こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

国語に苦手意識がある理系の高校生は多いです。
保護者の方としては、大学受験のことを考えて、心配に思われているのではないでしょうか。
結論
理系の高校生にとって、国語の勉強を頑張るメリットは大きいです。
国語は理系的な考え方と相性が良く、意識や取り組み方を変えるだけで成績を大きく伸ばせる可能性があります。
今回は、理系の高校生向けに、国語を勉強するメリットと勉強法について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が国語の成績を伸ばして、大学入試を有利にするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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理系が国語を勉強するメリット



「理系だから国語が苦手」と思っているようであれば、それは勘違いである可能性が高いです。
理系の高校生にとって国語の勉強を頑張るメリットは大きいので、あきらめずに頑張るべきです。
理系が国語を勉強するメリットは、主に次の3つです。
理系が国語を勉強するメリット
メリット1:言語学習は理系が有利
理系の高校生が国語の勉強を頑張るべきなのは、言語学習が理系に有利なジャンルだからです。
国語の勉強は語彙や文法などの暗記事項が多く、文系の高校生のほうが有利であるように感じます。
一方で、基本のルールをしっかりと理解することができれば、あとはそのルールに従って応用していける部分は、理系の学習に似ています。
文や文章の構造を論理的に考えて読解する力も、理系の学生にこそ求められる力です。
国語の勉強を「単純な暗記」と考えずに、「論理的に思考する」ことに注目して本質的な理解を目指すことができれば、成績を大きく伸ばしていくことができます。
古文・漢文は特に伸ばしやすい
大学受験では、古文と漢文は特に点数を伸ばしやすい科目と言われています。
他の科目と比較して覚えなければならないことが少なく、短期間での対策が可能だからです。
下のグラフを見ると、入試直前期に「現代文」「古文」「漢文」の、どの分野も平均点が伸びていることがわかりますが、特に古文と漢文の伸びが大きいことがわかります。
今は古文や漢文に苦手意識を持っていたとしても、しっかりと取り組めば、短期間でも点数を伸ばすことができます。
メリット2:共通テストの配点が高い
理系の高校生が国語の勉強を頑張るべきなのは、共通テストでの配点が高いからです。
上位・難関国公立大学の入試で一般的な6教科8科目の受験であれば、1000点満点中200点が国語の配点となり、配点比率は20%を占めます。
受験する大学・学部によって配点が異なるため、受験生全員にとって「国語の配点が高い」とは言えませんが、多くの受験生にとって、国語の配点の高さは無視できない要素です。
メリット3:共通テスト利用入試が有利
理系の高校生が国語の勉強を頑張るべきなのは、共通テスト利用入試を活用することで、受験を有利にすることができるからです。
共通テスト利用入試とは、各大学の個別試験を受ける必要がなく、共通テスト(旧センター試験)の点数のみで合否を判定する試験方式です。
共通テスト利用入試は、少ない科目数で受験することができる場合が多いですが、一般的には科目数が多い試験方式のほうが有利です。
試験科目が多いほうが受験するためのハードルが高く、ライバルが少なくなるからです。
たとえば、理系の私立大学に絞って大学受験対策をしている高校生は、英語・数学・理科の3教科に絞って勉強するので、共通テスト利用入試では「3教科受験」を選択するしかありません。
一方で、国公立大学志望であれば6教科の対策に取り組んでいるので、共通テスト利用入試でも「4教科受験」や「5教科受験」などの、科目数の多い受験方式を選択することもできます。
共通テスト利用入試で早い時期に併願校の合格を取れると、第一志望校対策に集中することができるため、受験が有利になります。
併願とは、複数の学校に出願することです。
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共通テストの国語は理系に有利な問題も出題される
共通テストの国語では、資料やデータを読み取って答える、実用的文章が出題されます。
実用的文章では、国語の細かな知識は求められません。
必要な情報を、資料やデータから素早く見つけ出すことが重要で、理系の高校生に有利と言えます。
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理系であることを活かした国語の勉強法



ここからは、理系であることを活かした国語の勉強法について解説していきます。
理系であることを活かした国語の勉強法
勉強法1:【現代文】文章を論理的に読み解く
理系であることを活かすのであれば、現代文の文章を、分析しながら論理的に読解することを意識すると良いです。
文章構成を論理的に分析することができれば、自分の考えや思い込みを挟まずに、筆者の主張や説明したい事柄を正しく読み取れるからです。
やみくもに現代文の問題を解くのではなく、まずは文章を論理的に読み解く方法を学んだほうが近道です。
文章を論理的に読解するためのコツはいくつかありますが、まずは接続詞などの論理マーカー(ディスコースマーカー)に注目できると良いです。
論理マーカー(ディスコースマーカー)とは、「そして」や「しかし」などのつなぎ言葉のように、文章などでの論理的な流れを示す表現のことです。
たとえば、「たとえば」という言葉を見つけたら、「この後に具体例が書かれているはずだ」と、前もって準備しながら読み進めることができます(この文も「たとえば、」を用いて具体例を示しています)。
論理マーカー(ディスコースマーカー)の例
- 言い換え、まとめ
要するに、つまり、すなわち、 - 具体例
たとえば、具体的には、特に、 - 話題の転換
さて、ところで、それはそうと、 - 対比(何かと何かを比べる)
しかし、一方、他方では、逆に、反面、そのかわりに、 - 添加・累加(付け加える)
そして、さらに、加えて、そのうえで、おまけに、しかも、 - 理由
だから、なので、そのため、そういうわけで、 - 結論
したがって、ゆえに、これらのことから、
文章構成を分析することができるようになると、どこに筆者の主張が書いてあり、どこに具体例が書いてあり、どこに理由が説明してあり、どことどこを対比しながら説明しているのかを読み取れるようになります。
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勉強法2:【古文】古文単語・古文文法を徹底する
理系であることを活かすのであれば、古文単語と古文文法を徹底的に暗記することが大切です。



古文は、古文単語と古文文法を覚えることができれば、それほど難しいことができるようになる必要はありません。
古文では、英語のような難易度の高い問題は出題されないからです。
文章自体がそれほど長くなく、複雑な文はあまり出てきませんし、ひねくれた難題が出題されることは少ないです。
基礎基本に忠実に、文法の基本ルールを正しく運用することができるようになれば、点数を安定させることができます。
「暗記する量が少ない」とは言えませんが、理系の勉強で培った分析力を活用すれば、文法ルールの運用はそれほど難しくなく、少ない労力でしっかり点数を取れるようになる科目と言えます。
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勉強法3:【漢文】語句(漢字)・句法を暗記する
理系であることを活かすのであれば、漢文の語句(漢字)と句法の暗記を頑張れると良いです。
漢文は暗記事項が少なく、理系にとっても文系にとっても、短期間で点数を伸ばしやすい科目です。
漢文を後回しにせず、暗記事項を早期にサッと暗記してしまえると良いです。
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勉強法4:理系教科は早期に基礎固めをする
理系の高校生が国語の大学受験対策に取り組むのであれば、理系教科は早期に基礎固めを完成させることが重要です。
英語や理系教科の勉強が後手に回ってしまうと、他の教科の勉強に取り組む時間を確保できないからです。
国語や地歴公民などの、共通テストでのみ利用する科目の勉強を後回しにしてしまう受験生は多いのですが、理系科目の勉強が間に合わないと、結局共通テスト科目の勉強には取り組めません。
特に、難関大学の受験を考えているようであれば、英語や数学は先取り学習に取り組み、早期に基礎を固めることが必須になります。
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勉強法5:模試と過去問を活用する
理系の高校生が効率的に国語の勉強に取り組むのであれば、模試や過去問を活用することが大切です。
模試や過去問を活用することで、自分の苦手を発見して、その苦手を潰していくことができるからです。
模試や過去問を「力試し」と思って利用していて、復習も分析もせずに受けっぱなしにしてしまう高校生は多いです。
一方で、成績の良い生徒ほど、復習と分析に力を入れています。
模試を、志望校判定を出すための力試しとして受けるのではなく、今後の成績を伸ばしていくための教材として利用できると有意義です。
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模試を活用するためにも早期の学習が大事
理系の高校生だからこそ、国語の基礎部分を早期に学習し終えることが重要です。
ある程度基礎力が身についている状態で模試を受けたほうが、復習や分析が有意義なものになるからです。
何も勉強していない状態で模試を受けても、「何もわからなかった!」と、なってしまうことが多いです。
一方、基礎の学習に取り組んでいれば、「以前勉強した助動詞の扱い方がわからなかった。」というような、具体的な課題を見つけ出すことができます。
模試を活用して効率的に国語の力を伸ばしていくためにも、国語の勉強は後回しにするべきではありません。
共通テスト国語の勉強法
理系の高校生であれば、国語は共通テスト(旧センター試験)でのみ必要になることが多いと思います(一部大学・学部を除く)。
共通テスト対策では、国語の基本的な力を身につけていくことが一番大切ですが、共通テスト特有の対策も必要になります。
共通テストでは、他の試験とは異なる力も求められるためです。
生徒や先生のディスカッション形式の問題や、複数の文章が出題される問題、実用的文章の読み取りなど、特徴的な問題も出題されます。
また、共通テストは制限時間がとても厳しく、時間配分や戦略立てが重要になります。
共通テストの出題傾向を分析して、対策していくことが重要です。
共通テストの国語の対策のポイントは、主に次の5つです。
共通テスト国語の対策のポイント
- 基礎基本を徹底する
- 時間配分を考える
- まず精読、それから速読を心がける
- リード文・注釈→設問→本文の順で読む
- 過去問演習を徹底的にやり込む
共通テスト国語の対策法については、『共通テスト国語で高得点を狙う!時間配分と対策法を解説【現代文・古文・漢文】』で詳しく解説しています。
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共通テスト国語で高得点を狙う!時間配分と対策法を解説【現代文・古文・漢文】
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理系の国語対策におすすめの予備校・学習塾
理系の高校生の国語対策は、問題集などを利用して独学で取り組むこともできますが、予備校や学習塾などの学習サービスを利用することをおすすめします。
予備校や学習塾であれば、独学よりも効率的に基礎基本を学ぶことができるからです。
理系の高校生の国語対策におすすめの予備校・学習塾は、次の4つです。
理系の高校生の国語対策におすすめの予備校・学習塾
おすすめ1:現論会
理系の高校生が国語対策に取り組むのであれば、現論会がおすすめです。
現論会であれば、スタディサプリの映像授業や参考書を活用して、コーチの指導を受けながら全科目の対策に定額で取り組むことができるからです。
合格から逆算された全科目のカリキュラムを作ってもらえるので、理系教科だけでなく、入試に必要な力を総合的に伸ばしていくことができます。
現論会代表の柳生好之氏は現代文講師であり、受験生に人気の現代文の参考書『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』の著者でもあります。
追加講習などがなく、毎月定額で全科目の対策に取り組めるので安心です。
▼現論会の公式サイトへはこちらから
スタディサプリ講師が監修【難関大受験専門塾 現論会】
おすすめ2:スタディサプリ高校・大学受験講座
理系の高校生が国語対策に取り組むのであれば、スタディサプリ高校・大学受験講座がおすすめです。
スタディサプリ高校・大学受験講座であれば、一流講師によりわかりやすい授業を、いつでもどこでも受講することができるからです。
国語の勉強の基礎から共通テスト対策まで、必要な授業をピックアップして受講することができます。
スタディサプリ高校・大学受験講座は、料金が格安なのも大きなメリットです。
映像授業はなかなか続かないという高校生には、学習管理をしてもらえる『合格特訓コース』がおすすめです。
▼スタディサプリ(高校・大学 受験講座)の公式サイトはこちらから
【公式】スタディサプリ高校・大学受験講座
スタディサプリ高校・大学受験講座についての詳細は、『スタディサプリは勉強したい高校生の強い味方!活用法・料金・口コミは?』で解説しています。
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おすすめ3:東進ハイスクール・東進衛星予備校
理系の高校生が国語対策に取り組むのであれば、大手大学受験予備校『東進ハイスクール・東進衛星予備校』もおすすめです。
東進ハイスクール・東進衛星予備校では、一流講師による国語の授業を、どこに住んでいても受けることができるからです。
東進ハイスクール・東進衛星予備校は、過去問指導が充実している予備校で、共通テスト対策にも思う存分に取り組むことができます。
先取り学習を推奨している予備校なので、英語や数学を先取りして、早期に基礎を固めていくこともできます。
▼東進ハイスクール・東進衛星予備校の公式サイトはこちらから
東進ハイスクール・東進衛星予備校
おすすめ4:ヨミサマ。
理系の高校生が現代文対策に取り組むのであれば、国語特化のオンライン個別指導『ヨミサマ。』がおすすめです。
東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学の一流の現役大学生講師との1:1の対話を通して、本質的な読解力や思考力を育てることができるからです。
講師との対話を通して現代文の読解方法を学んでいくため、論理的な文章の読み方や、正しい解答根拠の探し方を身につけていくことができます。
国語特化塾は料金が高いことが多いですが、ヨミサマ。はオンラインなので、料金を安く抑えてマンツーマン授業を受けることができます。
▼ヨミサマ。の公式サイトはこちらから
国語特化のオンライン個別指導【ヨミサマ。】
ヨミサマ。についての詳細は、『ヨミサマ。は国語特化で本質的な読解力・思考力を育てられる!料金・口コミは?』で解説しています。
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まとめ
それでは、理系高校生向けの、国語を勉強するメリットと勉強法についての解説をまとめます
結論
理系の高校生にとって、国語の勉強を頑張るメリットは大きいです。
国語は理系的な考え方と相性が良く、意識や取り組み方を変えるだけで成績を大きく伸ばせる可能性があります。
理系が国語を勉強するメリットは、主に次の3つです。
理系が国語を勉強するメリット
理系であることを活かした国語の勉強法について解説しました。
理系であることを活かした国語の勉強法
共通テストの国語の対策のポイントは、主に次の5つです。
共通テスト国語の対策のポイント
- 基礎基本を徹底する
- 時間配分を考える
- まず精読、それから速読を心がける
- リード文・注釈→設問→本文の順で読む
- 過去問演習を徹底的にやり込む
理系の高校生の国語対策におすすめの予備校・学習塾は、次の4つです。
理系の高校生の国語対策におすすめの予備校・学習塾
今回の記事が、お子様が国語の成績を伸ばして、大学入試を有利にしていくきっかけになればとてもうれしいです。
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