こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
算数の家庭学習がなかなか続かない小学生は多いです。
保護者の方としても、今のテストの点数やこれからの学校の成績を考えて、心配されているのではないでしょうか。
結論
算数の家庭学習が続かない原因は、子どものやる気や集中力の不足ではありません。
今の学力に合ったレベルの教材を選び、続けられる分量に区切れると、一日15分でも算数の力は伸ばせます。
今回は、算数の家庭学習の続け方について解説していきます。
最後までお読みになり、お子様が算数の家庭学習を継続して、成績を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者

エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
算数の家庭学習が続かない原因
算数の家庭学習が続かない原因
「毎日15分」を決めても続かないときに子どもに起きていること
家庭学習を継続させるためにまず大切なのは、取り組む時間をルールとして決めることです。
一方で、算数の場合は取り組む時間をルール化しても、なかなか継続できないことが多いです。
その原因は、難しすぎる問題に取り組んでいることであることが多いです。
学校の宿題や、今習っているところのドリルに取り組んでいても、一問目から鉛筆が動かずに黙り込んでしまう子どもも多いです。
保護者の方から見ると、「やる気がない」ように見える場面ですが、本当の原因はやる気がないことではありません。
算数は積み上げ式の教科のため、問題を解くための前提知識が定着していないと、何をすれば良いのかサッパリわかりません。
そのような状態で問題を解き続けるのは、子どもにとっては大きな苦痛です。
逆に、解けるところから取り組みはじめられれば、時間が短かったとしても手が動くようになります。
算数は学年どおりの教材が合うとは限らない
算数は積み上げ式の教科のため、今習っているところを対策すればできるようになるとは限りません。
場合によっては、前の学年の学習内容に戻って復習に取り組む必要があります。
たとえば、分数の足し算をできるようにするためには、次のような積み上げが必要になります。
分数の足し算の積み上げ
- 分数の足し算には通分と約分が必要
- 通分・約分には公倍数・公約数の知識が必要
- 公倍数・公約数には割り算や掛け算が必要
- 割り算や掛け算には九九が必要
どこか1箇所でも抜けていると、その先の単元がまとめて解けなくなってしまいます。
家庭学習のレベルを決める3つの手順
家庭学習のレベルを決める3つの手順
手順1:学年ではなく単元で復習する場所を決める
家庭学習で利用する教材を決めるときは、「学年」で決めるのではなく、「単元」で決めることが重要です。
つまずきは学年ごとにまとまって起こるわけではなく、単元ごとにまとまって起こるからです。
「とりあえず1学年前のドリルを1冊やらせよう」といった形で「学年」で決めてしまうと、できる問題も大量に解くことになり効率的ではありません。
算数のつまずき単元は大きく4つに分かれるので、まずはその4つを分析してみると良いです。
算数のつまずき単元
- 計算でつまずいている|足し算・引き算・九九・割り算・筆算
- 数の意味でつまずいている|小数・分数・割合
- 問題文が読み取れない|文章題
- 図や量でつまずいている|図形・単位・時計・速さ・割合
どの単元でつまずいているかを見分ける方法については、『算数が苦手な小学生の原因と克服法|つまずきの見つけ方と家庭でできる対策』で詳しく解説しています。
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算数が苦手な小学生の原因と克服法|つまずきの見つけ方と家庭でできる対策
続きを見る
手順2:その単元の一つ手前で8割解けるところを出発点にする
取り組むべき単元・分野が決まったら、その単元に関する内容の一つ手前の内容から確認していきます。
8割程度解けるところからはじめるのがベストです。
全部解けるところまで戻ってしまうと意味がありませんし、半分しか解けないところからはじめると難しすぎて続きません。
8割解けて2割間違えてしまうくらいの難易度が一番伸びます。
既にできる所を定着させつつ、できなかった2割をできるようにしていくことができます。
手順3:正答率だけでなく、子どもの口で説明させて確かめる
学習内容を理解しているかどうかは、問題のマルバツだけで判断するのではなく、「どうしてそうなるの?」と問いかけて子どもの口で説明させて判断することが重要です。
正解・不正解だけでは、本当に理解できているかどうかを判断することができないからです。
「手順は説明できるが、理由を言えない」場合は、やり方だけを丸暗記してしまっている可能性が高いです。
逆に、「理由は言えるが答えは合わない」場合は、演習量が足りていない可能性が高いです。
やり方を丸暗記してしまっている場合は、その学習内容の概念理解から復習する必要があり、演習量が足りていない場合は、ドリルなどを活用して練習量を増やす必要があります。
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>>小学生への算数の教え方|親が教えるコツ完全ガイド
家庭学習のレベルが決まってからの続け方
家庭学習のレベルが決まってからの続け方
時間ではなく量で区切る
算数の家庭学習に取り組むときは、「15分やる」というように『時間』で区切るのではなく、「5問やる」というように『量』で区切ったほうが効果的です。
量で区切ったほうが、目標がはっきりして取り組みやすいからです。
「速く終わった日は早く終る」としたほうが、子どもも集中しやすくなります。
ただし、分量を決めるときには「どれくらいの時間で終わりそうか」を考慮して決める必要があります。
丸つけを親がするか、子どもがするか
算数の家庭学習では、丸つけの質がとても大切になります。
丸つけをしたあとに、できなかったことをできるようにしていくことが本当の勉強になるからです。
丸つけの精度が低いと、本当の勉強に取り組まずに勉強が終わってしまう可能性があります。
低学年のうちは、保護者の方が丸つけをするほうが確実です。
間違えた問題をその場で一緒に確認することができるからです。
高学年になったら、子どもに丸つけをさせたほうが良いです。
丸つけを正しくできるようにすることも、勉強の一環だからです。
子どもの丸つけの精度を確認して、保護者の方が丸つけをするか、子どもに丸つけをさせるか判断すると良いでしょう。
学校の宿題との両立方法
算数の家庭学習に取り組むときは、学校の宿題とどのように両立させるかも重要なポイントになります。
必ず学校の宿題を優先させてください。
勉強の基本は学校の勉強であるうえに、宿題の提出・未提出は成績にも関わるからです。
学校の宿題にかかる時間を考慮したうえで、家庭学習の分量を決めることをおすすめします。
市販のドリルは難易度や分量を調整しやすく、柔軟な対応が可能です。
▼あわせて読みたい
>>算数ドリルのおすすめ8選|小学生の学年別・目的別の選び方
また、アプリを使うと丸つけの手間を減らせるうえに、分量の調節もしやすいです。
▼あわせて読みたい
>>小学生の算数アプリおすすめ6選|無料・有料の選び方と目的別の使い分け
【学年別】家庭学習で優先したいこと
▼この表は横にスクロールできます。
| 学年 | 家庭学習で優先したいこと | つまずき対策の詳細記事 |
|---|---|---|
| 小学1年生 |
|
>>小学1年生の算数のつまずき|つまずきやすい時期と家庭でできる対策 |
| 小学2年生 |
|
>>小学2年生の算数のつまずき|家庭でできる4つの手順|復習する場所は3つに絞れる |
| 小学3年生 |
|
>>小学3年生の算数のつまずき|つまずいている場所の見つけ方と家庭でできる3つの手順 |
| 小学4年生 |
|
>>小学4年生の算数のつまずき|家庭でできる5つの問いかけ |
| 小学5年生 |
|
>>小学5年生の算数のつまずき|単元別の原因と戻り先の見つけ方 |
| 小学6年生 |
|
>>小学6年生の算数のつまずき|中学までに復習する順番の決め方 |
家庭学習のレベル合わせが難しいと感じたとき
家庭学習のレベル合わせが難しいと感じたとき
レベル合わせを仕組みに任せる
家庭学習のレベル設定が難しい場合は、外部の仕組みに任せてしまうのがおすすめです。
「タブレット学習教材・通信教育教材」であれば、AIやシステムが子どもの正答率を分析して、適切な問題を出題してくれるものも多いです。
学年にとらわれずに取り組める教材も多く、前の学年に戻っての復習もスムーズに取り組めます。
保護者の方がレベル設定する必要がないので、負担が大きく軽減されます。
▼あわせて読みたい
>>小学生におすすめのタブレット学習教材10選!
塾に任せる
レベル設定や復習する分野の判断も含めてお任せしたい場合は、塾を活用するのがおすすめです。
塾であれば、子どもへの問いかけを通して苦手やつまずきを分析してもらうことができ、そのつまずきに合わせた学習プランを考えてもらうこともできます。
わからないときにすぐに質問できる環境も、塾の大きなメリットです。
▼あわせて読みたい
>>小学生におすすめの算数塾10選|苦手克服から中学受験まで選び方を解説
算数の家庭学習に関するよくある質問
ここからは、算数の家庭学習に関するよくある質問にお答えしていきます。
算数の家庭学習に関するよくある質問
質問1:算数の家庭学習は一日どのくらいやれば良いですか?
学年にもよりますが、5分から20分ほどで終わる分量が目安です。
時間ではなく問題数やページ数で区切ったほうが良いです。
低学年ほど短く設定します。
質問2:学校の宿題だけでは足りませんか?
学年どおりの内容についていけているなら、宿題だけでも十分です。
つまずいている単元がある場合は、そこの復習を追加します。
質問3:家庭学習は何年生からはじめると良いですか?
小学1年生からでも問題ありません。
ただし最初の目的は学力ではなく、毎日机に向かう習慣をつくることです。
分量は少なく設定すると良いです。
まとめ
それでは、算数の家庭学習を続けるための教材レベルの決め方について、解説をまとめます。
結論
算数の家庭学習が続かない原因は、子どものやる気や集中力の不足ではありません。
今の学力に合ったレベルの教材を選び、続けられる分量に区切れると、一日15分でも算数の力は伸ばせます。
算数の家庭学習が続かない原因
家庭学習のレベルを決める3つの手順
家庭学習のレベルが決まってからの続け方
家庭学習のレベル合わせが難しいと感じたとき
算数の家庭学習に関するよくある質問
今回の記事が、お子様が算数の家庭学習を無理なく続けて、力を伸ばしていくきっかけになればとてもうれしいです。
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算数が苦手な小学生の原因と克服法|つまずきの見つけ方と家庭でできる対策
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