかよく検討する必要があります。
>>個別と集団を徹底比較!子どもに向いている塾はどちらか【元塾教室長が解説!】
進研ゼミ
新中1の春休みに利用する学習サービスとしては、通信教育教材・タブレット教材もおすすめです。
通信教育教材・タブレット教材であれば、費用を安く抑えたうえで、複数教科の対策を行うことができます。
新中1の春休みから取り組むことに注目するのであれば、一番のおすすめは進研ゼミです。
進研ゼミは、学校の勉強の予習復習や定期テスト対策に特化しているからです。
進研ゼミは、新中1の春の時期には小学校の総復習ができる教材がついたり、料金がお得になるキャンペーンを行っているので利用してください。
通信教育教材・タブレット教材のデメリットは、子どもに教材を与えるだけでは上手に取り組めないことです。
子どもが計画的に教材に取り組めるよう、保護者がサポートしてあげる必要があります。
進研ゼミ | |
料金 | 6,990円~/月 |
教科 | 9教科 |
特徴 |
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学習管理 | 保護者にメール |
体験 |
▼無料資料請求で体験教材がついてくる |
\1月号割引キャンペーン!/【進研ゼミ中学講座】
※2024年1月8日まで
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>>進研ゼミ中学講座は定期テスト400点以上を狙えるタブレット教材!料金は?口コミは?
Z会
通信教育教材・タブレット教材では、Z会もおすすめです。
Z会は進研ゼミよりも難易度が高く、学校の定期テストで最上位層を目指す子どもに特におすすめです。
デメリットは、進研ゼミよりも料金が少し高いことと、勉強が苦手な子どもには難しすぎることです。
小学校のカラーテストで90点や100点をしっかりと取れるようであれば、Z会を検討すると良いです。
Z会 | |
料金 | 9,084円~/月 |
教科 | 9教科(単価受講もあり) |
特徴 |
|
学習管理 | 保護者が子どもの学習進捗を確認できる |
体験 |
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まとめ
それでは、新中1の春休みに取り組むべき勉強についての解説をまとめます。
結論
中1の春に勉強につまずいてしまう子どもは多いです。
勉強面で大きな変化があるので、準備をしておく必要があります。
新中1に向けての準備は、新中1の春休みからゴールデン・ウィークにかけて取り組んでいきます。
新中1の春休みからゴールデン・ウィークの期間にかけて、勉強面で取り組むべきことは主に次の5つです。
新中1の春にやるべきこと
- 勉強習慣をつける
- 小学校の勉強の復習をする
- 工夫して勉強できるようにする
- 予習復習の習慣をつける
- 先取り学習に取り組む
新中1の春休みから民間の学習サービスを利用するのであれば、次の3つのサービスがおすすめです。
今回の記事が、お子様が中1ギャップを物ともせずに、中学校生活を気持ちよくスタートするための参考となればとてもうれしいです。
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