こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
ドリルを使って算数の勉強に取り組む小学生は多いです。
保護者の方としては、どのようなドリルを買えば成績を伸ばせるのかと、迷われているのではないでしょうか。
結論
算数ドリルは種類が多く見えますが、選ぶ基準は「学年・目的・レベル」の3つに絞れます。
子どもの学年とつまずきに合う1冊を選び、毎日少しずつ続けられると、算数の力と学習習慣を無理なく伸ばせます。
今回は、小学生におすすめの算数ドリルについて解説します。
最後までお読みになり、お子様にピッタリのドリルを見つけ、算数の力を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者

エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
算数ドリルの選び方|3つの基準
算数ドリルの選び方|3つの基準
基準1:学年と単元に合っているか
算数ドリルを選ぶときは、まずは学年と単元が合っているかどうかをチェックすることが重要です。
算数は積み上げ式の教科なので、「今の学年のドリル」を購入することが必ずしも正解とは限りません。
つまずきポイントが、今よりも前の学年の単元にある可能性があるからです。
学校の授業についていけている場合は、学年通りのドリルを購入して問題ありません。
一方で、今の学年の勉強につまずいている単元があるようであれば、その単元のつまずいてしまっている学年までさかのぼって復習したほうが近道です。
たとえば、四則計算でつまずいてしまっている場合、そもそも足し算や引き算といった単独の計算からはじめたほうが、結果的に早く苦手を克服できるケースが多いです。
多くのドリルは学年別・単元別に分かれているので、「学年」と「つまずいている単元」の両方で絞り込めると良いです。
基準2:目的に合っているか
算数ドリルを選ぶときは、ドリルに取り組む目的を明確にすることが重要です。
ドリルによって対策できる分野が異なるからです。
たとえば、計算の反復に特化したドリルや、文章題の対策に特化したドリル、思考力を伸ばすためのパズル型のドリルなど、いろいろなタイプのドリルが販売されています。
「計算力を高めたい」「文章題を解けるようにしたい」「学年の総復習に取り組みたい」など、目的を一つ決めてから選ぶと失敗しません。
基準3:レベルと分量は「少し易しめ・薄め」から
算数ドリルを選ぶときは、レベル的には少し易しめ、分量的には少し薄めからはじめることが大切です。
ドリルが続かない一番の原因は、「難しすぎる・多すぎる」ということだからです。
最初の1冊は、子どもが8割スラスラ解け、残りの2割は少し考えなければならないくらいの難易度が適切です。
更に、1回分が1ページ~2ページで終わる分量が良いです。
「全部やりきれた!」という成功体験が、今後の勉強への意欲につながります。
ハイレベルなドリルは、易しめのドリルを1冊完走してからで十分です。
目的別おすすめ算数ドリル8選
目的別おすすめ算数ドリル8選
目的1:計算力を鍛えたい
くもんの小学ドリル 算数(くもん出版)|スモールステップの定番
『くもんの小学ドリル』シリーズは、計算力づくりの定番シリーズです。
小1~小6を通して、「計算」「数・量・図形」「文章題」「学力チェックテスト」の4系統で構成され、計算シリーズは「たしざん」「ひきざん」「かけ算」など、計算の種類別に1冊ずつ分かれています。
独自のスモールステップで基礎から段階的に進み、同じレベルの問題を繰り返して定着させる作りなので、算数が苦手な子どもでも途中で置いていかれにくい構造になっています。
学年を超える先取り学習にも無理なく挑戦できる構成のため、算数が得意な子どもの先取りにも活用できます。
まず1冊、と言われたら候補の筆頭となるドリルです。
陰山メソッド 徹底反復 百ます計算(小学館)|計算スピードの底上げに
『陰山メソッド 徹底反復 百ます計算』は、縦10ます×横10ますに並んだ数を足したり、引いたり、掛けたりして答えを書き込んでいく「百ます計算」の実践用ドリルです。
時間を測りながら同じ問題を繰り返し練習することで、計算のスピードと正確さを鍛えます。
学年を問わず使えるので、「計算はできるが遅い」「ケアレスミスが多い」という子のトレーニングに向いています。
一方で、初めて計算を学ぶ段階の子どもにはいきなりだと負荷が高いため、その場合は導入用の「プレ百ます計算」から入るのが安心です。
目的2:学習習慣を身につけたい
毎日のドリル(Gakken)|1日1枚で習慣化
『毎日のドリル』シリーズは、やりきれる量で自信をつけていける、学研の定番シリーズです。
小1~小6まで、足し算・文章題・図形など分野別に細かく分冊されており、1日1枚の分量で無理なく続けられます。
ドリルの点数を入力するとキャラクターが育つ勉強管理アプリや、1回終わるごとに貼る「できたよシール」など、毎日のがんばりを見える化する仕掛けが豊富で、机に向かう習慣がまだない子の最初の1冊に向いています。
一方で、基礎中心の構成のため、解き終えて物足りなくなったら、同シリーズの「実力アップテスト」や後述のハイレベル系に進むと良いでしょう。
目的3:楽しく取り組ませたい
うんこドリル 算数(文響社)|「笑いながら学ぶ」の代表格
『うんこドリル』シリーズは、笑いながら前向きな学習に取り組める人気シリーズです。
算数では文章題・計算・九九などが展開されており、文章題版はすべての問題がうんこを題材にした文章題という徹底ぶりです。
一方で、学習内容については真面目で、各学年の重要単元を押さえながら、確認問題・練習問題・まとめテストで定着を図る構成になっています。
勉強への抵抗感が強い子、机に向かうこと自体を嫌がる子の「入口」として大きな力を発揮します。
ただし、題材のインパクトで好みははっきり分かれるため、子ども本人の反応を見てから選ぶことをおすすめします。
目的4:文章題・教科書+αに挑戦したい
Z会グレードアップ問題集 算数(Z会)|読解力ごと鍛える文章題
『Z会グレードアップ問題集』シリーズは、教科書レベルでは物足りない子に向けた、Z会のハイレベル問題集です。
算数は学年別に「文章題」と「計算・図形」の2分冊構成。
文章題版は、ぱっと見ただけでは何算を使うのか判断できない問題を意図的に出題しており、場面を考えながら式を立てる過程で読解力も鍛ることができます。
中学受験も視野に入れた教科書+αの位置づけで、教え方のポイントや声かけの仕方まで掲載されている保護者向けの解答・解説が付いているのも、家庭学習では心強い点です。
基礎が固まった子のステップアップ用として活用するのが適しています。
目的5:思考力を伸ばしたい
天才脳ドリル(増進堂・受験研究社)|パズルで鍛える思考力
『天才脳ドリル』シリーズは、計算や単元学習とは別の軸で、「物事を正しく理解し、思考し、自分で答えを導く力」を鍛えるパズル型ドリルです。
数を量としてイメージする「数量感覚」、図形に強くなる「空間把握」、試行錯誤の力を養う「仮説思考」などの系統があり、学年ではなくレベル別に選べるのが特長です。
学校の成績に直結する即効性よりも、高学年以降の応用問題や図形問題で効いてくる土台づくりの1冊です。
勉強というよりパズル感覚で取り組めるため、通常のドリルの合間の息抜き枠としても機能します。
目的6:ハイレベルに挑戦したい
ハイクラスドリル 算数(増進堂・受験研究社)|標準から最上級への段階式
『ハイクラスドリル』シリーズは中学受験も視野に入れた、難易度高めのドリルです。
1単元は表裏2ページの構成になっており、表面が教科書の学習範囲程度の標準レベル、裏面がその範囲を超えた上級レベル、さらに数単元ごとに最上級レベルの問題が置かれています。
標準→上級→最上級の段階式なので、1枚の中で「どこまで解けるか」が把握しやすく、詳しい解説付きの解答編が家庭でのフォローを助けてくれます。
一方で裏面以降の難度は高く、基礎が固まっていない段階で与えると挫折のもとになります。
学校レベルが安定してから取り組むこと、難しければまず表面の標準レベルだけ進めるなど、状況を見ながら活用できると良いです。
目的7:学年の総復習をしたい
学研の総復習ドリル(Gakken)|春休み・学年末の総仕上げに
『学研の総復習ドリル』シリーズは、1年間の学習内容を、1回1ページで効率よく総復習できるシリーズです。
小1〜小6まで学年別に揃い、力だめしができる「総復習テスト」と、次学年の予習ができる「先取りプリント」が付いているため、学年末や長期休みの総仕上げにちょうどよい構成です。
低学年には計算に絞った分冊もあります。
1冊が薄く短期間で完走できるので、「休み中に1冊やり切った」という達成感を作りやすいのも利点です。
通年用ではなく、季節の節目に差し込む1冊として使い分けると良いです。
算数ドリルを続けさせる3つのコツ
算数ドリルを続けさせる3つのコツ
コツ1:丸つけをその場でする
算数ドリルに継続的に取り組んで成果を出すためには、ドリルを解いたらその場ですぐに丸つけをすることが大切です。
時間が経ってから丸つけをすると自分がどのように考えて解いたのかを忘れてしまい、丸つけの効果が落ちてしまうだけでなく、丸つけそのものが面倒になってしまいます。
丸つけのあとの勉強が、本当の勉強です。
解いたら保護者の方がすぐに丸つけをし、慣れてきたら自分で丸つけに取り組む習慣を身につけさせていくと良いです。
コツ2:間違い直しまでを1セットにする
算数ドリルに継続的に取り組んで成果を出すためには、間違い直しまでを1セットにすることが重要です。
ドリルは解くことが大切なのではなく、できなかった問題をできるようにすることが大切だからです。
間違えた問題には印をつけておき、まずはその場で解き直し、翌日にもう一度解き直しに取り組めると効果は大きく上がります。
一つひとつをしっかりと定着させていくことで、その後もスムーズにドリルを進めていくことができます。
コツ3:量より毎日を優先する
算数ドリルに継続的に取り組んで成果を出すためには、1回の量を増やすよりも、毎日取り組むことを優先することが重要です。
休日に5ページまとめて進めるよりも、毎日1ページずつ積み重ねたほうが定着度が高いです。
朝食前や帰宅後すぐなど、生活ルーティーンの中にドリルの席を作ってあげると習慣化しやすくなります。
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無料プリントと市販ドリルの使い分け
無料でダウンロードできる学習プリントは、市販のドリルでは演習量が足りなくなってしまった時に利用すると良いです。
無料プリントだけで演習に取り組むのではなく、市販のドリルを中心に取り組むことを強くおすすめします。
市販ドリルは、易しい問題から段階的に力が身につくように構成が設計されていたり、丁寧な解答・解説がついていたりと、無料プリントにはない価値があるためです。
小学生向けのドリルには、続けたくなる仕掛けやご褒美などがついているのも、無料プリントにはない魅力です。
また、市販ドリルは印刷の手間がなく、ページを開けばすぐにはじめられることも、習慣化の面では想像以上に効果があります。
メインは市販ドリル、補強に無料プリント、という使い分けがおすすめです。
ドリルで伸び悩んだときの次の一手
ドリルがどうしても続かない場合は、次のような方向性を考えてみるのも有効です。
ドリルで伸び悩んだときの次の一手
丸つけや解説でつまずくなら:タブレット教材
保護者の方が丸付けをする時間が取れない場合や、間違えた問題を教えようとするケンカになってしまう場合は、丸付けや解説を自動でやってもらえる「タブレット学習教材」が合っています。
子どものペースでゲーム感覚で進められる教材も多く、紙のドリルで続かなかった子どもが切り替えてうまくいくケースは少なくありません。
最近のタブレット学習教材には、AIを活用して効率化しているものも多く、勉強効率を上げる目的でも活用できます。
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教えてもらう環境が必要なら:算数の塾
つまずきが積み重なってしまっていて、家庭でのフォローだけでは追いつかない場合は、人に教えてもらえる「塾」が合っています。
塾であれば、どこでつまずいているのかを分析してもらったうえで、わからないところからしっかりと教えてもらうことができます。
塾は学習習慣を身につけやすいことも大きなメリットです。
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算数のドリルに関するよくある質問
ここからは、算数のドリルに関するよくある質問にお答えしていきます。
算数のドリルに関するよくある質問
質問1:算数ドリルは1日どれくらいやればいいですか?
学年や学習状況によりますが、1日1ページ・10〜15分が目安です。
1回の量を増やすより、毎日続けることを優先してください。
質問2:複数のドリルを並行して使ってもいいですか?
基本は1冊をやり切ってから次に進むのがおすすめです。
併用するなら、計算と文章題のように目的の違う2冊までにとどめるべきです。
質問3:ドリルとタブレット教材はどちらがいいですか?
書く練習を低コストで積めるのがドリル、丸つけや解説の自動化が強みなのがタブレット教材です。
ドリルが続かない・丸つけが負担という家庭はタブレット教材も検討してみてください。
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まとめ
それでは、小学生におすすめの算数ドリルの選び方についての解説をまとめます。
結論
算数ドリルは種類が多く見えますが、選ぶ基準は「学年・目的・レベル」の3つに絞れます。
子どもの学年とつまずきに合う1冊を選び、毎日少しずつ続けられると、算数の力と学習習慣を無理なく伸ばせます。
算数ドリルの選び方|3つの基準
目的別おすすめ算数ドリル8選
算数ドリルを続けさせる3つのコツ
ドリルで伸び悩んだときの次の一手
算数のドリルに関するよくある質問
今回の記事が、お子様にピッタリの算数ドリルを見つけ、算数の力を無理なく伸ばしていくきっかけになればとてもうれしいです。






