こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
小学1年生の2学期頃から算数につまずきはじめる子どもは多いです。
保護者の方としても、これからの算数の勉強のことを考えて心配されているのではないでしょうか。
結論
小学1年生の算数のつまずきは、内容が急に難しくなるためではなく、「いくつと いくつ」の理解が曖昧なまま計算に進むことで起こります。
つまずいた場面に合った単元を復習できれば、1年生のうちに苦手を克服できます。
今回は、小学1年生の算数のつまずき解消法について解説していきます。
最後までお読みになり、お子様が算数の苦手を克服して、これからの算数をスムーズに学んでいけるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者

エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団指導塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
小学1年生の算数のつまずき|つまずきやすい時期と家庭でできる対策
小学1年生の算数のつまずき
小学1年生の算数でつまずきが表に出る時期
小学1年生は、単元の内容が急に難しくなるわけではありません。
算数は積み上げ式の教科のため、土台からしっかりと固めていけるように教科書が構成されているからです。
一方で、土台がしっかりと固まらないままに先に進んでしまうとつまずきやすいです。
1年生はまだ算数の勉強がはじまったばかりのため、つまずきが家庭から見えるようになる時期はある程度決まっています。
※単元の順番は教科書によって多少前後します。
▼この表は横にスクロールできます。
| 時期 | 主に学ぶこと | 家庭から見えること |
|---|---|---|
| 1学期 | 数の数え方、いくつと いくつ、繰り上がりのない足し算・引き算 | 宿題がすぐ終わり、つまずきが見えにくい |
| 2学期 | 20までの数、繰り上がりのある足し算、繰り下がりのある引き算 | 計算に時間がかかる、答えを間違える |
| 3学期 | 100までの数、時計、文章題 | 計算はできるのに、問題の意味がつかめない |
1学期は数の意味を学ぶ時期
1学期は主に数の意味を学ぶ時期です。
ものを数える、数字を書く、数の大小を比べるといった内容が中心となり、10までの数を2つに分解する練習にも取り組みます。
1学期の後半では、答えが10を超えない足し算や引き算の計算にも取り組んでいきます。
この時期の計算は、指を使えば正解にたどりつけます。
宿題は数分で終わり、テストも点数を取りやすいため、理解が曖昧なままでも家庭からはつまずきの兆候がほとんど見えません。
2学期の計算でつまずきやすい
2学期には「10よりおおきいかず」で20までの数を学び、「10といくつ」という見方も学んでいきます。
2学期の後半では、繰り上がりのある足し算や、繰り下がりのある引き算が続きます。
ここで初めて、指だけでは足りない計算に取り組むことになります。
指だけで数えられなくなるため、「10をひとつのまとまりとして扱う」というイメージをつかむ必要があります。
ここで、1学期で学習した「10といくつ」というイメージや、「いくつといくつ」という数の合成や分解の理解が重要になります。
1学期の学習内容の理解が曖昧だと、ここで一気にわらなくなります。
保護者の方が「うちの子は算数が苦手かもしれない」と感じるのは、ほとんどがこの時期です。
しかし、苦手の原因は1学期の学習内容にあるため、繰り上がりや繰り下がりの計算に無理やり取り組ませてもつまずきの解消は難しいです。
3学期は数の範囲が広がり、文章題が増える
3学期になると100までの数や時計の読み方、足し算か引き算かを自分で決める問題が並びます。
この時期に問われるのは、計算そのものよりも、場面を読み取って式を作る力です。
計算はできるのに文章題が解けない子どものつまずきは、ここがもとになっているケースが多いです。
つまずきが集中する4つの場面
小学1年生は算数の学びはじめのため、復習すべきポイントを探すのは難しくありません。
ここでは、つまずきが集中する4つの場面を、家庭で見えるサインと復習する単元の対応で示します。
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つまずきが集中する4つの場面
場面1:繰り上がりのある足し算(2学期)
「8+5」のような、答えが10を超える繰り上がりのある足し算でつまずく子どもは多いです。
ここでつまずく子どもは、指を全部使って1つずつ数えている場合や、答えは合っていても計算に極端に時間がかかる場合があります。
どちらも「10までの数を2つに分ける力」や、「10のまとまりで数える習慣」が足りていません。
口頭で「7といくつで10になる?」といった質問をしてみてすぐに答えられないようであれば、計算の前に数を分解・合成する力が足りていません。
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場面2:繰り下がりのある引き算(2学期)
「13-8」のような、10から数を借りる繰り下がりのある引き算でつまずく子どもは多いです。
繰り下がりを使わずに、13から1つずつ数えて引くことでも答えを求められてしまうため、苦手が露呈しないことも多い単元です。
計算に時間がかかる場合は、足し算の時と同じように「7といくつで10になる?」という質問に戻ったほうが良いです。
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場面3:足すのか引くのかが決められない(3学期)
計算はできるのに、文章題になると式が書けなくなってしまう子どもも多いです。
文章題が苦手な子どもは、問題文の数字だけを見てとりあえず足し算か引き算をしてみる場合や、問題文を読み終える前に式を書きはじめてしまうパターンが多いです。
問題文を音読させたり、「なんで足し算を使うんだろう?」と問いかけてみたりして、「あわせて」「のこりは」「ちがいは」といった言葉の意味と式を結びつける練習に取り組むと良いです。
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場面4:時計(2学期と3学期)
時計は、学校で扱う時間がとても短い単元です。
学校での勉強だけでなく、家庭での生活の中で練習をさせたほうが身につきやすいです。
部屋にアナログ時計を置いて、普段の生活の中で時刻を声に出して読む習慣をつくれると効果的です。
はじめは短針だけを読めるようにして、それから「00分」や「30分」などのキリの良い時間、そのあとで「5分」や「10分」などを読めるように、段階的に学んでいくと身につきやすいです。
家庭でできる4つの対策
対策1:「いくつと いくつ」を1日1〜2分だけ確認する
家庭学習で対策に取り組むのであれば、一番効果があるのは「10までの数を2つに分ける練習」に継続的に取り組むことです。
「6は1と5、2と4・・・」と声に出すだけで効果があります。
特に、10の分け方(1と9、2と8・・・)は、繰り上がりと繰り下がりの両方の計算の土台になります。
この時点では机に向かわせることは必須ではありません。
食事の前やお風呂の中など、生活の中で1日1分~2分程度の口頭のやり取りをするだけで十分です。
1回の練習に時間をかけるよりも、毎日触れられたほうが効果が高いです。
対策2:指やおはじきを使うのを止めない
家庭学習で対策に取り組むのであれば、指やおはじきを使うのを無理に止めないことが重要です。
指やおはじきは、数の実感を支える大切な道具だからです。
取り上げると、数える方法そのものを失ってしまい、数と実際の量を結びつける機会を失ってしまいます。
必要なのは、道具を取り上げることではなく、使い方を変えることです。
おはじきを10個ずつまとめて並べて、10のまとまりを作って見えるようにするというように、1つずつ数える方法から、まとまりで見える方法に変えていきます。
まとまりで見えるようになれば、指やおはじきは自然と使わなくなっていきます。
対策3:1回を短くして毎日続ける
家庭学習で対策に取り組むのであれば、1回の取り組み時間は短くして、毎日継続的に取り組み続けるようにすることが重要です。
勉強は日々の積み重ねが大切だからです。
週末にまとめて取り組むよりも、毎日少しずつ触れたほうが定着しやすいです。
市販のドリルを活用する場合は、今の単元に取り組むことに固執するのではなく、つまずいている単元に戻って復習することを意識するようにすると成果が出やすいです。
少し易しめで、スラスラと解けるくらいのレベルで問題ありません。
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対策4:学校のやり方に合わせる
家庭学習で対策に取り組むのであれば、学校のやり方に合わせて教えたほうが良いです。
学校では、さくらんぼ計算のように、保護者の方が習っていない方法で教えられていることもあり、見たことがない方法に戸惑うシーンも多いかもしれません。
ここで、家庭独自のやり方を教えてしまうと、子どもは学校と家庭の2通りを覚えなければならなくなり、負担が増えてしまいます。
教科書やノートを確認して、学校で習っている方法をそのまま使ったほうが良いです。
やり方をそろえるだけで、子どもの混乱はかなり減ります。
家庭で教えるのが難しいと感じたら
家庭で教えるのが難しいと感じたら
自分のペースで復習できる環境をつくる
自分のペースで必要なところまで戻って復習に取り組める環境を作りたい場合は、「タブレット学習教材」が向いています。
最近のタブレット学習教材・通信教育教材は、AIやシステムが子どもの正解・不正解を分析しながら必要なところまで戻って問題を出してくれるものも多く、保護者の負担を減らすことができます。
アニメーションや図を使っての解説も多いため、数のイメージを身につけやすいです。
丸つけや解説が自動で行われ、楽しみながら学べる工夫も多いため、机に向かう習慣づくりにも役立ちます。
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その場で質問できる環境をつくる
子どもの理解度をその場で確認してもらいながら対策に取り組みつつ、質問できる環境も整えたい場合は「塾」が向いています。
低学年では塾は必須ではありませんが、算数だけを短時間で見てもらう形での利用も有効です。
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小学1年生の算数に関するよくある質問
ここからは、小学1年生の算数に関するよくある質問にお答えしていきます。
小学1年生の算数に関するよくある質問
質問1:学校のテストは100点なのに、算数が苦手そうに見えます。
1年生のテストは出題範囲が狭く、指で1つずつ数えても正解できます。
点数ではなく、解くのに時間がかかっていないか、「7と いくつで 10?」に即答できるかで確認してください。
質問2:いつまでに追いつけば間に合いますか?
小学1年生の学習量は多くないため、期限を厳しく決める必要はありません。
ただし、2年生の筆算と九九は10のまとまりの理解を前提にするため、2年生の1学期までを目安にすると良いです。
質問3:小学校入学前に先取りをさせたほうが良いですか?
計算の先取りより、ものを数える経験や数を分ける経験のほうが役立ちます。
おやつを分ける、階段を数えるなど、生活の中に算数を取り入れていくと良いです。
まとめ
それでは、小学1年生の算数のつまずきと家庭でできる対策についての解説をまとめます。
結論
小学1年生の算数のつまずきは、内容が急に難しくなるためではなく、「いくつと いくつ」の理解が曖昧なまま計算に進むことで起こります。
つまずいた場面に合った単元を復習できれば、1年生のうちに苦手を克服できます。
小学1年生の算数のつまずき
つまずきが集中する4つの場面
家庭で教えるのが難しいと感じたら
小学1年生の算数に関するよくある質問
今回の記事が、お子様が算数の苦手を克服して、算数の力を伸ばしていくためのきっかけになればとてもうれしいです。





