こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
「英語の勉強には音読が効果的」と言われることが多いです。
そのような話を聞いて、音読に本当に効果があるのか、どのように音読練習をすれば英語の力を伸ばせるのかと、いろいろと疑問に思われているのではないでしょうか。
結論
英語の勉強に取り組むときは、音読することを強くおすすめします。
正しいやり方で音読に取り組めると、効率的に英語の総合力を高めることができます。
今回は、英語学習における音読について解説します。
音読の効果や、正しい音読のやり方について解説していきます。
最後まで読んでいただき、お子様が英語の勉強に音読学習を取り入れ、英語の成績を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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英語の音読って意味ある?
英語はの力は、4技能をバランス良く対策することで効率的に伸ばしていくことができます。
英語4技能とは、「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」の4つの力のことです。
英語の勉強に音読学習と取り入れることで、4技能のバランスが「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」に偏ってしまうのを防ぐことができます。
英語の音読学習の具体的な効果は、主に次の4つです。
効果1:正しい発音が身につく
英語の音読学習に取り組むことで、正しい英語の発音を身につけることができます。
音読に取り組みながら、自分の発音を修正していくことができるからです。
参考書を読むだけであったり、問題集を解くだけの勉強に取り組んでいると、英語の発音について考える機会があまりありません。
発音を気にせずに英語の勉強を続けてしまうと、英文をを読むことはできても、英語を聞いたり話したりができない状態になってしまいます。
英語はあくまでも「言葉」ですので、正しい発音を身につけて、聞いたり話したりできるようにするべきです。
効果2:学習内容を定着させやすい
英語を音読すると、学習した内容を効率的に定着させることができます。
学習内容を定着させるためには、五感を活用したほうが効果的だからです。
漢字や英単語の暗記に取り組むときも、目で見るだけでなく、手を動かして書いたり、声に出して読んだりしたほうが覚えられます。
音読をすると声に出して練習できるだけでなく、耳から聞いて勉強することもできます。
目、口、耳を同時に使って取り組めるので、学習内容を定着させやすいです。
効果3:リスニングの力を強化できる
英語の音読学習に取り組むことで、リスニングの力を強化することができます。
音読では、英語を「音」として認識しながら勉強に取り組めるからです。
リスニングの練習をするときに、ただひたすらにリスニングの問題を解いて勉強しようとする子どもは多いですが、ただ英語を聞いているだけではリスニングの力は育ちません。
正しい方法で音読に取り組むことが重要です。
英語リスニングのNG勉強法
- ただリスニングの問題を解く
- ただ英語を聞き流す
- スクリプト(台本)を見ない
- 難しい教材で勉強する
英語リスニングの勉強法についての詳細は、『【中学生・高校生】英語リスニングの効果的な勉強法!伸ばすコツとおすすめの教材』で解説しています。
-
【中学生・高校生】英語リスニングの効果的な勉強法!伸ばすコツとおすすめの教材
続きを見る
効果4:英文を読むスピードが速くなる
英語の音読学習に取り組むと、英語を読むスピードを速くすることができます。
音読学習では、英語を話すスピードで英文を理解できるようにしていく必要があるからです。
また、音読では英文を後ろから訳すことはできません。
音読学習では英語を英語の語順のまま理解する必要があるので、英文を前から順番にスピーディーに読解することができるようになります。
▼合わせて読みたい
>>英語の長文読解を速く正確に読むためのコツとおすすめの問題集
英語の音読の正しいやり方
英語の音読は、次の3ステップで取り組むと良いです。
ステップ1:リピーティング
英語の音読は、まずはリピーティングから取り組むと良いです。
リピーティングとは、流れてくる英語の音声のあとに続いて発音する練習のことです。
リピーティングは、お手本の音声をしっかりと聞いてから発音できるので、自分のペースで発音練習ができます。
お手本の発音やアクセントをしっかりと聞き取り、自分でも同じように発音できるようにじっくりと練習することができます。
リピーティングに取り組むときは、最初はスクリプト(台本)を見ながら取り組み、慣れてきたらスクリプト(台本)を見ずに取り組めると良いです。
ステップ2:オーバーラッピング
リピーティングでじっくりと練習をしたら、オーバーラッピングに挑戦できると良いです。
オーバーラッピングとは、台本(スクリプト)を見ながら、流れてくる英語の音声と同時に発音する練習のことです。
音声を聞いてから発音するリピーティングではなく、音声にかぶせて同時に発音するところがポイントです。
同時に発音することで、聞こえてくる英語の音と、自分が頭の中でイメージしている英語の音を近づけることができます。
お手本の音声と同じスピードで音読する必要があるので、英文をスピーディーに理解しながら発音する力を鍛えることができます。
英文をじっくりと分析する暇もないので、英語を英語の語順で、前から順番に理解する習慣を身につけることもできます。
ステップ3:シャドーイング
オーバーラッピングで、詰まらずにネイティブの音声についていけるようになるまで練習したら、同じ文章でシャドーイングに挑戦できると良いです。
シャドーイングとは、台本(スクリプト)を見ずに、聞こえてきた音声のすぐあとを追って発音することです。
オーバーラッピングでは台本を見ることができるので、目からの情報に頼ることができます。
一方で、シャドーイングでは台本を見ずに発音するので、耳からの情報だけを頼りに発音しなければなりません。
多くのことを瞬時に処理しなければならないので、シャドーイングは非常に高度な練習方法です。
無理をして最初からシャドーイングに挑戦しようとすると挫折するので、まずはリピーティングやオーバーラッピングで文章に慣れ、文章をほとんど暗記した状態にしてからシャドーイングに挑戦したほうが良いです。
英語の音読の効果を上げるためのポイント
英語の音読に効果的に取り組むためには、いくつか注意すべきポイントがあります。
英語の音読の効果を上げるためのポイントは、主に次の7つです。
英語の音読の効果を上げるためのポイント
ポイント1:正しい発音を学習する
英語の音読に効果的に取り組むためには、音読練習と並行して、正しい発音方法を学習することも大切です。
英語を正しく発音できるようになると、頭の中にある発音のイメージと、実際に聞こえてくる音声の発音が一致するようになり、リスニングの力もスピーキングの力も伸ばすことができるからです。
英語の発音を勉強するのであれば、フォニックスの学習をおすすめします。
フォニックスとは、英語のスペルと発音のルールのことです。
フォニックスは小学生までに学習することが多いですが、中学生や高校生(または大学生や社会人)であっても、英語を学習するのであれば、フォニックスを勉強することを強くおすすめします。
フォニックスを学習して英語の発音の基本的なルールを知っておくと、英語学習全般において有利になるからです。
フォニックスを学ぶメリット
- 英単語のスペル暗記がラクになる
- 発音が良くなる
- リスニング力もアップする
- 英語学習が断然効率的になる
フォニックスの勉強法についての詳細は、『【英語学習】フォニックスを学ぶ4つのメリットとおすすめの勉強法』で解説しています。
-
【英語学習】フォニックスを学ぶ4つのメリットとおすすめの勉強法
続きを見る
ポイント2:少し易しめの教材を使う
英語の音読に効果的に取り組むためには、少し易しめの教材を使うようにすると良いです。
最初から難しい教材に挑戦しようとすると、難しすぎて挫折してしまう可能性が高いからです。
最初は、英単語や英文法を良く理解できる程度の難易度の教材で、音読に挑戦してみると良いです。
中学生や高校生(または小学生)であれば、音読用の教材は学校の教科書が最適です。
学校で学習した内容を定着させることもできますし、定期テスト対策にもなるので一石二鳥です。
教科書に表示されているQRコードを読み込むと、スマートフォンなどでお手本の音声を流すことができるので、手軽に取り組むことができて便利です。
ポイント3:ネイティブスピーカーの音声を使う
英語の音読に効果的に取り組むためには、お手本の音声はネイティブスピーカーのものが良いです。
お手本の音声ですので、自分が目指す英語の発音の話者の音声を使うべきです。
特にこだわりがないようであれば、アメリカ英語の音声を利用することをおすすめします。
入試や試験の問題ではアメリカ英語の発音で放送されることが多いですし、アメリカ英語の発音を練習しておけば、訛りのある英語にも対応しやすいです。
ポイント4:スクリプト(台本)は必ず事前にチェックする
英語の音読に効果的に取り組むためには、音読練習に取り組む前に、スクリプト(台本)を事前にチェックしておくことが大切です。
意味の分からない英文で音読学習に取り組んでも、効果がないからです。
自分が聞いている言葉の意味がわからなかれば、雑音を聞いているのと変わりがありません。
英単語・英文法・構文は事前に勉強しておく
スクリプト(台本)に出てくる英単語・英熟語・英文法はしっかりと理解しておき、構文も完全に把握しておく必要があります。
しっかりと理解できている文を使って音読練習に取り組んだほうが、英語力が向上するからです。
英語は複雑な文章を正確に読み取れるようになることも重要ですが、基本的な文章をスピーディーに理解できるようになることも重要です。
ただ単に音読をするのではなく、英文法や構文、意味をしっかりと意識しながら取り組むことで、英文の意味を素早く理解できるようになります。
英語は前から意味を理解する
英語は文の後ろから訳すのではなく、文の前の方から意味を理解できるようにしなければなりません。
実際に英語で会話しているときは、読み返したりじっくりと考えたりすることはできませんし、リーディングの試験でも後ろから訳していると時間が足りなくなってしまうからです。
英文の意味を考えるときは、文のまとまりをスラッシュで区切る「スラッシュリーディング」を意識できると良いです。
具体例として、次の文を和訳する場合の考え方と、スラッシュリーディングをする場合の考え方で比較してみます。
I will tell my sister about those events.
(私はそれらの行事について私の妹に話すつもりです。)
和訳の場合
スラッシュリーディングの場合
このように、スラッシュリーディングで読むことができると、英文を前からスムーズに理解することができ、リスニングでもリーディングでもスピーディーに意味を理解することができるようになります。
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ポイント5:ついていけるまで何度も繰り返す
英語の音読に効果的に取り組むためには、いろいろな教材や文章に取り組むのではなく、一つの教材、一つの文章を、つまらずにネイティブの音声についていけるようになるまで、何度も何度も繰り返すことが大切です。
勉強は、一つひとつのことをしっかりと極めていったほうが効果的だからです。
問題集に取り組むときも、いろいろな問題集に手を出すよりも、一つの問題集を何周もしてやり込んだほうが身につきます。
一つひとつの文章の音読をしっかりとやり込んでクリアしてから、次の文章に挑戦していけると良いです。
ポイント6:自分の音読を録音して聞いてみる(添削してもらえるとより良い)
英語の音読を効果的にするためには、自分の音読の音声を録音して聞いてみると良いです。
自分が頭の中でイメージしている発音と、実際に発している発音が、思ったよりもズレていることが多いからです。
本気で正しい発音を身につけたい場合や、本気でリスニング力アップを目指したい場合は、自分のオーバーラッピングやシャドーイングを添削してもらえると良いです。
添削をしてもらうと、自分では気付けない発音の苦手を見つけることできるからです。
音読の添削には、添削アプリがおすすめです。
アプリであればいつでも取り組めますし、恥ずかしがらずに取り組むことができるからです。
シャドーイングの添削アプリは、『シャドテン』がおすすめです。
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料金は安くないので、本気でシャドーイングに取り組みたい場合に利用すると良いでしょう。
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ポイント7:習慣化する
英語の音読を効果的にするためには、音読学習を習慣化することが重要です。
英語の力は、普段から長期的に取り組むことで着実に伸ばしていくことができるからです。
習慣化するためには、音読学習を1日のルーティーンの中に組み込んでしまうと良いです。
たとえば、毎日夕飯後の30分間は英語の音読に取り組むなど、ルールを決めてしまうと取り組みやすいです。
忙しいときは1日1フレーズだけでも良いので取り組みましょう。
継続するためには楽しむことも大切
英語の音読学習を長く継続するのであれば、楽しみながら音読できる方法を考えることができると良いです。
楽しみながら取り組むことができれば継続させやすいですし、何よりも、前向きに勉強に取り組むことができるからです。
たとえば、音楽が好きなようであれば、洋楽を聞いてみると良いです。
ただ歌を聞くだけでなく、歌詞を確認しながら歌えると、自然とオーバーラッピングの練習ができます。
また、映画が好きなようであれば、洋画を楽しむのも良いでしょう。
英語字幕を見ながら、好きなセリフを一緒に口ずさんでみると良いです。
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モチベーションを高めるために英会話で実践してみる
英語の音読学習のモチベーションを高く保つために、英会話で実際に英語を使ってみることができると良いです。
音読で身についた英語の力を実践的な場面で活用することができるとうれしいですし、英語での会話が上達していくと、更に前向きに英語学習に取り組めるようになるからです。
最近は、昔よりも英語話者が身近になりました。
学校にはALTの先生がいますし、インターネットを活用すれば世界中の人たちとつながることができます。
英会話教室も増えましたし、オンラインで海外に住む先生と会話できるようなスクールもあります。
英語で会話する機会は格段に増えましたので、積極的に活用できると良いでしょう。
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※英検対策特化!4つのセクションを総合対策!
英会話教室についての詳細は、『中学生からの英会話教室は英語の成績アップに効果的!通うメリットと教室選びのポイント!』『高校生の英会話は効果が大きい!メリット・デメリットと英会話教室選びのポイント』『子どもの英会話は意味ない?無駄にしないためのコツと英会話教室のメリット』で解説しています。
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まとめ
それでは、英語学習における音読についての解説をまとめます。
結論
英語の勉強に取り組むときは、音読することを強くおすすめします。
正しいやり方で音読に取り組めると、効率的に英語の総合力を高めることができます。
英語の音読学習の具体的な効果は、主に次の4つです。
英語の音読は、次の3ステップで取り組むと良いです。
英語の音読の効果を上げるためのポイントは、主に次の7つです。
英語の音読の効果を上げるためのポイント
今回の記事が、お子様が英語の勉強に音読学習を取り入れ、英語の成績を伸ばしていくきっかけとなればとてもうれしいです。
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