こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
受験勉強やテスト勉強の時に、すぐに寝てしまう子どもも多いです。
保護者の方としては、このままでは志望校に合格できないかもしれないと、心配されているのではないでしょうか。
結論
受験勉強やテスト勉強中に眠くなってしまったときの対処法はいくつかありますが、それだけでは根本的な対策にはなりません。
長期的な勉強に取り組むときには、『睡眠』は非常な重要なテーマになります。
今回は、受験勉強やテスト勉強で眠くなってしまったときの対処法について解説します。
記事の後半では、眠くならずに受験勉強を頑張れるようにするための、根本的な解決策についても解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が眠気や睡眠を上手にコントロールして、集中して受験勉強に取り組めるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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受験勉強中に眠くなってしまったときの対処法
受験勉強やテスト勉強中に眠くなってしまったときにすぐにできる対処法は、主に次の6つです。
対処法1:少し寝る
眠い時は寝る!
これが一番です。
15分~30分程度の仮眠をとると、頭がスッキリして集中できます。
一方で、30分以上寝てしまうと深い眠りに入ってしまい、覚醒しづらくなります。
また、日中に長時間寝てしまうと、夜眠れなくなってしまい、生活リズムが崩れます。
アラームをセットするなどして、仮眠の時間をしっかりとコントロールすることが大切です。
対処法2:体を動かす
勉強中に眠くなってしまったときは、少し体を動かすと目が覚めます。
有酸素運動をしながら暗記をすると良いとも言われています。
眠い時は、歩き回りながら英単語の暗記などをすると良いでしょう。
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対処法3:誰かと話す
勉強中に眠くなってしまったときは、声を発すると眠気が覚めます。
リフレッシュのために少し誰かと話してみたりすると良いでしょう。
ただし、話が長くならないように、おしゃべりの時間をあらかじめ決めておけると良いです。
話し相手が友達の場合は、相手も受験生であることを考えて、話しすぎないようにする配慮も必要です。
受験生同士、勉強に関する悩みを相談しながら励まし合えると、リフレッシュしつつモチベーションを上げることができます。
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対処法4:立ったまま勉強する
勉強中に眠くなってしまったときは、立ったまま勉強するのもおすすめです。
座っていると眠くなってしまう場合でも、立っていると簡単には寝ることはできません。
あまりに眠すぎて立っていても寝てしまい、何度も膝がカックンカックンしてしまうようであれば、おとなしく仮眠をとるのが良いでしょう。
対処法5:音読する
勉強中に眠くなってしまったときは、音読するのもおすすめです。
先ほども解説したとおり、声を発すると眠気が覚めます。
また、勉強において音読はとても効果的です。
眠気を覚ますことができるうえに効率的に学習できて、一石二鳥です。
対処法6:別の教科を勉強する
勉強中に眠くなってしまったときは、違う教科を勉強して頭を切り替えると、眠気が飛んでいくことがあります。
人間は、一つのことに続けて取り組んでいると退屈してしまう生き物のようです。
文系科目から理系科目、社会から数学など、頭の使い方がぜんぜん違う教科に変えて勉強すると良いでしょう。
受験勉強中に眠くなる原因は睡眠不足
受験勉強やテスト勉強中に眠くなってしまう原因は、ほぼ間違いなく睡眠不足です。
人は、基本的には寝過ぎることはできません。
睡眠時間を十分に取れていれば、何もしていないときや退屈しているときであっても、日中に眠ってしまうことはありません。
私も勉強中に寝てしまう生徒とたくさん話しをしてきましたが、突き詰めて話を聞いていくと、結局は全員が睡眠不足でした。
受験勉強中に睡眠不足になる理由
では、なぜ受験勉強やテスト勉強などの大事な時期に、子どもたちは睡眠不足になってしまうのでしょうか。
子どもたちが睡眠不足になってしまう理由は、主に次の5つです。
睡眠不足になってしまう理由
理由1:本人が睡眠不足を自覚していない
子どもが寝不足になってしまうのは、子ども本人が睡眠不足を自覚していないからであることが多いです。
子どもはある程度眠くても体が動いてしまうため、睡眠不足を自覚しにくいです。
勉強中に寝てしまう子どもに話を聞くと、「ちゃんと寝てますよ!」と返ってくること多いですが、実際に何時間寝ているのか聞いてみると、「5時間」や「6時間」と答える子どもが多いです。
睡眠時間は8時間程度必要
2014に厚生労働省健康局から出された資料には、次のようにあります。
夜間の睡眠時間は10 歳代前半までは8時間以上、25 歳で約7時間、その後20年経って45 歳には約6.5時間、さらに20年経って65歳になると約6時間というように、健康で病気のない人では20 年ごとに30 分ぐらいの割合で減少していくことが分かっています。
子どもは寝不足でも体が動いてしまいますが、勉強への集中力は自然と落ちますし、勉強中に寝てしまいます。
長期間集中して勉強に取り組めるようにするためには、1日8時間程度の睡眠時間を確保する必要があります。
理由2:夜更かししている
子どもが寝不足になってしまうのは、夜更かししているからであることが多いです。
自室で寝ていると思ったら、実は夜中までゲームをしていたり、You Tube等の動画投稿サイトを見ていたり、LINE等のSNSで友達と遊んでいたりすることも多いです。
本当のことを言うと怒られるため、大人の前では「夜はちゃんと寝てます。」と、嘘を言っている場合も多いです。
理由3:長時間の昼寝をしている
子どもが寝不足になってしまうのは、日中に長時間寝てしまっているからであることも多いです。
先ほども解説したとおり、昼寝(仮眠)は15分~30分程度が理想的です。
長時間昼寝をしてしまうと、夜に眠れなくなってしまいます。
夜に眠れずに翌日睡眠不足になってしまい、日中に眠くなってまた長時間の昼寝をしてしまいます。
この悪循環で生活のリズムが崩れて、日中の勉強中に寝てしまうようになります。
理由4:勉強に前向きになれていない
子どもが寝不足になってしまうのは、結局のところは勉強に前向きになれていないことが原因です。
勉強に前向きになれていれば、勉強中に寝てしまうことに問題意識を持って、解決しようと努力するはずだからです。
勉強中に寝てしまうのに何の対策もしようとしないのは、そもそも勉強することに意味を感じていないからです。
理由5:睡眠障害
子どもが寝不足になってしまうのは、何らかの睡眠障害によるものである可能性もあります。
睡眠に関する病気は様々あり、睡眠障害の場合は専門の医療機関で診てもらう必要があります。
いろいろな努力をしても勉強中に眠くなってしまう場合は、一度病院に行って相談してみると良いでしょう。
良い睡眠が受験勉強に与えるメリット
受験勉強やテスト勉強において、良い睡眠は非常に重要な要素です。
良い睡眠が勉強に与えるメリットは、主に次の2つです。
良い睡眠が勉強に与えるメリット
メリット1:勉強に集中できる
良い睡眠が取れると、日中に勉強に集中することができます。
逆に、睡眠不足が続くと集中力が落ち、ミスが増えます。
受験勉強やテスト勉強などの、長期間にわたって勉強に集中しなければならない時期こそ、しっかりと睡眠時間を確保することが大切です。
睡眠不足のために日中に寝てしまったり、勉強中にミスを連発してしまったりするようでは、勉強の効率が非常に悪いです。
日中にしっかりと勉強に集中できるよう、良い睡眠を心がけることが大切です。
メリット2:記憶は睡眠中に整理される
記憶や勉強した内容は、睡眠中に脳内で整理されます。
「寝ると覚えたことを忘れてしまう。」と言う子どももいますが、一度忘れることも記憶の定着に必要なプロセスです。
覚えたことを忘れて、もう一度思い出すということを繰り返すことで、記憶は定着していきます。
睡眠時間をしっかり確保して良い睡眠を取ることで、学習内容はより脳に定着しやすくなります。
睡眠不足を解消させるための対処法
「ちゃんと寝なさい!」と言っても、子どもはなかなか言うことを聞かないものです。
言うことをなかなか聞かない子どもに、睡眠不足を解消させるための対処法は、主に次の4つです。
睡眠不足を解消させるための対処法
一つひとつ解説します。
対処法1:勉強する目的を考えさせる
子どもの睡眠不足を解消させるためには、まず最初に、子どもに勉強する目的を考えさせ、勉強する理由を見つけさせることが重要です。
自分にとって勉強に取り組むことが重要であることに気がつくことができれば、勉強中に寝てしまうことに自ら問題意識を持って、改善策を考えようとするようになるからです。
子どもが将来どのようなことをしたいのか、どのような大人になりたいのかということを、親子で対話する機会を設け、子ども自身が「今何を頑張るべきか」ということを考える時間を持つことが大切です。
勉強は、将来の自分の可能性を広げる手段です。
そのことに気づくことができれば、前向きに勉強に取り組めるようになり、睡眠不足についても改善しようと努力してくれるようになります。
ポジティブに導けるようにする
子どもが勉強に前向きにならない時は、どうしてもネガティブな言葉をかけてしまいがちです。
ですが、ポジティブな言葉をかけた方が子どもに響くことが多いです。
子どもが興味を持っている事柄に結びつけて、ポジティブに導いてあげられると良いです。
禁止や取り上げは意味がない
ゲームやスマホで夜更かしをしてしまっているような場合、ゲーム機やスマホを取り上げてしまうご家庭もありますが、取り上げることにあまり意味がありません。
ゲームやスマホを取り上げても、結局他のことをして夜更かしをしてしまうからです。
大切なのは、その場限りの対処ではなく、根本的な対策です。
時間や手間はかかりますが、子ども自身が勉強する目的を見つけられるよう、ポジティブに導いてあげることが大切です。
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対処法2:生活習慣を見直す
子どもの睡眠不足を解消させるためには、生活習慣を見直させる必要があります。
一方で、勉強に前向きになれていない状態では、どんなに生活習慣を振り返っても改善することはできません。
まずは勉強する目的を見つけさせて、それから具体的に生活習慣を見直せると良いです。
生活習慣については、次のような順序で整えていけると良いです。
生活習慣を整える
ステップ1:適切な睡眠時間を探る
生活習慣の見直しは、適切な睡眠時間を探るところからはじめられると良いです。
適切な睡眠時間には個人差があり、子どもによって必要な睡眠時間が異なるからです。
実際にいろいろな睡眠時間を試してみて、日中に眠くならない睡眠時間を探れると良いです。
ステップ2:就寝時間と起床時間を決める
必要な睡眠時間がわかってきたら、具体的な就寝時間と起床時間を決められると良いです。
学校の登校時間が決まっているので、朝起きる時間は決まっていると思います。
夜、寝る時間を決められると、生活リズムが安定します。
ステップ3:勉強時間を決める
就寝時間と起床時間を決められたら、勉強する時間を決められると良いです。
時間を決めてルール化してしまったほうが、勉強に集中しやすいです。
ステップ4:習慣化する
睡眠時間や勉強時間を決められたら、それを習慣化していきます。
習慣化にはルール作りが最適です。
親子で話し合いながら、一緒にルール作りができると良いです。
習慣化のためのルール作りの例
- 21時以降はスマートフォンは部屋に持ち込まない
- 受験が終わるまではゲームは禁止
- 夕食後は保護者の目の届く場所で勉強する
禁止や取り上げのような無理強いには意味がありませんが、子どもが主体的に作るルールには大きな意味があります。
「勉強に集中できないから、夜はスマートフォンを預かっていてほしい。」というように、子どもから前向きにルールを提案してくる状態が理想です。
ステップ5:休日の勉強時間を決める
平日の生活サイクルが習慣化できたら、休日の過ごし方も考えられると良いです。
休日は制約が少ない分、生活習慣を作るのが難しいです。
塾や予備校に通っているようであれば、自習室を120%活用してください。
家で勉強するよりもずっと集中して取り組めるはずです。
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対処法3:勉強環境を整える
子どもの睡眠不足を解消させるためには、勉強に取り組む環境を整えることも大切です。
塾や予備校に通っているようであれば、自習室を利用するのが一番おすすめです。
自習室には勉強を頑張る仲間が集まるので、モチベーションを上げやすいです。
また、自習室で寝ていれば、塾のスタッフに起こされます。
塾や予備校の自習室を利用できないようであれば、図書館や有料自習室などの施設を利用すると良いでしょう。
勉強中に長時間寝てしまうことが許されない環境で勉強に取り組むめると良いです。
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対処法4:適度な運動に取り組ませる
子どもの睡眠不足を解消させるためには、適度な運動に取り組ませることも効果的です。
受験勉強中は運動不足になってしまう子どもも多いです。
運動することで脳と身体をリフレッシュさせることができますし、運動による適度な疲労は、夜間の良い睡眠にもつながります。
私の生徒の中には、毎日ランニングを欠かさない受験生もいました。
英語のリスニング音源を聞きながら運動に取り組むなどすると、運動にも勉強にも取り組めて一石二鳥です。
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まとめ
それでは、受験勉強やテスト勉強で眠くなってしまったときの対処法についての解説をまとめます。
結論
受験勉強やテスト勉強中に眠くなってしまったときの対処法はいくつかありますが、それだけでは根本的な対策にはなりません。
長期的な勉強に取り組むときには、『睡眠』は非常な重要なテーマになります。
受験勉強やテスト勉強中に眠くなってしまったときにすぐにできる対処法は、主に次の6つです。
勉強中に眠くなってしまったとき対処法
- 少し寝る
- 体を動かす
- 誰かと話す
- 立ったまま勉強する
- 音読する
- 別の教科を勉強する
受験勉強やテスト勉強中に眠くなって原因は、ほぼ間違いなく睡眠不足です。
子どもたちが睡眠不足になってしまう理由は、主に次の5つです。
睡眠不足になってしまう理由
- 本人が睡眠不足を自覚していない
- 夜更かししている
- 長時間の昼寝をしている
- 勉強に前向きになれていない
- 睡眠障害
良い睡眠が勉強に与えるメリットは、主に次の2つです。
良い睡眠が勉強に与えるメリット
- 勉強に集中できる
- 記憶は睡眠中に整理される
子どもの睡眠不足を解消させるための対処法は、主に次の4つです。
睡眠不足を解消させるための対処法
- 勉強する目的を考えさせる
- 生活習慣を見直す
- 勉強環境を整える
- 適度な運動に取り組ませる
今回はの記事が、お子様が眠気や睡眠を上手にコントロールして、集中して受験勉強に取り組めるようになるきっかけとなればとてもうれしいです。
将来の夢を重視している学習塾・予備校
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