こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

英語のリスニングが苦手な中学生は多いです。
保護者の方としても、高校受験のことを考えて心配に思われているのではないでしょうか。
結論
高校受験において、英語のリスニング対策は重要です。
土台となるリスニングの基礎力を育てながら、点数を取るためのコツも身につけていけると良いです。
今回は、英語リスニングの高校受験対策について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が英語リスニングをの対策に正しい方法で取り組んで、入試本番で高得点を取れるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
1対1の個別指導!
【個別教室のトライ】は、毎回同じ講師が担当する専任制!一人ひとりの理解度に合わせた授業を受けられます!
- マンツーマン指導と最先端のAIを組み合わせて、効率よく成績向上
- わずか10分で苦手を特定する最新のAIタブレット
- 120万人以上の指導経験に基づく独自の学習法
▼公式サイトで詳細をチェックする
【個別教室のトライ】
高校受験において英語のリスニング対策は重要



高校受験において英語のリスニング対策が重要な理由は、主に次の2つです。
高校受験において英語のリスニング対策が重要な理由
理由1:配点が高い
高校受験において英語のリスニング対策が重要なのは、英語の試験全体に占めるリスニング問題の配点が高いからです。
以前は文法問題や長文読解のおまけのように出題されていたリスニング問題ですが、今では重要度が増しています。
英語の入試問題では、リスニング問題の配点が全体の20%~30%程度を占めることが多いです。
リスニングの配点(2025年度入試)
▼この表は横にスクロールできます。
入試 | 英語満点 | リスニングの配点 | リスニング配点率 |
---|---|---|---|
東京都都立高校 | 100点 | 20点 | 20% |
大阪府公立高校 | 90点 | 22点 | 24% |
愛知県公立高校 | 22点 | 5点 | 23% |
神奈川県公立高校 | 100点 | 21点 | 21% |
千葉県公立高校 | 100点 | 27点 | 27% |
埼玉県公立高校 | 100点 | 28点 | 28% |
出典:令和7年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表|都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表等|東京都教育委員会
令和7年度一般入学者選抜 学力検査問題及び採点資料等/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
令和7年度入試問題 - 愛知
令和7年度 共通選抜 学力検査問題 - 神奈川県ホームページ
【速報】千葉県公立高校入試 問題と解答(国数英) 2025年 | 千葉日報オンライン
令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜学力検査問題等について - 埼玉県教育委員会
リスニングの配点が高い以上、英語の高校受験の勉強においてはリスニング対策も重要になります。
理由2:点数を安定させやすい
高校受験において英語のリスニング対策が重要なのは、リスニングは点数を安定させやすいからです。
リスニングの問題では、長文読解問題よりもずっと簡単な英文が出題されるため、英単語や英文法についての深い知識を持つ必要がありません。
基本的な英単語・英文法の知識を持っていれば、英文が難しすぎて意味を取れないということはありません。
そのため、英語を聞き取る力が身についていれば、どのような問題が出題されても正解することができます。
リスニングは、一度基本的な力を身につけることができれば、いつでも高い点数を取れるようになります。
高校受験のリスニングで高得点を取るための勉強法



高校受験のリスニングで高得点を取るためには、次のような勉強に取り組むと効果的です。
高校受験のリスニングで高得点を取るための勉強法
勉強法1:リスニングの基礎力を育てる
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、まずはリスニングの基礎力を育てることが重要です。
リスニングの基礎力が身についていない状態で問題演習に取り組んでも、ほとんど効果がないからです。
リスニング対策として、ただたくさん問題を解くだけだったり、ただ英語をたくさん聞くだけだったりといった勉強に取り組む中学生が多いのですが、それではリスニングの力はあまり伸びません。
リスニングの力を効率的に伸ばすためには、正しい方法でリスニングの勉強に取り組むことが大切です。
中学生がリスニング力を伸ばすためには、次のような勉強に取り組むと効果的です。
中学生がリスニング力を伸ばすための勉強法
- フォニックスを勉強する
- 音読をする
- 学校の授業の予習・復習と組み合わせる
- 習慣化して何度も繰り返す
- 英語で会話する
特に、フォニックスの勉強と音読はとても重要です。
中学生がリスニングの基礎力を育てるための勉強法については、『中学生のリスニング力がグンと伸びる!NG勉強法から抜け出す5つのコツ』で詳しく解説しています。
-
-
中学生のリスニング力がグンと伸びる!NG勉強法から抜け出す5つのコツ
続きを見る
勉強法2:過去問で出題傾向を分析する
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、志望校の過去問を解いて、出題傾向を分析することが重要です。
出題傾向に合わせた対策に取り組むことで、持っている力を最大限の結果(点数)に結びつけることができるからです。
どのような問題が出題されるかを知っておけば、試験ではどのような力が求められていて、どのような勉強に力を入れると一番効率よく点数を取れるか、考えながら勉強に取り組むことができます。
また、出題傾向がわかっていると、当日にどのような心構えで問題を解けば良いか、あらかじめ準備をしておくこともできます。
入試に限らず、試験を受けるのであれば、過去問の分析は必須です。
勉強法3:解いた問題は必ず復習・音読する
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、演習とした解いた問題は必ず復習し、音読学習に取り組むことが重要です。
勉強は、丸付けをした後の勉強が大切だからです。
リスニング問題は、解いて丸付けをするだけであれば取り組む意味がありません。
間違えた問題は、間違えた原因を分析し、どうすれば次の演習では正解できるようになるか、対策方法を考える必要があります。
また、取り組んだ問題はスクリプト(台本)を確認し、音読練習にも活用して、リスニングの基礎力を伸ばしていくべきです。
▼あわせて読みたい
>>英語学習の近道は音読!正しいやり方と効率よく総合力を高めるためのポイント
高校受験のリスニングで高得点を取るためのコツ



高校受験のリスニングで高得点を取るためには、次のようなことを意識して問題を解くようにすると良いです。
高校受験のリスニングで高得点を取るためのコツ
コツ1:先に設問と選択肢を読む
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、本文が読まれる前に、設問と選択肢を読んでおくことがポイントです。
設問と選択肢を先に読んでおくと、特に注意して聞くべきポイントがわかるからです。
たとえば、選択肢に「場所」を表す言葉が並んでいたら、場所に関する部分を特に注意して聞くべきだと、事前に予測することができます。
リスニング問題は、問題開始の前に「説明」が放送されます。
この説明の部分は毎年同じような文章が流れるので、集中して聞いている必要はありません。
そのような時間を活用して、先に設問や選択肢を読んでおくことができます。
どのタイミングでどの部分を先読みしておくか、過去問をいくつも解きながら戦略を決めておくと有利です。
コツ2:すべて完璧に聞き取ろうとしない
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、すべて完璧に聞き取ろうとしないことがポイントです。
リスニング問題では、解答するのに必要がない部分は、聞き取れなかったとしても問題ないからです。
問題と選択肢を先読みするときに、どのような情報が重要で、どのような情報は不必要になりそうか、ある程度予測する習慣を身につけておけると有利です。
コツ3:キーワードをメモする
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、キーワードをメモするようにすることがポイントです。
英語を聞き取れても、メモをしなければ何を言っていたか忘れてしまうからです。
特に、問題と選択肢の先読みで「重要」と感じた情報は、優先的にメモを取っておくべきです。
一方で、細かくメモを取っていると、肝心の聞き取りのほうがおろそかになってしまいます。
必要な情報だけを取捨選択してメモに残せるよう、普段の演習で練習しておけると良いです。
コツ4:2回目の読み上げを活用する
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、2回目の読み上げを最大限活用にすることがポイントです。
2回目の読み上げのときには、どの情報を聞き取らなければならないかがわかった状態で聞くことができるからです。
1回目の読み上げのときには、どのような質問をされるのかがわからないまま、本文が読み上げられる場合が多いです。
そのため、どの情報に注目すべきか予測することはできても、確実に言い当てることはできません。
一方で、2回目の読み上げのときには、既に質問内容が放送されているので、どの情報を聞き取るべきかがピンポイントでわかっています。
質問内容を把握した状態で聞くことができる2回目の読み上げを有効活用できると、正答率を大きく上げることができます。
コツ5:最後まであきらめない
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、最後まであきらめずに頑張ることが重要です。
リスニング問題では、ほんのワンフレーズしか英語を聞き取れなかった場合でも、正解できる可能性があるからです。
聞き取る必要があるのは、質問に回答するのに必要な情報だけです。
その他の部分はまったく聞き取れなくも問題ありません。
「全然聞き取れない!」と思っても、最後まであきらめずに頑張ると、運よく回答に必要な部分だけ聞き取れて、正解できる可能性があります。
高校受験のリスニング対策におすすめの教材
高校受験のリスニング対策には、次のような教材がおすすめです。
高校受験のリスニング対策におすすめの教材
おすすめ1:リーディングの勉強に使っている教材
高校受験のリスニング対策には、リーディングの勉強に使っている教材がおすすめです。
リーディングの勉強に使っている教材を使って音読学習にも取り組めば、文法や長文読解の勉強と、リスニングの勉強に同時に取り組むことができるからです。
最近のリーディングの教材にはQRコードやCDがついているものが多く、手軽に音読に取り組めるようになっています。
たとえば、文法の勉強に使った問題集で音読に取り組めば、学習した文法の定着にも役立ちますし、リスニング力アップにも役立ちます。
長文読解で解いた問題も、解いて丸付けをするだけでなく、音読学習にも取り組めると効果的です。
▼あわせて読みたい
>>英語が苦手な中学生でも安心!文法の覚え方を徹底解説
▼あわせて読みたい
>>英語の長文読解を速く正確に読むためのコツとおすすめの問題集
おすすめ2:高校入試対策 英語リスニング練習問題
英語のリスニングに苦手意識があるようであれば、リスニング問題集『高校入試対策 英語リスニング練習問題』シリーズがおすすめです。
『高校入試対策 英語リスニング練習問題』シリーズでは、高校入試でよく出題されるリスニング問題の形式に沿って、練習に取り組むことができるからです。
リスニングの基礎を固める「基本練習」から取り組むことができるので、基礎から一つひとつリスニング力を積み上げていくことができます。
おすすめ3:志望校の過去問
高校受験のリスニング対策には、志望校の過去問がおすすめです。
志望校の過去問であれば、出題傾向を研究しながらリスニングの練習に取り組むことができるからです。
過去問は解いて丸付けをして、何点取れるのかを確認するだけでなく、復習や分析、音読にも取り組んで、最大限自分の力を伸ばせるように活用できると良いです。
まとめ
それでは、英語リスニングの高校受験対策についての解説をまとめます。
結論
高校受験において、英語のリスニング対策は重要です。
土台となるリスニングの基礎力を育てながら、点数を取るためのコツも身につけていけると良いです。
高校受験において英語のリスニング対策が重要な理由は、主に次の2つです。
高校受験において英語のリスニング対策が重要な理由
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、次のような勉強に取り組むと効果的です。
高校受験のリスニングで高得点を取るための勉強法
高校受験のリスニングで高得点を取るためには、次のようなことを意識して問題を解くようにすると良いです。
高校受験のリスニングで高得点を取るためのコツ
高校受験のリスニング対策には、次のような教材がおすすめです。
高校受験のリスニング対策におすすめの教材
今回の記事が、お子様が英語リスニングをの対策に正しい方法で取り組んで、入試本番で高得点を取れるようになるきっかけとなればとてもうれしいです。
-
-
中学生のリスニング力がグンと伸びる!NG勉強法から抜け出す5つのコツ
続きを見る