こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
小学校で英語の授業が必修になりましたが、どのようなことを習うのでしょうか。
小学校の英語の授業って難しいのでしょうか。子どもが授業につまずいてしまわないか心配です。
小学校の英語が必修化され、心配されている保護者の方は多いです。
授業についていけるのか、心配に思われていることかと思います。
内容
「聞く」「話す」が中心の、英会話スクールのような授業です。
今回は、小学校の英語の授業内容について解説します。
また、記事の後半では、小学校の英語でつまずいてしまいやすいポイントとその対策についても解説します。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。
最後まで読んでいただき、小学生のお子様が英語を得意にするための参考としていただければとてもうれしいです。
小学校の英語の授業内容
小学校の英語の授業は、英語4技能のうちの「聞くこと」と「話すこと」の2つが特にクローズアップされています。
英語4技能とは、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの力のことです。
文部科学省から公表されている「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語活動・外国語編」には、次のように書かれています。
目標
外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,外国語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動を通して,コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
小学校の英語学習は、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の力を育てることではなく、4つの技能を通して、コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を育てることが目標となっています。
学習指導要領には、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の4技能がすべて書かれていますが、実際の授業では「聞くこと」と「話すこと」が中心になります。
英会話スクールの授業に近い
小学校での英語の授業は、大人が想像するような、いわゆる英文法の授業ではありません。
ある場面を設定して、その場面において、英語ではどのように表現できるかを学んでいきます。
たとえば、「夏休みにどこに行くか」という話題が設定され、その話題の中でどのような英語表現を使えるかを学んでいきます。
場面や話題が設定され、そこから英語を学んでいくスタイルは、英会話スクールに似ています。
英会話スクールと同じではない
小学校の英語の授業は、英会話スクールの授業と似ていますが、まったく同じというわけではありません。
学校の英語の授業では、振り返りや発表の時間が設けられていることが多く、民間の英会話スクールよりは若干カッチリとしています。
ですので、英会話スクールに通っていると学校の授業が無駄になるということはありません。
学年ごとの具体的な学習内容
小学校の英語の授業は、小学校3年生からはじまり、小学校5年生から本格化します。
それぞれの学年での具体的な学習内容を一部抜粋して簡単に紹介します。
小学3年生
- あいさつ
- 数字
- I like ~.
- アルファベット(大文字)
- 「what」「who」
小学4年生
- Let's play ~.
- 曜日、時間
- Do you have ~?
- アルファベット(小文字)
- This is ~.
小学5年生
- 「when」「what」「where」
- What time do you ~?
- can
- I want to ~.
- 料理の注文、値段をたずねる
- 身近な人を紹介
小学6年生
- 自己紹介
- 日本の行事を紹介
- 夏休みの出来事(過去形)
- 世界で活躍する人を紹介
- 自分の町を紹介
- 小学校生活の思い出
- なりたい職業
- 中学校でやりたいこと
フレーズ学習から場面学習へ
小学3年生は、英語のフレーズを学習していきます。
それが小学6年生になると、「こういう場面ではどのような英語を使うか。」という、場面や状況別の学習が多くなります。
これは、記事の序盤で解説した通り、小学校の英語学習の目標が、「聞くこと」「話すこと」を通して、コミュニケーションを図る素地となる資質・能力を育てることとなっているからです。
英語をツールとして、コミュニケーションを取る能力を育てることが目標です。
具体的な授業の流れ
学校の授業のおおまかな流れはだいたい決まっています。
もちろん、担任の先生によって授業スタイルが大きく異なることもあります。
ここでは、オーソドックスな小学校の英語の授業の流れを紹介します。
あいさつ
英語であいさつをします。
先生があいさつをして、教室全体であいさつを返す場合や、生徒を何人か指名してあいさつを返す練習をする場合があります。
Chants(チャンツ)
チャンツとは、一定のリズムに合わせて繰り返し発音する学習方法です。
「chant」という英単語には、「詠唱する」という意味があります。
英単語や英語の文章のフレーズを、リズムに乗せて楽しく効果的に学びます。
前回の復習
前回学習したフレーズや単語の復習をします。
チャンツのときに前回の復習をする先生も多いです。
目標の確認
今回の学習目標を教室全体で確認します。
どのような場面や状況で、どのようなことを英語で表現できるようにするかを確認します。
メインアクティビティ
今回の学習内容を学ぶためのアクティビティを行います。
授業内容や担任の先生によっていろいろなパターンがありますが、主には次のような内容になることが多いです。
- 担任とALTがデモンストレーション
→生徒同士のペアやグループで練習 - 生徒それぞれの役割を設定
→教室全体を周って、いろいろな役割の生徒と話す - カードやプリントを使ってゲームをする
- 担任とALTがデモンストレーション
授業の振り返り
その日の授業の振り返りを記入したり、発表したりします。
小学校の英語のつまずきポイントと対策
ここまでで、小学校の英語の授業の内容を解説してきましたが、不安に思われた部分もあると思います。
子どもの性格や得意不得意によっては、小学校の英語でつまずいてしまうこともあります。
英語は高校受験でも大学受験でも必須の教科ですし、何よりも大人になってからも重宝されますので、学習スタート時点でつまずくのは避けたいです。
ここからは、小学校の英語のつまずきやすいポイントと対策方法について解説します。
具体的には次の4点について解説します。
一つひとつ解説します。
ポイント1 英単語
小学校の英語は、英単語でつまずいてしまう子どもが非常に多いです。
小学校の英語で習う英単語は600~700語と言われていてかなり多いのですが、その割には授業では英単語暗記が軽視されているように感じます。
チャンツで発音して英単語を覚える時間が取られていることが多いですが、時間的には圧倒的に足りません。
特に、英単語を書く練習が圧倒的に不足しています。
確かにチャンツは英単語を覚えるのに非常に効率的な方法なのですが、音だけで英単語を覚えても、教科書に書いてある英単語を読むことはできません。
対策は書いて覚える
英単語は書いて覚える必要があります。
できれば、音を聞きながら、発音しながら書くと良いです。
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>>【元塾教室長が解説!】英単語の覚え方20のコツ
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英単語ドリル
英単語を覚えるのであれば、英単語ドリルが一番効率が良いです。
ですが、子どもに英単語ドリルを買い与えるだけでは取り組めません。
取り組み方を考えたり、進捗管理をしたりと、保護者の負担が大きいです。
小学生の英単語ドリルを選ぶ際のポイントは、次の3点です。
英単語ドリルのポイント
- 楽しい!
- 書き込める
- 読み方が書いてある
タブレット教材
英単語を覚えるのであれば、タブレット教材もおすすめです。
小学生向けのタブレット学習教材であっても、英語を勉強できる教材が多いです。
全教科セットになっていることが多いので、他の教科と併せて英語を勉強することができます。
受講費は1ヶ月あたり3,000~10,000円程度(学年による)ですので、無理なく続けることができます。
英語対策におすすめのタブレット教材
- スマイルゼミ
※書いて学べる!英検対策も充実! - 【進研ゼミ小学講座】
※英語4技能対策+学校の授業の予習復習ができる! - Z会の通信教育 小学生コース
※英語4技能対策+学年最上位を目指せる! - 塾に通わず自宅で学習!自分のペースで学習できる!【すらら】
※英語4技能対策+学校の勉強の苦手克服!
小学生向けのタブレット学習教材については、『小学生におすすめのタブレット学習教材はどれ?目的別に元塾教室長が徹底比較!』で解説しています。
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小学生におすすめのタブレット学習教材はどれ?目的別に元塾教室長が徹底比較!
この記事では、小学生におすすめのタブレット学習教材を徹底比較しています。
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ポイント2 読み書き
学校の英語の授業は「聞く」「話す」の学習が多いので、「読む」「書く」の分野でつまずいてしまう子どもも多いです。
さらに、中学校の英語では「読む」「書く」のほうが重要になるため、中学生になって急に英語が苦手になってしまう子どもも多いです。
対策は単語練習
読み書きの対策は、小学生のうちは英単語練習で十分です。
あとは学校の授業や宿題で英文を書く練習ができていれば良いでしょう。
英単語をしっかりと書いて覚えるようにすれば、読み書きの基礎力はちゃんとつきます。
フォニックスがおすすめ
英語の読み書きの学習が大切ですが、それとあわせてフォニックスの学習をすると非常に効果的です。
フォニックスとは、英語のスペルと発音のルールのことです。
フォニックスを学ぶと英語のスペルと発音の関係がわかるので、読み書きの基礎力を大幅にアップさせることができます。
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>>【英語学習】フォニックスを学ぶ4つのメリットとおすすめの勉強法
フォニックスなら英会話
小学生向けの英会話スクールでは、フォニックスを教えているところが多いです。
フォニックスを学べるドリルも売られていますが、ネイティブ講師の発音を聞きながら学ぶのが一番効果的です。
オンラインのスクールであれば費用を安く抑えることもできます。
なんとなく通っていると無駄になってしまうことも多い英会話スクールですが、目的を持って通えばメリットも多く、予算が許すようであればおすすめです。
小学生におすすめの英会話教室
- 子ども専用オンライン英会話【GLOBAL CROWN】
※ゲームを楽しむように英語に取り組める! - クラウティ
※多彩なカリキュラム!家族でシェアできる! - hanaso kids
※格安!
英会話スクールについては、『子どもの英会話は意味ない?無駄にしないためのコツと英会話教室のメリット』で解説しています。
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子どもの英会話は意味ない?無駄にしないためのコツと英会話教室のメリット
子どもに英会話を習わせていてもなかなか成果が出ず、「子どもに英会話は意味ない」と感じている保護者の方も多いです。英会話の習い事を意味あるものにするためには、英会話教室にすべてお任せにしてしまうのではなく、無駄にしないためのポイントを押さえて通わせる必要があります。
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ポイント3 英文法
小学校の英語では、文法学習はほとんどありません。
そのクセ、中学校に上がると、「これくらいの文法は小学校で学習済みだよね?」という感じでレベルが爆上がりします。
そのため、中学校で急に英語に挫折してしまう子どもは多いです。
英語は「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの技能をバランスよく学習すると、効率良く身につけることができます。
学校の英語教育はこのバランスが非常に悪く、小学校では「聞く」「話す」重視、中学校以降では「読む」「書く」重視となります。
対策はインプット学習
小学生のうちから英文法のインプット学習をはじめることをおすすめします。
学校の授業では、英会話スクールに近いアウトプット学習をしてくれますので、英文法のインプット学習に取り組めると、バランスよく英語を学習することができます。
どの教科でも、インプットとアウトプットのバランスはとても重要です。
文法学習なら学習塾
文法のインプット学習に注目するのであれば、学習塾に通うのが一番です。
多くの塾では小学生向けの英語の授業があり、その多くは文法のインプット学習になっています。
逆に、小学校の英語の授業の対策をしてくれる塾は少ないです。
塾で文法をインプットして、学校で英語をアウトプットすると、とても有意義になります。
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>>中学受験しない小学生に塾は必要か?お金と時間を無駄にしないための塾活用法!
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英会話スクールも
オンラインの英会話スクールの中には、アプリや教材を使ってインプット学習ができるサービスもあります。
授業時間外に自習で取り組む形になるので、追加料金を取られません。
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ポイント4 話す
小学校の英語の授業では「話す」ことが多いので、英語を話すことに抵抗があるとつまずいてしまいます。
成績も、ペーパーテストよりも、普段の授業での積極性や発表を重視されることが多いです。
対策は英語を話す機会を増やすこと
とにかく英語を話すことへの抵抗をなくすことが大切です。
そのために、普段から英語を使う機会を増やせると良いです。
普段使ってないない言葉を、学校の授業の時だけ使うのはなかなか難しいものです。
機会や環境を考えれば英会話一択
英語を話す機会や、英語を使う環境を整えるということであれば、英会話スクールに通うのが一番良いです。
塾や他の習い事との優先度は考えなければなりませんが、英語は触れる時間が長ければ長いほど身につきますので、スクールに通うことも検討してみると良いでしょう。
動画やアニメも良い
自宅で英語の動画コンテンツやアニメを視聴するのも良いです。
子どもだけ動画を見るのではなく、家族で一緒に見られると、家全体を英語を使う環境にすることができます。
家の中で英語を聞いたり、話したりする環境を作れると良いです。
そういう意味では、オンラインの英会話スクールを活用するという方法もありです。
最近は、家族でシェアできるオンライン英会話スクールもあるので、検討してみると良いでしょう。
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>>子どもの英会話は意味ない?無駄にしないためのコツと英会話教室のメリット
まとめ
それでは、小学校の英語の授業内容についての解説をまとめます。
内容
「聞く」「話す」が中心の、英会話スクールのような授業です。
英会話スクールとまったく同じではありませんが、場面や状況によってどのような英語表現ができるか、「聞く」「話す」を中心に授業が展開されるのは、英会話スクールの授業と似ています。
アクティビティやゲームを通して学ぶ授業が多く、いわゆる英文法の授業とは大きく異なります。
楽しく学べることが多いのですが、授業内容に偏りがあるので、つまずいてしまう子どももいます
また、中学に上がる際に急に英語が苦手になってしまう子どもも多いです。
つまずきポイントと対策
- 英単語
→書いて覚える - 読み書き
→フォニックスを勉強する - 英文法
→英文法のインプット学習をする - 話す
→英語を話す機会を作る
子どもの性格や、得意分野不得意分野によってつまずきやすいポイントは異なります。
ポイントを押さえて対策ができると良いです。
今回の記事が、小学生のお子様が英語を得意にするための参考となればとてもうれしいです。
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この記事では、小学生におすすめのタブレット学習教材を徹底比較しています。
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子どもの英会話は意味ない?無駄にしないためのコツと英会話教室のメリット
子どもに英会話を習わせていてもなかなか成果が出ず、「子どもに英会話は意味ない」と感じている保護者の方も多いです。英会話の習い事を意味あるものにするためには、英会話教室にすべてお任せにしてしまうのではなく、無駄にしないためのポイントを押さえて通わせる必要があります。
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