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将来の夢がない!子どもの将来を考える際に大切なこと

2022年3月14日

日の出

こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。

うちの子はもう高校生なのに、まだ将来の夢を見つけられていません

子どもが小さいうちから、将来なりたい職業を考えておいたほうが良いでしょうか

子どもの将来の職業について悩む保護者の方も多いと思います。

結論

子どもが将来なりたい職業については、無理して決める必要はありません。

職業を決めるよりも、もっと大切なことがあります。

今回は、まだ将来の夢を見つけられずにいる子どもを持つ保護者の方に向けて、将来の夢を考える際に大切なことについて解説します

私は以前、塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。かれこれ20年以上、塾業界で働きました。

これまでの経験を基にお話します。最後まで読んでいただき、お子様の将来の夢を見つけるための参考としていただければとてもうれしいです。

大切なことは『何になりたいか』ではない

履歴書

子どもの将来の夢を考える際には、『何になりたいか』は重要ではありません。

最も重要なことは、『どうなりたいか』を考えることです

保護者
同じことなのでは?

と、思われた方も多いと思いますが、『何になりたいか』と『どうなりたいか』には大きな違いがあります。

『何になりたいか』は具体的な職業を問うている

保護者
将来何になりたいの?

と、子どもに聞くと、子どもは具体的な職業を答えます。

  • お医者さん
  • 学校の先生
  • お花屋さん
  • 消防士
  • 公務員
  • YouTuber
  • プリキュア

このような具体的な職業を決められないことを、「将来の夢がない」と認識してしまう人が多いのですが、実はこれは間違いです。

理由については後ほど詳しく解説しますが、将来の夢は具体的な職業よりも、もっと抽象的なものであるべきです。

『どうなりたいか』はもっと大きな目標を問うている

子ども
将来の夢はまだありません

と、子どもが答えたとしても、もう少し大きな枠組みで質問をしてみると答えられる子どもが多いです。

じゃあ、どんな仕事をしてみたい?
エデュサポ
どういう大人になりたい?
エデュサポ

と、聞いてみると、答えてくれる子どもが多いです。

  • 人の役に立つ仕事がしたい
  • 理科が好きだから、理科に関する仕事をしてみたい
  • 一人で集中して取り組める仕事がしたい
  • みんなで協力して何かに取り組む仕事がしたい
  • 分け隔てなく人と接することができる人でありたい

 

保護者
そんなにフワッとした夢で大丈夫なんですか?

そう思われる方もいらっしゃると思いますが、むしろこのような抽象的な目標の方が重要です。

なぜなら、『どうなりたいか』を決めることができれば、自分がそのようになるために『何になるか』を決めることができるからです。

将来の夢を職業で決めるのは意味がない

これからの時代、将来やりたいことを「職業」という形で決めることに意味はありません

その理由は大きく3つあります。

3つの理由

  • 年齢と共になりたい職業は変化する
  • 職業はトレンドである
  • 一つの職業を勤め上げる時代ではない

年齢と共になりたい職業は変化する

年齢

学研教育総合研究所が行っている調査結果から、なりたい職業が年齢と共にどのように変化するか見てみましょう。

「将来就きたい職業」について、小学生を対象とした2015年の調査と、中学生を対象とした2017年の調査、高校生を対象とした2021年の調査を比べてみます。

これらのデータを基に、同じ年度の子どもたちが将来就きたい職業をどのように変化させていったかをまとめます。

今回は、2015年に小学6年生だった子どもたちを追ってみましょう。

抽出するデータは、2015年小学6年生、2017年中学2年生、2021年高校3年生です。

将来就きたい職業の推移

順位 2015年
小学6年生
2017年
中学2年生
2022年
高校3年生
1位 パティシエ
(お菓子職人)
教師・先生 会社員
2位 保育士 エンジニア・技術者 エンジニア・プログラマー
(機械・技術・IT系)
3位
  • 医師
  • 漫画家・イラストレーター
  • エンジニア・技術者
  • 薬剤師
会社員 公務員
4位 医師(歯科医師含む) 福祉の仕事
5位
  • ゲームデザイナー
  • 漫画家・イラストレーター
  • 研究者
    (科学者、考古学者など)
  • 看護師
  • 保育士・幼稚園教諭
  • ファッション関係
6位
7位 プロ野球選手
8位
  • ゲームデザイナー
  • コック・板前(料理人)
  • 公務員
  • パティシエ(ケーキ屋)
  • 保育士・幼稚園教諭
  • 弁護士・裁判官
  • デザイン関係
    (ファッション・ゲームなど)
9位
10位
  • 看護師
  • ファッション関係
  • 学校の教師・先生
  • 医師(歯科医師含む)
  • 運転士
  • 芸能人
  • 国際協力関係
  • 研究者
  • 美容師
  • 大工さん・建築家
  • 自動車関連

※参考資料
小学生白書Web版 学研教育総合研究所|学研
小学生白書2015年10月調査
将来就きたい職業

中学生白書Web版 学研教育総合研究所|学研
中学生白書2017年8月調査
将来就きたい職業

高校生白書Web版 学研教育総合研究所|学研
高校生白書2021年8月調査
将来就きたい職業

同じ学年でもこれだけ違う

上の調査は、同じ子どもから回答を得たわけではないので、あくまでも参考です。

調査結果を見ると、順位に変動がない職業もありますが、大きく変動している職業もあります

特に「パティシエ」「教師」「会社員」「公務員」などは順位の変動が大きいです。

子どもの気が変わりやすいというわけでなく、単に小さいときは知らなかった仕事や職業に関する知識が、年齢が上がると共に増えていったということです。

子どもは成長と共にいろいろなものに出会い、いろいろなものに刺激を受け、なりたい職業を変化させていきます。

職業はトレンドである

トレンド

職業には流行り廃りがあります。

中高生向けに職業紹介をしているサイト「13歳のハローワーク」が発表している人気職業ランキングを見てみましょう。

2015年人気職業ランキング(年間)

2015年人気職業ランキング

出典:2015年人気職業ランキング発表!【13歳のハローワーク公式サイト】

2020年4月人気職業ランキング

2022年人気職業ランキング

出典:【13hw】人気職業ランキング!/もっと教えて!フォーラム/回答求む! 

5年間でも大きな変化

なりたい職業のトレンドは、直近で大きなニュースになった出来事に左右されます。

また、景気や社会情勢にも左右されます。

これは、子どもたちがテレビやニュースを通してインプットする情報の量が、なりたい職業に影響していると言えるでしょう。

よって、なりたい職業はただのトレンドであり、数年先でさえランキングが大きく変動します

数年先さえもわからないということは、子どもが定年を迎える数十年後のことなどは、どうなるか想像する由もありません。

一つの職業を勤め上げる時代ではない

新卒で入社した会社で、定年まで勤め上げるという価値観は既に崩壊しています。

株式会社マイナビの「転職動向調査2021年版」を見てみましょう。

まずは、正社員の転職率のデータです。

転職動向調査2021年版
正社員転職率

2021年正社員転職率

出典:「転職動向調査2021年版」を発表 – 株式会社マイナビ

正社員の転職率は右肩上がり

2020年の新型コロナの影響を受けていますが、基本的には正社員の転職率は上昇傾向にあります。

以前よりも、「転職することが当たり前」という時代になっています。

もう一つ、異業種への転職率も見てみましょう。

転職動向調査2021年版
転職者の異業種への転職率

2021年異業種への転職率

出典:「転職動向調査2021年版」を発表 – 株式会社マイナビ

約半数が異業種への転職

データから、転職者の約半数が異業種へ転職していることがわかります。

以上のことから、一つの企業、一つの職業を勤め上げるべきという価値観は薄れてきていることがわかります。

なぜ、このようなに価値観が変わってきたのでしょうか。

時代の変化が速くなった

変化が速い

時代の変化がどんどん速くなり、仕事に求められる能力も大きく変化するようになりました

昭和や平成にあった仕事がどんどんと姿を消し、その代わりに新しい仕事が生まれていきます。

私は小さい頃、駅の改札で切符を切る駅員さんの姿に憧れましたが、今ではもうそのような仕事は存在しません。

そして、この変化は今後さらに速くなっていくと考えられます。

新卒で大企業に就職すれば安泰という時代は終わりつつあるのです。

だからこそ『どうなりたいか』が大事

自分が『どうなりたいか』を決めておけば、時代の変化がどんなに速くなっていっても大丈夫です

『なりたい自分』という芯の部分をイメージできていれば、そのためにどんな仕事をするかは、その時その時考えることができるからです。

まず芯となる理念があって、そのうえでやるべきことを考えれば良いのです。

『どうなりたいか』は、どう決める?

調査

子どもたちは、自分が『どうなりたいか』という意志を既にボンヤリと持っていることが多いです。

ただ、それを言語化することができません。

子どもが『どうなりたいか』を具体的に言語化できるように、保護者は子どもと将来のことについて対話をする機会を作ってあげてください

なお、子どもと対話をする際には、次のことに気をつけると良いです。

対話の際に気をつけること

  • 聞き役になる
  • 深堀りして質問する
  • 否定しない

 

未来や将来についての子どもとの対話については、『【中学生】勉強しない子どもに親ができること』という記事で詳しく解説しています。タイトルには「中学生」とありますが、中学生ではないお子様にも参考にしていただけます。ぜひ、そちらも参考にしてください。

 

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インプットも大切

将来のことについて対話をするにしても、子どもたちにはそもそも知識が足りないことも多いです。

ですので、まずは世の中で活躍されている多くの大人たちの話を聞かせて、自分が目指したい大人像を考えさせるのが良いでしょう

将来のことに関するインプットについては、『受験勉強の目的を志望校合格にしてはいけない重大な理由』という記事でも詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にしてください。

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まとめ

それでは、将来の夢を考える際に大切なことをまとめます。

結論

子どもが将来なりたい職業については、無理して決める必要はありません。

『何になりたいか』よりも、まずは『どうなりたいか』を考えることが大切です

『どうなりたいか』は、既に子ども自身の頭の中にボンヤリとあることが多いですが、それを具体的に言語化することができていません。

いろいろな大人の話をインプットしたり、親子での対話でアウトプットしたりして、自分が『どうなりたいか』を具体的なイメージにできるようにサポートしてあげてください。

『どうなりたいか』という芯の部分を持つことができれば、どんどん変化が速くなっていく現代社会の中でも対応してくことができます。

今回の記事が、お子様と一緒に将来のことを考えるきっかけとなればとてもうれしいです。

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