こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
大学受験では、成績がなかなか伸びずに、志望校を諦めようと考える子どもも多いです。
保護者の方としても、模試のE判定を見て心配されているのではないでしょうか。
結論
大学受験では、第一志望校を最後まで諦めるべきではありません。
現実的な戦略を立ててリスク対策はすべきですが、自分を信じて最後まで頑張るべきです。
今回は、大学の第一志望校は最後まで諦めるべきではないというお話をします。
諦めるべきでない理由や、諦めようかと思ったときにすべきことについても解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が最後まで諦めずに受験勉強に取り組んで、大学受験を成功させるための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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第一志望校を諦めるべきではない理由
大学の第一志望校を諦めるべきではない理由は、主に次の5つです。
大学の第一志望校を諦めるべきではない理由
理由1:不安になるのは当たり前
大学の第一志望校を諦めるべきではないのは、焦りや不安を感じるのは誰でも同じだからです。
特に、勉強を頑張っている子どもほどプレッシャーを感じやすいです。
努力しているからこそ、結果を見るのが怖いからです。
既に模試でA判定が出ていたとしも、必ず不安になります。
焦りや不安を感じながらも、最後まで自分を信じて努力を続けた受験生だけが、第一志望校合格を勝ち取ります。
入試直前期は、焦りや不安と上手に付き合っていくことも大切です。
>>【元塾教室長が解説】受験勉強で焦りを感じている子どもにしてあげられること
大学受験は高校受験とは異なる
大学受験は高校受験とは大きく異なります。
不安になってしまう気持ちはよくわかりますが、高校受験のときの感覚を、大学受験に当てはめるべきではありません。
その理由は大きく3つあります。
高校受験のときの感覚を大学受験に当てはめるべきではない理由
- 勉強内容が難しい
- 不合格のほうが多い試験
- 第一志望校は挑戦校
勉強内容が難しい
大学受験用の模試は、「学校の授業をちゃんと受けていれば50点くらいは取れる」という試験ではありません。
基礎がある程度定着するまでは、模試で100点満点中の10点や20点を取ってくることはザラです。
模試の点数が上がりはじめるまでには、かなりの時間がかかります。
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>>定期テストはできるのに模試の点数が取れない!たった1つの理由と4つの対策方法
不合格のほうが多い試験
2024年度の国公立大学の志願倍率は4.3倍でした。
40人受験したら、合格するのは約9人で、他の約31人は不合格です。
難関大学や有名大学の入試では、高校受験のときには考えられなかったような高倍率になることが多いです。
不安になるのは当然です。
第一志望校は挑戦校
第一志望校ということは、挑戦校として受験しにいくことになります。
不合格になる人のほうが多い試験を、背伸びをして挑戦することになります。
そのため、受験をするほぼ全ての人たちが、「不合格になるかもしれない!」と思って受けに行くことになります。
そういうものです。
「現状で成績が万全!」という状況で受けに行くのは、滑り止めとして受けに行く人たちだけです。
ちょっとやそっと成績が足りないだけで、第一志望校を諦める理由にはなりません。
理由2:成績は直前期が一番伸びる
大学の第一志望校を諦めるべきではないのは、成績は直前期が一番伸びるからです。
基礎が全体的に定着してくるまでは、模試の点数は低空飛行を続けます。
基礎がある程度固まってくると点数が伸びはじめ、そこから伸びるペースが上がっていきます。
現時点の成績を見て諦めてしまうのではなく、成績が伸びるときが来ることを信じて頑張るべきです。
このような時期を、誰しもが経験するのです。
それでも諦めずに第一志望校を目指して努力をした人だけが、合格の切符を手に入れることになります。
ずっとE判定でも諦めない!
私が指導した生徒の中には、高3の12月の模試までずっとE判定だった大学に合格した生徒も何人もいました。
E判定からの逆転合格は少なくありません。
多くの模試では、E判定の合格可能性は20%~40%以下(受ける模試の種類によります)としています。
一概には言えないのですが、E判定でも合格可能性が最大で40%近くあるということです。
不合格になる人のほうが多い試験を受けに行くのです。
40%という数字は、それほど絶望する数字ではないはずです。
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>>奇跡の合格は奇跡なんかじゃない!でも逆転合格はある!つまり諦めるなっていうこと
理由3:目標を下げれば成績も伸び悩む
大学の第一志望校を諦めるべきではないのは、目標を下げた瞬間から成績が伸び悩むからです。
目標を下げれば視座が下がります。
本人は今まで通りの努力を続けている気でも、心のどこかで「がむしゃらな努力をしなくても合格できるだろう」という思いが生まれ、努力にブレーキがかかります。
見る間に努力量が減り、成績が伸び悩みます。
直前期に伸びるはずだった成績も伸び悩みます。
成績が下がっていくこともよくあります。
必要な努力を続けるためにも、第一志望校を諦めるべきではありません。
理由4:大学入試は一発勝負ではない
第一志望校は諦めるべきではありませんが、目の前の現実もしっかりと見なければ、受験全体が失敗となってしまいます。
リスク対策も重要です。
リスク対策という点では、大学受験は戦略を立てやすい試験と言えます。
複数の日程で、複数の大学を受験できるからです。
魅力的な大学はたくさんあります。
もし仮に第一志望校が不合格になってしまったとしても、第一志望校と同じくらい魅力的な大学に合格することができれば、大学受験全体としては成功したと言えます。
しっかりと出願プランを練って、魅力的に感じる大学に1つでも合格できれば、「大学入試は成功」と言えるでしょう。
大学受験の併願校戦略の6つのポイント
- 数は撃とう
- 安全校から受けよう
- 連続日程は避けよう
- 共通テスト利用を活用しよう
- Aプラン、Bプランは事前に作ろう
- 入学手続き締切日を意識しよう
大学受験の併願校の出願戦略についての詳細は、『大学受験で失敗しないためには併願校戦略が超大事!【元塾教室長が解説!】』で解説しています。
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理由5:本気でやり切れば後悔はしない
大学の第一志望校を諦めるべきではないのは、本気で挑戦して努力すれば、後悔しないからです。
後悔するかどうかは、第一志望校に合格したかどうかよりも、受験勉強を本気でやり切ったかどうかにかかっています。
残念ながら第一志望校に不合格になってしまったとしても、しっかりと大学リサーチを行って、本気で受験勉強をやり切って、魅力を感じる大学に進学すれば後悔はしません。
見事第一志望校に合格したとしても、なんとなく偏差値的に行けそうな大学を受験して、受験勉強の頑張りがそれなりだった場合は後悔することが多いです。
18歳、大学入試を通して子どもたちは大きく成長します。
人間として大きく成長するためにも、第一志望校を諦めるべきではありません。
例外的に志望校を変更すべき場合
ここまで、第一志望校を諦めるべきではないというお話をしてきましたが、例外的に志望校を変更すべき場合もあります。
志望校を変更すべき場合は、主に次の2つです。
志望校を変更すべき場合
場合1:偏差値のギャップが途方もない
偏差値のギャップが途方もない場合は、志望校を考え直すべきです。
入試直前期に偏差値が30台の状態で、東京大学に挑戦するのはさすがに無謀だからです。
ここで具体的な目安となる数字を提示したいところなのですが、それは個々の状況によるので難しいです。
たとえば、高校3年生の12月の模試で、目標偏差値とのギャップが5~10であれば、確率は低いですが、逆転合格を十分に狙えます。
早期であればいくらでも挽回できる
今までは全然勉強をしてこなかったけれでも、何かのきっかけで、「東大に行きたい!」「慶應に行きたい!」「ハーバード大に行きたい!」と、本気で考えはじめる高校生もいます。
そのタイミングが高校3年生であれば、現役での合格は諦めるしかありません。
一方で、「本気で頑張りたい!」と思ったタイミングが高校1年生や高校2年生のタイミングであれば、勇気を持って挑戦すべきです。
実際に私の生徒の中にも、偏差値40台の高校から難関国立大学や早慶に合格した生徒がいます。
偏差値30台から東大に合格した生徒がいなかったのは、おそらく私の指導力不足です。
受験勉強の早期スタートというものは、大きな可能性を秘めています。
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地頭の良さよりも努力量
逆転合格の話題となると、必ず出てくるのが「地頭が良かっただけ」という意見です。
たしかに、ちょっと勉強をしただけでグングン成績を伸ばしてしまう例外的な子どもたちもいます。
しかし、私が見てきた生徒たちは、ほとんど全員が地道な努力を続けて難関大学への逆転合格を果たしました。
天才的な子どもと出会う確率が、そもそもほどんど0に近いです。
地頭の良し悪しは、難関大学に合格できるかどうかという尺度では、努力量でいくらでもカバーできます。
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夢と目標は異なる
高校生ともなれば、夢は見るだけのものではなく、本当に実現することができるものとなります。
しかし、多くの高校生は軽い気持ちで大きな夢を語り、実際には行動を起こすことができません。
実現へのハードルの高さがわかっていないか、本気で達成したいとは思っていないかのどちらかです。
「あの大学に行きたい!」と思っているだけでは合格することはできません。
本気で勉強に取り組むからこそ合格することができます。
ただの「夢」だったものを、早期に具体的な「目標」とすることが、逆転合格のための鍵となります。
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場合2:超絶苦手科目がある
ものすごく苦手な科目がある場合は、志望校を変更することを検討すべきです。
入試というシステムは、得意を伸ばすよりも、苦手を潰したほうが有利になるようにできているからです。
既に80点取れている教科を伸ばしても、あと20点しか伸ばせません。
しかし、まだ30点しか取れていない教科は伸びしろが大きいです。
特に、受験科目数の多い国公立大学の入試では、いかにオールマイティーにこなせるかが重要になってきます。
そのため、極端に苦手な科目がある場合は、その科目が受験に必要ない学校を受験するという選択肢も考えるべきです。
普通の苦手なら諦めない
国公立大学は受験科目数が多いので、1つや2つ苦手科目があっても大丈夫です。
苦手科目である程度得点できるまでは頑張って、得意科目でしっかりと得点できれば十分に戦えるからです。
「どんなに努力しても、定期テストでいつも赤点前後。」ということでなければ、第一志望校を諦める必要はありません。
受験を諦めようかと思ったときにすべきこと
「間に合わない!」「受験を諦めよう!」と思ったときにすべきことは、主に次の5つです。
受験を諦めようと思ったときにすべきこと
すべきこと1:課題を具体化する
受験を諦めようと思ったときにすべきことは、現状の課題を具体的に洗い出すことです。
人は抽象的なものに不安を感じやすいからです。
不安に感じていることを紙に書き出してみると、思ったよりもたいした悩みではなかったことに気づくことも多いです。
漠然とした不安は、具体化すると不安が和らぎます。
また、現状の課題を具体化することによって、これから取り組むべきことを整理することもできます。
すべきこと2:優先度を考えて戦略を立て直す
受験を諦めようと思ったときにすべきことは、優先度を考えて、これからの戦略を立て直すことです。
受験勉強では、戦略は重要です。
志望校に合格するためには満点を取る必要はなく、合格点を取れれば十分だからです。
受験する学校によって出題傾向も異なりますし、配点も異なります。
何から取り組めば一番合格点に近づけるのかを考えて、やるべきことに優先順位をつけていけると良いです。
「あれもこれもやらないといけない!」と思うと、焦ってあまり意味のない勉強にも取り組んでしまったりしますが、優先度順に一つずつ取り組んでいくと効率的に勉強に取り組むことができます。
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すべきこと3:学習計画を立て直す
受験を諦めようと思ったときにすべきことは、学習計画を立て直すことです。
学習計画を立てると短期の目標を作れるので、焦らずに目の前のやるべきことに集中できるからです。
最終目標だけを見ていると焦ってしまいますが、短期の目標を一つひとつクリアしていくと焦りが軽減されます。
計画を立てるときは、優先度が高い勉強から仕上げられるように戦略を立てられると良いです。
すべきこと4:「量」だけでなく「質」にもこだわる
受験を諦めようと思ったときにすべきことは、勉強の「量」だけでなく「質」にもこだわることです。
タイムリミットまでに必要なことに取り組むためには、勉強の「量」だけでは対応できないからです。
いきなり勉強の「質」を上げることは難しいですが、まずは「今日は〇〇時間勉強した。」という勉強時間の成果だけでなく、「今日は〇〇を覚えた」や、「今日は〇〇が解けるようになった」等の勉強内容の成果も意識するようにすると良いです。
最近はアプリ教材やタブレット学習教材など、効率を上げるためのツールも増えています。
活用を検討してみるのも良いでしょう。
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すべきこと5:詳しい人にアドバイスをもらう
受験を諦めようと思ったときにすべきことは、大学受験に詳しい人にアドバイスをもらうことです。
たとえば、志望校に合格した先輩に話を聞くと、具体的な対策をアドバイスしてもらえる可能性もありますし、不安な気持ちに共感して励ましてくれる可能性もあります。
学校の先生や塾・予備校の先生に話を聞くと、戦略や学習計画についてのアドバイスをしてもらえる可能性があります。
コーチがいると心強い
受験勉強では、「コーチ」として、コーチングをしてくれる人がいると心強いです。
勉強におけるコーチングとは、子どもの目標を達成するために対話を通してモチベートしたり、寄り添いながら目標達成へと導いていくことです。
コーチの役割り
- 学習計画を立てる
- 学習進捗を管理する
- 模試やテストの結果を分析して対策案を考える
- 対話を通してモチベートする(目標・目的の明確化など)
- 励まして努力量を増やす
コーチがいると、学習計画や学習進捗を管理してもらえるだけでなく、前向きに勉強に取り組めるように励ましてモチベートしてもらえます。
塾や予備校の中には、コーチングに力を入れているところもあります。
利用を検討してみるのも良いでしょう。
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まとめ
それでは、大学の第一志望校は最後まで諦めるべきではないというお話をまとめます。
結論
大学受験では、第一志望校を最後まで諦めるべきではありません。
現実的な戦略を立ててリスク対策はすべきですが、自分を信じて最後まで頑張るべきです。
大学の第一志望校を諦めるべきではない理由は、主に次の5つです。
大学の第一志望校を諦めるべきではない理由
- 不安になるのは当たり前
- 成績は直前期が一番伸びる
- 目標を下げれば成績も伸び悩む
- 大学入試は一発勝負ではない
- 本気でやり切れば後悔はしない
例外的に志望校を変更すべき場合は、主に次の2つです。
志望校を変更すべき場合
- 偏差値のギャップが途方もない
- 超絶苦手科目がある
「間に合わない!」「受験を諦めよう!」と思ったときにすべきことは、主に次の5つです。
受験を諦めようと思ったときにすべきこと
- 課題を具体化する
- 優先度を考えて戦略を立て直す(合格するための戦略)
- 学習計画を立て直す
- 「量」だけでなく「質」にもこだわる
- 詳しい人にアドバイスをもらう
今回はの記事が、お子様が最後まで諦めずに受験勉強に取り組んで、第一志望校に合格するきっかけとなればとてもうれしいです。
大学受験対策の効率アップにおすすめ
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