こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
勉強なんて結局は地頭次第なのではないかという論争は、各地で繰り広げられています。
地頭が良くないと受験では勝てないという意見を聞いて、子どもの学校の成績や受験について心配されているのではないでしょうか。
結論
確かに、得意不得意は誰にでもあります。
一方で、勉強の得意不得意程度であれば、難関大学合格をあきらめるほどのことではありません。
今回は、地頭の良さと才能・努力について解説します。
一般的に「地頭が良い」と言われる子どもの特徴や、「地頭」と呼ばれる力を伸ばしていく方法についても解説します。
最後まで読んでいただき、地頭の良さと才能について改めて考え、子どもの学力を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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地頭の良さと才能について考えるべきポイント
「地頭の良い人=あまり努力をせずとも良い成績を取れる人」と思われがちですが、多くの場合これは間違いです。
努力をせずに良い成績を取れるような「天才」は、ほとんどいないからです。
「天才」はほとんどいないので、一般的に地頭の良さについて考えるうえでは、「天才」であるかどうかを考える必要はありません。
地頭の良さについて考えるべきポイントは、主に次の6点です。
地頭の良さについて考えるべきポイント
ポイント1:得意・不得意はある
勉強に「得意・不得意」は関係します。
正確な実験データを示せるわけではありませんが、私が子どもに長年勉強を教えてきた経験から感じたことです。
同じ努力をしても、大きな成果を出せる子どもと、あまり成果を出せない子どもがいます。
絵を描くことが得意な子どももいれば、苦手な子どももいるのと同じことです。
走るのが得意な子どももいれば、苦手な子どももいるのと同じことです。
勉強の得意・不得意を考えるうえで大切なポイントは、主に次の4つです。
得意・不得意を考えるポイント
発達段階の話でもある
特に子どもが小さいうちは、発達段階も影響します。
論理的思考ができるようになるためには、ある程度脳が発達する必要があります。
そして、発達段階は子どもによって異なります。
小さい時に算数の点数が悪かったからと言って、算数が苦手とは限りません。
脳の発達が追いついてくれば、いずれ算数が得意になる可能性もあります。
特に小学受験や中学受験をする場合は、勉強ができるかどうかだけでなく、発達段階が合否を左右することも多いです。
テストの点数だけが能力の差ではない
頭の良さや、勉強ができるかどうかの指標としては、テストの点数を参考にすることが多いです。
ですが、テストの点数だけでは子どもの能力は測れません。
発明家のエジソンが小学校を中退したという話は有名です。
現代でも、研究の最前線で活躍されている方が、「学校の成績はボロボロでした。」と話されているのをよく耳にします。
テストにはルールがあります。
そのルールの中でいかに効率的に評価されるかを考えれば、テストで高得点を取ることはできます。
ですが、それが本当の意味での「学び」とは言えません。
ですので、テストの点数が悪くても、勉強が得意ということもあります。
必ずしも勉強という土俵で戦う必要はない
繰り返しになりますが、勉強には得意・不得意があります。
努力をしてもなかなか成果に結びつけることができない子どももいます。
成功者の多くが、「自分の得意な分野で勝負すべきだ。」と、話されています。
不得意分野で努力を重ねるよりも、得意分野を見つけて努力をした方が楽しいですし、成果にも結びつきやすいです。
子どもたちは「勉強」という土俵で戦うことを社会から強いられますが、自分の得意分野で戦うという選択肢もあって良いと思います。
ここから先の解説では「勉強」についての解説をしますが、「全員が勉強で勝負する必要はない」と、私は思っています。
システムに適合できないこともある
現代の教育のシステムにどうしても馴染めない子どももいます。
これは優劣や良し悪しの話ではなく、得意・不得意や個性の話です。
難関大学合格がゴールではありませんし、道や選択肢はたくさんあります。
現代の教育のシステムに合わなかったとしても、将来活躍できる場はたくさんあります。
必ずしも、今の入試のシステムで勝負する必要はありません。
ポイント2:世界一や日本一を目指すわけではない
勉強で世界一や日本一を目指すようであれば、絶対に才能が必要です。
努力でどうにかなるようなことではありません。
天才に努力をされてしまうと追いつけません。
ウサギがストイックなアスリートであれば、徒競走ではカメに勝ち目はありません。
ですが、そもそも世界一や日本一を目指して勉強しているわけではないと思います。
難関大学の合格率
では、難関大学の合格率はどれくらいでしょうか。
日本の18歳人口と、東京大学合格者数、京都大学合格者数を比べてみましょう。
18歳人口 | 大学 | 合格者数 | 合格率 |
約113万人 | 東京大学 | 3,085人 | 約0.27% |
京都大学 | 2,743人 | 約0.24% |
※参考
統計局ホームページ/人口推計/人口推計(2021年(令和3年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐
入学者数・志願者数 | 東京大学
入学者選抜実施状況 | 京都大学
東京大学と京都大学の合格率を合わせると、約0.5%です。
浪人生が含まれていたり、18歳全員が勉学の道を選ぶわけではなかったりするので、数字はあくまでも参考値です。
ですが、合格率はそれほど低くありません。
200人に1人の確率です。
天才が200人に1人もいるとは到底思えません。
東京大学や京都大学に合格するということであれば、天才である必要はありません。
東大や京大だけが難関大学ではない
その他の難関国公立大学や、早稲田大学、慶應義塾大学などの難関私立大学も含めれば、難関大学に合格する確率はもっとずっと高いです。
GMARCHや関関同立も含めれば、合格率は相当高くなります。
東大を主席で合格するのならば天才である必要がありますが、難関大学に合格するということであれば、天才である必要はまったくありません。
ポイント3:結果を出すために必要な努力量がわかっているか
「たくさん勉強した」と主張する子どもの多くは、たいして勉強をしていないことが多いです。
普段勉強をしていない子どもが、テスト前にちょっといつもより頑張って勉強したところで、テストの点数はほとんど取れません。
「たくさん勉強した」の「たくさん」の意味がわかっていない子どもは多いです。
参考までに、難関大学に現役合格した人が、高校生の時に1日あたりどれくらい勉強していたかを見てみましょう。
出典:難関大第一志望現役合格者 学校以外での勉強時間 1日平均6時間47分|大学受験情報 Toshin Times on Web 2021年05月01日号1面
難関大学の現役合格者は努力をしている
難関大学に現役合格した人は、高校3年生では1日あたり6時間47分勉強しています。
さらに注目すべきは、高校1年生の時にも1日あたり2時間以上勉強しているということです。
受験生になってからだけでなく、普段から勉強をしていたことがわかります。
高3はもっと勉強しているかも?
勉強は、時間だけがすべてではありません。
集中して取り組めているかどうかや、効率も大切です。
ですが、私が見てきた生徒を思い浮かべると、やはり難関大学に合格した生徒の勉強時間は長かったです。
高校3年生は、平日は4時間~5時間は当たり前のように勉強しますし、休日は1日12時間以上勉強します。
1日15時間勉強する生徒もたくさんいました。
「才能」という言い訳
「努力の天才」とう言葉もときどき耳にします。
集中することが苦手な人もいるので、私はこの意見に完全に反対という訳ではありません。
一方で、「才能」という言葉を都合の良い言い訳にしてしまっている子どもも多いです。
「才能」を言い訳にして「天井」を決めてしまっている人は多いです。
挑戦する前からあきらめてしまう人は多いです。
それはとてももったいないことだと思います。
合格する子どもはあきらめない子ども
当たり前ですが、難関校に合格した子どもたちは、あきらめずに難関校を受験した子どもたちです。
「絶対に合格するから大丈夫!」と思いながら難関校を受験する子どもはほとんどいません。
「本当に合格するのか」「本当に自分がそんな学校に挑戦しても良いのか」と、思い悩みながら受験する子どもが多いです。
それでもあきらめずに挑戦した子どもが、難関校合格を勝ち取ることができます。
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ポイント4:勉強を頑張れる子どもは勉強が嫌いじゃない
子どもにそう言ってもらえると、勉強を教える側の立場としてはとてもうれしいのですが、なかなかそこまで思ってもらえることはありません。
ですが、
と、思ってもらえることは多いです。
そして、勉強を頑張れる子どもは、勉強が嫌いではない場合が多いです。
嫌いなものに取り組むのは難しい
この場合、「医者になる」という強い意志を持っていたとしても、数学の勉強に取り組み続けるのは難しいです。
「数学大好き!」でなくても、「数学は別に嫌いじゃない」程度ではある必要があります。
ですので、子どもが勉強嫌いにならないということはとても大切です。
ポイント5:子どもに勉強のおもしろさを教えられるのは大人
勉強はおもしろいです。
新しいことを知るとワクワクしますし、新しいことができるようになるとドキドキします。
しかし、このことを実感している人はあまり多くありません。
「勉強は辛いもの」、「勉強は義務だからやる」と思っている人が多いです。
もったいなさの極みです。
テストの点数に固執しない
テストの点数にこだわってしまうと、自由な勉強ができません。
テストとは関係なく、好きなことを学ぶことも非常に大切です。
このような、子どもが頑張っていることを否定するようなことは言わないであげてください。
好きなことを勉強することから、学びの楽しさを知ることができるからです。
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大人の気持ちは子どもに伝染する
子どもは、大人が楽しそうに取り組んでいることに興味を持ちます。
ですので、まずは大人が勉強を楽しめるようになることが大切です。
そのような方も多いと思います。
でも大丈夫です。
もうテストで良い点数を取る必要はありません。
好きなことや興味のあることを、好きなように勉強してみてください。
すごく楽しいですよ!
そして、その「楽しい!」という想いを子どもに伝えてあげてください。
ポイント6:「なぜ?」「どうして?」を育ててあげられているか
学校のテストで良い点数を取るのであれば、あまり深く学ぶ必要はありません。
テストによく出るところを暗記すれば点数が取れます。
解き方や公式を覚えて、そこに数字を代入すれば点数が取れます。
ですが、それは学びの本質ではありません。
「なぜそうなるのか」、「どうしてその公式を使うと求められるか」というような、「なぜ?」「どうして?」を育てることが学びの本質になります。
地頭が良いとはどういうことか
さて、改めて『地頭』とは何でしょうか。
地頭とは、その人本来の頭の良さのことです。
一般的には、知識の量ではなく論理的思考力のことを指します。
地頭の良さについての話をする時、記憶力の良さが話題になることもありますが、基本的には論理的思考力の話しになると思います。
テストの点数では測れない
学校のテストで良い点数を取るのであれば、論理的思考力はそれほど必要ありません。
ですので、同じ100点であっても、表面だけを勉強して100点を取った子どもと、本質まで理解して100点を取った子どもが混在しています。
たとえば、速さの単元のテストで100点を取った生徒の中にも、
という生徒と、
という生徒では、学びの深さがまったく異なります。
地頭の良さは育てられる
地頭の良さは、「なぜ?」「どうして?」を考えることで鍛えられます。
普段から本質的な学びができているかどうかが積み重なって、大きな差となっていきます。
もちろん、生まれ持っての得意・不得意はありますが、勉強に対する日々の意識で地頭を育てることができます。
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暗記も論理的に
暗記が苦手な生徒の勉強を見てみると、ただなんとなく10回書いているだけの生徒も多いです。
暗記が得意な生徒は、「なぜなかなか覚えられないのか」「どうすればもっと効率良く暗記できるか」を考えながら取り組んでいることが多いです。
記憶力の良さすら、論理的思考力に関連します。
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できるだけ小さい頃から習慣化すべき
子どもができるだけ小さい頃から、「なんでだろう?」「どうしてそうなるんだろう?」と、考える習慣をつけられると良いです。
普段から、「これってなんでだろうね?」というやり取りを、親子間でできることが理想です。
保護者の方が知らないことであっても、子どもと一緒に調べて考えることができると良いです。
いずれにしても、テストの点数にこだわりすぎないことが大切です。
学校のテストの点数だけでは、地頭や論理的思考力は測れないからです。
「エジソンのように」とまでは言いませんが、遠回りすることも大切です。
論理的思考力を育てる教材を活用するのも良い
子どもの地頭の良さを育てるために、論理的思考力を育てる教材を活用するのも良いでしょう。
教材に取り組めばすぐに学校の成績が上がるというわけではありませんが、長い目で見れば、子どもの本質的な学力を伸ばしていくことができます。
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まとめ
それでは、地頭の良さと才能・努力についての解説をまとめます。
結論
確かに、得意不得意は誰にでもあります。
一方で、勉強の得意不得意程度であれば、難関大学合格をあきらめるほどのことではありません。
地頭の良さについて考えるべきポイントは、主に次の6点です。
地頭の良さについて考えるべきポイント
- 得意・不得意はある
- 世界一や日本一を目指すわけではない
- 結果を出すために必要な努力量がわかっているか
- 勉強を頑張れる子どもは勉強が嫌いじゃない
- 子どもに勉強のおもしろさを教えられるのは大人
- 「なぜ?」「どうして?」を育ててあげられているか
今回の記事が、地頭の良さと才能について改めて考え、子どもの学力を伸ばしていくきっかけとしていただければとてもうれしいです。
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