こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
中学生になってから難しい漢字をたくさん習うようになり、漢字の勉強について不安に思っている子どもは多いです。
保護者の方としても、高校受験に向けてどのように漢字の勉強に取り組ませればよいのかと悩まれているのではないでしょうか。
結論
高校受験においては、漢字の勉強は非常に重要です。
漢字の勉強にしっかりと取り組むことで入試の国語の点数を大きく上げることができますし、他の教科の理解度も上げることができます。
今回は、高校受験に向けての漢字の勉強法について解説します。
漢字の勉強を頑張るメリットや、おすすめの問題集・漢字ドリルについても解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が効果的に漢字の勉強に取り組み、志望校に合格するための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
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高校受験に向けて漢字の勉強を頑張るメリット
高校受験においては、漢字の勉強は超重要です。
高校受験に向けて漢字の勉強を頑張るメリットは、主に次の4つです。
漢字の勉強を頑張るメリット
一つひとつ解説します。
メリット1:テストで確実に得点できる
漢字の勉強を頑張るメリットは、テストで確実に得点できることです。
単純な知識問題は、知っていれば必ず正解できるからです。
特に国語は、テスト本番のときに初めて読む文章を読んで問題を解くことが多い教科です。
定期テストであれば授業で扱った文章がテストで出題されますが、どれだけ受験勉強を頑張っていても、過去に解いた問題と同じ文章が入試で出題されることはまずありません。
そのため、文章読解問題で確実に満点を狙うのは難しいです。
文章の読解問題がどれだけ苦手であっても、漢字問題では確実に正解することができます。
漢字問題のような単純な知識問題で確実に得点しておくことは、国語の試験ではとても大事なことです。
メリット2:高校入試の国語の点数を大幅に上げられる
漢字の勉強を頑張るメリットは、高校入試の国語の点数を大きく上げられることです。
高校入試の国語では、漢字問題がほぼすべての高校で出題されていて、配点も高いからです。
たとえば、東京都の都立高校入試の国語では、漢字を読む問題が5題、漢字を書く問題が5題出題されていて、配点は20点(100点満点)です。
引用:令和6年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表(分割後期募集・全日制第二次募集)|東京都教育委員会ホームページ
都道府県や高校によっても異なりますが、漢字を読む問題、書く問題、同じ漢字を使う言葉を選ぶ問題等が出題され、配点は全体の10%~20%であることが多いです。
漢字問題の正答率が国語の点数を大きく左右することも多く、漢字を頑張ることで国語の試験の点数を伸ばすことができます。
メリット3:読解問題の点数も上げられる
漢字の勉強を頑張るメリットは、漢字の問題だけでなく、読解問題の点数も上げられることです。
漢字の勉強を通して語彙力を鍛えることができれば、読解問題の文章を今よりも正確に読み取ることができるからです。
読解問題が苦手な中学生の中には、言葉をあまり知らない中学生も多いです。
たとえ日本語であっても、国語では語彙が非常に重要な要素になります。
よく知っていると思っていた言葉であっても、間違った意味で覚えていたり、正確な意味を理解できていなかったりする場合も多いです。
たとえば、「妥協」という言葉を、間違った意味で覚えてしまっている中学生は多いです。
だ‐きょう〔‐ケフ〕【妥協】
[名](スル)対立した事柄について、双方が譲り合って一致点を見いだし、おだやかに解決すること。「—の余地がない」「安易に—する」「—案」
また、「抽象的」「主観的」といった言葉は、ぼんやりとした意味は知っていても、正確な意味を理解できていない場合が多いです。
ちゅうしょう‐てき〔チウシヤウ‐〕【抽象的】
[形動]1 いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま。「本質を—にとらえる」
2 頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま。「—で、わかりにくい文章」⇔具象的/具体的。
しゅかん‐てき〔シユクワン‐〕【主観的】
[形動]1 表象・判断が、個々の人間や、人間間の心理的性質に依存しているさま。⇔客観的。
2 自分ひとりのものの見方・感じ方によっているさま。「—な考え」⇔客観的。
漢字の勉強を通して、正しく、正確に言葉の意味を覚えることで、国語の読解問題を、今までよりもずっと解像度高く読み取ることができるようになります。
漢字の勉強は、漢字問題の得点だけでなく、国語の点数全体に良い影響を与えます。
メリット4:他の教科の理解度も上がる
国語の勉強を頑張るメリットは、国語以外の教科の理解度も上げられることです。
どの教科の勉強に取り組むときであっても、頭の中では日本語を使って考えているからです。
少ない語彙で難しいことを考えることはできません。
また、どの教科の教科書も日本語で書かれています。
読めない漢字や意味のわからない言葉が出てくると、教科書を正確に読むことができません。
漢字の勉強を通して語彙を増やすことができると、すべての教科の成績に良い影響があります。
【中学生向け】漢字の勉強法
漢字の勉強には工夫が必要です。
中学生向けの漢字の勉強のコツは、主に次の10個です。
中学生向けの漢字の勉強のコツ
一つひとつ解説します。
コツ1:早期スタート
高校受験に向けての漢字の勉強は、できる限り早期にスタートすることが大切です。
受験勉強にフライングはありませんし、準備期間が長ければ長いほど、漢字の勉強にたくさん取り組めるからです。
漢字の勉強は長い期間をかけて取り組む必要があります。
漢字学習の重要性がわかったら、すぐにでも勉強をスタートできると良いです。
コツ2:習慣化してコツコツ取り組む
高校受験に向けての漢字の勉強は、習慣化してコツコツ取り組めると効果的です。
暗記学習は、習慣化と繰り返しが重要だからです。
なかなか取り組むことができないようなことでも、習慣化できると取り組むことができます。
毎日歯磨きをするように、毎日漢字の勉強に取り組めると良いです。
夕食後や就寝前など、取り組む時間を決めて習慣化できると良いです。
コツコツが大事
暗記学習は、コツコツと取り組むことが大事です。
忘れたり思い出したりを繰り返しながら、知識を定着させていく必要があるからです。
ときどき思い出したようにたくさん取り組むのではなく、少しずつであっても毎日取り組んだほうが効果的です。
▼あわせて読みたい
>>効率的な暗記方法!長期記憶にするための19のコツ【元塾教室長が解説!】
日常的に漢字を書くようにする
漢字の勉強に取り組んでいる時ではなくても、日常的に漢字を書くようにするクセをつけるようにすると良いです。
漢字は書かなければどんどん忘れていってしまうからです。
高校受験レベルの漢字であれば、日常的に使われる漢字も多いです。
ノートを書いているときやメモを取るときに、ついつい面倒臭がってひらがなで書いてしまうことがありますが、必ず漢字で書くようにするべきです。
日常的に漢字を書いていると、漢字のために勉強時間を割かずに漢字の勉強に取り組めるので、非常に効率的です。
コツ3:スキマ時間を活用
漢字の勉強は、スキマ時間を活用できると良いです。
漢字の勉強は、短時間であっても手軽に取り組むことができるからです。
5分の空き時間でも取り組むことができます。
コツ4:山を張らずに全体を勉強する
高校受験に向けての漢字の勉強は、山を張らずに全体を勉強することが大切です。
高校受験レベルの漢字であれば、どれも一般常識として覚えておくべきだからです。
中学で学習する漢字は、高校以降の勉強でも必要ですし、社会に出てからも触れる機会の多い漢字です。
入試で点数を取るためだけに勉強すべきではありません。
ウェブ上には、「高校入試で出やすい漢字100選!」のように紹介しているサイトもありますが、試験に出やすい漢字は入試直前期の最終チェック用として活用し、それ以外の時期には山を張らずにしっかりと全体を勉強するべきです。
覚える漢字の数はそれほど多くない
小学校で習う漢字の数は約1000字程度、中学校で習う漢字の数は約1100字程度と言われています。
参考までに、小学校・中学校で学習する英単語は2200語~2500語程と言われています。
入試直前にまとめて勉強しようとすると膨大な数ですが、普段からコツコツ取り組むのであれば、1100字はそれほど多くはありません。
コツ5:読み書きだけでなく漢字の意味も覚える
中学生が漢字の勉強に取り組むときは、読み書きだけでなく、漢字が持つ意味も覚えることが大切です。
漢字が持つ意味を覚えておくと、知らない言葉に出会ったときも、意味を推測することができるからです。
たとえば、「種苗」という言葉を知らなかったとしても、「種」と「苗」という漢字の意味を知っていれば、「植物のたねやなえ」のことであることを予測することができます。
「種苗」の読み方が「しゅびょう」であることがわからなくても、言葉の意味がわかってしまうのも大きなメリットです。
また、「種」や「苗」の漢字の意味を知らずに「種苗」という言葉を覚えるのは非常に難しいですが、一つひとつの漢字の意味を知っていれば簡単に覚えることができます。
コツ6:読み書きだけでなく言葉の意味も覚える
中学生が漢字の勉強に取り組むときは、読み書きだけでなく、言葉の意味も覚えることが大切です。
言葉の意味も一緒に覚えることで、漢字の勉強を通して語彙力を鍛えることができるからです。
先程も解説したとおり、語彙を増やすことは、国語だけに限らず、すべての教科の勉強において重要です。
「チュウショウテキ」を「抽象的」と書けたとしても、「抽象的」という言葉の意味を知らなければ、実際に言葉として利用することはできません。
漢字の勉強をしていて意味がわからない言葉に出会ったら、言葉の意味までしっかりと覚えるようにする必要があります。
コツ7:部首や構成を意識する
中学生が漢字の勉強に取り組むときは、部首や構成を意識できると効率的です。
たとえば、「森」という漢字は、画数は多いですが、簡単に覚えることができます。
「木」という漢字を3つ組み合わせただけでからです。
漢字は、部首や他の漢字の組み合わせで構成されているものが多いです。
難しそうに見える漢字も、部首や構成を意識すると簡単に覚えられることも多いです。
コツ8:定期的に確認テストをする
中学生が漢字の勉強に取り組むときは、定期的に確認テストをするようにすると効果的です。
暗記では、演習問題などのアウトプット学習に取り組むことも重要だからです。
漢字が苦手な中学生は、教科書やドリルの漢字を見て覚えようとする場合も多いですが、「書く」「声に出して読む」「テストをする」などしてアウトプットしなければ効率が悪いです。
特に、初めての漢字を覚えるときには、「書く」「声に出して読む」のアウトプットは非常に効果的です。
定期的にテストすると効果が高い
漢字の勉強では、定期的に確認テストをして、暗記できているかどうか確認すると効果が高いです。
1週間に1回か2回程度のペースで確認テストができると良いです。
確認テストのために漢字暗記を頑張ることができますし、確認テストをすると覚えられていない漢字を抽出することができ、解き直しをすることで改めて覚え直すことができます。
月に1回程度、大きな確認テストができるとさらに良いです。
定期テストを、「重要な漢字テスト」という位置づけで取り組むのも良いでしょう。
定期テスト得点アップを目指せますし、高校受験に向けて、漢字をちゃんと覚えられているかどうかの総チェックもできますので、一石二鳥です。
コツ9:漢字ドリルは1冊を繰り返す
高校受験に向けての漢字の勉強では、多くの漢字ドリルに取り組むのではなく、1冊の漢字ドリルに何度も繰り返し取り組んだほうが効果的です。
暗記は、繰り返すことが重要だからです。
漢字ドリルを1周しただけでは、ほとんど覚えられません。
何周もして同じ問題に何度も繰り返し取り組み、忘れては思い出しを繰り返さなければなりません。
漢字ドリル1冊を何周も繰り返して、完璧に暗記することを目指せると良いです。
コツ10:漢検に挑戦する
高校受験に向けての漢字の勉強に取り組むのであれば、漢検に挑戦すると良いです。
漢検は漢字勉強の良い中間目標になりますし、英検の資格そのものが高校受験で有利になるからです。
漢検は級によって難易度が異なりますので、スモールステップでレベルアップを目指せるのが大きなメリットです。
高校受験を有利にするのであれば、最低でも3級、可能であれば準2級を目指せると良いです。
▼あわせて読みたい
>>漢検が高校受験に超絶有利な3つの理由!中学生は漢検を絶対に受けるべき
漢字の勉強に取り組むなら学習塾が圧倒的におすすめ
漢字の勉強に取り組むのであれば、学習塾に通うのがおすすめです。
学習塾であれば、毎週漢字暗記の宿題が出ますし、毎週漢字の小テストが行われるからです。
学習塾に通うことで、漢字の勉強に習慣的に取り組む環境を作ることができます。
既に塾で英語や数学の授業を受けているようであれば、国語の追加を考えてみるのも良いでしょう。
塾は費用がかかりますが、勉強面や受験面でのサポートが手厚いので、活用できると良いです。
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高校受験の漢字勉強におすすめの教材
学習塾を利用しないようであれば、漢字ドリルなどの教材を利用して漢字の勉強に取り組めると良いでしょう。
ここからは、高校受験の漢字の勉強におすすめの教材を紹介していきます。
高校入試 漢字・語句3000
高校入試 漢字・語句3000は、高校入試への出題頻度によってレベル分けされている漢字ドリルです。
各レベルごとに優先度をつけながら漢字学習に取り組むことができます。
漢字暗記の際に間違えやすいポイントや、同時に覚えておくべきことなども記載されているため、効率よく、幅広く学ぶことができます。
漢字の読み書きだけでなく、送りがなのある漢字や類義語・対義語、同音異義語・同訓異字、慣用句・ことわざ、四字熟語等、高校入試で必要な漢字の知識をこの1冊で網羅することができます。
高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・語句・文法1500
高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・語句・文法1500は、高校入試の出題頻度順に配列されている漢字ドリルです。
各漢字に間違えやすいポイントが記載されているので、漢字が苦手な中学生に特におすすめです。
必要に応じて、対義語や類義語などの、一緒に覚えておきたい熟語も記載されています。
語句の意味を学習する章もあるので、言葉の意味も学ぶことができます。
三択問題が解ける無料アプリも利用できるので、スキマ時間に手軽に取り組むことができます。
高校入試 ランク順 中学漢字・語句・文法1100
高校入試 ランク順 中学漢字・語句・文法1100は、古くから多くの受験生に利用されている漢字ドリルです。
高校入試の出題頻度順に、最新のランク順で配列されています。
必要に応じて、間違えやすいポイントが記載されています。
暗記できているかどうかをクイズ形式で確認できる無料アプリも利用できるので、手軽に確認テストをすることができます。
【番外編】スマイルゼミ中学生コース
漢字の勉強の他にも、5教科の定期テストの勉強や、高校受験対策の勉強にも取り組みたいということであれば、タブレット学習教材のスマイルゼミ中学生コースがおすすめです。
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スマイルゼミは「書いて学ぶこと」にこだわって作られているタブレット学習教材で、漢字も書きながら学ぶことができます。
スマイルゼミを漢字対策だけのために利用するのであれば料金が高すぎますが、他の教科の対策にも併せて取り組むのであれば、リーズナブルに利用することができます。
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まとめ
それでは、高校受験に向けての漢字の勉強法についての解説をまとめます。
結論
高校受験においては、漢字の勉強は非常に重要です。
漢字の勉強にしっかりと取り組むことで入試の国語の点数を大きく上げることができますし、他の教科の理解度も上げることができます。
高校受験に向けて漢字の勉強を頑張るメリットは、主に次の4つです。
大学入試漢字の出題パターン
- テストで確実に得点できる
- 高校入試の国語の点数を大幅に上げられる
- 読解問題の点数も上げられる
- 他の教科の理解度も上がる
中学生向けの漢字の勉強のコツは、主に次の10個です。
中学生向けの漢字の勉強のコツ
- 早期スタート
- 習慣化してコツコツ取り組む
- スキマ時間を活用
- 山を張らずに全体を勉強する
- 読み書きだけでなく漢字の意味も覚える
- 読み書きだけでなく言葉の意味も覚える
- 部首や構成を意識する
- 定期的に確認テストをする
- 漢字ドリルは1冊を繰り返す
- 漢検に挑戦する
漢字の勉強に取り組むのであれば、学習塾に通うのが圧倒的におすすめですが、学習塾を利用しないようであれば、漢字ドリルなどの教材を利用して漢字の勉強に取り組めると良いです。
高校受験の漢字の勉強におすすめの教材を紹介しました。
今回はの記事が、お子様が効果的に漢字の勉強に取り組み、志望校に合格するきっかけとなればとてもうれしいです。
中学生におすすめの個別指導塾
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