こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
受験勉強に苦しむ子どもは多いですが、受験勉強を楽しめる子どももいます。
保護者の方としても、子どもにはできる限り楽しみながら受験勉強を頑張ってほしいと思われているのではないでしょうか。
結論
受験勉強を楽しむためのたった1つの方法は、『勉強する』ことです。
同じ『勉強する』でも、意識の持ち方次第で『苦しい』を『楽しい』に変えることができます。
今回は、受験勉強を楽しくするための具体的な方法を解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が楽しみながら受験勉強に取り組み、志望校合格に向けて前向きに頑張れるようになるための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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勉強ができるようになると勉強が楽しくなる
受験勉強を楽しくするためには、勉強することが大切です。
勉強は、できるようになればなるほど楽しくなるからです。
それは、「テストで点数が取れるようになると楽しくなる」という意味ではなく、もっと大きな意味で楽しくなります。
勉強ができるようになると勉強が楽しくなる理由はいくつもあるのですが、そのうちの4つをご紹介します。
勉強ができるようになると勉強が楽しくなる理由
一つひとつ解説します。
理由1:そもそも勉強は楽しい
勉強というものは、そもそもは楽しいものです。
勉強は苦しいものと思ってしまうのは、学校の勉強だけが勉強だと勘違いしてしまっているからかもしれません。
または、テストに出題されるものだけが勉強だと勘違いしてしまっているからかもしれません。
確かに、誰かに指示された内容だけを勉強するのは苦痛かもしれません。
テストで点数を取るためだけに勉強するのは苦痛かもしれません。
しかし、自分の好きなことを好きなように勉強してよいのであれば、最高に楽しいエンターテイメントになります。
勉強の楽しさを知るためには勉強をしなければならない
自由な勉強は楽しいものですが、勉強の楽しさを知るためには、勉強をして基礎的な思考力と知識を身につける必要があります。
そこに至るまでには、苦しいと感じることも多いかもしれません。
無理をせずに、スモールステップで、1ステップ1ステップ積み重ねていけるのが理想です。
受験には出題範囲とタイムリミットがある
受験勉強では、自分の好きなことだけを勉強していれば良いというわけではありません。
受験勉強では、勉強すべき範囲が決まっているからです。
さらに、受験にはタイムリミットがあるので、ゆっくりと1ステップ1ステップ進むわけにもいきません。
それでも、しっかりと勉強に取り組んでいれば、興味が湧いてくる勉強に必ず出会えます。
私自身は、受験勉強を通して読書の楽しさを知りました。
今では本がないと生きていけません。
受験勉強を通して、何か1つでも良いので勉強の楽しさを知ることができると良いでしょう。
理由2:考えることが楽しくなる
勉強をして基礎的な思考力がついてくると、いろいろなことを考えることが楽しくなってきます。
知識が増えてくるといろいろな疑問が頭に湧いてきて、思考力がついてくるといろいろな発想をします。
発想の方向が間違っていても、自分で考えた答えが間違っていても、考えを巡らすことそのものが楽しくなってきます。
考えることの楽しさがわかるには勉強をしなければならない
考えを巡らすことは楽しいことなのですが、考えを巡らせるようにするためには、勉強をして基礎的な思考力と知識をつける必要があります。
まずは勉強をして、勉強の楽しさを知ることができると良いでしょう。
理由3:知識は日常生活を彩る
知識は日常生活を彩ります。
知っていることが増えると、見える世界が広がるからです。
さて、次の写真はどこの写真だかわかりますでしょうか。
これは、群馬県館林市のつつじが岡公園にある東屋です。
特に有名ではない場所の、変哲もない普通の東屋です。
実はここは、私の大好きなアニメ『宇宙よりも遠い場所』の舞台になっている場所です。
普通の人にとっては公園に建てられている普通の東屋ですが、ここが『宇宙よりも遠い場所』の舞台だということを知っている私にとっては、遠くから訪れる価値のある場所ですし、わざわざ写真に納める価値のある場所です。
知識があることで、この場所を特別な場所に感じることができます。
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歴史と旅行は相性が良い
歴史に詳しいと、普通の人の何十倍も旅行を楽しむことができます。
他の人にとっては何でもない場所であっても、歴史に詳しい人にとっては、何年も前に、とある出来事があった特別な場所になるからです。
知識があるだけで、人の何倍も旅行が楽しめるなんて、絶対に勉強が楽しくなります。
日常生活にも楽しさは転がっている
知識は日常生活をも彩ります。
知識が増えれば増えるほど、他の人にとっては何でもない物事が、自分にとっては特別な物事になっていきます。
知識が増えれば増えるほど、世界は楽しくなります。
日常生活を彩るためには勉強をしなければならない
日常生活を彩るためには、勉強をして基礎的な知識をつける必要があります。
まずは勉強をして、勉強の楽しさを知ることができると良いでしょう。
理由4:知的ギャグで笑えるようになる
私はこのやり取りがかなり好きです。
解説
化学では、温度の単位は「℃」ではなく「K(ケルビン)」を使うことが多いです。
「27℃=300K」なので、問題文に「室温27℃」と書いてあると、「ラッキー!計算しやすい!」と思います。
気温の話題がちょっと楽しい会話に早変わりです。
解説を見ずに理解できるから笑える
解説を読んでしまうと、
という感じになってしまいます。
解説されてから意味を理解してもおもしろくありません。
これは、漫才のオチを解説してしまうと全くおもしろくなくなるのと同じ理屈です。
解説をされずにおもしろさを理解することが大切です。
笑えるチャンスは多いに越したことはない
笑っている時間は幸せを感じられる時間です。
人生は笑える回数が多い方が良いに決まっています。
しかし、知的ギャグで笑えるようになるためには、勉強をして基礎的な知識をつける必要があります。
まずは勉強をして、知的ギャグの楽しさを知ることができると良いでしょう。
受験勉強を楽しめるようにするために子どもにしてあげられること
ここまでで解説してきたとおり、勉強の楽しさを知るためには、まずは勉強をする必要があります。
一方で、勉強の楽しさがわかるようになるまでには、それなりに勉強をする必要がありますし、苦しいと感じるときもあります。
そのため、大きな目標としては「勉強が楽しいと思えるように勉強をする」という所を目指しますが、そこまでのスモールステップを作ってあげる必要があります。
ここからは、受験勉強を楽しめるようにするために子どもにしてあげられることを具体的に4つ解説していきます。
受験勉強を楽しめるようにするために子どもにしてあげられること
一つひとつ解説します。
具体例1:受験の先のことを考えさせる
子どもが受験勉強を楽しめるようにするためには、子どもに受験の先の将来のことを考える機会を与えることが大切です。
受験は人生の通過点であり、最終目標ではないからです。
受験勉強に打ち込んでいると目の前のことしか見えなくなってしまい、その先のことが考えられなくなってしまいます。
ときどき未来や将来の話をして、受験の先のことを思い出せるようにすると良いです。
特に、受験は子どもが夢を叶えるための大きな一歩になります。
たとえば、次のようなことを普段の会話にサラッと入れて再確認すると、勉強のやる気もアップします。
受験の先のことを思い出せる
- 進学先の学校でどんなことをしたいか
- どんな夢があって、どんな目標を持っているか
- 将来何をしたいか
- どんな大人になりたいか
将来のことをあまり考えられていないことも
近い未来の話
- 進学したら何をしたいか
- 受験が終わったら何をしたいか
- 志望校の文化祭はこんなに楽しいらしい
このようなライトな話題でも、勉強のモチベーションにつながります。
受験勉強のやる気と将来の目標は大きく関連する
将来の目標がある子どもの方が、受験勉強に対するモチベーションが高いです。
憧れや目標があった方が、より一層努力ができるからです。
そして、受験勉強に一生懸命取り組んでいると、勉強の楽しさがわかってきます。
自分の将来のことを考えることは、受験生にとっては非常に重要なことです。
もし、子どもが将来のことをあまり考えられていないようであれば、しっかりと時間を割いて考える機会を与てあげるべきです。
受験勉強で忙しい時期であっても、時間を割いて考える価値があります。
子どもがいろいろな刺激に触れられるよう、機会を設けてあげられると良いです。
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「受験が終わったら遊びまくれる」はNG
このようにお話をして子どもにやる気を出させようとする保護者の方もいらっしゃるのですが、これは良くありません。
「受験が終わったら遊びまくれる」という考えを根底にしてしまうと、受験勉強は苦しいものという考えが固まってしまい、勉強が永遠に楽しくならないからです。
また、受験が終わったら本当に全く勉強しなくなってしまう可能性も高いです。
あくまでも、受験は人生の通過点に過ぎないということを前提に、受験の先のことを考えさせるべきです。
具体例2:勉強仲間を作るよう促す
子どもが受験勉強を楽しめるようにするためには、一緒に頑張る仲間を作るようにうながしてあげられると良いです。
一緒に頑張る仲間がいることは、受験生にとっては大きな力になるからです。
勉強仲間がいることのメリットは多いです。
勉強仲間がいることのメリット
- 空き時間にリラックスして話ができる
- 同じ目標を持つ者同士、励まし合える
- 勉強の内容や勉強方針で困ったときにお互い相談し合える
- 仲間が頑張っているのを見ると自分も頑張れる
- 仲間がいると楽しい
無理強いはしない
人間関係には合う合わないがありますし、そもそも仲間を作ることが好きではない子どももいます。
そのため、無理に引き合わせて「一緒に頑張りなさい!」と言うのは良くありません。
あくまでも、仲間を作れる機会を与えるに留めるべきでしょう。
など、地道に情報収集しつつ、サラッと子どもに話すのが良いでしょう。
塾や予備校に通わせる
一緒に頑張る仲間を探す一番手っ取り早い方法は、塾や予備校に通わせることです。
塾や予備校は、受験生が集まる「場」だからです。
勉強仲間を作るチャンスは多いです。
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具体例3:テストでできた所を褒め倒す
子どもが受験勉強を楽しめるようにするためには、テストでできた所を褒め倒してあげられると良いです。
テストの反省会がダメ出しばかりだと楽しくありませんし、毎回憂鬱になってやる気もなくなってしまうからです。
テストや模試の結果が返ってくると、ついついダメ出しをしてしまいがちです。
反省点を探すことも大切ですが、次に向けて前向きに頑張れるようにすることも大切です。
意識的に良くできている部分を探して、大げさなくらい褒め倒してあげられると良いです。
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理想はテストの結果を自分から見せに来ること
テストの反省会で子どもを褒めることを心がけていると、そのうち子どもから、
と、嬉しそうに見せに来てくれるようになってきます。
これは、子どもが勉強を楽しめている証拠です。
ここでも褒め倒してあげてください!
具体例4:ご褒美を用意する
子どもが受験勉強を楽しめるようにするためには、ご褒美を用意するのも良いです。
一方で、ご褒美のために勉強を頑張るようになってしまうと、勉強の楽しさを知ることができなくなってしまう可能性もあります。
そのため、ご褒美の設定には細心の注意が必要です。
たとえば、次のようにご褒美を設定できると良いです。
良いご褒美のポイント
- 「結果」ではなく「努力」にご褒美を設定する
- 「もの」よりも、気軽な「こと」や「経験」をご褒美にする
「結果」ではなく「努力」にご褒美を設定する
ご褒美は、「志望校に合格したら」や、「テストで80点を取れたら」というような「結果」に対して設定することが多いですが、「結果」へのご褒美は基本的にはおすすめしません。
結果も大事ですが、結果を得るための過程こそが最重要だからです。
極端な話をすれば、カンニングをしてテストで80点をとっても意味はありません。
子どものうちから「結果」ばかりにこだわってしまうと、正しい努力の方法を身につけることができません。
ご褒美は、「集中して勉強に取り組めたら」や、「いつもより長時間勉強に取り組めたら」、「朝、学校に行く前に勉強に取り組めたら」などの、「努力」に対して設定したほうが良いです。
「もの」よりも、気軽な「こと」や「経験」をご褒美にする
ご褒美は、「〇〇を買ってあげる」というような「もの」にするべきではありません。
特に、高価なものをご褒美に設定するのは危険です。
「もの」のご褒美はエスカレートしやすく、より高価なものを買い与えなければ、勉強に取り組めなくなってしまうからです。
「今日の夕飯は大好きなハンバーグにする」や、「気分転換に〇〇(子どもが好きなこと)をしに行く」などの、気軽な「こと」や「経験」をご褒美に設定したほうが良いです。
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まとめ
それでは、受験勉強を楽しくするための具体的な方法をまとめます。
結論
受験勉強を楽しむためのたった1つの方法は、『勉強する』ことです。
同じ『勉強する』でも、意識の持ち方次第で『苦しい』を『楽しい』に変えることができます。
勉強ができるようになると勉強が楽しくなる理由は、主に次の4つです。
勉強ができるようになると勉強が楽しくなる理由
- そもそも勉強は楽しい
- 考えることが楽しくなる
- 知識は日常生活を彩る
- 知的ギャグで笑えるようになる
受験勉強を楽しめるようにするために子どもにしてあげられることを具体的に4つ解説しました。
受験勉強を楽しめるようにするために子どもにしてあげられること
- 受験の先のことを考えさせる
- 勉強仲間を作るよう促す
- テストでできた所を褒め倒す
- ご褒美を用意する
今回の記事が、お子様に楽しみながら受験勉強に取り組み、志望校合格に向けて前向きに頑張れるようになるきっかけとなればとてもうれしいです。
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