こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
入試本番では、どんな時計を持っていけば良いでしょうか
受験が近づいてきたので子どもに時計を買いたいのですが、おすすめの時計はありますでしょうか
入試本番で使う時計をどうしようかと悩まれている保護者の方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は受験の時に使う時計を選ぶポイントを解説します。
また、記事の後半ではおすすめの時計を紹介します。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。
最後まで読んでいただき、受験で活躍する時計を選ぶための参考としていただければとてもうれしいです。
そもそも受験に時計は必要か
そもそもですが、入試本番には必ず時計を持って行ってください。

確かに、ほとんどの試験会場には時計が設置されています。
しかし、稀に時計が設置されていない部屋で試験を受けなければならないこともあります。
また、席の配置によっては時計が遠くて見えなかったり、角度的に見づらいこともあります。
試験中に時間がわからないというのは致命的ですが、時計が見えづらいというのも結構大きなストレスになります。
最高のパフォーマンスで問題に臨めるよう、受験本番は必ず会場に時計を持参してください。
使用が禁止されている時計
受験本番時に机の上に置けるものには、必ず規定があります。
時計に関しても規定が設けられています。
たとえとして、大学入学共通テスト(旧センター試験)の規定を見てみましょう。
時計(辞書,電卓,端末等の機能があるものや,それらの機能の有無が判別しづらいもの・秒針音のするもの・キッチンタイマー・大型のものは不可。)
スマートウォッチ等も普及してきましたし、時計にはいろいろな機能がついているものも多いです。
ですが、上記のような時計は受験本番では使用できません。
時計を購入する際には気をつけてください。
時計を選ぶポイント
受験の時に使う時計を選ぶポイントはたくさんありますが、主に次の8点を考慮すると良いです。
時計を選ぶポイント
- 腕時計
- アナログ時計
- シンプルなもの
- 音が出ないもの
- パッと見て時間を読み取れるもの
- 時間合わせが簡単なもの
- 壊れにくいもの
- 電池切れになりにくいもの
一つひとつ解説します。
ポイント1 腕時計
受験本番で使う時計は、腕時計が良いです。
よっぽどな理由がない限りは腕時計を持っていくべきです。
置き時計の方が安定しますし見やすいですが、机の上は意外と狭いので邪魔になります。
「大型の時計は不可」という規定に抵触する可能性もあります。
また、大きな時計はうっかり落としまった時には、ビックリするような大きな音が出ます(受験本番で「落とす」のは縁起が悪いですね)!
腕時計を机の上に置いておくというスタイルが最適です。
ポイント2 アナログ時計
デジタル表示かアナログ表示かで言えば、絶対にアナログ表示をおすすめします。
アナログ表示の方が、時間配分を直感的に計算できるからです。
パッと時計を見て、正確に何時何分かを読み取らなくても、「この針の位置で大問2まで解けていれば大丈夫だ!」と、直感的に時間配分を把握することができます。
ですので、特別な理由がない限りはアナログ時計を購入するべきです。
ポイント3 シンプルなもの
受験本番は、できる限り試験問題に集中したいものです。
ですので、余計な情報は少なければ少ないほど良いです。
そのため、受験で使う時計は機能やデザインがシンプルなものの方が良いです。
機能の面で言えば、「辞書,電卓,端末等がついている」という疑いのかけられようのないシンプルなものが良いです。
ポイント4 音が出ないもの
そもそも秒針音のする時計は規定で禁止されていますが、その他の機能でも音が出ないものが好ましいです。
3時ぴったりになると音で知らせてくれるものや、アラーム機能がついている時計は避けた方が良いです。

と、思われるかもしれませんが、試験中にアラームを鳴らしてしまう子どもは結構多いです。
受験本番は平時の精神状態とは異なりますので、うっかりしてしまう可能性は高いです。
そして、本番でうっかり時計が音を鳴らしてしまうと、思った以上に動揺してしまうのです。
リスクを減らすために、もともと音が出ない時計を持っていくと良いです。
ポイント5 パッと見て時間を読み取れるもの
「アナログ時計」の所でも少し書きましたが、パッと見て直感的に時間がわかる時計が良いです。
ですので、次にあげるような時計は好ましくありません。
NGな時計
- 目盛りが5分おきになっていて、1分ごとの目盛りがない
- 秒針がない
- 秒針が変な所についてる
- デザイン重視になっていて文字盤が読みにくい
受験本番の時間配分は、1分、1秒が大切になることもあります。
時間を読むのにできるだけストレスがかからないようにするべきです。
先程も書きましたが、シンプル・イズ・ベストです。
ポイント6 時間合わせが簡単なもの
時間合わせが簡単にできる時計がおすすめです。
試験本番は、試験官が「はじめ!」と言った時刻が試験開始0分0秒です。
その瞬間から試験時間が計られます。
ですので、試験官が「はじめ!」と言った瞬間に時計の時間を合わせられるよう、時間合わせが簡単なものをおすすめします。
電波時計はありか
電波時計は自動で正確な時間に合わせてくれるので便利です。
ほとんどの場合は、試験会場の時計はピッタリ正確に合わせてありますので、電波時計でもほぼ問題はありません。
ですが、それでも、試験官が「はじめ!」といった瞬間が「0分0秒」です。
柔軟に時間を合わせられるよう、手動で時間を合わせられる時計をおすすめします。
また、電波時計は時間合わせの際、針がグルグル回ることがあります。
試験中にタイミング悪くグルグル回り始めると、少し焦ってしまうかもしれません。
ポイント7 壊れにくいもの
最近はすぐに壊れてしまう腕時計は少なくなりました。
ですので、そこまで気にするポイントではありませんが、壊れにくさも考慮しておくと良いでしょう。

と、思って超激安時計を買うと、試験中に止まってしまったり、ちょっと机から落とした時に壊れてしまったりする可能性もあります(受験本番に「落とす」のは縁起が悪いですね!)。
耐久性についても、心の隅に置いておくと良いでしょう。
ポイント8 電池切れになりにくいもの
可能性は低いですが、受験本番中に時計が電池切れになってしまうこともあります。
電池切れになってしまうと、それ以降の試験が全滅になりかねません。
本番前に電池交換をしておくなど、対策をしておくと良いです。
また、電池切れになりにくい時計を購入しておくというのも良いでしょう。
ゼンマイ式の時計も良いでしょう。
ゼンマイ式なら絶対に電池切れになりません。
ソーラー電池がついた時計も良いでしょう。
そこまでシビアに考える必要はありませんが、検討する価値はあります。
時計購入時に迷うポイント
ここからは、受験の時に使う時計を選ぶ時によく相談されることを解説していきます。
以下の3点について解説します。
選ぶ時に迷うポイント
- デザインは?
- 価格帯は?
- いつ買えば良い?
一つひとつ解説します。
迷うポイント1 デザインは?
時計のデザインはシンプルなものが良いですが、それ以外に特に注意点はありません。
ド派手なデザインの時計を持っていっても、試験官に見咎められることはありません。
強いていうならば、気に入ったデザインの時計を購入すると良いでしょう。
その方がハッピーですし、勉強する時のテンションも上がります。
受験後も使うかどうかは考慮するべき
受験の時にしか使わないのであれば、時計のデザインはどんなものでも良いでしょう。
ただ、受験後も使うようであれば、その用途を考えてデザインを決めた方が良いです。
普段使いをするようであれば、進学先の服装(制服など)に合うデザインが良いでしょう。
スポーツで使うようであれば、スポーツタイプのデザインのものが良いでしょう。
迷うポイント2 価格帯は?
時計の価格帯についても、特にこだわる必要はありません。
ただ、1,000円以下のものは耐久性に不安があるので避けるべきです。
そうでなければ、ロレックスやブルガリを持っていっても問題ありません。
盗難のリスクがあるだけです。
受験だけの用途なら
受験の時にしか使わないようであれば、2,000円ほどの時計を購入する方が多いです。
最近はすぐに壊れてしまったり、すぐに電池が切れてしまったりする時計はほとんどありません。
ですので、安い時計でも全然問題ありません。
受験後も使うのなら
受験後もその時計を使い続けるようであれば、もう少し良いものを購入しておくと良いでしょう。
この場合は、長く使うことを考慮して、5,000円~30,000円の価格帯の時計を購入する方が多いです。
ただ、この価格帯はあくまでも目安です。
普段から身につけることになるものなので、気に入ったものを購入するのが良いでしょう。
迷うポイント3 いつ買えば良い?

そのように言われる方も多いのですが、なるべく早く購入することをおすすめします。
受験本番までに、その時計に慣れておく必要があるからです。
試しに模試でも使ってみる
受験本番で急にいつもと違う時計を使うのは危険です。
ですので、受験本番で使う時計は模試でも使ってみてください。
何度か模試で使っているうちに、



と、いろいろ試行錯誤や練習をすることができます。
試験本番で急にやろうと思うと失敗するので、模試で練習しておくと良いです。
受験の時に使う時計おすすめ5選
それでは、ここからは受験の時に使う時計おすすめ5選を紹介していきます。
シチズン Q&Q VS20-002
シンプルで安い。必要十分。
シンプルで余計な機能が全くついていない、受験のみで使うのであれば必要十分な時計です。
価格が安いですが、耐久性は十分です。
受験本番前に電池交換を忘れなければ、十分に活躍してくれる時計です。
ただ、見た目に安っぽさがあるので、受験後も使うことを考えているようであればあまりおすすめしません。
アルバ AEFD543
シンプルな文字盤にソーラー駆動。
ソーラー駆動のため、電池交換の必要はほとんどありません。
文字盤もシンプルで見やすいです。
受験の時だけ使うのであれば、十分力を発揮してくれます。
セイコー SNZG09J1
自動巻きのため、手動でのゼンマイの巻き上げは不要。電池交換も不要。進学後も長く使えます。
腕の動きを利用してゼンマイが自動的に巻き上げられるので、手動でゼンマイを巻き上げる必要がありません。
機械式ですので電池も必要ありません。
シンプルなデザインで、普段使いの時計として、進学先の学校へも着けていけます。
エンジェルハート TT33P-PK
中学や高校の制服にも合わせられるデザイン。
ソーラー電池なので、電池交換の必要はほとんどありません。
中学や高校の制服にも合わせられるかわいらしいデザインですが、文字盤はシンプルで読みやすいです。
ウィッカ KP3-619-12
派手すぎず地味すぎず、ちょうどいい。
あまりに地味だったり安っぽすぎるのはイヤ。でも受験用だから目立ちすぎるのもイヤ。
そんな人にちょうどよいデザインの時計です。
文字盤はシンプルで読みやすいです。
ソーラー駆動なので、電池交換の必要はほとんどありません。
まとめ
それでは、受験の時に使う時計を選ぶポイントをまとめます。
まず前提として、使用が禁止されている時計は購入しないようにしてください。
時計(辞書,電卓,端末等の機能があるものや,それらの機能の有無が判別しづらいもの・秒針音のするもの・キッチンタイマー・大型のものは不可。)
時計を選ぶ際は、次の8点に注意すると良いでしょう。
時計を選ぶポイント
- 腕時計
- アナログ時計
- シンプルなもの
- 音が出ないもの
- パッと見て時間を読み取れるもの
- 時間合わせが簡単なもの
- 壊れにくいもの
- 電池切れになりにくいもの
時計のデザインはシンプルである方が良いですが、気に入ったものを選ぶのが良いです。
受験の時だけ使うのか、進学した後も使うのかは考慮してデザインを選ぶと良いでしょう。
本番までに時計に慣れるために、なるべく早く購入することをおすすめします。
少なくとも、練習として模試で何度か使ってみてください。
今回の記事が、お子様の受験で活躍する時計を選ぶための参考となればとてもうれしいです。