こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
副教科(実技教科)の対策をどのようにするか、悩む中学生は多いです。
保護者の方としても、5教科の勉強とのバランスをどのようにさせれば良いのかと、悩まれているのではないでしょうか。
結論
中学校の定期テストでは、副教科(実技教科)の対策に取り組むメリットが大きいです。
効率的に勉強して高得点を取ることで、高校受験を有利に進めることができます。
今回は、中学生が定期テストの副教科で高得点を取るための方法について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が副教科のテスト対策に効率的に取り組み、定期テストで高得点を取れるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
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副教科の定期テスト対策を頑張るメリット
副教科(実技教科)の勉強を頑張るメリットは、主に次の3つです。
副教科の勉強を頑張るメリット
メリット1:短時間の対策で高得点を狙える
副教科の定期テスト勉強を頑張るメリットは、短時間の対策で高得点を狙える点です。
副教科の定期テストは試験範囲が狭く、主要5教科の試験対策に比べて、取り組むべきことが圧倒的に少ないからです。
1教科あたり1時間~2時間程度の時間をかければ、80点以上を狙うことも難しくありません。
メリット2:高校受験を有利にできる
副教科の定期テスト勉強を頑張るメリットは、高校受験を有利にすることができる点です。
高校受験では、副教科の内申点(通知表の評定)も重要だからです。
たとえば、高校入試の一般入試では、副教科の内申点も配点に含まれます。
具体例として、東京都、神奈川県、千葉県、愛知県、大阪府の公立高校一般入試を、ものすごくざっくり簡単に比較してみましょう(2024年度入試)。
▼この表は横にスクロールできます。
項目 | 東京都 | 神奈川県 (第1次選考) |
千葉県 | 愛知県 | 大阪府 |
いつの通知表か | 中3の2学期 | 中2の学年末 中3の2学期 |
中1の学年末 中2の学年末 中3の2学期 |
中3の2学期 | 中1の学年末 中2の学年末 中3の2学期 |
内申点の 計算方法 |
5教科の評定 +実技4教科の評定×2 |
中2の9教科 +中3の9教科×2 |
中1の9教科 +中2の9教科 +中3の9教科 |
中3の9教科×2 | 中1の9教科×2 +中2の9教科×2 +中3の9教科×6 |
内申点の満点 | 65点 | 135点 | 135点 | 90点 | 450点 |
学力試験の満点 | 500点 | 500点 | 500点 | 110点 | 450点 |
配点比率 (学力試験:内申点) |
学力試験を700点に換算 内申点を300点に換算 比率7:3 |
各高校による (例1)6:4 (例2)7:3 |
各高校による (例1)500:135 (例2)500:270 |
各高校による (例1)11:9 (例2)22:9 |
各高校による (例1)7:3 (例2)4:6 |
※参考
令和6年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について|東京都教育委員会ホームページ
公立高校入学者選抜制度の概要 神奈川県ホームページ
令和6年度千葉県県立高等学校第1学年入学者選抜要項について/千葉県
愛知県公立高等学校入学者選抜 - 愛知県
大阪府/令和6年度公立高等学校入学者選抜
内申点が全体の配点の3割以上を占める場合が多く、入試の総合得点に大きく影響することがわかります。
東京都の場合は実技4教科の評定が2倍にされるなど、都道府県によっては副教科の評定が高校受験全体に大きな影響を及ぼす場合もあります。
高校入試の内申点についての詳細は、『高校入試の内申点とは?重要性・計算方法・上げ方を徹底解説!』で解説しています。
-
高校入試の内申点とは?重要性・計算方法・上げ方を徹底解説!
続きを見る
メリット3:教養の幅広さが人生を豊かにする
副教科の勉強を頑張るメリットは、教養の幅広さが人生を豊かにするという点です。
知識を幅広く持っていると、多くのことに興味を持つことができ、いろいろなことにおもしろみを感じることができるからです。
高校受験は、あくまでも人生の通過点に過ぎません。
入試で点数を取ることだけに注目するのではなく、もっと先のことを考えながら勉強に取り組めると有意義です。
副教科の定期テスト対策の基本
副教科の定期テスト対策のポイントは、主に次の5つです。
副教科定期テスト対策のポイント
対策1:【最重要】普段の授業を大切にする
副教科の定期テスト対策としては、普段の授業を大切に受けることが最重要です。
学校の勉強の基本は、普段の授業だからです。
定期テスト対策に限らず、勉強は普段の取り組みが一番重要です。
定期テスト前に一気に詰め込むのではなく、普段の授業のときから基本的な知識を積み上げていくと効率的です。
実技教科の内申点(通知表の評定)は、作品や提出物、実技テストの評価も大きな比重を占めます。
また、「主体的に学習に取り組む態度」も評価の対象になります。
今回の学習指導要領改訂では、各教科等の目標や内容を「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の資質・能力の三つの柱で再整理している。 これらの資質・能力に関わる「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」の観点別学習状況の評価の実施に際しては、このような学習指導要領の規定に沿って評価規準を作成し、各教科等の特質を踏まえて適切に評価方法等を工夫することにより、学習評価の結果が児童生徒の学習や教師による指導の改善に生きるものとすることが重要である。
授業に取り組む中で疑問に思ったことや、興味を持ったことなどは、自分で調べたうえで、積極的に先生に質問しに行けると良いです。
普段の授業を大切にすることが、定期テストの点数の向上と内申点アップにつながります。
対策2:テスト範囲表をよく読む
副教科の定期テスト対策では、配布されるテスト範囲表をよく読むことが大切です。
テスト範囲表に、対策すべきポイントや、出題されるポイントが書かれていることが多いからです。
テスト範囲表は、「ここをできるようになってほしい」「ここの勉強を頑張ってほしい」という先生からのメッセージでもあります。
特に、副教科は先生からのメッセージが含まれていることが多いです。
範囲を確認するだけでなく、先生からのメッセージを読み取るようにしましょう。
対策3:授業ノートとプリントの復習に重点を置く
副教科の定期テスト対策では、授業中に取ったノートや、授業中に配布されたプリントの復習に重点を置いて取り組むことが大切です。
副教科のテスト問題は、テストを作る先生によって出題傾向が大きく異なるからです。
テスト問題に担当の先生のオリジナリティが色濃く出るため、先生が作ったプリントや、先生が書いた板書の内容が要チェックポイントになります。
オーソドックスな問題が多く収録されている市販の問題集よりも、担当の先生が作ったオリジナルの教材に取り組んだほうが、効率的に点数を取ることができます。
市販の問題集は、先生のオリジナル教材を対策したうえで、満点を狙って更に万全を期したい場合に活用するとよいでしょう。
対策4:担当の先生の過去問を分析する
副教科の定期テスト対策では、担当の先生の過去問を分析することがとても重要です。
副教科の定期テスト問題は、担当の先生のオリジナリティが色濃く出るからです。
これまでに受けた定期テストの問題を分析して、どのような問題が出題されているか、どこから問題が出題されているかなどを研究できると良いです。
もし可能であれば、次の定期テストの範囲と同じ範囲の過去のテストがあれば、先輩などに見せてもらうと効果的です。
対策5:5教科の対策を早期にはじめる
副教科の定期テスト対策にしっかりと取り組めるようにするために、5教科の対策を早期にはじめるようにすると良いです。
5教科の対策に追われてしまうと、副教科の対策に取り組む時間を作ることができないからです。
定期テスト対策は遅くともテストの2週間前、可能であれば3週間前からスタートできると良いです。
5教科の対策に早期からしっかりと時間をかけて取り組み、テスト1週間ほど前から副教科の勉強を少しずつ混ぜていくのが効果的です。
部活や学校行事で忙しい場合であっても、定期テストで高得点を狙いたいのであれば、早期から準備をスタートさせる必要があります。
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【教科別】副教科の勉強のポイント
ここからは、副教科の勉強のポイントを教科別に解説していきます。
【教科別】副教科の勉強のポイント
教科1:音楽のテスト対策のポイント
音楽の定期テスト対策では、主に次の4点に注目して取り組めると良いです。
音楽の勉強のポイント
- 曲名と作曲者、その作曲者の代表曲
- 楽器の名前と特徴
- 楽譜記号
- 授業で扱った曲の歌詞と歌詞の意味
音楽の定期テストの問題は単純な暗記問題が多いため、授業で配られたプリントや教科書をよく読んで、重要なポイントを暗記しましょう。
教科2:美術のテスト対策のポイント
美術の定期テスト対策では、主に次の3点に注目して取り組めると良いです。
美術の勉強のポイント
- 授業で扱った美術作品の作品名と作家名
- 授業で扱った美術作品に関する美術史
- 技法についての知識
作品名や作家名、美術史については、知っていれば必ず解けるので、しっかりと対策すべきです。
覚えることはそれほど多くないので、点数を取りやすいです。
美術技法については、学んだ技法を使って実際に絵を描くなどの実技問題が出題されることも多いです。
「知識」として身につけるだけでなく、実際に使えるように練習しておきましょう。
教科3:技術のテスト対策のポイント
技術の定期テスト対策では、主に次の3点に注目して取り組めると良いです。
技術の勉強のポイント
- 道具や機械の名前と使い方、使う際の注意点
- 設計図や図面の書き方
- 情報分野の基礎知識と仕組みの理解
設計図や図面については、実際に書く実技問題が出題されることもあります。
「知識」を暗記するだけでなく、実際に書く練習もしておけると良いです。
情報分野については、基本的な暗記だけでなく、仕組みについても理解する必要があります。
教科書や授業プリントを確認して、仕組みを理解することを目指しましょう。
教科4:家庭科のテスト対策のポイント
家庭科の定期テスト対策では、主に次の3点に注目して取り組めると良いです。
家庭科の勉強のポイント
- 調理方法や材料の切り方
- 栄養についての知識
- 裁縫の技術や手順
家庭科は、調理や裁縫の技術的な面と、栄養素や洗剤の種類などの知識面の、2つの面を対策していきます。
どちらも、教科書と授業プリントを中心に取り組んでいくと良いです。
教科5:保健・体育のテスト対策のポイント
保健・体育の定期テスト対策では、主に次の2点に注目して取り組めると良いです。
保健・体育の勉強のポイント
- 競技のルールや技術、技の名前
- 保健の知識
体育分野の対策では、授業で扱った競技のルールや技の名前などの知識面を対策できると良いです。
競技については、実技資料集などの副教材に詳しく書かれているので、マーカーや赤シートなどを使って暗記すると良いです。
保健分野の対策は、教科書と授業プリントが最適です。
副教科の定期テスト対策に取り組むなら
副教科を対策に取り組むのであれば、学習塾などの学習サービス利用する必要はありません。
一方で、他の教科の対策とあわせて副教科の対策にも取り組みたいということであれば、塾などの学習サービスは有意義です。
子どもの性格や学習状況によっても異なりますが、他教科とあわせて副教科の対策にも取り組むのであれば、次の2つがおすすめです。
対策1:学習塾
他教科とあわせて副教科の対策にも取り組むのであれば、学習塾がおすすめです。
学習塾は地元密着型のものが多く、通っている学校の定期テスト対策をピンポイントで行ってくれるからです。
学校の先生についてのデータを集めている塾も多く、その先生の出題傾向や過去に作成した問題などのデータを持っていることも多いです。
勉強面でも受験面でも手厚くサポートしてもらえるのも、学習塾の大きなメリットです。
普段は塾を活用して5教科の勉強にしっかりと取り組み、テスト前は副教科も含めてサポートしてもらえると効果的です。
学習塾の特徴
- 地域密着型で通っている学校の対策をしてもらえる
- 定期テスト対策も受験対策もできる
- 手厚くサポートしてもらえる
- 学校の先生のデータも豊富
- 費用が高い
定期テスト対策におすすめの個別指導塾
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対策2:タブレット学習教材
他教科とあわせて副教科の対策にも取り組むのであれば、タブレット学習教材・通信教育教材も効果的です。
最近のタブレット学習教材はAIを活用しているので、とても効率的に演習に取り組めるからです。
定期テスト対策が充実している教材も多く、副教科も含めた定期テストの予想問題を配信しているサービスも多いです。
AIが定期テストに向けての学習計画を作成してくれたり、普段の取り組みから学習到達度を測って、今取り組むべき問題を選んで出題してくれたりと、昔に比べて遥かに効率的になっています。
タブレット学習教材は料金が安いことも大きなメリットです。
タブレット学習教材の特徴
- 料金が安い
- AIによって演習を効率化
- 定期テスト対策が充実
- 副教科の教材があることも多い
- 学習計画を作ってもらえる
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タブレット学習教材についての詳細は、『中学生におすすめのタブレット学習教材6選!目的別に元塾教室長が徹底比較!』で解説しています。
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まとめ
それでは、中学生が定期テストの副教科で高得点を取るための方法についての解説をまとめます。
結論
中学校の定期テストでは、副教科(実技教科)の対策に取り組むメリットが大きいです。
効率的に勉強して高得点を取ることで、高校受験を有利に進めることができます。
副教科(実技教科)の勉強を頑張るメリットは、主に次の3つです。
副教科の勉強を頑張るメリット
副教科の定期テスト対策のポイントは、主に次の5つです。
副教科定期テスト対策のポイント
副教科の勉強のポイントを教科別に解説しました。
【教科別】副教科の勉強のポイント
子どもの性格や学習状況によっても異なりますが、他教科とあわせて副教科の対策にも取り組むのであれば、次の2つがおすすめです。
今回の記事が、お子様が副教科のテスト対策に効率的に取り組み、定期テストで高得点を取れるようになるきっかけとなればとてもうれしいです。
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