こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
どんなに「勉強しなさい!」と言っても、全然勉強しない子どもも多いです。
このままでは学校の成績も受験もマズいと、心配になってしまわれていると思います。
結論
勉強を強制しても、子どもは勉強しません。
子どもが自主的に勉強に取り組めるよう、導いてあげる必要があります。
今回は、勉強しない子どもに対して親がすべきことについて解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が自主的に勉強に取り組めるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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「勉強しなさい!」では勉強しない
子どもに対して、ただ頭ごなしに勉強を強制しても勉強しません。
子どもが小学生であれば、「勉強しなさい!」とキツく言えば勉強に取り組むかもしれません。
しかし、中学生・高校生になると体も大きくなり、力も強くなり、そして反抗期を迎えます。
ちょっとやそっと怒ったくらいでは言うことを聞かないでしょう。
そうなれば、力ずくで勉強させるという手は使えなくなってきます。
保護者の方は保護者の方で、子どもがなかなか言うことを聞かなくなり、ストレスが溜まってイライラしてしまいます。
そんなイライラしている親を見て、子どもは更に反抗期を深めていくという負のスパイラルに陥ります。
やる気がある子は生まれつきやる気があるわけではない
このような言葉を、テレビやご近所さんとの話で聞いたことがあるかもしれません。
「羨ましい!」と思ってしまいますが、自主的に勉強に取り組める子どもも、生まれつきやる気があったわけではないことが多いです。
今までいろいろな子どもたちの話を聞いてきましたが、子どもたちの多くは、自主的に勉強に取り組めるようになったきっかけを持っていました。
つまり、今は全然勉強しない子どもであっても、一つのきっかけで自主的に勉強に取り組める子どもに変わることができるということです。
自主的に勉強に取り組む子どもの特徴
自主的に勉強に取り組める子どもには、大きく2種類のパターンがありました。
どちらかのパターンに当てはまるように導いてあげれば、自分から勉強する子どもにすることができます。
自主的に勉強に取り組む子どもの特徴
特徴1:勉強を楽しめている
当たり前のことではあるのですが、勉強そのものを楽しめている子どもは、自主的に勉強することができます。
勉強を楽しめる子どもも、自然と勉強が楽しめるようになったわけではありません。
「勉強が楽しい!」と思える経験や、きっかけを持っていることが多いです。
保護者の方は、子どもが「勉強は楽しいものだ!」と感じられるような仕掛けを用意することが大切です。
特徴2:夢や目的を持っている
将来やりたいことや、将来なりたいものがある子どもも、自主的に勉強することができます。
夢や目標があると、努力できるものです。
勉強は、やりたいことをやるための手段です。
勉強は、なりたい自分になるための手段です。
スポーツ選手等の、あまり勉強とは関係のなさそうな夢を持っている子どもであっても、自主的に勉強に取り組める子どもが多いです。
スポーツも勉強も、努力することの本質は変わらないからだと思います。
また、スポーツの世界でも、思考力を鍛えなければ活躍できないということもあるでしょう。
どのような方向の夢であっても、将来のことを考えられている子どもは、自主的に勉強に取り組みます。
「勉強は楽しいものだ」と知ってもらう方法
では、「勉強は楽しいものだ」ということを子どもに知ってもらうにはどうすれば良いでしょうか。
そもそも、人間は好奇心が強いです。
そして、大人よりも子どものほうが好奇心は旺盛です。
つまり、子どもであるというだけで、勉強の楽しさを知る機会はいくらでもあるのです。
若ければ若いほど、いろいろなものに興味を示します。
危なっかしくて見ていられないという部分もあるのですが、まさに「知ることの喜びに満ちている」状態と言えます。
子どもという時期は、勉強することの楽しさを知るには最高の時期なのです。
具体的には、子どもに勉強の楽しさを知ってもらうためのポイントは、主に3つあります。
楽しさを知ってもらうポイント
一つひとつ解説します。
ポイント1:親は聞き役になる
子どもが何かに関心を持ったら、親は聞き役になってあげてください。
聞いてくれる人がいると、子どもはもっと話そうと、いろいろなことを自分から勉強しようとするからです。
親は教師ではありませんので、質問に正しく答える必要もありませんし、無理をして教える必要もありません。
答えられないようなことを子どもに質問されても、このように問い返すだけでも構いません。
子どもが、興味を持ったことについて、親に向かって話すということが大切です。
そのまま「不思議だね。」で会話が終わっても構いませんし、「あとで一緒に調べてみようか。」と誘うのも良いでしょう。
あくまでも、子どもが親と一緒に、興味を持ったことについて話すということが大切なのです。
親が話を聞いてくれれば、子どもはもっと話したくなる
特に、小学生くらいの子どもは、親と話すことが大好きです。
そのため、興味を持ったことについて、嬉々として親に話してくれます。
そこで、一緒に話をして楽しかったという経験を積み重ねれば、学ぶことについてポジティブなイメージを持つことができます。
そして、親が話を聞いてくれることが嬉しくて、子どもはもっと多くのことを知りたくなります。
もっと多くのことを親に話したくなります。
保護者の方は、知らないことやわからないことを矢継ぎ早に質問されると、イライラしてしまうこともあるかもしれません。
すべての質問に正しい答えを返さなければならないわけではありません。
あくまでも、一緒に会話を楽しむ程度の気楽さで話を聞いてあげられると良いでしょう。
ポイント2:子どもの興味をさり気なく深掘りする
時間と気持ちに余裕があるときは、子どもの興味をさり気なく深堀りしてあげてください。
このように子どもが教えてくれたら、
と、子どもに聞いてみてください。
親はその答えを知っていたとしても、あえて聞いてみてください。
子どもは楽しそうに答えてくれます。
たとえ、子どもが知らなくて答えられなかったとしても、
と、子どもにお願いすれば、次の学びに促すことができます。
先の学習を促す対話を心がける
と、子どもが教えてくれたら、
と、子どもがさらに深く考えられるような質問を投げかけてみてください。
と、子どもが聞いてきたら、
と、親は読書を促してみてください。
と、子どもが興味を持ってくれたら、
と、親は誘ってあげてください。
一つひとつのやり取りが、学ぶことに対するポジティブなイメージとして子どもの中に蓄積されていきます。
ポイント3:親も勉強を楽しむ
子どもに勉強の楽しさを知ってもらうためには、親も一緒になって勉強を楽しむことが大切です。
子どもは、思った以上に親のことを見ているものです。
親が「勉強は辛いもの。」と思っていると、その気持ちは子どもにも伝わります。
逆に、親が勉強を楽しめていれば、子ども一緒に勉強を楽しんでくれます。
学校の勉強である必要はない
親子で楽しむ勉強は、学校のテストには出ないような勉強でも大丈夫です。
むしろ、学校の勉強とは関係のない勉強ができる機会にしたほうが有意義です。
そのような勉強体験が、巡り巡っていつか学校の勉強に結びつきます。
勉強は座学だけではなく、実体験も重要です。
子どもに夢や目的を持たせる方法
将来やりたいことや、将来なりたいものがある子どもたちは、将来の夢を持つきっかけを持っていることが多いです。
なんとなくやりたいことが見つかったという子どもはあまりいません。
保護者の方は、子どもに将来のことを考えさせる機会をできる限りたくさん与えてあげることが大切です。
いきなり具体的な将来の夢を決めさせる必要はありません。
子どもは、大人に近づいていくにつれてできることや考えられることが増えていき、自分の夢を具体化させていきます。
大切なことは、考え続けることです。
勉強そのものも大切なのですが、将来のことを考える時間も大切です。
子どもと将来の夢のことを考えるときのポイントは、主に次の4点です。
将来の夢を考えるポイント
一つひとつ解説します。
ポイント1:やりたいことや夢について対話する
子どもの将来の夢を考えるときには、子どもと対話することが大切です。
対話をしながら一緒に考えることで、子どもは自分自身の将来について意識することができるようになります。
対話と言っても、あまりかしこまらないでください。
「そこに座りなさい。」なんて言うと、子どもがかしこまってしまい、本音を引き出せなくなってしまいます。
あくまでも、普段の会話の延長線上で話をすることが大切です。
このような、普通の会話から入ると良いでしょう。
親は聞き役になる
子どものやりたいこと・なりたいものを探すときは、保護者の方は聞き役になってあげてください。
親が子どものやりたいこと・なりたいものを探すのではなく、子どもが自らやりたいこと・なりたいものを見つけられるようにすることが大切だからです。
子どもがたくさん話せるようにしてください。
話している中で、子どもは頭の中にあった抽象的なイメージを、言語化することで具体化していきます。
頭の中のボヤッとしたイメージが固まってくると、子どもはそこからさらに先を考えられるようになります。
やりたいことやなりたい自分が、より具体的にイメージできるようになります。
言葉にすることはとても大切です。
深堀りして質問する
やりたいこと・なりたいものを子どもが見つけられるよう、保護者の方はどんどん深堀りして質問してみてください。
インタビューというものは、質問者側の技量が試されるものです。
子どもの思考が前へ進むように質問してあげてください。
たとえば、
というように、子どもの話題を発展させられたら成功です。
うまく話題を発展させられないことも多いですが、それでも全然問題ありません。
言語化が大事
子どもはあまり意識していないかもしれないですが、会話の中で言語化することで、
「もしかして自分は化学とか薬品とかに興味があるのかもしれない」という、具体的なイメージを頭に残すことができます。
全ての対話が子どものやりたいこと探しに役立つとは限りません。
ただの世間話で終わってしまっても良いと思います。
逆に、勉強とはまったく関係ない会話から、子どものやりたいこと探しに発展することもあります。
どう転んでも良いので、ぜひ、いろいろな方面に質問を飛ばしてみてください。
ただし、質問があまりにしつこいと、子どもも面倒臭くなってしまいます。
あくまでも、普段の会話の延長線上で対話をする努力をしてみてください。
否定しない
子どもと将来のことを話していると、いろいろな発言が飛び出します。
これらは、実際に私が子どもたちと話していて出てきた発言です。
いいですよね!
面白いですよね!
どんなに思いも寄らない発言が飛び出しても、大人の定規や親の価値観を押し付けて、子どもの言葉を否定してはいけません。
否定してしまえば、子どもが何かにチャレンジする機会を奪ってしまうことになります。
承認することで本音を掘り当てられる
どんなに突拍子もないようなことも、否定をせずに、まずは認めて深堀りしてみることが大切です。
深堀りしていくと、子ども自身も気づいていなかった本音を掘り当てられることもあります。
できるか・できないか、なれるか・なれないか、どうすればできるのかはあとで考えれば良いです。
まずは子どもの言葉に耳を傾け、子どもの本音に子ども自身が気づけるように対話をしてください。
ポイント2:まずはインプット
子どもの将来の夢を考えるときも、勉強と同様にインプットが大切です。
知識がなければ、考えることはできないからです。
たとえば、消防士がいない世界では、子どもが「消防士になりたい!」と思うことはありません。
存在することを知らなければ、それを追い求めることはできません。
子どもとの対話の中で、必要に応じて教えてあげてください。
もし、子どもが興味を持つようであれば、詳しく調べてみます。
保護者の方が調べるのも良いですが、子どもと一緒に調べたほうが良いです。
一緒に調べることも対話です。
社会で活躍している人の話を聞いてみる
実際に社会で活躍している人の話を聞いてみると、子どもにとって大きな刺激になることも多いです。
子どもに向けて講演をしている方も多いですし、You Tubeなどの動画サイトに講演の様子を投稿している方も多いです。
子どもだけでなく、大人も心を動かされるような内容のものが多いです。
子どもが興味を持っている分野のお話を選んで聞くようにすると、楽しみながら聞くことができます。
アウトプットまでできれば完璧
対話を続けていくと、ある時、子どもからやりたいことを言ってきてくれることがあります。
保護者の方に打ち明けたということは、おそらく子どもは頭の中でたくさん考えたのだと思います。
もしかしたら、友達にも相談したかもしれません。
頭の中で考えてまとめたことを、言葉に出してアウトプットしたのです。
ここまで来られたら最高です。
アウトプットのときも対話をして深堀りしましょう。
子どもができる限りたくさんアウトプットできるように、質問を工夫してください。
まずは、子どもが考えていることをできる限りアウトプットしてもらいましょう。
具体的な対応策を考えるのは、そのあとで大丈夫です。
ポイント3:なりたい自分になるために何が必要か一緒に考える
中学生・高校生のになると、夢の実現を具体的に考えることができるようになってきます。
いままで漠然と、「将来こんな仕事がしたい」「こんな自分になりたい」と考えていたことを、具体的にどうすれば実現できるかを考えられるようになります。
まだ将来のことを具体的に考えられていなくても、高校を卒業すれば、ある程度具体的な道を一旦は歩みはじめなければなりません。
できればずっと先の大きな目標を持ちたいですが、少なくとも高校卒業後というちょっと先の小さな目標だけでも持っておきたいです。
そして、その目標を達成するためには何が必要かを、保護者の方は子どもと一緒に考えてあげてください。
目標を達成するために何が必要かを子どもが意識できるようになれば、子どもは自主的に勉強に取り組みます。
少なくとも、「勉強しなくて大丈夫?」と問いかければ、「やらないとなー。」と、思ってくれるようになります。
志望校は学校名から決めない
志望校選びは、学校名から決めるべきではありません。
将来やりたいことを実現するためには、進学先の学校でどんなことを学ぶべきかを考えましょう。
そして、それはどこの学校で学ぶことができるのかを調べましょう。
具体的な学校名を考えるのはその後です。
受験期は、将来のことが一気に具体的になる時期です。
将来のことや志望校など、何もかもを一人で決めるのは、子どもには荷が重過ぎると思います。
寄り添って、一緒に考えてあげてください。
ポイント4:具体的な数字目標を考える
中学生や高校生くらいになる頃には、将来のことをできる限り具体的に考えられると良いです。
具体的な数字まで出せるとさらに良いです。
具体的な数字目標があったほうが、勉強へのモチベーションが上がるからです。
たとえば、入試の目標であればわかりやすいと思います。
「この学校に合格するためには、本番の試験で〇〇点取る必要がある!」という感じの目標ですね。
もっと先の目標も具体的に!
もっと先の目標であっても、具体的な数字を調べてみると良いでしょう。
たとえば、弁護士を目指したいということであれば、司法試験の全体の合格率や、法科大学院からの合格率、予備試験からの合格率なんかを調べてみると、具体的な進むべき道を考えることができます。
弁護士の仕事内容や報酬を調べてみるのもおもしろいです。
実際に弁護士をされている方のお話を聞くのもおもしろいですし、You Tubeやブログで調べてみるのもおもしろいです。
具体的な情報を調べて、具体的な道筋を考えていくと、子どもの中でも夢を実現するための具体的なイメージを持つことができるようになります。
具体的なイメージを持つことができれば、具体的な目標を設定して、その目標を達成するために具体的な努力ができるようになるでしょう。
子どもが一人で調べて、一人で目標を設定して、一人で努力し続けることはまだ難しいです。
過保護にしてはいけませんが、保護者の方が寄り添ってあげてください。
子どもの夢を応援する立場であり続ける
親は、子どもの夢を応援する立場であり続けるべきです。
進むべき道を決めるのは、子ども本人であるべきです。
ですので、将来のことを考えるときは、あくまでも主体は子ども本人であるべきです。
子どもは、成長するにつれて独り立ちしていきます。
大学生になると、一人暮らしをはじめる子どもも多いです。
子どもが独り立ちできるよう、保護者の方は、子どもが悩んだり困ったりしているときだけ、困難を乗り越えられるように手を貸してあげてください。
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将来の夢がない子どもに見てほしい動画5選【保護者の方にも見てほしい】
将来の夢がないという子どもが多いのは、将来のことを考える機会が少ないからです。学校では仕事についてのことを教わる機会はほとんどないので、自ら学ぶ必要があります。
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まとめ
それでは、勉強しない子どもに対して親がすべきことについての解説をまとめます。
結論
勉強を強制しても、子どもは勉強しません。
子どもが自主的に勉強に取り組めるよう、導いてあげる必要があります。
子どもに対して頭ごなしに勉強を強制しても、子どもは勉強しません。
また、自分から勉強する子どもは生まれつき自分から勉強する子どもだったわけではなく、なにかきっかけがあった場合が多いです。
自主的に勉強に取り組める子どもには、大きく2種類のパターンがありました。
どちらかのパターンに当てはまるように導いてあげれば、自分から勉強する子どもにするできます。
自主的に勉強に取り組む子どもの特徴
- 勉強を楽しめている
- 夢や目的を持っている
子どもに勉強の楽しさを知ってもらうためのポイントは、主に3つあります。
楽しさを知ってもらうポイント
- 聞き役になる
- 子どもの興味をさり気なく深掘りする
- 親も勉強を楽しむ
子どもと将来の夢のことを考えるときのポイントは、主に次の4点です。
将来の夢を考えるポイント
- やりたいことや夢について対話する
- まずはインプット
- なりたい自分になるために何が必要か一緒に考える
- 具体的な数字目標を考える
今回の記事が、お子様が自主的に勉強に取り組めるようきっかけとなればとてもうれしいです。