こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
高校受験対策に、数学の問題集を購入する中学生は多いです。
保護者の方としては、どのような問題集を買えば成績を伸ばせるのかと、悩まれているのではないでしょうか。
結論
高校受験の数学は、人気のある問題集に取り組めば成績を伸ばせるわけではありません。
今の立ち位置に合った1冊を選んでやり切ることが、入試までの数か月でできる効果の高い対策です。
今回は、高校受験に向けた数学の問題集の選び方について解説します。
最後までお読みになり、お子様にピッタリの問題集を見つけ、高校合格に向けて数学の成績を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者

エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
模試の答案でわかる3つの立ち位置
模試の答案でわかる3つの立ち位置
パターン1:計算問題で間違えている
模試の序盤に並ぶ計算問題や、短い一行問題で間違えている場合は、入試対策の問題集よりも前に、中学3年間の学習内容を復習できる1冊が必要です。
模試や公立高校の入試は、序盤に基礎的な問題が並んでいることが多く、中学3年間の学習内容の基礎部分が定着していれば正解することができるからです。
基本問題だから配点が低くなっているというわけでもないため、序盤の問題を確実に正解できるようにすることが、一番簡単で、一番重要な点数アップ対策になります。
ここで正解できない場合は、入試問題対策よりも、数学の基礎を固めることに時間を割いたほうが良いです。
まずは、3年分を一通り復習できる1冊に取り組み、苦手単元の克服を目指すのが近道です。
パターン2:各大問の後半が解けない
計算問題や各大問の最初の小問は解けているのに、大問の後半の問題が解けない場合は、入試の典型問題を演習する1冊が必要です。
大問のはじめの小問は基礎の確認になっていることが多く、入試レベルの問題はその先で出題される構成になっていることが多いからです。
たとえば、関数のグラフの問題で、点の座標や直線の式を求めることができても、その後で問われる図形の面積を求める問題や、不定点(位置が特定されていない点)の座標を求める問題で手も足もでなくなってしまうケースは多いです。
このような、入試問題でよく問われる典型問題は、教科書や定期テストレベルでは練習する機会が少ないことが多く、定着度が低くなってしまう傾向があります。
保護者の方から見ると「学校のテストはできるのに」と感じることもあると思いますが、模試や入試でも点数を取れるようにするためには、模試や入試で点数を取るための勉強法を意識して取り組む必要があります。
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>>定期テストはできるのに模試の点数が取れない!たった1つの理由と4つの対策方法
パターン3:90点前後取れている
模試の間違いが1~2問程度で、90点前後の点数を取れているようであれば、難問を集めた1冊で仕上げていくと良いです。
数学の入試問題は大問の最後の小問が極端に難しく作られていることが多く、そのような問題は普段の演習で取り扱うことが少ないからです。
また、難問が出題される高校を受験する場合は、このような難問を普通に解けるようにする必要があります。
まずは志望校の入試問題を確認し、難問が多く出題されるようであれば、難問を集めた1冊を購入すると良いです。
番外:模試を受けていない場合
まだ模試を受けたことがない場合は、教材を選ぶ前に模試を受けることをおすすめします。
今の学習状況を分析できなければ、何をすべきかを決められないからです。
既に塾に通っているようであれば、まずは塾の先生に相談してみると良いです。
模試や入試の形式に近い問題を解かせてもらうか、塾内テストなどを受けさせてもらうと分析できます。
どちらの対応もしてもらえない場合は、地域で実施されている会場模試を1回受けに行くことをおすすめします。
塾に通っていない場合も、会場模試を受けに行ってみると良いです。
基礎が抜けているときの1冊
高校入試 中学3年間の総復習 数学|14日間で3年分を一周する
『高校入試 中学3年間の総復習 数学』は、中学3年間の内容を14日間でおさらいできる問題集です。
1日あたりの量が少ないため、数学が苦手な中学生でもコツコツと積み上げることができます。
構成は「基礎問題」と「基礎力確認テスト」の2ステップです。
巻末には総復習テストが2回ついていて、1周した後にここで確かめると、まだ定着していない部分がわかります。
高校入試 数学をひとつひとつわかりやすく。|超基礎から解説する1冊
『高校入試 数学をひとつひとつわかりやすく。』は、入試に出る内容を超基礎レベルから解説する参考書・問題集です。
解説と練習問題が見開き1ページまとまっています。
左右のページで解説と練習問題が完結するため、どこまで進めたのかがわかりやすく、1回分の区切りもつきやすい形になっています。
中1から中3までの内容が1冊で解説されているため、前の学年でつまずいてしまっている子どもでも取り組むことができます。
難しい用語を避け、豊富な図解やイラストで解説されていて、教科書の説明では全然わからなかった子どもでも読み進められます。
入試の標準問題でつまずくときの1冊
入試の標準問題でつまずくときの1冊
塾で教える高校入試 数学 塾技100|塾の解き方を100項目で学ぶ
『塾で教える高校入試 数学 塾技100』は、現役の塾講師が塾で教えている解き方を公開している参考書・問題集です。
「塾技要点」「塾技解説」「入試問題をチェック」「入試問題にチャレンジ!」の順に進む構成です。
解き方を確認してから入試問題に取り組む形になっているため、解き方の型を身につけやすくなっています。
特に、入試問題の6割以上を占める関数・図形の分野が多く取り入れられています。
巻末には例題つきの公式集もついています。
高校入試の最重要問題 数学|出題頻度順に演習する
『高校入試の最重要問題 数学』は、よく出る順に並んでいる入試の過去問集です。
前から順番に進めていくだけで、入試によく出る問題から取り組むことができます。
入試までの時間が限られている中3の秋以降に、優先順位をつけながら進められるようになっています。
問題によっては正答率が表示されています。
多くの受験生が得点できている問題なのか、それとも多くの受験生が落としている問題なのかがわかるため、取り組むべき問題を選ぶ材料にすることができます。
「弱点チェック」のページもあり、苦手な単元を洗い出すのにも役立ちます。
中学 自由自在問題集 数学|3段階で難関レベルまで進む
『中学 自由自在問題集 数学』は、中学3年間の内容を1冊にまとめ、3つのステップで難関レベルまで取り組める問題集です。
STEP1「まとめノート」は空所補充で要点を確認するページ、STEP2「実力問題」は基礎から標準の入試レベル、STEP3「発展問題」は標準から難関の入試レベルという構成です。
同じ単元をレベルを上げながら解いていくことができます。
入試対策としては、STEP2とSTEP3を中心に取り組み、志望校に合わせてレベルを選ぶと良いです。
基礎の確認が必要ない場合は、STEP1を飛ばして進められます。
数単元ごとに「理解度診断テスト」があり、巻末には頻出問題を分析して作成された「高校入試予想問題」がついています。
最後の難問を取りにいくときの1冊
最後の難問を取りにいくときの1冊
2人に1人が解けない問題 数学|正答率50%前後の問題を集める
『2人に1人が解けない問題 数学』は、公立高校の入試問題から、正答率50%前後の問題をピックアップした問題集です。
正答率50%前後の問題は、正解できれば有利になり、落とすと大きく不利になる問題です。
合否を分ける層の問題が集まっているため、この1冊を仕上げると得点が安定しやすくなります。
正答率50%なので、基礎ができている人が今よりさらに上のレベルの高校を狙うのに適しています。
基礎の復習はいらないが、取るべき問題をしっかり取れるようになりたい子どもに向いています。
高校への数学 攻略!入試問題ベスト100|直近2年の良問100題で仕上げる
『高校への数学 攻略!入試問題ベスト100』は、直近2年の高校入試問題から、良問100題を精選した問題集です。
『高校への数学』は東京出版が発行しているシリーズで、月刊誌と増刊号があります。
本書は8月増刊にあたり、書店で1冊だけ購入できます。
構成は数式編と図形編の二部です。
回答は、指針の前書きから本解へ進み、そこから別解や研究へと展開する形になっています。
教科書では扱われない、やや高度な定理や公式の解説も収録されています。
中堅高校から難関高校の受験生の総仕上げに適しています。
最高水準問題集 高校入試 数学|難関校の入試問題を全分野から集める
『最高水準問題集 高校入試 数学』は、国立・私立難関高校の入試問題を、全分野から厳選した問題集です。
よく出る問題には「頻出」、特に難しい問題には「難」のマークがついているため、時間が限られている時期であっても、取り組む問題を選びながら進めることができます。
単元別に配列されているため、特に対策が必要な単元を選んで取り組むこともできます。
解説が分厚く、難しい問題でも解説を読みながら理解を深めていくことができます。
問題集を渡しても進められないとき
問題集を渡しても進められないとき
ケース1:塾に通っていない場合
家庭学習で問題集が進まない場合は、教材を足すよりも、進め方を管理できる環境を用意したほうが結果につながります。
入試までの数か月は、取り組むべきことの優先順位をつけ、いつまでに何をするのかを計画することが大切になりますが、そのようなことを中学生が一人で管理するのは難しいからです。
自宅で一人で取り組めない場合は、塾の自習室など、まわりに頑張っている仲間が見える環境に身を置くと取り組めるようになるケースが多いです。
または、今取り組むべきことを自動で提案してもらえる「タブレット学習教材・通信教育教材」を活用することも検討してみると良いでしょう。
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ケース2:塾に通っている場合
既に塾に通っているようであれば、担当の先生に教材の進め方を聞いてみると良いです。
勉強の取り組み方のアドバイスをもらえたり、自習室を活用できることも、塾に通うメリットの1つです。
塾の先生に聞くのは気が引けるという生徒・保護者の方も多いのですが、実際には歓迎されることのほうが多いです。
生徒の現状の取り組みを知ることで、適切な取り組み方を指示することができるからです。
通っている塾に相談しても良いアドバイスをもらえない場合に、転塾を検討される方もいらっしゃいますが、環境が変わると慣れるまでに時間がかかるため、あまりおすすめしません。
そのような場合は、数学だけ別の塾やオンライン指導で見てもらう形を検討すると良いです。
そうすることで、環境を大きく変えずに、足りない部分だけを補うことができます。
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高校受験用の数学の問題集に関するよくある質問
ここからは、高校受験用の数学の問題集に関するよくある質問にお答えしていきます。
高校受験用の数学の問題集に関するよくある質問
質問1:過去問はいつからはじめれば良いですか?
中学全範囲の学習が終わった後、かつ、過去問で60点以上を取れるようになってからが適切です。
時期は子どもの理解状況によって異なりますが、難関校志望者は中3の夏から、一般的には中3の秋~冬からはじめる場合が多いです。
質問2:問題集は何冊やれば良いですか?
基本は1冊です。
複数を並行すると、どれも終わらないまま入試を迎えることになります。
同じ1冊を2周するほうが点数につながります。
質問3:中3の2学期の定期テストと入試対策はどちらを優先すべきですか?
2学期の定期テストを優先します。
高校入試では内申点がとても重要だからです。
定期テストで身につけた力をそのまま高校入試でも活用できるよう、その場限りではない勉強に取り組めると良いです。
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質問4:塾のテキストがあるのに問題集を買う必要はありますか?
塾のテキストで足りているなら、新たに問題集を買う必要はありません。
判断に迷う場合は、担当の先生に相談してみると良いです。
塾のテキストでは対策できない部分がある場合に、問題集の購入を考えると良いでしょう。
まとめ
それでは、高校受験に向けた数学の問題集の選び方についての解説をまとめます。
結論
高校受験の数学は、人気のある問題集に取り組めば成績を伸ばせるわけではありません。
今の立ち位置に合った1冊を選んでやり切ることが、入試までの数か月でできる効果の高い対策です。
模試の答案でわかる3つの立ち位置
入試の標準問題でつまずくときの1冊
最後の難問を取りにいくときの1冊
問題集を渡しても進められないとき
よくある質問
今回の記事が、お子様にピッタリの問題集を見つけ、高校合格に向けて数学の成績を伸ばしていくきっかけになればとてもうれしいです。






