こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
数学の受験勉強で悩む中学生は多いです。
保護者の方としても、どのように取り組ませれば成績を伸ばせるのかと、心配に思われているのではないでしょうか。
結論
高校入試の数学は、多くの受験生が正解できる問題を確実に得点できるかどうかで差がつきます。
時期ごとにやることを決めて、優先順位の高いものから取り組めると、入試までの時間を有効活用できます。
今回は、高校受験の数学の勉強法について解説していきます。
最後までお読みになり、お子様が高校入試で点数を取れるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者

エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
高校入試の数学で点数を取るためのポイント
高校入試の数学で点数を取るためのポイント
ポイント1:点差がつくのは取りやすい問題
高校入試の数学では、多くの受験生が正解できる問題を確実に得点できるようになるかどうかで点差がつきます。
高校入試の数学では、基本的な問題が多く出題され、全体に占める配点が大きいからです。
入試問題の序盤は計算問題や一行問題などの小問の集まりで構成されており、問題数が多く、配点も高いです。
後半の大問も、最初の小問では基礎的な問題が出題されることが多く、確実に得点したい問題です。
基本問題で1問正解しても、応用問題で1問正解しても、配点はほとんど変わらないケースが多いです。
難しい問題に悩み続けて時間を使ってしまうよりも、基本的な問題を確実に解いたほうが有意義です。
難しい問題は他の受験生も解けないため、解ける問題で失点しないことが重要な戦略となります。
ポイント2:出題される分野は毎年ほぼ変わらない
高校入試の数学は、どのような問題が出題されるのかを事前に知ることができます。
試験問題は、毎年同じような形式・分野で出題されるためです。
過去問を研究しておけば、どのような大問構成になっていて、どの大問でどの分野が出題されるのかが事前にわかります。
多くの都道府県では、計算・方程式・関数・図形・確率・データの活用が毎年のように出題されます。
図形の証明問題も、多くの都道府県で出題されます。
すべての分野を完璧に仕上げようとするのではなく、過去問を分析して、取り組むべき分野に優先順位をつけて取り組んだほうが点数を最大化することができます。
過去問は書店で販売されていますので、購入してしっかりと研究しておくことをおすすめします。
入試までの時期ごとの進め方
入試までの時期ごとの進め方
中3の夏:中1・中2の総復習に取り組む
高校受験の数学対策では、中3の夏休みに、中1と中2で学習した内容の総復習に取り組んでおくことが重要です。
高3の秋以降に、総復習に取り組むためのまとまった時間を作る機会はないからです。
入試レベルの問題を解けるようにするためには、中1や中2で学習した内容をしっかりと定着させておくことが重要です。
過去の学習内容が定着していない状態では、その上に積み上げることができず、入試レベルの問題に対応できる力を身につけることができません。
秋以降に成績を伸ばすためにも、夏のうちに総復習に取り組むことが重要です。
▼あわせて読みたい
>>【元塾教室長が解説!】中学数学を復習するための効率的な勉強方法
中3の2学期:定期テストと復習を並行する
高校受験の数学対策では、中3の2学期には、定期テストと過去の学習内容の復習を並行して進める必要があります。
内申点(通知表の評定)は、中3の2学期の成績までが反映される場合が多いからです。
高校入試において、推薦入試・一般入試に関わらず、内申点はとても重要です。
受験勉強に集中するあまり、定期テスト対策がおろそかになり、2学期の成績を落としてしまう中学生も多いです。
定期テスト対策と受験勉強のバランスを取りながら取り組むことが、中3の2学期の勉強における重要なポイントになります。
▼あわせて読みたい
>>中学生の数学の点数を劇的に上げる!正しい学習方法と定期テスト対策
中3の冬:入試形式の問題と過去問に取り組む
高校受験の数学対策では、中3の冬には入試形式の問題や過去問に取り組んでいくことが重要になります。
入試形式の問題を解く力を身につけていくと同時に、時間配分などの戦略を練り、その戦略を体に染み込ませていくためです。
数学の力が伸びてきても、本番で点数を最大化するためのトレーニングに取り組まなければ、思ったような点数を取ることができません。
志望校の過去問や入試形式の問題が掲載されている問題集を組み合わせて、対策していくと良いです。
過去問を解いたあとは、時間が足りなかったのか、解き方がわからなかったのか、一つひとつ分析をしながら次に進んでいくと効果的です。
なお、問題集を購入する場合は、目的に合った1冊に絞り、解けない問題がなくなるまで繰り返し取り組みます。
何冊も並行して進めると、どれも中途半端なまま入試の日を迎えることになってしまいます。
▼あわせて読みたい
>>中学数学の問題集おすすめ6選|つまずき方でわかる必要な1冊
直前期:伸ばす勉強と保つ勉強を組み合わせる
高校受験の数学対策では、入試直前期は、新しく伸ばす勉強と、できることを保つ勉強のバランスを考えて取り組むことが重要になります。
入試当日は、解ける問題で確実に点数を取っていくことが大切になるからです。
直前期は難しい問題に取り組みたくなってしまうものですが、難しい問題ばかりに取り組んでいると、以前に取り組んだことを忘れてしまい、基礎問題で思わぬ失点をしてしまう可能性があります。
入試形式の演習や過去問に取り組みながら、基礎の振り返りにも毎日取り組むことが大切です。
難関校を目指す場合は前倒しする
上位校や難関校を目指す場合は、すべての流れを前倒しで進めます。
難関校の入試は基礎問題で得点するのはあたりまえで、応用問題での正答率が合否を分けることになるからです。
基礎は早めに完成させ、入試形式の応用問題演習に取り組む時間を確保できるよう、前倒しで勉強していくことが大切になります。
中1・中2の復習は春のうちに仕上げてしまい、中3の夏までにすべての範囲を先取りして、夏からは過去問や入試形式の問題集に取り組む受験生も多いです。
志望校の過去問を早い時期に一度解いて、現状の課題や、これから克服すべきことを把握しておくことも重要です。
▼あわせて読みたい
>>高校受験で勝つために数学の先取りは必須?難関校を目指す家庭の現実戦略
【優先度順】対策する順番
【優先度順】対策する順番
対策1:計算と小問集合を確実にする
高校受験の数学対策で最優先に取り組むべきは、計算と小問集合の対策です。
これらの問題は、試験の序盤の大問に置かれている場合が多いです。
入試の序盤の問題は、基礎問題で正解しやすいうえに、配点も高く設定されています。
基礎問題だけで全体の50%前後の配点を締めている場合が多く、ここで失点しないことが入試の一番重要なポイントになります。
それにもかかわらず、単純な符号ミスなどで失点してしまう受験生は多いです。
難しい問題を解けるようにするよりも、基礎問題をミスなく解けるようにするほうが、点数を取るための近道になります。
対策2:関数と図形は基本の1問を取る
高校受験の数学対策では、関数や図形の基本問題で得点できるようにすることが重要です。
関数や図形の基本問題は、後半の大問の最初の小問で出題されるケースが多いです。
これらの問題は、基礎的な一行問題と同じ程度の難易度のものが多く、点数を稼ぎやすい問題です。
大問の後ろの方の小問になるほど難易度が高くなっていき、最後の小問は特に難しいです。
無理して難問を取りに行くのではなく、それぞれの大問の(1)の問題を確実に正解するようにすることが大切です。
対策3:よく出る問題に絞って練習する
基本的な問題を安定して得点できるようになってきたら、入試レベルの問題の中でも、よく出る問題に絞って練習します。
入試は毎年似たような問われ方をする問題があり、同じ形式の問題を練習することで対応できるようになるからです。
限られた時間の中で点数を伸ばすためには、的を絞って対策することも重要になります。
むやみに難しい問題を解いて時間を使ってしまうのではなく、まずは毎年出題されているパターンの問題を、繰り返し解いていったほうが良いです。
どのような問題がよく出るかは、受ける試験によって異なります。
志望校の過去問を解いて、傾向を分析しておくことが重要です。
対策4:証明は書き方から練習する
高校入試の数学では、図形の証明問題も書けるように練習すべきです。
公立入試の証明問題は基礎的な問題が出題されるケースも多く、配点も高めに設定されていることも多いからです。
少ない労力で点数を取りやすい問題であるうえに、証明に苦手意識を持っている受験生が多く、まわりと差をつけやすい問題とも言えます。
証明は書き方を正しく身につけてから練習に取り組めば、かならずゼロから一人で書けるようになります。
証明は捨てずに、自分の力だけで書けるように練習すべきです。
▼あわせて読みたい
>>数学の証明が全くわからない中学生|つまずきの原因と家庭での克服法
模試の結果の使い方
模試の結果の使い方
正答率の高い問題をチェックする
模試を活用して成績を伸ばすためには、結果が返ってきたら、全体の正答率が高いのにもかかわらず、失点してしまった問題をチェックします。
その問題が、差がつきやすい問題だからです。
高校入試の数学では、難問を解けるようにするよりも、基本的な問題でミスなく得点することのほうが重要になります。
模試の結果表には小問ごとに正答率が掲載されていますので、どの問題が基本的な問題なのかを数字で見ることができます。
間違えてしまった基本問題は、「どの問題か」「なぜ間違えてしまったのか」「次回正解するためにはどうすべきか」「何を使って、いつまでに何をすべきか」を決めて、一つひとつ課題を克服していきます。
模試の結果を、点数と志望校判定しかチェックしない中学生は多いのですが、本当に大事な情報はそこではありません。
解き直しはその週のうちに終える
模試を活用して成績を伸ばすためには、復習と解き直しは1週間以内に終わらせるべきです。
時間が経つと、その問題を解いたときに自分が何を考えていたのか、思い出せなくなってしまうからです。
自己採点だけして、解き直しに取り組まない中学生も多いです。
模試でも定期テストでも小テストでも、テストを受けたら「復習・解き直し・結果の分析」を必ず行うよう、習慣づけをしておけると良いです。
家庭だけ対策できないと感じたら
家庭だけ対策できないと感じたら
数学を見てもらえる塾に通う
家庭だけでは対策できないと感じたら、塾の利用を検討すると良いです。
入試までの勉強の進め方や、今の学習状況に合った問題の選定を任せることができるからです。
すぐに質問できる環境や、自習室などの勉強に取り組みやすい環境も塾の魅力です。
数学だけ対策したい場合は、数学に特化した塾を選ぶのも良いでしょう。
▼あわせて読みたい
>>中学生におすすめの数学塾9選|苦手克服から受験・中高一貫まで選び方を解説
タブレット教材でわからないところをその場で確認する
家庭だけでは対策できないと感じたら、タブレット学習教材・通信教育教材の利用もおすすめです。
タブレット学習教材であれば、わからない問題をその場で解決することができるからです。
タブレット教材は、問題を解くとすぐに答え合わせができ、解説もその場で確認することができます。
コマメに丸つけをしながら進められるので効率的です。
システムやAIが、今の学習状況を測りながら、適切な問題を選んでくれるような教材も多いです。
▼あわせて読みたい
>>中学生におすすめのタブレット学習教材6選!
まとめ
それでは、高校受験数学の勉強法についての解説をまとめます。
結論
高校入試の数学は、多くの受験生が正解できる問題を確実に得点できるかどうかで差がつきます。
時期ごとにやることを決めて、優先順位の高いものから取り組めると、入試までの時間を有効活用できます。
高校入試の数学で点数を取るためのポイント
入試までの時期ごとの進め方
【優先度順】対策する順番
模試の結果の使い方
家庭だけで対策できないと感じたら
今回の記事が、お子様が高校入試の数学で点数を取れるようになるきっかけになればとてもうれしいです。





