こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
英検のライティング問題に苦手意識を持っている子どもは多いです。
保護者の方としては、子どもが英検2級のレベルでも英作文をしっかりと書けるのかと心配されているのではないでしょうか。
結論
英検2級のライティング問題では、抽象化して要約する力のような、準2級までの級では問われなかった力が要求されます。
普段の英語の勉強とは別に、ライティング問題を解けるようにするための対策が必要です。
今回は、英検2級のライティング問題について解説します。
問題の解き方や、合格するための対策のコツについて解説していきます。
最後まで読んでいただき、お子様が正しく英作文対策に取り組み、英検2級に合格するための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
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英検2級ライティングってどんな問題?
英検は毎回の出題傾向が固定されているので、大問構成や出題内容が決まっていて、対策しやすい試験です。
英検2級のライティングは2題出題され、大問4と大問5がライティング技能のセクションになっています。
出題される問題の種類も決まっていて、次の2種類の問題が出題されます。
種類1:英文要約問題
英検2級のライティング問題の大問4は、英文要約問題です。
英文を読んで、その内容を英語で要約する問題です。
英検の公式サイトには、次のような出題例が掲載されています。
問題のポイント
- 英文を読んで、その内容を英語で要約する
- 語数の目安は45語~55語
- 解答欄の外に書かれたものは採点されない
- 解答が英文の要約になっていないと0点になる
英文の和訳
学生が大学に通う場合、自宅から通う学生もいれば、アパートを借りて一人暮らしをする学生もいます。他の選択肢もあります。最近では、ルームメイトと部屋をシェアする学生もいます。
その理由は何でしょう。ルームメイトが数学や理科が得意で、宿題についてアドバイスをもらえる場合もあります。ルームメイトが海外出身で、毎日の会話を通して外国語を学べる場合もあります。
一方で、ルームメイトが夜遅くまで起きていて、テレビを見ている場合もあります。この場合は、うるさくて十分な睡眠を取ることができません。また、ルームメイトがほとんど掃除を手伝ってくれない場合もあります。結果として、部屋の掃除に多くの時間を取られてしまいます。
英文の内容も、段落の構成も、それほど難しくありません。
一方で、短く要約する必要があるので、読解力と文章力が求められます。
模範解答
この問題の模範解答は、次のようになっています。
These days, some college students share a house with roommates. By doing this, some students can get help from their roommates with various things, such as math, science, or foreign languages. However, some students have trouble with their roommates, such as trouble about sleeping time or cleaning the house.
模範解答の和訳
最近では、ルームメイトと部屋をシェアする大学生もいます。そうすることによって、数学や理科、外国語などのいろいろなことで、ルームメイトに手助けしてもらうことができます。しかしながら、睡眠時間や部屋の掃除などで、ルームメイトとトラブルになる場合もあります。
種類2:意見論述問題
英検2級のライティング問題の大問5は、意見論述問題です。
指定されたトピックについて、自分の意見とその理由を英文で書く問題です。
過去の英検では、次のような問題が出題されています。
問題のポイント
- 指定されたトピックについて、自分の意見とその理由を2つ英語で書く
- 理由を書くときは「POINTS」にある項目を参考にしても良い。参考にしなくても良い
- 語数の目安は80語~100語
- 解答欄の外に書かれたものは採点されない
- 解答がトピックの答えになっていない場合や、トピックからずれている場合は0点になる
TOPICの和訳
最近では、多くの小説が映画化しています。これから、そのような映画の数は増えると思いますか?
POINTの和訳
- イメージ
- 収入
- クオリティー(質)
英検2級では、英検準2級までのライティング問題のような身近な話題がトピックになることは少なく、やや社会的なテーマがトピックになります。
社会的なトピックについて、自分の意見とその意見を補強するための理由を書く必要があるため、社会に関する基礎知識や、やや複雑な意見を言語化する力が求められます。
模範解答
この問題の模範解答は、次のようになっています。
I think the number of such movies will increase in the future. First, from the perspective of movie companies, a certain amount of sales can be expected from such movies. If the original novel is a well-known work, fans of the novel will come to see the movie. Second, from the perspective of publishing companies, such movies might help increase the sales of the novels. These movies might lead people to learn about the original novels. For these reasons above, I think the number of such movies will increase in the future.
模範解答の和訳
そのような映画の数はこれから増えると思います。まず、映画会社の視点から、そのような映画からは、確かな額の売り上げが期待できます。もし原作が人々によく知られている作品であれば、その小説のファンが映画を見に来ます。また、出版社の視点から、そのような映画は小説の売り上げを伸ばしてくれる可能性があります。映画がきっかけで、人々に原作小説を知ってもらえます。上記のような理由から、これからそのような映画の数が増えると思います。
英検2級ライティングを捨ててはいけない理由
英検2級のライティング問題を捨ててはいけない理由は、主に次の5つです。
英検2級のライティング問題を捨ててはいけない理由
理由1:ライティングの点数が悪いと合格できない
英検のライティング問題を捨ててはいけないのは、ライティング技能のセクションの点数が悪いと英検に合格できないからです。
英検に合格するためには、英語4技能の各技能のセクションでバランス良く得点する必要があるからです。
英語4技能とは、「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」の4つの力のことです。
極端な話をすると、リーディングやリスニングの技能のセクションで満点を取れても、ライティング技能のセクションが0点だと不合格になります。
英検合格のためには、各技能のセクションでしっかりと点数を取っていく必要があります。
理由2:問題を解くための知識は既に身についている
英検のライティング問題を捨てるべきでないのは、ライティング問題では、難しい英単語や複雑な英文法と使いこなせるようになる必要がないからです。
リーディングやリスニングの技能のセクションでしっかり点数を取れる力がついているのであれば、ライティングの問題を解くための知識は既に十分に身についています。
ライティングの問題が苦手である場合、英語の力が足りていないのではなく、英語を書くためにはどのように知識を活用していけばよいのかがわかっていないだけであることが多いです。
正しく対策をすれば、ライティング問題は必ず解けるようになります。
理由3:二次試験の練習になる
英検のライティング問題を捨てるべきではないのは、二次試験のスピーキングテストの練習にもなるからです。
英検2級の二次試験では、ライティング問題にも出てきたような質問が出題されます。
具体例として、英検の公式サイトに掲載されている、英検2級のスピーキングテストのサンプル問題を見てみましょう。
Question No.2の「絵(マンガ)を説明しなさい。」という問題では、ライティングの英文要約問題で身につけた力を活用することができます。
Question No.3の「今日では、保護者が子どもに自由を与えすぎているという意見がありますが、あなたはどう思いますか。」という質問や、Question No.4の「今日では、多くの人々が古本や古着などの中古品を買いますが、これからもっと多くの人々が中古品を買うようになると思いますか?」という質問は、ライティングの意見論述問題で出題される質問に似通っています。
ライティング対策をしっかりしておけば、二次試験の質問にもしっかりと答えられるようになります。
理由4:大学入試対策になる
英検のライティング問題を捨てるべきではないのは、大学入試対策にもなるからです。
特に難関大学の英語の入試では、英作文の問題が出題されることも多いです。
日本語を英語に訳す問題だけでなく、自分の意見や考えを英語で説明させるような問題も出題されます。
たとえば、一橋大学の英語の入試問題では、次のような問題が出題されています。
問題文の和訳
下の質問から一つ選び、英語で答えなさい。答えは100語から140語で書きなさい。選んだ質問の番号を書きなさい。作文の最後に、あなたが書いた作文の語数を正しく書きなさい。
1,本を読んだり映画を見たりするとき、あなたはストーリーにフォーカスしますか。キャラクターにフォーカスしますか。それとも、雰囲気にフォーカスしますか。
2,外国語を話すとき、「正確さ」「想像力」「スピード」のうちの、どの側面に注意すべきでしょうか。
3,リーダーにとって最も貴重な資質は、「知性」「野心」「誠実さ」のうちのどれだとあなたは思いますか。
英検2級のライティング問題で、自分の意見を英語で論理的に説明できる力を伸ばしておくと、大学入試でも活用することができます。
理由5:実用的な英語の力が身につく
英検のライティング問題を捨てるべきではない一番の理由は、実践的な英語の力を身につけることができる点にあります。
海外の方と話をしていると、自分の意見を求められる場面は多いです。
グローバルなコミュニケーション力を身につけるためには、自分の意見を自分の言葉で発信したり、相手の意見を求めるために質問したりする習慣を身につける必要があります。
現代では、SNSやメールなど、文字を書いて(テキストを打って)コミュニケーションを取る機会が多いです。
ライティングの勉強を通して、実用的な英語の力を伸ばしていけると、大人になって社会に出てからも活用できるスキルを身につけることができます。
英検2級ライティングの書き方【英文要約問題】
英検2級のライティングの英文要約問題は、次のような流れで書くようにすると良いです。
英文要約問題の書き方
- 文章全体を読んで、文全体の段落構成を把握する
- 第1段落から、文章全体のテーマを見つけて要約する
- 第2段落の要旨をつかんで要約する
- 第3段落の要旨をつかんで要約する
先ほど紹介したサンプル問題の解答を見ながら、具体的に解説します。
These days, some college students share a house with roommates. By doing this, some students can get help from their roommates with various things, such as math, science, or foreign languages. However, some students have trouble with their roommates, such as trouble about sleeping time or cleaning the house.
解答の分析
①第1段落の要約(文全体のテーマ)
These days, some college students share a house with roommates.
(最近では、ルームメイトと部屋をシェアする大学生もいます。)
②第2段落の要約(ルームシェアのメリット)
By doing this, some students can get help from their roommates with various things, such as math, science, or foreign languages.
(そうすることによって、数学や理科、外国語などのいろいろなことで、ルームメイトに手助けしてもらうことができます。)
③第3段落の要約(ルームシェアのデメリット)
However, some students have trouble with their roommates, such as trouble about sleeping time or cleaning the house.
(しかしながら、睡眠時間や部屋の掃除などで、ルームメイトとトラブルになる場合もあります。)
段落構成を把握することが大事
英文要約問題は、いきなり作文を書きはじめるのではなく、まずは英文全体を読みながら段落構成を把握することが大切です。
各段落の役割りを把握することができれば、要約できたも同然だからです。
サンプル問題であれば、第一段落で文章全体の導入として、話題のテーマを提示しています。
そして、第2段落でルームシェアのメリットが書かれていて、第3段落でルームシェアのデメリットが書かれています。
ここまで把握できてしまえば、あとは文章を少し肉付けすればできあがりです。
要約は各段落1文ずつ
要約は、各段落1文ずつで書くと語数がちょうど良くなります。
短い文であれば、2文に分けても良いです。
逆に、要約を書かない段落はありません。
すべての段落を、1文ずつの要約文にまとめるようにします。
要旨→理由や具体例
要約は、まずは段落全体を抽象化した要旨を書き、それから理由や具体例を補足すると良いです。
先程のサンプル問題の模範解答の第2段落の要約は、「要旨→具体例」の順で書かれていました。
By doing this, some students can get help from their roommates with various things, such as math, science, or foreign languages.
(そうすることによって、いろいろなことで、ルームメイトに手助けしてもらうことができます。たとえば、数学や理科、外国語などで。)
上の英文の赤字の部分が段落の要旨、青字の部分が具体例になっています。
英文から引用する
要約は、元の英文から一部を引用したり、一部修正して引用したりできると良いです。
丸写しやただの切り抜きではダメですが、上手に引用しながら作文ができると、ゼロから英作文をする必要がなく、書きやすいです。
英検2級ライティングの書き方【意見論述問題】
英検2級ライティングの意見論述問題は、次のような流れで書くようにすると良いです。
意見論述問題の書き方
- 結論(自分の意見)を書く
- 理由を2つ書く
- 結論を再度書く
先ほど紹介した過去問の解答を見ながら、具体的に解説します。
I think the number of such movies will increase in the future. First, from the perspective of movie companies, a certain amount of sales can be expected from such movies. If the original novel is a well-known work, fans of the novel will come to see the movie. Second, from the perspective of publishing companies, such movies might help increase the sales of the novels. These movies might lead people to learn about the original novels. For these reasons above, I think the number of such movies will increase in the future.
解答の分析
①結論(自分の意見)
I think the number of such movies will increase in the future.
(そのような映画の数はこれから増えると思います。)
②1つ目の理由
First, from the perspective of movie companies, a certain amount of sales can be expected from such movies.
(まず、映画会社の視点から、そのような映画からは、確かな額の売り上げが期待できます。)
③1つ目の理由の補足
If the original novel is a well-known work, fans of the novel will come to see the movie.
(もし原作が人々によく知られている作品であれば、その小説のファンが映画を見に来ます。)
④2つ目の理由
Second, from the perspective of publishing companies, such movies might help increase the sales of the novels.
(また、出版社の視点から、そのような映画は小説の売り上げを伸ばしてくれる可能性があります。)
⑤2つ目の理由の補足
These movies might lead people to learn about the original novels.
(映画がきっかけで、人々に原作小説を知ってもらえます。)
⑥結論を再度書く
For these reasons above, I think the number of such movies will increase in the future.
(上記のような理由から、これからそのような映画の数が増えると思います。)
結論は質問文から引用する
結論の部分は、質問文から引用して書くと良いです。
「Do you think ~?」と問われるので、「I think ~.」と結論づけると良いです。
ほぼ丸写しで良いことが多いですが、必要に応じて一部を変えて引用すると良いです。
理由はそれぞれ2文~3文で書く
2つの理由については、理由を書くだけでなく、補足情報を付け加えます。
理由を詳しく書かなければ語数が足りなくなってしまいますし、説得力のある文章を書けないからです。
それぞれ2文~3文を目安に書けると良いです。
補足情報は、理由の付け加えか、具体例を書くと良いでしょう。
テンプレート化してしまうと良い
英検2級の意見論述問題は、英作文に慣れていない子どもにとっては少し難しく感じるかもしれません。
80語~100語の、かなり長い文章を書かなければならないからです。
一方で、出題される問題は毎回似通っていますので、書き方をテンプレート化してしまうと書きやすいです。
解答のテンプレート化
I think the number of such movies will increase in the future.
First, from the perspective of movie companies, a certain amount of sales can be expected from such movies. If the original novel is a well-known work, fans of the novel will come to see the movie.
Second, from the perspective of publishing companies, such movies might help increase the sales of the novels. These movies might lead people to learn about the original novels.
For these reasons above, I think the number of such movies will increase in the future.
赤字の部分はほぼテンプレート化できるので、黒字の部分だけを自分の言葉で書くと良いです。
英検2級ライティングの評価ポイント
試験で良い点数を取るためには、その試験の評価のポイントを知ることも大切です。
どのような部分が点数として評価されるのかを知ることができれば、どのような対策をすれば良いかがわかるからです。
英検2級のライティング問題では、主に次の4点が評価されます。
英検2級ライティングの評価ポイント
- 内容
課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか - 構成
英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか - 語彙
課題に相応しい語彙を正しく使えているか - 文法
文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
英検2級ライティングの配点
英検2級のライティング問題は、大問4の英文要約問題が16点満点、大問5の意見論述問題が16点満点になっています。
英文要約問題の配点
▼この表は横にスクロールできます。
観点 | 配点 | 満点 |
内容 | 0点~4点 | 16点 |
構成 | 0点~4点 | |
語彙 | 0点~4点 | |
文法 | 0点~4点 |
意見論述問題の配点
▼この表は横にスクロールできます。
観点 | 配点 | 満点 |
内容 | 0点~4点 | 16点 |
構成 | 0点~4点 | |
語彙 | 0点~4点 | |
文法 | 0点~4点 |
CSEスコアは650点
英検の合否はCSEスコアで決められます。
英検2級のCSEスコアは、各技能セクションの問題数に関係なく均等に配分されます。
英検2級の場合は、各技能セクションの満点スコアはそれぞれ650点です。
▼この表は横にスクロールできます。
技能 | 満点CSEスコア (配点) |
リーディング | 650点 |
リスニング | 650点 |
ライティング | 650点 |
スピーキング | 650点 |
ライティングの技能は、英文問題と意見論述問題の点数(32点満点)がCSEスコアに変換されて合否判定されます。
英検2級ライティング対策のコツ
ここからは、英検2級のライティング問題の対策をするときのコツを解説していきます。
英検2級ライティング問題対策のコツ
コツ1:英単語・英熟語を覚える
ライティング問題を解けるようにするためには、英単語・英熟語の暗記が重要です。
英単語や英熟語を知らなければ、書きたいことを書くことができないからです。
一方で、ライティング問題ではそれほど難しい単語を使う必要はありません。
対策としては、リーディング対策として行う英単語・英熟語暗記で十分です。
英単語・英熟語暗記に取り組むときに、実際に書いて練習して、スペルを覚える努力ができると良いです。
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類義語のバリエーションが重要
英検2級のライティング対策としては、類義語をたくさん知っておくことが重要です。
英文要約問題では、類義語を使って言い換えができると便利だからです。
類義語を知っていると、文を抽象化したり具体化するときに便利ですし、本文の丸写しになりにくいです。
論理マーカー(ディスコースマーカー)も重要
英検2級のライティング対策としては、論理マーカー(ディスコースマーカー)をたくさん知っておくと便利です。
論理マーカー(ディスコースマーカー)についての知識は、文章を論理的に読解するときにも、論理的な文章を書くときにも、必ず必要になるからです。
論理マーカー(ディスコースマーカー)とは、「そして」や「しかし」などのつなぎ言葉のように、文章などでの論理的な流れを示す表現のことです。
論理マーカー(ディスコースマーカー)の使い方に慣れておくと、文章の読み書きが上手になります。
順接・追加の論理マーカー(ディスコースマーカー)
- therefore(したがって)
- as a result(結果として)
- in conclusion(結論として)
- in addition(さらに)
- additionally(さらに)
- moreover(さらに)
- what is more(加えて)
逆説の論理マーカー(ディスコースマーカー)
- however(しかし)
- yet(にも関わらず)
- although(にも関わらず)
対比の論理マーカー(ディスコースマーカー)
- on the other hand(一方で)
- meanwhile(一方で)
- while(一方で)
例示の論理マーカー(ディスコースマーカー)
- for example(たとえば)
- for instance(たとえば)
- such as(~のような)
コツ2:基本的な英文法の理解を深める
ライティング問題を解けるようにするためには、基本的な英文法の理解を深めることが大切です。
英文法を理解していないと、相手に伝わる文を書くことができないからです。
ライティング問題では難しい文法を使う必要はない一方で、文章を丸々自分で書く必要があるので、文法に対する深い理解が必要になります。
カッコを埋める問題を解けるようにするだけでなく、ゼロから英文を書けるようにする練習を普段からする必要があります。
英文法の理解を深めるときは、音読をすると良いです。
音読をすると、英語を実際に声に出すことによって、英語を「言葉」として身につけることができます。
音読をするときはネイティブの音声を使って練習すると良いので、英検対策のために参考書や教材を購入するのであれば、音声付きのものを購入すると良いです。
コツ3:普段から意見交換をする習慣を身につける
ライティング問題を解けるようにするためには、普段から意見交換をする習慣を身につけられると良いです。
英検では、自分の意見を、自分の言葉で伝える力が求められるからです。
英検2級のライティング問題では、社会的な話題について自分の意見を英語で表現し、理由も添えて自分の意見に説得力を持たせる必要があります。
普段から意見交換をする習慣が身についていないと、何を書くべきか、なかなか思いつけないと思います。
英検の英作文を苦手に感じてしまっている子どもの中には、英語で文章を書く以前に、日本語でも文章を書けない子どもも多いです。
そもそも「自分の意見」や「自分の考え」を持っていないからです。
英検のライティングやスピーキングの試験では、自分の意見を自分の言葉で発信する力も求められます。
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コツ4:本やニュース記事を読む
ライティング問題を解けるようにするためには、普段から本やニュース記事を読む習慣を身につけられると良いです。
自分の意見や考えを持つためには、社会についての基礎知識が必要になるからです。
たとえば、「映画や小説などのエンターテイメント」をテーマに自分の意見を書くときも、前提として文化やビジネスについての知識が必要になります。
また、普段から本やニュース記事を読んでいると、論理的な文章に触れる機会を増やすことができます。
自分で論理的な文章を書けるようにするためには、まずは論理的な文章を読むようにすると良いです。
本やネット記事、新聞などを通して、論理的文章に触れながら社会についての知識を増やしていけると良いです。
中高生向け新聞
コツ5:書き方のテンプレートを決めておく
ライティング問題を解けるようにするためには、解答の書き方のテンプレートを決めてしまうと良いです。
英検は出題傾向が固定されていて、毎回似たような問題が出題されるからです。
先ほども解説したとおり、書き方のテンプレートを事前に決めて練習しておくと、ゼロから英作文をする必要がなくなるため、書きやすいです。
コツ6:単語数を意識する
英検のライティング問題を解けるようにするためには、文章全体の単語数を意識するようにすると良いです。
英検のライティング問題は、語数の目安が決められているからです。
どれくらい書くと、どれくらいの語数になるのか、把握できるようにしておくと、試験本番も焦らずに書くことができます。
字数稼ぎは考えない
英検2級のライティング問題が苦手な子どもは、必要な語数を書けない場合が多く、どのようにして字数稼ぎをするかということを考えはじめます。
「many(たくさんの)」を「a lot of(たくさんの)」に言い換えれば字数稼ぎができるなどの裏技的手法はありますが、そのようなつまらないことに勉強時間を使うべきではありません。
字数が足りないのであれば、英作文の内容がスカスカだということだからです。
英検2級のライティング問題は、テンプレートに当てはめて書けば、自分で書かなければならない部分はそれほど多くありません。
書くべきことを論理的に書いていれば、語数が足りなくなることはありません。
意味のない字数稼ぎをするのではなく、書くべきことを書けるように練習すべきです。
コツ7:使える表現を覚えておく
英検のライティング問題を解けるようにするためには、よく使う表現は丸暗記してしまうと良いです。
英語は文法を意識しながら丁寧に考えることも大切ですが、ある程度丸暗記してしまうことも大切です。
よく使う表現を、ほとんど頭を使わずにスラスラ言えるように(書けるように)練習しておくと良いです。
英検2級では、先ほど解説した論理マーカー(ディスコースマーカー)を使った表現もいくつか丸暗記しておけると良いです。
コツ8:解答用紙に慣れておく
英検のライティング問題を解けるようにするために、本番の問題の解答用紙に慣れておくと良いです。
答えを解答欄の外に書いても採点されないので、どれくらいの文字の大きさで、どれくらいの間隔で書くべきか、練習して慣れておくと良いでしょう。
コツ9:添削してもらう
英検のライティング問題を練習するときは、誰かに添削してもらう必要があります。
英作文は答えが一つではないので、自分では丸つけができないからです。
特に、英検2級以上のライティング問題であれば、英語に詳しい人に添削してもらう必要があります。
ChatGPT (チャットGPT)などのAIに添削してもらうこともできますが、AIは間違った回答をすることも少なくないので、100%信用することはできません。
コツ10:練習時は完璧を目指し、本番は完璧を目指さない
英検のライティング問題で点数を取れるようにするためには、練習するときには完璧を目指して英語を書いて、本番の試験では完璧を目指さずにできる範囲で英語を書くことが重要です。
試験中に完璧を目指して英語を書こうとすると、試験時間が足りなくなってしまう可能性があるからです。
英語のスペルや英文法が多少間違っていても、しっかりと点数を取ることができます。
大事なことは、自分の意見を、自分の言葉で相手に伝えようとする態度です。
問題を解いているときに、わからない英単語があったり、文法的に正しい言い回しがわからなかったりしたときは、言い回しを変えて簡単な文章にしてしまっても大丈夫です。
冠詞や時制、単数形や複数形が多少間違っていても大丈夫です。
完璧を目指してじっくりと英文を作るのではなく、まずは文章全体を書いてしまって、あとで余った時間で直していくと良いです。
一方で、練習中はしっかりと完璧を目指して取り組むべきです。
練習中に完璧に書けるようにしなければ、本番では高得点を狙うことはできません。
英検2級ライティングの勉強方法
英検2級のライティング問題の対策をするときは、次のようなものを利用して勉強すると良いです。
勉強法1:学習塾
英検2級のライティング問題の対策には、学習塾の利用がおすすめです。
塾であれば、手厚くサポートしてもらえるからです。
英作文だけでなく、英文法や長文読解、リスニングなど、トータルでサポートしてもらえます。
英検対策であれば、受験対策中心の進学塾や予備校よりも、個別指導塾がおすすめです。
既に個別指導塾に通っているようであれば、英検対策ができないか塾に相談してみると良いでしょう。
個別指導塾に通っていないようであれば、後ほど紹介するオンライン家庭教師や英会話スクールを検討してみると良いでしょう。
学習塾の特徴
- 授業で教えてもらえる
- 手厚くサポートしてもらえる
- 費用が高い
英検対策におすすめの個別指導塾
- 個別指導の明光義塾
※英語4技能を伸ばす英検対策授業! - 【個別教室のトライ】
※完全1対1のマンツーマン個別指導塾! - 中高一貫校専門 個別指導塾WAYS
※中高一貫校生を専門にした個別指導塾!
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勉強法2:オンライン家庭教師
英検2級のライティング問題の対策には、オンライン家庭教師もおすすめです。
通っている塾が英検対策に対応していない場合は、オンライン家庭教師が便利です。
オンラインであれば通塾の必要がないうえに、比較的料金を安く抑えてマンツーマン授業を受けることができるからです。
一方で、オンライン家庭教師には、自習室を使えないなどのデメリットもあります。
オンライン家庭教師の特徴
- マンツーマン授業のわりに料金が安い
- 全国の講師から子どもに合った講師を探せる
- 通塾の手間がない
英検対策におすすめのオンライン個別指導
- オンライン家庭教師WAM
※対面型個別指導塾に近い指導! - オンライン家庭教師マナリンク
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勉強法3:英会話スクール
英検2級のライティング問題の対策には、英会話スクールがおすすめです。
英会話スクールであれば、英語で意見交換をする練習ができるからです。
英検2級のライティング問題は、英語の力だけでなく、対話の中で自分の意見を相手に伝えたり、論理的に説明したりする力も問われます。
文法問題や長文読解問題だけの練習だけでなく、英語で対話をする力を伸ばせると良いです。
決まった型を練習するようなスクールよりも、社会に関するトピックで自由に会話ができるようなスクールがおすすめです。
英検対策に特化した英会話スクールもあるので、検討してみると良いでしょう。
英会話スクールの特徴
- 自分の意見を自分の言葉で発信する練習ができる
- リスニングやスピーキング対策もできる
- 英検特化のスクールもある
時事問題の自由英会話におすすめのスクール
- ウイング
※学校教育現場に精通した講師による授業!SDGsで学ぶ英会話コースがある! - QQ English(QQイングリッシュ)
※全員正社員講師!SDGs等がテーマのトピックコースがある!
英検対策におすすめの英会話スクール
- 【ENC/GNA】
※英検対策特化!4つのセクションを総合対策! - KIRIHARA Online Academy
※「教材+英会話」で4技能を総合対策!2ヶ月間短期の英検特化カリキュラム!
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勉強法4:問題集
英検2級のライティング問題の対策には、問題集や参考書を利用するのも良いでしょう。
問題集や参考書であれば、費用もほとんどかかりません。
一方で、問題集や参考書には模範解答はついていますが、添削はしてもらえません。
学校の先生や塾の先生など、添削をお願いできる人を探す必要があります。
参考書・問題集の特徴
- 格安
- 教材の種類が多い
- 添削してくれる人を探す必要がある
まとめ
それでは、英検2級のライティング問題についての解説をまとめます。
結論
英検2級のライティング問題では、抽象化して要約する力のような、準2級までの級では問われなかった力が要求されます。
普段の英語の勉強とは別に、ライティング問題を解けるようにするための対策が必要です。
英検2級のライティングでは、次の2種類の問題が出題されます。
英検2級のライティング問題を捨ててはいけない理由は、主に次の5つです。
英検2級のライティング問題を捨ててはいけない理由
英検2級のライティングの英文要約問題は、次のような流れで書くようにすると良いです。
英文要約問題の書き方
- 文章全体を読んで、文全体の段落構成を把握する
- 第1段落から、文章全体のテーマを見つけて要約する
- 第2段落の要旨をつかんで要約する
- 第3段落の要旨をつかんで要約する
英検2級ライティングの意見論述問題は、次のような流れで書くようにすると良いです。
意見論述問題の書き方
- 結論(自分の意見)を書く
- 理由を2つ書く
- 結論を再度書く
英検2級のライティング問題では、主に次の4点が評価されます。
英検準2級ライティングの評価ポイント
- 内容
課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか - 構成
英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか - 語彙
課題に相応しい語彙を正しく使えているか - 文法
文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
英検2級のライティング問題の対策をするときのコツを解説しました。
英検2級ライティング問題対策のコツ
英検2級のライティング問題の対策をするときは、次のようなものを利用して勉強すると良いです。
今回はの記事が、お子様が正しく英作文対策に取り組み、英検2級に合格するきっかけとなればとてもうれしいです。
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