こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
子どもがそろそろ高校受験に向けて受験勉強に取り組みはじめる時期なのですが、数学が苦手なようです。今までに習った数学を一度全部復習させたいのですが、どのように取り組ませればよいでしょうか。
高校受験に向けて子どもに数学の復習をさせたいのですが、どのような教材を使うと効率的でしょうか。
高校受験に向けての準備をはじめる時期になると、子どもに数学の総復習をさせるべきではと考えられる保護者の方は多いです。
効率的な復習方法はないか、わかりやすい教材はないかと悩まれているかもしれません。
結論
数学は一度つまずいてしまうとずっとつまずき続きます。
復習をして苦手を潰していくことはとても大事です。
今回は、高校受験に向けての数学の復習について解説します。
記事の後半では、数学の復習におすすめの教材も紹介します。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。
最後まで読んでいただき、お子様が高校受験で数学を得点源にするための参考としていただければとてもうれしいです。
タップできる目次
数学は一度つまずくとずっとつまずき続ける
数学は、一度つまずいてしまうとその後の学習内容がまったく理解できなくなってしまいます。
数学は積み上げ式の学問だからです。
正負の数が理解できていなければ、文字式や方程式の計算ができません。
方程式の計算ができなければ、関数の問題を解くことができません。
そして、授業が理解できなくなってしまうと数学がつまらなくなってしまい、数学の勉強に取り組まなくなってしまいます。
そうして、高校生になっても、大学生になっても、大人になっても数学でつまずき続けることになってしまいます。
定期的な復習は大事
数学は、定期的に復習に取り組むと良いです。
つまずいてしまっている部分を定期的に取り除くことができれば、その後の数学の学習をスムーズに理解できるようになるからです。
数学は理解できるととてもおもしろい教科です。
「苦手を潰す→学校の授業がわかる→わかると楽しいから数学に取り組む」という、良いスパイラルが作れると数学を得意にすることができます。
数学を復習するための効率的な勉強方法
数学の復習に取り組むのであれば、効率的に取り組みたいです。
高校受験に向けて、数学以外にもやるべきことがたくさんあるからです。
効率的に数学を復習するためのポイントは、主に次の5点です。
効率的な数学の復習方法
一つひとつ解説します。
ポイント1 勇気を持ってわからない所まで戻る
数学の復習は、勇気を持ってわからない所まで戻ってください。
場合によっては、小学校の算数に戻って復習するべきです。



1つのつまずきポイントが、その後の全ての数学の勉強に影響します。
たとえば、分数の計算ができなければ、分数の計算をする必要があるすべての問題が解けません。
わからない所まで戻って、わからない所を一つひとつ潰していくことが、数学の復習では一番大切です。
ポイント2 とにかく基礎!
数学の復習に取り組むときは、とにかく基礎に徹底的に取り組むことが大切です。
基礎が頭と体に染み込むまでは、応用問題や発展問題は解けないからです。

応用問題が苦手と相談に来る子どもは多いのですが、そのほとんどは基礎力不足です。
ちょっとやりすぎかもしれないと思うくらい基礎を徹底的に固めることが、数学の復習では大切です。
ポイント3 わかるまでやる
数学の復習に取り組むときは、わかるまであきらめずに取り組むことが大切です。
わからないまま進めてしまうと、結局またつまずいてしまうからです。
基礎部分だけで良いので、わかるまで何度も何度も、何時間も何日もかけて取り組んでください。
自分で取り組む復習であれば、学校の授業のように強制的に先に進んでしまうことはありません。
一つひとつ、徹底的に突き詰めて理解してください。
「なぜそうなるか」までわかるようにする
数学の勉強は「解き方」に注目してしまう中学生が多いのですが、「なぜそうなるか」を理解することのほうが大切です。
「なぜ」を突き詰めることが、数学の本質的な理解につながるからです。
たとえとして、方程式の計算を考えてみましょう。
方程式の計算では、「=」をまたぐと符号が逆になる「移項」という技が使えます。
この「移項」という「解き方」を覚えるだけでは不十分で、「なぜ」移項すると符号が逆になるのかまで理解する必要があります。
解き方を覚えるだけだと方程式の計算しかできるようになりませんが、なぜそうなるかまで理解できると、いろいろな場面で応用できるようになるからです。
数学を復習するときは、「なぜそうなるのか」をいつも考えることが大切です。
ポイント4 問題を大量に解く
数学の復習に取り組むときは、練習問題を大量に解くことが大切です。
数学は「わかる」だけでは不十分で、「できる」ようにする必要があるからです。
どれだけ数学の解法に詳しくても、どれだけ数学の公式をたくさん知っていても、実際にそれらを利用して問題を解く力がなければ意味がありません。
まずは応用問題や発展問題に取り組む必要はないので、やりすぎかもしれないと思うくらい基礎問題を大量に解きましょう。
体に染み込むまで解く
基礎問題は「解ける」だけではなく、体に染み込むまで練習できると良いです。
解き方や公式や考え方を意識せずに解けるようになってくると、応用問題や発展問題も解けるようになってくるからです。
たとえば、「8+7」の計算をするときに、足し算の繰り上がりの考え方を意識せずに計算できると思います。
復習する内容を、この足し算の繰り上がりくらい体に染み込ませることができれば、応用問題にもスムーズに取り組めるはずです。
計算力も大事
問題を大量に解くことは、計算力を鍛えることにもつながります。
計算力は数学の土台なので、計算力を鍛えることは非常に大切です。

このように考える子どもも多いのですが、数学の復習に取り組んでいるときは、たとえ解き方がわかっていても手を動かして実際に解いたほうが良いです。
ケアレスミスはケアレスミスではないことも

ケアレスミスが多いと悩む中学生も多いのですが、本当はただの計算力不足であることも多いです。
もっと計算練習に取り組めば、ケアレスミスが減るかもしれません。
計算練習をしながら自分のミスの傾向を分析すれば、ケアレスミスを減らせるかもしれません。
>>【元塾教室長が解説】試験で緊張しない方法は効果が薄いので、緊張と上手に付き合う方法を探すべき
ポイント5 自力で解けるまで繰り返す
数学の復習は、問題を解いて丸付けをして終わりにするのではなく、自力で解けるようになるまで同じ問題に繰り返し取り組むようにすることが大切です。
数学が「わかる」ことと、数学が「できる」ことは異なるからです。
参考書や問題集の解説を読むと、理解した気になってしまいます。
しかし、それはただ理解した気になっているだけで、実際にもう一度自分の力だけで解いてみようとすると解けないものです。
勉強は繰り返しが大事
勉強は、同じ内容を何度も繰り返し取り組むことで定着していきます。
一度で何もかもを覚えることは不可能だからです。
同じ問題を、ある程度時間的な間隔を空けて繰り返し取り組むと、数学の復習はより効率的になります。
最初に解いた日の翌日、3日後、1週間後、1ヶ月後と繰り返せると効果が高いです。
数学の復習に利用できるもの
ここからは、数学の復習におすすめの教材や学習サービスを紹介していきます。
可能なようであれば、過去に使っていた教科書や学校ワークを利用しても問題ありません。
過去の教科書を持っていない場合や、子どもが一人で取り組むのは難しい場合には、ぜひ参考にしてください。
今回は、次の3つに分けて紹介していきます。
参考書・問題集
数学の復習に利用するものとして一番最初に頭に浮かぶのは、参考書や問題集です。
数学復習用の参考書・問題集は数多く出版されているので、子どもに合うものを選びやすいです。
ただ、本を買って子どもに与えるだけでは取り組むことはできないでしょう。
取り組むためのルール作りや学習計画作りを、保護者が手厚くサポートしてあげる必要があります。
参考書・問題集の特徴
- 格安
- 種類が多い
- 保護者の手厚いサポートが必要
面白いほどわかるシリーズ
面白いほどわかるシリーズは、基礎固めができる参考書・問題集です。
数学の復習に活用するのであれば、『中1数学が面白いほどわかる本』等の、学年別のシリーズを購入することをおすすめします。
学年別の数学が面白いほどわかる本シリーズは、初学者でも理解できるように基礎の基礎から丁寧な解説がついています。
解説もただ「解き方」を解説しているだけでなく、「なぜそうなるのか」という部分にまで踏み込んで解説しています。
「説明→例題→確認問題」のサイクルで、一つひとつマスターしていくことができるようになっています。
高校入試向けに、中学3年間の数学を1冊で取り組める『中学数学が面白いほどわかる本』という物もあるのですが、そちらは数学の勉強が一通り完成している子ども向けです。
中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本
中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本は、1冊で中学3年間の数学を基礎から学べる参考書です。
基礎の基礎から丁寧に解説されているので、数学が苦手な子どもの復習用に向いています。
特に重要なポイントがまとめられているので、知識の整理がしやすいです。
練習問題の数が少ないので、問題集と組み合わせて取り組むと更に効果的です。
中学10分間復習ドリル 数学1〜3年:サクサク基礎トレ!
中学10分間復習ドリル 数学1〜3年:サクサク基礎トレ!は、高校受験に向けて「これはできるようにしておきたい!」という問題を網羅できる数学ドリルです。
このドリルの問題を自力で解けるようにすれば、数学の基礎はできあがったという状態にすることができます。
ただ、問題が厳選されているため、1周取り組んだだけでは不十分です。
繰り返し取り組んで、どの問題も自力で解けるようにする必要があります。
「サクサク10分間」とありますが、時間をかけて一つひとつじっくりとできるようにしていったほうが良いでしょう。
あくまでも数学のドリルですので、これとは別に参考書を1冊用意することを強くおすすめします。
個別指導塾
数学の復習に取り組むのであれば、個別指導塾に通うという選択肢もあります。
個別指導塾であれば子どもの学習状況に合わせて個別にカリキュラムを作ってもらえるので、数学の復習に力を入れてもらうようお願いすることもできます。
個別指導塾であれば、子どもの苦手部分の発見から学習サポート、受験指導まで、トータルでサポートしてもらうことができます。
一方で、費用が高額になりがちです。
また、家の近くに塾がない場合は通うのが大変です。
状況によっては、オンライン個別指導塾・家庭教師を利用するのも良いでしょう。
個別指導塾の特徴
- 個別にカリキュラムを組んでもらえる
- 勉強・受験をトータルでサポートしてもらえる
- 費用が高い
- 通塾が大変な場合も
- オンラインも利用できる
数学専門塾・数強塾
数学専門塾・数強塾は、オンラインで授業を受けられる、数学特化の個別指導塾・家庭教師サービスです。
プロ講師による質の高い授業で数学の本質的な理解を目指していくので、数学の苦手克服から受験対策まで幅広く利用することができます。
マンツーマン指導なので、子どもの学習状況に合わせてカリキュラムを組んでもらえます。
一方で、マンツーマン指導なので授業料は安くありません。
手厚いサポートを受けながら数学を対策したい子どもに特におすすめです。
数強塾 | |
料金 | 中学3年生 1コマ40分~60分
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おすすめポイント |
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体験 |
▼3,000円の体験授業に申し込む |
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スタディサプリ
スタディサプリは、映像授業を提供しているサービスです。
小1から高3までの全学年の授業を受講し放題なので、小学校の算数から中学校の数学まで、必要な所から復習に取り組むことができます。
料金も格安なので、無理なく続けることができます。
自由に取り組める分、自由にサボれてしまうのがデメリットです。
学習計画や学習進捗などをやりくりする力が必要になります。
中学生であれば、学習計画を立てたり、学習進捗をチェックしたり、保護者が手厚くサポートしてあげる必要があります。
スタディサプリ | |
料金 | 2,178円/月 |
おすすめポイント |
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体験授業 |
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タブレット教材
数学の復習に取り組むのであれば、タブレット教材もおすすめです。
タブレット教材サービスの中には、学年を超えて取り組めるものもあります。
学年を超えて学習できるサービスであれば、小学校の算数や中学校の数学の復習を、できない所まで戻って取り組むことができます。
また、最近のタブレット教材では、それぞれの子どもの学習状況に合わせて効率良く苦手を克服できるよう、AIが今取り組むべき問題を選んでくれるような機能もついています。
そのため、参考書や問題集で取り組むよりも遥かに効率的です。
ただ、子どもが自分の力だけで取り組むのは難しいです。
学習計画を立てたり、学習進捗をチェックしたり、保護者がある程度サポートしてあげる必要があります。
タブレット教材の特徴
- 料金が安い
- AIが子どもの苦手に合わせて問題を選んでくれる
- 学年を超えて復習できる
- 保護者のサポートが必要
すらら
すららは、苦手克服に特化したタブレット教材です。
無学年式なので、小学校の算数や中学校の数学の復習を、苦手な所から取り組むことができます。
すららは,コーチがつくのも大きな特徴です。
質問対応をしてもらえるだけでなく、保護者のサポートもしてもらえるのが心強いです。
塾に通うよりはずっと安いですが、他の通信教育教材・タブレット教材に比べると料金が高いです。
すらら | |
料金 | 小中3教科コース
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教科 |
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おすすめポイント |
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体験授業 |
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まとめ
それでは、高校受験に向けての数学の復習についての解説をまとめます。
結論
数学は一度つまずいてしまうとずっとつまずき続きます。
復習をして苦手を潰していくことはとても大事です。
数学は、一度つまずいてしまうとその後の学習内容がまったく理解できなくなってしまいます。
定期的に復習に取り組んで、苦手を潰していく必要があります。
効率的に数学を復習するためのポイントは、主に次の5点です。
効率的な数学の復習方法
- 勇気を持ってわからない所まで戻る
- とにかく基礎!
- わかるまでやる
- 問題を大量に解く
- 自力で解けるまで繰り返す
数学の復習に利用できる教材や学習サービスを、3種類に分けて紹介しました。
今回の記事が、お子様が高校受験で数学を得点源にするきっかけとなればとてもうれしいです。
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