こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
英語の面接試験(二次試験)に不安を感じている子どもは多いです。
保護者の方としても、どのように対策させればよいのかと悩まれているのではないでしょうか。
結論
英検の一次試験を突破できる力があれば、二次の面接試験は必ず突破できます。
ポイントを押さえて対策することが大切です。
今回は、英検の面接試験(二次試験)に合格するためのポイントを解説します。
記事の後半では、英検の面接試験対策におすすめの教材や英会話スクールについても解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が英検の面接試験に合格するための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
対面型の個別指導のような授業をオンラインで!
「オンライン家庭教師WAM」は、対面型の個別指導塾に近いスタイルの授業を、オンラインで受けることができるサービス!
安心の返金保証・成績保証!
▼詳しくはこちらから!
>>オンライン家庭教師WAMは個別指導スタイルの授業をオンラインで受けられる!料金・特徴は?
英検の面接試験とは
英検は、英語4技能を総合的に評価する検定試験です。
英語4技能とは、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの力のことです。
一次試験では、読む(リーディング)、書く(ライティング)、聞く(リスニング)の試験が行われ、二次試験(面接試験)で話す(スピーキング)の試験が行われます。
一次試験に合格したのちに二次試験を受けることができます。
英検の面接試験の概要
概要1:合否に関係するのは3級以上
英検の面接試験(二次試験)が合否に関係するのは、3級以上の級です。
5級、4級では面接試験を受ける必要はありません。
3級以上の級では、一次試験に合格した後、二次試験(面接試験)も合格すると級取得となります。
5級・4級でもスピーキングテストを受けられる
英検の5級と4級では、級取得の合否とは関係なく、スピーキングテストを受けることができます。
スピーキングテストに合格すると、級の取得とは別に、「スピーキングテスト合格」という資格が認定されます。
試験は、パソコン、スマートフォン、タブレット端末などからスピーキングテスト受験サイトにアクセスし、録音形式で行われます。
試験官との対面式ではないので、期間内であればいつでもどこでも受験することができます。
気軽に受験できるうえにスピーキングの練習になりますので、積極的に受けてみることをおすすめします。
概要2:試験時間は5分~10分程度
英検の面接試験(スピーキングテスト)の試験時間は級によって異なりますが、およそ5分~10分程度になります。
英検の級 | 試験時間 (スピーキングテスト) |
5級 | 約3分 |
4級 | 約4分 |
3級 | 約5分 |
準2級 | 約6分 |
2級 | 約7分 |
準1級 | 約8分 |
1級 | 約10分 |
※参考
過去問・試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
概要3:一次試験より合格率は高い
英語の面接試験(二次試験)の合格率は、一次試験よりも高い傾向があります。
現在英検の各級の合格率は公表されていませんので、過去のデータからの推測になってしまいますが、現在も過去も合格率にそれほど変化はないと予測されます。
▼この表は横にスクロールできます。
英検の級 | 一次試験合格率 | 二次試験合格率 | 全体の合格率 |
5級 | 約80% | ― | 約80% |
4級 | 約70% | ― | 約70% |
3級 | 約57% | 約92% | 約53% |
準2級 | 約35% | 約83% | 約30% |
2級 | 約30% | 約80% | 約25% |
準1級 | 約17% | 約85% | 約15% |
1級 | 約15% | 約60% | 約10% |
英検の面接試験の流れ
英検面接試験の試験内容は級によって異なりますが、試験の流れは2級から3級まではあまり違いはありません。
準1級は試験内容が少し異なり、1級は試験内容が大きく異なります。
生徒からはこのような細々といた質問をよくされましたが、あまり細かいことは気にする必要はありません。
「あいさつをする」「お礼を言う」といった、一般的なことができていれば問題はありません。
とはいえ、入室から退室までの流れは一度チェックしておいたほうが当日緊張しないと思います。
入室から退室までの流れは、「英検の公式ページでのバーチャル二次試験」にてアニメーションでわかりやすく説明されていますので、チェックしておくと良いでしょう。
入室・氏名や級の確認・挨拶
試験が本格的にはじまる前に、各種確認や挨拶をします。
ここでの会話はほとんどすべて想定できますので、自分が言うべきセリフを丸暗記しておくと緊張せずに受け答えができます。
問題カードを受け取る
問題カードを渡されると、試験が本格的にスタートになります。
パッセージの音読
問題カードに書いているパッセージ(文章)を音読します。
音読する前に、準備のために黙読する時間が与えられます。
パッセージについての質問
音読したパッセージについて質問されます。
イラストの説明
問題カードに書いてるイラストやマンガを英語で説明します。
受験者のことや受験者の意見を問う質問
受験者自身のことや、受験者の意見を問われます(級によって異なります)。
ここでは問題カードは使用しません。
問題カードの返却・退室
問題カードを試験官に返却し、挨拶をして退室します。
英検の面接試験に合格するためのポイント
一次試験を突破できた時点で、面接試験(二次試験)に合格できる英語力は既についています。
単純な英語自体の難易度であれば、面接試験は一次試験よりも遥かに簡単だからです。
それは、二次試験の合格率が一次試験の合格率よりも遥かに高いことからもわかります。
英語のスピーキングが苦手と悩む子どもたちは非常に多いです。
英語の力は十分についているので、正しく対策をすれば面接試験は合格できます。
一方で、英語のスピーキングをどのように練習すればよいのかわからないと悩む子どもも多いです。
英検の面接試験に合格するためのポイントは、主に次の11個です。
英検の面接試験に合格するためのポイント
一つひとつ解説します。
ポイント1:自分の意見を持つ
英検の面接試験に合格するためには、自分の意見を持てるようにすることが大切です。
英検の面接試験では、1つのテーマについて自分の意見を相手に英語で伝えることを求められるからです(級によって異なります)。
英検の二次試験に苦手意識がある中学生・高校生のほとんどは、自分の意見を言うことが苦手です。
そもそも、自分の意見を持っていない子どもも多いです。
英検の面接試験の出題テーマ
たとえば、英検の面接試験では次のようなテーマが扱われます。
英検面接試験のテーマ例
- 読書
- 携帯電話
- ボランティア
- プリペイドカード
- オンライン会議
- ペット産業
- 住民運動
- キャッチセールス
級が上がるごとに、身近なテーマから、より広い範囲の社会的なテーマになっていきます。
具体例として、英検2級のサンプル問題を見てみましょう。
Some people say that parents today give too much freedom to their children. What do you think about that?
(最近の親は子どもに自由を与えすぎていると言う人もいます。あなたはどう思いますか。)
この質問に対して、「賛成」か「反対」の立場を明確にしたあと、その根拠を2つ以上答える必要があります。
日本語で答えるのも難しい質問です。
日本語で自分の意見を言うことができなければ、当然英語で意見を言うこともできません。
意見を発信する習慣をつける
日本のコミュニティーでは、自分の意見をハッキリと言う人が嫌がられる傾向があります。
自分の意見よりも、周りの雰囲気に合わせて話を合わせることが多いです。
学校という狭い世界では、その傾向はより強いでしょう。
しかし、これからの社会では、自分の意見を発信し、強いリーダーシップを発揮できる人材が求められます。
英検の面接試験をきっかけにして、自分の意見を発信する習慣をつけられると良いです。
自分の意見を言えるようにするために
自分の意見を発信するためには、まずは自分の意見を持てるようにしなければなりません。
自分の意見を持つために必要なものは、まずは知識です。
ニュースや新聞などに触れて、社会のことを知るようにする必要があります
テレビのニュースや紙の新聞でなくても、ネットニュースやYou Tubeを利用しても良いでしょう。
社会の情報に触れることで自分の意見を持つことができ、英検の面接試験でもその意見を主張することができます。
話題に上げる
ニュースや新聞に触れて知識をインプットしたら、今度はアウトプット(発信)できる場を作ってあげられるとより良いです。
あまり大げさに考えずに、ニュースについての話題を気軽に上げてみると良いでしょう。
世間話程度のノリで、「学校の部活についてのニュース」や「読書をする人が減っている」等の、身近で比較的軽いテーマから振ってみると良いでしょう。
中高生向け新聞
ポイント2:伝えようとする気持ちが大事
英検の面接試験では、「コミュニケーションを取ろうとする態度」や、「自分の意見を一生懸命相手に伝えようとする姿勢」も大切です。
もちろんメチャクチャな英語ではダメですが、今持っている英語力をフル活用して一生懸命相手に伝えようとすれば大丈夫です。
自分の意見が立派なものである必要はありません。
たとえ子どもっぽい意見だったとしても、頑張って伝えようとすることが大切です。
ただし、意見を一貫させることは大切です。
賛成ならばずっと賛成の立場で、反対ならばずっと反対の立場で話をできるようにする必要があります。
ポイント3:完璧な英語を目指さない
英単語や英文法は正しいに越したことはありませんが、多少間違っていても話してしまって大丈夫です。
英検の面接試験では完璧な英語を目指す必要はありません。
英検の面接試験では、「1つのテーマについて、自分の意見を相手に英語で伝えること」を求められるからです
特に日本人は、「間違った英語を話してはいけない!」と、強く思っている人が多いです。
学校のテストでも、ミスをしないことが評価されます。
ミスを恐れずに言ってみる
完璧な英語を話そうと思っていろいろと考えながら話していると、一言話すまでにものすごく時間がかかってしまいます。
細かな英文法や英単語の間違いについて気に病むよりも、不完全でも間違っていても言ってしまったほうが良いです。
多少減点はされますが、「多少」です。
考え込んで時間制限になってしまい、「無回答」となれば0点です。
英検の二次試験では、完璧な英語を話すことよりも、自分の考えを相手に伝えることの方が評価されます。
完璧な英語を目指した結果、自分の考えを言うことができなければ不合格一直線となってしまいます。
ミスを責めるよりもできたことを褒める
子どもがミスを恐れずに挑戦できるようにするためには、できたことを認めて褒めてあげることが大切です。
子どもはミスを指摘されてばかりいると、失敗することを恐れて挑戦しなくなります。
失敗することも大切なことだということを、子どもに知ってもらうことは大切なことです。
ポイント4:ゆっくりハキハキと話す
英検の面接試験で合格するためには、話すときに相手を見てゆっくりハキハキと話せるようにできると良いです。
面接試験中は緊張して早口になってしまうことが多いのですが、意識をしてゆっくり話すようにすると良いです。
ゆっくり話すと相手が聞きやすいだけでなく、自分の緊張を和らげることもできるからです。
また、自分が話している内容に自信がないと下を向いてボソボソとしゃべってしまいがちですが、相手を見てハキハキと話すように意識してみてください。
自分の意見や考えを相手に伝えようとする姿勢が大切です。
という気持ちをいっぱいに出して話せると良いです。
ポイント5:無言にならない
英検の面接試験で合格するためには、無言にならないように注意することも大切です。
無言の時間が長く続くと、「無回答」とみなされ次の質問に移ってしまうからです。
なかなか意見がまとまらなかったり、言いたいことを表現する単語が見つからなかったりすると、長い間無言になってしまう子どもが多いです。
なかなか言いたいことが出てこないときも、まずは話しはじめてしまうと良いです。
言えそうなところまで言いながら、次に言うべきことを考えると良いです。
英単語やフレーズが思いつかなくても、とりあえずその英単語やフレーズが出てくるまでは話してしまいます。
話しながら英単語やフレーズを思い出せば良いですし、途中でつっかえつっかえになってしまっても大丈夫です。
うまくいかなければ最初から言い直しても大丈夫です。
どうしても言葉が続かないときは、「えっとー」的な英語フレーズを使うと良いです。
「えっとー」的なフレーズを言うクセをつけておいて、無言の時間をなるべく作らないようにできると良いです。
ポイント6:言い直しや聞き直しはためらわずに
英検の二次試験に合格するためには、ためらわずに言い直したり聞き直したりすると良いです。
言い直しや聞き直しは認められているからです。
途中まで話してみたけれどどうしてもその後の単語やフレーズが出てこないときは、違う表現で最初から言い直してしまっても大丈夫です。
減点にはなるかもしれませんが、黙り込んで時間切れとなってしまうよりは良いです。
また、質問が聞き取れなかった時は遠慮なくもう1回質問を言ってもらったほうが良いです。
もう1回言ってもらうときの表現は何でも良いです。
「Would you say that again?」でも、「Pardon?」でも大丈夫です。
どれを使うにしても、何も考えずに出てくるくらいフレーズを口に馴染ませておくと良いです。
限度はある
言い直しや聞き直しはためらわずに言って大丈夫ですが、あまりに何度も何度もは良くありません。
英検の二次試験では、「1つのテーマについて、自分の意見を相手に英語で伝えること」を求められるからです。
何度も言い直しや聞き直しをしてしまうと、自分の意見が相手に伝わりづらくなってしまいます。
目安としては、1つの文に対して2回までです。
3回言い直したり、3回聞き直しをお願いすると、次の質問に移ってしまう可能性が高いです。
特に、面接官の質問が聞き取れずに苦労する子どもは多いです。
最低限のリスニング対策はしておきましょう。
>>【中学生・高校生】英語リスニングの勉強法やコツは?10のポイントとおすすめの教材
ポイント7:出題傾向を知る
英検の面接試験に合格するために、必ず出題傾向を知っておいてください。
英検の面接試験は毎回出題形式が同じなので、出題傾向を知っていれば十分に対策することができるからです。
英検に合格することをだけを考えるのならば、幅広いスピーキング力は必要ありません。
「どの質問にはどのように答えれば良いか」ということがわかっていれば十分です。
先ほども解説した通り、必要な英語力は既についています。
出題傾向を知っていれば、短い期間でも十分に対策することができます。
ポイント8:各質問の答え方のポイントを知る
英検の面接試験に合格するために、各質問の答え方のポイントを押さえておくことは大切です。
答え方にある程度の型を作っておくことができれば、試験のときに焦ってしまっても対応することができるからです。
面接試験は緊張してしまう子どもが多いです。
緊張で頭が回らなくなってしまっていても、答え方の型をしっかりと練習しておけば、ある程度答えることができます。
>>【元塾教室長が解説】試験で緊張しない方法は効果が薄いので、緊張と上手に付き合う方法を探すべき
ポイント9:使いやすいフレーズを覚えておく
英検の面接試験に合格するために、使いやすい英語のフレーズをいくつか覚えておくと良いです。
ゼロから英文を作り出すのは難しくても、フレーズに当てはめながら英文を作り出すのは難しくないからです。
英検の面接試験は出題傾向や問題形式がわかっているので、各質問に対して何種類かのフレーズを覚えてしまえると有利です。
ポイント10:実戦形式の面接練習をする
英検の面接試験に合格するために、必ず実戦形式の面接練習を行ってください。
どんなに頭の中で想定していても、実際にやってみるとイメージとは全然違うからです。
入室から退出までの流れを何度も繰り返し練習しておくと、本番で無駄な失敗や不要な緊張をせずに試験に臨むことができます。
面接官役は保護者の方が担当しても良いですが、学校の先生や塾の先生に頼めるようであればお願いすると良いです。
また、試験官役には普段あまり接点のない人にお願いしたほうが、緊張感を持って面接練習に臨むことができます。
ポイント11:自分の言葉で話す練習をする
英検の面接試験に合格するために、普段から英語を話す練習ができると良いです。
教科書やノートに書いてある英語を読むことと、自分の頭の中にあるイメージを英語にすることは大きく異なるからです。
既にある言葉を英語で話すのではなく、自分の言葉で英語を話す練習ができると良いです。
特に、英語のスピーキングが苦手な子どもは、イメージを言葉にする練習が足りていないことが多いです。
「思ったことを言葉にする」練習は、英語のスピーキング力を育てるためにとても大切です。
英語で話す機会は作れる
最近は、昔よりも英語話者が身近になりました。
学校にはALTの先生がいますし、インターネットを活用すれば世界中の人たちとつながることができます。
英会話スクールも増えましたし、オンラインで海外に住む先生と会話できるようなスクールもあります。
英語で会話する機会は格段に増えましたので、積極的に活用できると良いでしょう。
英検の面接試験の各問題ごとのポイント
ここからは、英検の二次試験の各問題ごとのポイントを解説していきます。
ポイントを押さえて対策をしていくと、合格の可能性を大きく上げることができます。
面接試験の試験内容
一つひとつ解説します。
試験内容1:パッセージ(文章)の音読
カードに書かれた短い英文のパッセージを音読します。
音読する前に黙読する時間が与えられます。
パッセージの音読で注意するポイントは次の3つです。
パッセージ音読の注意点
注意点1:ゆっくりハキハキと読む
パッセージの音読は、ゆっきりハキハキと読むことが大切です。
「え?そんなにゆっくりで大丈夫なの?」と、思うくらいゆっくり読んだほうが良いです。
速く読もうとしてつっかえつっかえになるよりは、ゆっくり読んでスムーズに読めた方が良いです。
小さな声でボソボソと読まずに、ハキハキと読むように意識すると良いでしょう。
注意点2:フレーズで区切りながら読む
パッセージの音読は、接続詞の前や前置詞の前、意味の切れ目などでフレーズを区切りながら読みます。
フレーズの切れ目では一呼吸、文の切れ目では二呼吸置くようにして読むと、聞いている側(試験官)が心地よく聞くことができます。
注意点3:読めない英単語も気合いで読む
パッセージの音読では、読めない英単語が出てきても気合いで読みます。
「たぶんこんな感じの発音だな。」という感じで、カンで読んでしまって大丈夫です。
減点はされますが、詰まってしまったり止まってしまったりするよりは良いです。
読めない英単語は、ハキハキと間違えてしまって問題ありません。
試験内容2:パッセージについての質問
音読したパッセージの内容について質問されます。
答えるべき内容は英文パッセージの中に書いてあるので、英文パッセージを見ながら答えます。
英文パッセージの音読をしているときに文章の内容をしっかりと意識できていれば、それほど難しい質問ではありません。
ただ、面接試験は焦ってしまったり緊張してしまったりするものです。
音読をしていてもなかなか英文の意味が頭に入ってこないでしょう。
一方で、試験の傾向として、問われそうな部分というのはだいたいのあたりをつけることができます。
特に、パッセージ中に次のようなフレーズが出てきたら注目です。
音読中に注目すべきフレーズ
- in this way
- so
英検3級ではこれらのフレーズに注目する必要はありません。
簡単な質問なので、パッセージを見て答えるべき部分を探しましょう。
注目フレーズ1:in this way
「in this way」は、「このようにして、この方法で」という意味です。
本文に「in this way」が入っていれば、質問では「How」を使って、「どうやって〇〇しますか?」と問われる可能性が高いです。
答えるときは、「in this way」の前の部分の文章をベースとして、「By ~ing(~することによって)」と答えればOKです。
注目フレーズ2:so
「so」は、「だから」という意味です。
そのため、質問では「Why」を使って、「なぜ〇〇ですか?」と、問われる可能性が高いです。
答えるときは、「so」の前の部分の文章をベースとして、「Because ~(なぜなら~だからです)」と答えればOKです。
似たような意味の表現
「in this way」や「so」に似た表現が出てきたら注目します。
「by doing so(そうすることによって)」という表現が出てきたら「How」で質問されるかもしれません。
「so that ~(~するために、~となるように)」という表現が出てきたら、「How」でも「Why」でも質問される可能性があります。
必ず定番フレーズが出るわけではない
フレーズに注目するテクニックは、補助的なテクニックです。
これらのフレーズが出てこないこともありますし、他の部分を答えなければならないこともあります。
あくまでも試験官の質問をしっかりと聞き、何を答えるべきか自分の頭で考えることが大切です。
余裕があれば代名詞にもこだわる
パッセージの文章をそのまま読んで答えるのではなく、必要であればパッセージ中の名詞を代名詞に代えたり、逆にパッセージ中の代名詞を普通名詞に代えたりしましょう。
その方が自然な英文になることが多いからです。
余裕がなければこだわる必要はありません。
少しくらい変な英文になってしまっても、大筋が合っていれば大きな減点にはなりません。
試験内容3:イラストやマンガの説明
イラストやマンガを見て、その内容を英語で表現する問題です。
状況を言葉で説明する力が問われます。
各級で特徴が異なります。
3級のイラスト問題
英検3級では、1枚のイラストの中に何人かの人物が描かれていて、そのイラストについての質問されます。
質問は2問です。
基本的な疑問詞の質問です。
特に、「〇〇は何をしているところですか」という現在進行系の質問と、「be going to ~」のフレーズを使った、「〇〇は何をするつもりですか?」という質問はほぼ必ず聞かれます。
また、「What time ~?(何時ですか)」「How many ~?(何個ですか、何人ですか)」の質問をされることも多いです。
現在進行系と「be going to ~」の文法の確認と、疑問詞を使った質問に対する答え方については必ず予習しておきましょう。
準2級のイラスト問題
英検準2級では、2枚のイラストについてそれぞれ質問されます。
Picture A
1枚目のAのイラストには、いろいろなことをしているいろいろな人が描かれています。
「彼らは何をしていますか?」と質問されるので、
A girl is drawing a picture.
というように、一人ひとりについて現在進行系で答えていきます。
英単語や英語の表現が思い浮かばなくても、「この人のことは言わないでおこう」と思わず、必ず全員のことを答えます。
「自分の意見を一生懸命相手に伝えようとする姿勢」が大切だからです。
Picture B
2枚目のBのイラストは、2文で説明する必要がある状況が描かれています。
基本的には、誰かが何かをしようとしているが、できなくて困っているというシチュエーションが多いです。
「〇〇は△△ができません。なぜなら、□□だからです」というように、少し複雑な状況説明をする必要があります。
現在形で答えることになるので、人称や単数・複数に注意するクセをつけられると良いです。
2級のマンガ問題
英検2級では、3コママンガの流れを英語で説明する必要があります。
説明をはじめる前に、20秒間考える時間をもらえます。
複雑な状況を説明しなければならないので、難易度が高いです。
完璧を目指さず、できる範囲で説明して、大きな減点をしないようにするのが良いでしょう。
気をつけるポイントは3つです。
気をつけるポイント
- 過去形で説明する
- マンガの中の文字やセリフはすべて活用する
- 登場人物の感情を添える
過去形で説明する
3コママンガの内容は過去の出来事なので、流れを説明するときはすべて過去形で説明します。
マンガの中の文字やセリフはすべて活用する
マンガの中に書いてある文字やセリフはすべて活用します。
自分でゼロから英文を考えながら状況説明をするのはとても難しいですが、書いてある文字を読むだけであれば簡単だからです。
文字やセリフを読みながら、次に何を言うべきか考えられると良いです。
完璧な英語を話そうとする必要はありません。
「自分の意見を一生懸命相手に伝えようとする姿勢」が大切です。
登場人物の感情を添える
状況を説明するだけでなく、登場人物の感情を添えると、より聞き手(試験官)に伝わりやすくなります。
「happy」「glad」「sad」「worry」などの基本単語で良いので、一言添えられると良いです。
準1級のマンガ問題
英検準1級では、4コママンガのストーリーをナレーションする必要があります。
ナレーションの前に1分間考える時間が与えられ、2分間でナレーションします。
マンガの内容も社会問題などが扱われており、難易度はとても高いです。
このレベルの英語を話すとなると、普段からある程度英語を話す練習をしておく必要があります。
準1級の一次試験を合格したのであれば、必要な英語力は十分についています。
普段から英語を話す練習をしていれば、必ずできるようになります。
試験内容4:質疑応答
最後は、問題カードを見ずに試験官の質問に答えます。
3級では受験者自身について質問され、準2級以上では受験者自身の意見を求められます。
級が上がるごとに、質問内容が身近なものから社会問題へと移っていきます。
完璧な英語を目指す必要はありませんので、自分の意見を自分の言葉で伝えられるように練習しておきましょう。
試験官の質問に答えたあと、そのように答えた理由や根拠まで問われます。
理由や根拠は基本的には2文以上で答える必要があります(3級は1文で大丈夫です)。
2文目で苦戦する子どもは多いです。
2文目は、次のどちらかを考えると良いでしょう。
- もう1つ理由を考える
- 具体例をあげる
「Also,(さらに)」とつなげて、2つ目の理由を言うと良いです。
または、「For example,(たとえば)」とつなげて、具体例をあげると良いです。
英検の面接試験対策のおすすめの教材と英会話スクール
ここからは、英検の面接試験対策におすすめの教材と英会話スクールを紹介します。
おすすめ1:教材
英検の面接試験対策におすすめの教材は、予想問題集です。
英検の面接試験は出題形式や出題傾向が決まっているので、予想問題集で完璧に事前準備ができます。
予想問題集が1冊あれば、どのような質問をされて、どのように答えるべきかを研究しつくすことができます。
費用もほとんどかかりません。
一方で、実戦練習に取り組むためには、誰かに試験官役をお願いしなければなりません。
学校の先生や塾の先生にお願いできるようであれば頼ると良いでしょう。
英検二次試験・面接 完全予想問題シリーズ
英検二次試験・面接 完全予想問題シリーズは、英検の面接試験の対策ができる問題集です。
予想問題だけでなく、面接試験の流れ等の解説もついているので、これ一冊あれば一通りの二次試験対策を行うことができます。
解答・解説も丁寧なので、受け答え方をしっかりと学ぶことができます。
音声をアプリで聞けるので、質問の聞き取り練習もできます。
おすすめ2:英会話スクール
英検の面接試験対策には、英会話スクールを利用することもおすすめです。
英会話スクールであれば、面接試験対策の授業から実践練習までお願いすることができます。
一方で、問題集に比べると費用が高くなってしまいます。
普段から英会話スクールに通ってスピーキング力を育てるのが一番のおすすめですが、面接試験前にスポット的に通える英会話スクールもあるので、検討してみてください。
オンラインの英会話スクールであれば、費用を抑えて利用することができます。
英検対策におすすめの英会話スクール
- 【ENC/GNA】
※英検対策特化!4つのセクションを総合対策! - KIRIHARA Online Academy
※「教材+英会話」で4技能を総合対策!2ヶ月間短期の英検特化カリキュラム!
各英会話スクールについては、『ENC/GNAは英検対策ができるオンライン英会話スクール!料金・特徴は?』『KIRIHARA Online Academyは短期集中で英検対策ができるオンライン英会話スクール!料金・特徴は?』で詳しく解説しています。
-
【2024年版】ENC/GNAは英検対策ができるオンライン英会話スクール!料金・特徴は?
ENC/GNAは、英検対策が充実しているオンライン英会話スクールです。二次試験のスピーキング対策はもちろん、英単語学習や英作文のライティング対策も充実しています。
続きを見る
-
【2024年版】KIRIHARA Online Academyは短期集中で英検対策ができるオンライン英会話スクール!料金・特徴は?
KIRIHARA Online Academyは、2ヶ月の短期集中カリキュラムで、総合的に英検対策に取り組めるオンライン英会話スクールです。宿題管理や学習指導など、日本人講師によるコーチングも受けることができます。
続きを見る
まとめ
それでは、英検の面接試験(二次試験)に合格するためのポイントの解説をまとめます。
結論
英検の一次試験を突破できる力があれば、二次の面接試験は必ず突破できます。
ポイントを押さえて対策することが大切です。
英検の面接試験の概要
- 合否に関係するのは3級以上
- 試験時間は5分~10分程度
- 一次試験より合格率は高い
英検の面接試験に合格するためのポイントは、主に次の11個です。
英検の面接試験に合格するためのポイント
- 自分の意見を持つ
- 伝えようとする気持ちが大事
- 完璧な英語を目指さない
- ゆっくりハキハキと話す
- 無言にならない
- 言い直しや聞き直しはためらわずに
- 出題傾向を知る
- 各質問の答え方のポイントを知る
- 使いやすいフレーズを覚えておく
- 実戦形式の面接練習をする
- 自分の言葉で話す練習をする
英検の二次試験の各問題ごとのポイントを解説しました。
面接試験の試験内容
- パッセージ(文章)の音読
- パッセージについての質問
- イラストやマンガの説明
- 質疑応答
英検の面接試験対策のおすすめのを紹介しました。
英検対策におすすめの英会話スクール
- 【ENC/GNA】
※英検対策特化!4つのセクションを総合対策! - KIRIHARA Online Academy
※「教材+英会話」で4技能を総合対策!2ヶ月間短期の英検特化カリキュラム!
今回の記事が、お子様が英検の面接試験に合格するきっかけとなればとてもうれしいです。
-
子どもに英会話は意味ない?小学生に英会話を習わせる6つのメリット
子どもを英会話にただ通わせるだけでは意味がありませんが、目的を持って通わせればメリットは多いです。この記事では、子どもを英会話に通わせることのメリットについて解説しています。
続きを見る
-
中学生が英語の成績を上げるために英会話をはじめるべき2つの理由!
中学生の英語の成績が上がらない理由はいくつか考えられますが、その理由によっては、英会話学習が決定的な打開策になる可能性があります。この記事では、中学生が英会話スクールに通うべき2つの理由を解説しています。
続きを見る
-
高校生の英語の偏差値60突破に英会話のすゝめ【元塾教室長が解説!】
高校生の英語は、偏差値60前後で成績の伸びが止まってしまうことがあります。英会話学習がその壁を越えるきっかけになる可能性があります。この記事では、高校生の英語と英会話について解説しています。
続きを見る
-
【2024年版】ENC/GNAは英検対策ができるオンライン英会話スクール!料金・特徴は?
ENC/GNAは、英検対策が充実しているオンライン英会話スクールです。二次試験のスピーキング対策はもちろん、英単語学習や英作文のライティング対策も充実しています。
続きを見る
-
【2024年版】KIRIHARA Online Academyは短期集中で英検対策ができるオンライン英会話スクール!料金・特徴は?
KIRIHARA Online Academyは、2ヶ月の短期集中カリキュラムで、総合的に英検対策に取り組めるオンライン英会話スクールです。宿題管理や学習指導など、日本人講師によるコーチングも受けることができます。
続きを見る