こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
中学校の定期テストと高校受験対策の勉強について、どちらを優先させるべきかと悩む中学生は多いです。
保護者の方としても、高校受験が重要なのも納得できる反面、学校の定期テストも頑張らせるべきなのではないかと思われているのではないでしょうか。
結論
中学生の勉強では、受験勉強よりも定期テスト対策のほうが優先です。
正しく定期テスト対策に取り組むことで、高校受験を有利にすることができます。
今回は、中学生が定期テストと高校受験の勉強を両立させる方法について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が定期テストを正しく活用して、高校受験を成功させるための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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中学生が定期テストを優先すべき理由
中学生が受験勉強よりも定期テスト対策を優先すべき理由は、主に次の3つです。
中学生が定期テストを優先すべき理由
理由1:定期テスト対策は受験勉強の基礎
中学生が定期テスト対策を優先すべきなのは、定期テスト対策が受験勉強のための基礎作りになるからです。
入試で問われるような問題を解けるようにするためには、まずは定期テストで出題されるような基本的な問題を確実に正解できるようにする必要があります。
定期テスト対策を通して学習内容の基礎基本を定着させておくことで、スムーズに受験勉強をスタートできるようにすることができます。
理由2:定期テスト対策が高校入試を有利にする
中学生が定期テスト対策を優先すべきなのは、定期テストの成績が、高校受験の有利・不利を大きく分けるからです。
定期テストで良い成績を取って、内申点(通知表をの評定)を上げることができると、高校入試を有利にすることができます。
高校受験では、推薦入試でも一般入試でも、内申点が超重要な要素になるからです。
たとえば、高校入試の公立高校の一般入試では、内申点が配点に含まれます。
具体例として、東京都、神奈川県、千葉県、愛知県、大阪府の公立高校一般入試を、ものすごくざっくり簡単に比較してみましょう(2024年度入試)。
▼この表は横にスクロールできます。
項目 | 東京都 | 神奈川県 (第1次選考) |
千葉県 | 愛知県 | 大阪府 |
いつの通知表か | 中3の2学期 | 中2の学年末 中3の2学期 |
中1の学年末 中2の学年末 中3の2学期 |
中3の2学期 | 中1の学年末 中2の学年末 中3の2学期 |
内申点の 計算方法 |
5教科の評定 +実技4教科の評定×2 |
中2の9教科 +中3の9教科×2 |
中1の9教科 +中2の9教科 +中3の9教科 |
中3の9教科×2 | 中1の9教科×2 +中2の9教科×2 +中3の9教科×6 |
内申点の満点 | 65点 | 135点 | 135点 | 90点 | 450点 |
学力試験の満点 | 500点 | 500点 | 500点 | 110点 | 450点 |
配点比率 (学力試験:内申点) |
学力試験を700点に換算 内申点を300点に換算 比率7:3 |
各高校による (例1)6:4 (例2)7:3 |
各高校による (例1)500:135 (例2)500:270 |
各高校による (例1)11:9 (例2)22:9 |
各高校による (例1)7:3 (例2)4:6 |
※参考
令和6年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について|東京都教育委員会ホームページ
公立高校入学者選抜制度の概要 神奈川県ホームページ
令和6年度千葉県県立高等学校第1学年入学者選抜要項について/千葉県
愛知県公立高等学校入学者選抜 - 愛知県
大阪府/令和6年度公立高等学校入学者選抜
内申点が全体の配点の3割以上を占める場合が多く、入試の総合得点に大きく影響することがわかります。
高校入試の内申点についての詳細は、『高校入試の内申点とは?重要性・計算方法・上げ方を徹底解説!』で解説しています。
-
高校入試の内申点とは?重要性・計算方法・上げ方を徹底解説!
続きを見る
理由3:定期テスト対策が受験勉強を効率化する
中学生が定期テスト対策を優先すべきなのは、毎回しっかりと定期テスト対策に取り組むことで、受験勉強を効率化することができるからです。
勉強においては、学習内容を理解することも大切ですが、正しい勉強方法で勉強できるようにすることもとても大切です。
テストで点数を取れるようにするためには、授業を受けて学習内容を「わかる」ようにするだけでなく、自分一人の力で「できる」ようにしなければならないからです。
毎回の定期テスト対策に取り組む中で、上手くいった勉強方法は次回以降も続け、上手くいかなかった勉強方法は改善していくことで、効率的な勉強方法を身につけていくことができます。
定期テストを通して正しい勉強方法を身につけていくことで、受験勉強においても効率的に点数を伸ばしていくことができるようになります。
定期テスト対策を受験勉強につなげるためのポイント
定期テスト対策で取り組む勉強を、受験勉強につなげるためのポイントは、主に次の5つです。
定期テスト対策を受験勉強につなげるためのポイント
ポイント1:【最重要】普段の授業の予習復習に取り組む
定期テスト対策を受験勉強につなげるためには、普段の授業の予習復習に取り組むことが最重要です。
勉強の基本は、学校の授業だからです。
定期テスト対策においても受験勉強においても、学習習慣を身につけ、普段からコツコツと学力を積み上げていくことが一番大切です。
勉強は、同じ学習内容に何度も繰り返し取り組むことで定着していくからです。
「予習→学校の授業→復習」と、短いスパンで同じ学習内容に繰り返し取り組むことで、授業で扱った内容を定着させることができます。
先取り学習にも挑戦
学校の授業の予習・復習に取り組めているようであれば、学校の授業の先取り学習に挑戦できると良いです。
先取り学習に取り組めると、学校の定期テストも、高校受験も有利にすることができるからです。
特に、難関高校や難関大学の合格を目指すようであれば、早い時期から先取り学習に取り組めると良いです。
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ポイント2:定期テストのためだけの勉強をしない
定期テスト対策を受験勉強につなげるためには、定期テストで点数を稼ぐためだけの勉強をしないように心がけることが大切です。
定期テストで点数を取るためだけの付け焼き刃の知識ではなく、本質的な学力を伸ばしていかなければ、入試や模試などの範囲が広いテストでは点数を取ることができないからです。
目先の定期テストにばかり気を取られてしまい、間違った方法で定期テスト対策に取り組んでしまっている中学生は多いです。
定期テストのNG勉強法
- 定期テストで点数を取ることを目的とする
- 丸暗記しようとする
- 短期記憶で乗り切る
- 一夜漬けに頼る
- テスト前だけ勉強する
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ポイント3:基礎基本を大切にする
定期テスト対策を受験勉強につなげるためには、基礎基本を大切にすることも大きなポイントです。
勉強は、基礎基本がとても重要だからです。
どれだけ英文法や英文読解の問題を解けるようになっても、英単語・英熟語の知識がなければ、英語の入試で高得点を取ることはできません。
どれだけ数学の応用問題の演習に取り組んでも、基本的な問題が解けなければ応用問題を解けるようにはなりません。
基礎基本は、「知っている」や「わかる」だけでなく、「ほとんど頭を使わずに解ける」状態になるまで取り組むべきです。
「この英単語の意味って何だっけ?」と、基礎基本の部分で頭を使ってしまうと、長文読解に集中することができません。
「この計算ってどうやるんだっけ?」と、基礎基本の部分で頭を使ってしまうと、応用問題に集中することができません。
基礎基本は、頭を使わずに使いこなせるようになるまで、徹底的に定着させることが重要です。
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ポイント4:定期テストの復習・振り返りは必ず行う
定期テスト対策を受験勉強につなげるためには、定期テストの復習・振り返りに毎回必ず取り組むことが重要です。
定期テストの復習と振り返りに取り組むことで、苦手を残さないようにしつつ、正しい勉強方法を身につけていくことができるからです。
定期テストの振り返りをすべき理由
- 苦手を残さないようにするため
- 正しい勉強方法を身につけるため
- 受験勉強を有利に進めるため
- 物事を改善できる力を育てるため
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ポイント5:学力テストや模試を定期的に受ける
定期テスト対策を受験勉強につなげるためには、定期的に学力テストや模試を受けられると良いです。
学力テストや模試を受けることで、定期テストのためだけではない、本質的な学力が身についているかどうかをチェックすることができるからです。
定期テスト対策にしっかりと取り組みつつ、受験勉強につながる勉強に取り組めているかどうか、定期的にチェックができると有意義です。
模試で点数を取るための対策方法
- 教科書やノートを丸暗記しない
- 定期テストの結果の先を見据える
- 「どうやって」ではなく「なぜ」に注目する
- 定期的に模試を受ける
学力テストや模試で点数を取れるようにするための対策方法についての詳細は、『定期テストはできるのに模試の点数が取れない!たった1つの理由と4つの対策方法』で解説しています。
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定期テストはできるのに模試の点数が取れない!たった1つの理由と4つの対策方法
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定期テスト対策のポイント
中学校の定期テスト対策では、正しい努力の仕方を知り、実践していくことが大切です。
現状の学習理解度から取り組むべきことを決め、一つひとつ丁寧にやり切ることで成績を伸ばすことができます。
中学生の定期テスト対策については、『中学生の定期テスト対策完全まとめ!点数アップのための全ガイド』に詳しくまとめてあります。
ぜひチェックして、定期テストの成績アップを目指してください。
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中学生の定期テスト対策完全まとめ!点数アップのための全ガイド
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まとめ
それでは、中学生が定期テストと高校受験の勉強を両立させる方法についての解説をまとめます。
結論
中学生の勉強では、受験勉強よりも定期テスト対策のほうが優先です。
正しく定期テスト対策に取り組むことで、高校受験を有利にすることができます。
中学生が受験勉強よりも定期テスト対策を優先すべき理由は、主に次の3つです。
中学生が定期テストを優先すべき理由
定期テスト対策で取り組む勉強を受験勉強につなげるためのポイントは、主に次の5つです。
定期テスト対策を受験勉強につなげるためのポイント
今回の記事が、お子様が定期テストを正しく活用して、高校受験を成功させるきっかけとなればとてもうれしいです。
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