こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
定期テストの結果が返ってきても、そのまま何もしない中学生や高校生は多いです。
保護者の方としては、定期テストの振り返りに取り組ませたいと思いながらも、具体的に何に取り組ませれば良いのかと悩まれているのではないでしょうか。
結論
定期テストの振り返りは、学力アップのためには必須です。
上手に定期テストを振り返ることができると、効率的に成績アップを狙うことができます。
今回は、定期テストの振り返りについて解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が定期テストの振り返りに正しく取り組み、効率的に学力を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
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定期テストの振り返りを必ずすべき理由
定期テストの結果が返却されたら、必ず振り返りをすべきです。
定期テストの振り返りをすべき理由は、主に次の4つです。
定期テストの振り返りをすべき理由
理由1:苦手を残さないようにするため
定期テストの振り返りに必ず取り組むべきなのは、苦手な単元や分野を残さないようにするためです。
学校の勉強では、苦手を残さないようにすることはとても大切です。
わからない所を残してしまうと、今後の学校の授業内容を理解できなくなってしまうからです。
特に、英語や数学のような積み上げ式の教科では、苦手対策が重要です。
定期テストは苦手発見に最適なテスト
定期テストは、自分の苦手を発見するのに最適なテストです。
定期テストでは、基礎基本を中心に出題されるからです。
定期テストのどの問題で間違えてしまっているかを分析すれば、どの分野に抜けや漏れが多いのかがわかります。
理由2:正しい勉強方法を身につけるため
定期テストの振り返りに取り組むと、正しい勉強方法を身につけることができます。
定期テストでは「点数」という結果が出るので、どの勉強が結果に結びついて、どの勉強が結果に結びつかなかったのがよくわかるからです。
上手くいった勉強方法は次回以降も続け、上手くいかなかった勉強方法は改善していくことで、効率的な勉強方法を身につけていくことができます。
勉強においては、学習内容を理解することも大切ですが、正しい勉強方法で勉強できるようにすることもとても大切です。
テストで点数を取れるようにするためには、授業を受けて学習内容を「わかる」ようにするだけでなく、自分一人の力で「できる」ようにしなければならないからです。
定期テスト対策では、授業を受けている時間よりも、自分で勉強に取り組んでいる時間のほうが圧倒的に長くなります。
毎回の定期テストを通して、正しい勉強方法を身につけていくことができると良いです。
理由3:受験勉強を有利に進めるため
定期テストの振り返りに取り組むと、受験勉強を有利に進めることができます。
受験勉強では、基礎基本の定着と、正しい勉強方法を身につけることがとても大切だからです。
毎回の定期テストで苦手を発見し、その苦手を克服し、さらに自分の勉強方法をブラッシュアップしていけると、受験勉強に取り組むための基礎力を固めることができます。
受験勉強というと「受験生になってから」と考える方も多いですが、本格的な受験勉強をスタートさせるときに、受験勉強をするための基礎力がどれだけついているかで、その後の成績の上がり方がまったく異なります。
受験勉強の基本は定期テスト対策です。
定期テストを毎回しっかりと振り返って、受験勉強をするための基礎力を積み上げておくことが大切です。
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理由4:物事を改善できる力を育てるため
定期テストの振り返りに必ず取り組むべきなのは、物事を改善できる力を育てるためです。
人は自分の行動を改善していくことで成長していきます。
それは、大人も子どもも同じです。
PDCAサイクルを回しながら改善していくことができると、いろいろな困難に立ち向かっていける力を身につけることができます。
PDCAサイクルとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(対策・改善)」の4つのプロセスをぐるぐると循環させることで、改善と効率化を目指すというものです。
定期テストの振り返りを通して対策方法を改善していくことで、PDCAサイクルを回す練習をすることができます。
定期テストの振り返り手順
ここからは、定期テストの振り返りに取り組むときの具体的な手順について解説していきます。
定期テストの振り返り手順
手順1:解けなかった問題を書き出す
定期テストの振り返りに取り組むときは、まず最初に解けなかった問題を書き出していくと良いです。
解けなかった問題が、現時点での課題だからです。
まず最初に、自分の課題を洗い出すことが大切です。
手順2:解けなかった問題の解き直しをする
解けなかった問題を書き出したら、その問題を解き直してみると良いです。
問題を解き直してみると、解けなかった原因を分析することができるからです。
また、テストでは復習が重要です。
解けなかった問題を解けるようにするためにも、解き直しは必須です。
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手順3:解けなかった理由を分析する
解けなかった問題の解き直しと同時に、解けなかった理由を分析します。
解けなかった理由を分析できると、具体的な対策方法を考えることができるからです。
可能であれば、学校で解説をしてもらう前に解き直しができると良いです。
一方で、テストの返却時に授業で解説が行われる場合も多いです。
そのような場合は、解説を聞きながら、解けなかった理由を考えるようにすると良いです。
特に、解けなかった原因を次の3種類に分類できると良いです。
原因1:ケアレスミス
計算ミスや問題文の読み間違いなど、ケアレスミスでの失点です。
ケアレスミスを、「ケアレスミスだから仕方ない」と思っていると危険です。
ケアレスミスには、ケアレスミスをする原因があります。
「次は気をつけよう」という曖昧な対応ではなく、ミスの原因を分析して、ミスをしないための具体的な対策をするべきです。
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>>ケアレスミスの7つの原因と9つの対策!ミスを減らして点数アップ!
原因2:理解不足
「間違えた問題の解説を聞いたけど、やっぱりよくわからない」という場合は、そもそも学習内容を理解できていない可能性が高いです。
具体的な苦手分野になるので、早急に復習をして苦手克服を目指さなければなりません。
原因3:演習不足
「解説を聞いたらわかった」や、「時間内に解ききれなかった」、「テスト中に英単語を思い出せなかった」という場合は、演習不足が原因である可能性が高いです。
授業を聞いて「わかる」ようにするだけでなく、演習問題をたくさん解いて「できる」ようにしなければ、テストでは得点できません。
手順4:具体的な対策方法を考える
解けなかった問題を分析したら、具体的な対策方法を考えます。
特に、理解不足が原因である場合は、すぐに復習に取り組んで、理解できるようにしなければなりません。
わからない所を取り残してしまうと、テスト後の授業についていけなくなってしまう可能性があるからです。
また、演習不足が原因である場合は、次の定期テストまでにはどれくらいの量の演習問題を解くべきかを決めておくと良いです。
なお、わからない所の振り返りには、映像授業サービスが便利です。
映像授業であれば、実力講師によるわかりやすい授業を、いつでも必要な部分だけ受講することができるからです。
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対策方法は具体的に考える
対策方法は、「できるだけ頑張る」や「やれるだけやる」というようなぼんやりとしたものではなく、具体的に考えるべきです。
ぼんやりとした目標では、実際に取り組むことができないからです。
たとえば、数学の方程式の理解が不足しているようであれば、「学校ワークの方程式の利用の単元を、今週中に1周解き直す」というように、「1,何を使って」「2,どの部分を」「3,いつまでに取り組むか」を決めます。
数字を入れた具体的な目標を決めることで、実際に取り組むことができるようになります。
手順5:よくできた所を書き出す
定期テストの振り返りでは、よくできた所も書き出します。
特に、上手くいった対策方法はしっかりと書き残しておくと良いです。
上手くいった対策方法は、次回も同じように取り組めば、次回も同じように良い結果を出せる可能性が高いからです。
良かった部分を振り返ることも反省
反省や振り返りでは、悪かった部分やできなかった部分ばかり注目してしまいますが、良かった所もちゃんと評価したほうが良いです。
そのほうがポジティブな気持ちになり、「次も頑張ろう!」という気持ちになれるからです。
勉強では、気持ちやモチベーションが実は一番大事だったりします。
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手順6:次の定期テストに向けての勉強方法を考える
定期テストの結果の分析が一通り終わったら、次の定期テストに向けての勉強方法を考えます。
定期テスト毎に勉強方法をブラッシュアップしていくことで、効率のよい、正しい勉強方法を身につけることができるからです。
振り返りの時点では、あまり細かい計画を立てるのではなく、大まかな方向性を考えたほうが良いです。
たとえば、英単語の暗記が上手くいかなかったようであれば、「次は英単語暗記にかける時間を増やそう」であったり、「今日から毎日、寝る前10分間は英単語暗記に取り組むようにしよう」といったものが良いです。
また、演習不足だった場合には、「次は定期テスト3週間前から学校のワークを解きはじめよう」でも良いです。
具体的な学習計画は、定期テストの3週間前~1ヶ月前に作るようにすると良いです。
手順7:フィードバックをする
定期テストの振り返りについては、保護者によるフィードバックも大切です。
分析した内容や、次に向けての勉強についてのアドバイスを受けられると、子どもが自分の力だけで振り返りに取り組むよりも効果的だからです。
課題の分析や、対策方法を考えることが苦手な子どもは多く、まったく的外れなことを考えている子どもも多いです。
正しく定期テストの振り返りができるようになるために、振り返りの内容を保護者の方が確認し、子どもにアドバイスしてあげられると良いです。
学校で「振り返りシート」のようなものが配られることも多いので、学校の先生にフィードバックをもらうのも良いでしょう。
塾や予備校に通っているようであれば、塾や予備校の先生にフィードバックをもらえると有意義です。
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定期テスト対策に取り組むなら
テストの振り返りが終わったら、次の定期テストに向けて対策をスタートできると良いです。
子どもの性格や学習状況によっても異なりますが、定期テスト対策に取り組むのであれば、次の4つがおすすめです。
定期テスト対策におすすめ
対策1:教科書・学校ワーク・問題集
定期テスト対策には、学校の教科書と学校ワークがおすすめです。
学校の定期テストは、学校の教科書と学校ワークから多くの問題が出題されるからです。
定期テスト対策の基本は学校の授業です。
普段の授業と教科書で学習内容をしっかりと理解し、学校ワークで何度も演習に取り組めば、定期テストでは高得点が取れます。
学校の授業は、予習・復習にも取り組んで理解を深められると良いです。
学校ワークは3周解いて、十分に演習に取り組めると良いです。
学校ワーク3周では物足りないということであれば、別途問題集を購入すると良いです。
対策2:学習塾
定期テスト対策には、学習塾を利用すると良いです。
学習塾は地元密着型のものが多く、通っている学校の定期テスト対策をピンポイントで行ってくれるからです。
勉強面でも受験面でも手厚くサポートしてもらえるのも、学習塾の大きなメリットです。
一方で、塾は費用が高くなることが多いので、よく検討してから利用すべきです。
学習塾の特徴
- 地域密着型で通っている学校の対策をしてもらえる
- 定期テスト対策も受験対策もできる
- 手厚くサポートしてもらえる
- 費用が高い
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対策3:オンライン家庭教師
定期テスト対策には、オンライン家庭教師もおすすめです。
オンライン家庭教師であれば、比較的安くマンツーマン授業を受けられるからです。
部活が忙しくなかなか時間を取れない場合や、マンツーマン授業できめ細かな指導を受けたい場合に特におすすめです。
全国に住む講師から子どもと相性の良い講師を探すことができるのも、オンライン家庭教師のメリットです。
一方で、自習室を使えないなどのデメリットもあるので、特徴を知ったうえで検討できると良いです。
オンライン家庭教師の特徴
- 日本全国の講師から先生を選べる
- マンツーマン授業の割りに授業料が安い
- オンライン特有のデメリットもある
- 教科特化型もある
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オンライン家庭教師についての詳細は、『オンライン家庭教師おすすめ13選!元塾教室長が徹底比較!』で解説しています。
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対策4:タブレット学習教材
定期テスト対策には、タブレット学習教材・通信教育教材も効果的です。
特に、演習量を確保したいということであれば、紙の問題集よりもタブレット学習教材のほうがずっとおすすめです。
最近のタブレット教材はAIを活用しているので、とても効率的に演習に取り組めるからです。
定期テスト対策が充実している教材も多いです。
AIが定期テストに向けての学習計画を作成してくれたり、普段の取り組みから学習到達度を測って、今取り組むべき問題を選んで出題してくれたりと、昔に比べて遥かに効率的になっています。
タブレット教材は料金が安いことも大きなメリットです。
タブレット学習教材の特徴
- 料金が安い
- AIによって演習を効率化
- 定期テスト対策が充実
- 学習計画を作ってもらえる
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タブレット学習教材についての詳細は、『中学生におすすめのタブレット学習教材6選!目的別に元塾教室長が徹底比較!』『高校生におすすめのタブレット学習教材6選!目的別に元塾教室長が徹底比較!』で解説しています。
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まとめ
それでは、定期テストの振り返りについての解説をまとめます。
結論
定期テストの振り返りは、学力アップのためには必須です。
上手に定期テストを振り返ることができると、効率的に成績アップを狙うことができます。
定期テストの振り返りをすべき理由は、主に次の4つです。
定期テストの振り返りをすべき理由
定期テストの振り返りに取り組むときの具体的な手順について解説しました。
定期テストの振り返り手順
定期テスト対策に取り組むのであれば、次の4つがおすすめです。
定期テスト対策におすすめ
今回の記事が、お子様が定期テストの振り返りに正しく取り組み、効率的に学力を伸ばしていくきっかけとなればとてもうれしいです。
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