こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

読解力に課題がある小学生は多いです。
保護者の方としても、このままでは国語が苦手になってしまうのではないかと心配されているのではないでしょうか。
結論
小学生の読解力が心配な場合、読解力がない原因を知り、早期から対策することが重要です。
読解力がないまま放っておくと、学校の勉強だけでなく、大人になってからも苦労し続けることになります。
今回は、小学生の読解力がない原因について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様の読解力に課題がある原因を知り、適切な対策に取り組んでいくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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小学生の読解力がない原因



小学生の読解力がない原因は、主に次のようなものが考えられます。
小学生の読解力がない原因
原因1:言葉を知らない
小学生の読解力がないのは、知っている言葉が少ないことが原因であることが多いです。
読解力の土台は、語彙力だからです。
言葉の意味を知らなければ、文の意味を正しく理解することはできません。
また、子どもたちは、誤った意味で言葉を覚えてしまっていることも多いです。
日常会話の中で出てきた言葉をなんとなく類推して意味を覚えてしまうため、本来の意味とはかけ離れた意味で言葉を認識してしまっていることも多いです。
言葉の意味が間違っていれば、文の意味も誤った意味で読み取ってしまい、正しい読解ができません。
原因2:文の構造を理解していない
小学生の読解力がないのは、日本語の文の構造を理解できていないことが原因であることも多いです。
単語の意味を適当に結びつけるだけでは、文の意味を正しく読み取ることはできないからです。
読解力がない小学生は、文の中に出てくる単語を頭の中で適当に組み合わせて、「こんな感じの意味なんだろうな」と、なんとなくの思い込みで文を読んでしまっていることが多いです。
その結果、本来の文の意味とはかけ離れた解釈をしてしまい、文章全体の意味を読み取ることができません。
文を正しく読み取れるようにするためには、国語の文法をしっかりと理解して、文の構造を正しく捉えられるようにする必要があります。
原因3:日常会話の量が足りない
小学生の読解力がないのは、日常会話の量が足りていないことが原因であることも多いです。
子どもにとって言語の中心は会話であり、特に子どもが小さいうちは、親子間での会話が言語によるコミュニケーションの大部分を占めるからです。
子どもは会話の中で新しい言葉を覚えていきますし、文の意味や構造を正しく理解する力を身につけていきます。
また、親や友だちとの会話の中で、気持ちや状況を相手に正確に伝えることの重要性を実感していきます。
普段から、お互いの顔を見ながら密なコミュニケーションを取れると良いです。
原因4:単語や短文でのやり取りが多い
小学生の読解力がないのは、単語や短文でのやり取りが多いことが原因であることも多いです。
単語や短文でのやり取りでは、まとまった量の情報を処理する力が身につかないからです。
普段の会話やメッセージチャットなどのやり取りでは、「ごはん」や、「明日学校の前で」といった、単語や短文だけでもコミュニケーションが成り立つことも多いです。
しかし、このような単語や短文のやり取りだけでは、長い文章で複雑なことを説明されたときに情報を整理して正しく結びつけることができず、全体像を理解することができません。
インターネットやスマートフォンの普及によって文字によるコミュニケーションは増えましたが、それだけでは読解力を育てることはできません。
原因5:文章を読む機会が少ない
小学生の読解力がないのは、文章を読む機会が少ないからです。
本を読むだけで読解力が身につくわけではありませんが、読解力を身につけるためにはある程度の量の読書量は必要になります。
近年は、たくさん本を読んでいる小学生も多いのですが、本を全く読まない小学生も全体の30%程度を占めています。
学年が上がるごとに読書量は少なくなり、全く本を読まない生徒が増えています。
女子よりも男子のほうが本を読まない傾向にあります。
▼あわせて読みたい
>>読書をして国語の成績を上げよう!ただし読むだけではダメです
読解力がないとどうなる?



読解力がない場合の弊害として、主に次のようなことが考えられます。
弊害1:国語が苦手になる
読解力がないと、国語が苦手教科になってしまいます。
特に読解は、一度つまずいてしまうと苦手を克服するのが難しい分野です。
中学、高校、大学へ進んでも国語の苦手を克服できず、国語をずっと苦手教科にしてしまう子どもは多いです。
弊害2:国語以外の教科の理解度が低くなる
読解力がないと、国語以外の教科の理解度も低くなり、成績が伸びにくくなります。
どの教科も、日本語を使って勉強するからです。
学校の教科書は日本語で書かれていますし、どの教科の授業も日本語で解説されます。
頭の中で何かを考えるときも日本語を使いますし、問題集の解説を読むときも、日本語を正確に読み取る必要があります。
算数の苦手の原因が、問題文を正確に読み取ることができないことである場合や、問題集の解説を読んでも理解できないことである場合も多いです。
▼あわせて読みたい
>>算数の文章題の苦手を克服するための8つのコツ【元塾教室長が解説!】
テストの問題文も長くなる傾向
最近のテストは、問題文が長くなる傾向があります。
単純な知識を問う問題だけでなく、思考力を問う問題が増えているからです。
参考として、2025年の東京都都立高校の理科の入試問題を見てみましょう。
引用:令和7年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表|都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表等|東京都教育委員会
理科の問題にも関わらず、読まなければならない文字数が多く、基本的な読解力がなければ問題に手をつけることさえできません。
基本的な読解力は、国語のテストだけでなく、どの教科のテストでも必要になります。
弊害3:円滑なコミュニケーションが取れなくなる
読解力がないと、人との円滑なコミュニケーションが取りにくくなってしまいます。
他の人の意見を論理的に理解することができなくなってしまうからです。
逆に、自分の意見を上手に相手に伝えることもできないので、お互いにわかり合うことができなくなってしまいます。
社会に出て仕事をするようになると、相手の伝えたいことを正確に聞き取る力や、自分の意見や考えを相手に説得力を持って伝えるスキルは、とても大切です。
円滑なコミュニケーションの基礎は、読解力です。
弊害4:必要な情報を集められなくなる
読解力がないと、必要な情報を集めるのが苦手になってしまう可能性が高いです。
情報は、文字で集めることが多いからです。
何か困ったときや、調べたいことがあるときは、本を読むかインターネットで検索をします。
必要な情報は文字で出てくることが多いので、情報を正しく読み取るためには読解力が必要になります。
もちろん、テレビや動画から情報を集めることもできますが、情報収集は文字のほうが圧倒的に効率的です。
動画はすべて見てみなければどこにどの情報があるのかわかりませんが、文字であればザッと斜め読みするだけでどこにどのような情報があるのかを把握でき、必要な情報に素早くアクセスすることができるからです。
読解力が高いほうが、効率的に必要な情報を集めることができます。
弊害5:フェイクニュースに騙される
読解力がないと、フェイクニュースなどの誤情報に騙されてしまう可能性が高くなります。
読解力がないと、必要な情報を集めることができないからです。
一般的には、何か新しい情報を見つけた場合、その信憑性を確認するために他の情報を集めます。
それらの情報をもとにして、最終的に正しい情報かどうかを判断します。
一方で、読解力がない場合、信憑性を確認するための情報を集めることができないため、嘘の情報に簡単に騙されてしまいます。
小学生の読解力対策は早ければ早いほど良い
小学生の読解力対策は、早くからはじめたほうが良いです。
読解力は積み上げていくものなので、一度学校の授業に遅れを取ってしまうと、その後はどんどん授業内容がわからなくなっていってしまうからです。
対策が遅れれば遅れるほど、学校の授業に追いつくのが難しくなってしまいます。
心配に思ったその時から、対策をはじめられると良いです。
▼あわせて読みたい
>>読解力は小1から!家庭で使える読解力アップ教材と学び方のポイント
小学生が読解力を上げる方法



小学生の読解力を上げる方法は、主に次の8つです。
小学生の読解力を上げる方法
- 学校の勉強の予習・復習に取り組む
- 読書を楽しむ
- 音読する
- 読んだ文章について話してみる
- 読んだ文章を要約してみる
- 相手に伝わる会話を心がける
- 語彙力を鍛える
- 作文を書く
小学生が読解力を伸ばすための勉強についての詳細は、『小学生が読解力を上げるために今すぐできる8つの方法!おすすめ教材・塾も紹介』で解説しています。
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小学生が読解力を上げるのにおすすめの習い事



小学生の読解力アップにおすすめの習い事は、次の5つです。
小学生の読解力アップにおすすめの習い事
- ヨミサマ。
- 東進オンライン学校小学部
- カンガエMAX。
- Z会小学生コース
- 森塾
講師と1対1で対話しながら読解力を育てていく、国語特化のオンライン個別指導塾『ヨミサマ。』や、1冊の本を2ヶ月かけてじっくりと読解していく映像授業の『東進オンライン学校小学部』、言語で思考力を育てることをコンセプトにしたタブレット学習教材の『カンガエMAX。』など、読解力を伸ばすための習い事は多彩です。
子どもに合うものを選べると、読解力アップに役立ちます。
小学生の読解力アップにおすすめの習い事については、『読解力が伸びる!小学生に人気の国語系習い事と親子でできる学習法』で詳しく解説しています。
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まとめ
それでは、小学生の読解力がない原因についての解説をまとめます。
結論
小学生の読解力が心配な場合、読解力がない原因を知り、早期から対策することが重要です。
読解力がないまま放っておくと、学校の勉強だけでなく、大人になってからも苦労し続けることになります。
小学生の読解力がない原因は、主に次のようなものが考えられます。
小学生の読解力がない原因
読解力がない場合の弊害として、主に次のようなことが考えられます。
小学生の読解力を上げる方法は、主に次の8つです。
小学生の読解力を上げる方法
- 学校の勉強の予習・復習に取り組む
- 読書を楽しむ
- 音読する
- 読んだ文章について話してみる
- 読んだ文章を要約してみる
- 相手に伝わる会話を心がける
- 語彙力を鍛える
- 作文を書く
小学生の読解力アップにおすすめの習い事は、次の5つです。
小学生の読解力アップにおすすめの習い事
- ヨミサマ。
- 東進オンライン学校小学部
- カンガエMAX。
- Z会小学生コース
- 森塾
今回の記事が、お子様の読解力に課題がある原因を知り、適切な対策に取り組んでいくきっかけになればとてもうれしいです。
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