こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
通っている個別指導塾の冬期講習に、多くのコマ数の授業を提案されるご家庭は多いです。
本当にそんなにたくさん授業を受ける必要があるのか、もう少し費用を抑えて利用する方法はないのか、いろいろと疑問に思われているのではないでしょうか。
結論
受験生は、塾の冬期講習で多くのコマを取るように提案される場合が多いです。
料金が大きな金額になることも多いですが、金額だけでなく、子どもにとって何が必要なのかをよく考えてコマ数を検討すべきです。
今回は、個別指導塾の冬期講習のコマ数について解説します。
冬期講習のコマ数や料金の目安、コマ数を減らすときのポイントについて解説します。
最後まで読んでいただき、冬期講習を上手に活用して、お子様が学力を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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冬期講習のコマ数の目安
個別指導塾の冬期講習の授業コマ数は、学年やコース、受講する目的や教科、子どの成績や志望校等によって大きく異なります。
また、塾によって冬期講習の期間も異なるため、一概に「目安は◯◯コマです!」と断定することはできません。
学校の成績アップや志望校合格を目指して塾に通っているのであれば、ある程度の目安として、下の表を参考にしていただけます。
▼この表は横にスクロールできます。
学年 | 冬休みなどの 学校が休みの期間 |
冬休み前後などの 学校がある期間 |
受験生 | 1日4コマ 週6日程度 |
1日2コマ 週6日程度 |
非受験生 | 1教科5コマ~10コマ弱程度 |
たとえば、受験生が学校の冬休みの約2週間の期間冬期講習を利用するのであれば、目安の授業コマ数は次のようになります。
受験生の冬期講習コマ数例
1日4コマ×週6日×2週間=48コマ
非受験生の場合は、1教科あたり5コマ~10コマ弱程度で受講する場合が多いです。
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冬期講習の料金相場
冬期講習の料金相場は、下記のようになっています。
▼この表は横にスクロールできます。
集団指導塾 | 個別指導塾 | |
小学1~3年生 | ~2万円 | ~3万円 |
小学4~6年生 (非中学受験生) |
1万円~5万円 | 2万円~6万円 |
小学4年生 (中学受験) |
2万円~5万円 | 3万円~10万円 |
小学5年生 (中学受験) |
2万円~5万円 | 3万円~10万円 |
小学6年生 (中学受験) |
5万円~10万円 | 5万円~20万円 |
中学1年生 | 2万円~4万円 | 4万円~7万円 |
中学2年生 | 2万円~4万円 | 4万円~7万円 |
中学3年生 | 4万円~8万円 | 8万円~20万円 |
高校1年生 | 3万円~6万円 | 4万円~7万円 |
高校2年生 | 3万円~6万円 | 4万円~7万円 |
高校3年生 | 5万円~15万円 | 8万円~20万円 |
個別指導塾はコマ数によって料金が大きく異なるため、特に受験生で金額の幅が大きくなっています。
また、個別指導塾は「1:1」や「1:3」など、講師1人に対して生徒が何人いるかによっても料金が変わってきます。
あくまでも目安となりますが、「1:2」や「1:3」の授業では、1コマあたり3,000円前後~4,000円程度に収まることが多いです。
一般的に、講師1人に対しての生徒の数が少なくなるほど1コマあたりの単価が高くなり、生徒の数が多くなるほど1コマあたりの単価が安くなります。
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冬期講習で提案されるコマ数が多くなる理由
冬期講習で提案されるコマ数が多くなる理由は、主に次の4つです。
冬期講習で提案されるコマ数が多くなる理由
理由1:基礎学力が足りていない
冬期講習で提案されるコマ数が多くなるのは、基礎学力が足りていないためです。
学校の授業が進まない夏休みや冬休み、春休みの期間は、苦手を克服するために最適な期間です。
これまでの学習の復習に取り組んで、基礎学力アップを狙うチャンスだからです。
学校の授業が進んでいくと、学校の授業の予習復習やテスト対策に追われてしまいます。
そのようなプレッシャーのない長期休みの期間に、しっかりと復習に取り組めると有意義です。
苦手が多く、基礎学力が足りていない子どもほど、冬休みの期間に必要な勉強量が増えます。
基礎学力アップのために必要な勉強に十分に取り組めるようにするために、冬期講習の授業コマ数を多く提案されます。
理由2:志望校とのギャップが大きい
冬期講習で提案されるコマ数が多くなるのは、現状の成績と志望校とのギャップが大きいときです。
志望校に合格するための学力を身につけるために、やらなければならないことが多いからです。
入試直前期にあたる受験生は、提案される授業コマ数が特に多くなりがちです。
残りの少ない期間で志望校に合格するための力を育てるために、冬期講習の授業コマ数を多く提案されます。
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理由3:勉強時間を確保するため
冬期講習で提案されるコマ数が多くなるのは、勉強時間を確保するためです。
受験生であっても、自分だけの力で十分な勉強時間を確保するのは難しいです。
ついついサボってしまいますし、ついついスマートフォンをいじってしまうものです。
一方で、冬期講習に参加すると、塾で授業を受けて、その宿題に取り組むだけでかなりの勉強時間を確保することができます。
冬期講習の時期は、クリスマスや年末年始など、イベントごとが多い時期でもあります。
必要な勉強時間をしっかりと確保するために、冬期講習の授業コマ数を多く提案されます。
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理由4:塾の売り上げを確保するため
冬期講習で提案されるコマ数が多くなるのは、塾の売り上げを確保するためでもあります。
夏期講習や冬期講習などの季節講習は、塾にとっても稼ぎ時です。
短い期間で多くの授業を提供できる期間だからです。
学習塾は私企業ですので、冬期講習で多くの授業コマを取ってもらい、売り上げを伸ばすことはとても重要なことです。
企業や教室によっては、冬期講習の授業コマをできる限り多く取ってもらうようにと、教室長が上司からうるさく言われる場合もあります。
冬期講習を受ける側としては、提案された授業コマ数が、本当に子どもや家庭のことを考えて提案されたものなのか、塾の売り上げを伸ばすために提案されたものなのか、見極める必要があります。
普段の塾の対応や授業の質を見極めたうえで、講師やスタッフを信頼すべきかどうか判断する必要があります。
冬期講習のコマ数を減らすときのポイント
冬期講習の授業コマ数を減らすときのポイントは、主に次の3つです。
冬期講習のコマ数を減らすときのポイント
ポイント1:冬期講習を受ける目的を考える
冬期講習の授業コマ数を減らすときは、冬期講習を受ける目的をよく考えることが最重要です。
目的をはっきりさせると、本当にやるべきことがわかるからです。
やるべきことがわかれば、絶対に必要な授業や、絶対に必要のない授業が見えてきます。
ポイント2:優先度を考える
冬期講習の授業コマ数を減らすときは、優先度を考えることが重要です。
優先度の高さを明確にすると、どこまでは授業を取る必要があり、どこからは授業を取る必要がないのか、線引きができるからです。
予算やスケジュールを考えたうえで、優先度が高い授業だけを取っていけると効果的です。
子どもの話や塾の先生の話もよく聞いて、優先度を判断できると良いです。
ポイント3:減らしたコマ分の勉強をどのようにするか考える
冬期講習の授業コマ数を減らすときは、減らした授業コマ分の勉強を、どのようにして対策するか具体的に考えることが重要です。
子どもたちは、授業を取らなかった分の勉強に、自分の力ではまったく取り組めないことが多いからです。
たとえば、「社会は暗記科目だから授業は取らず、自習で頑張ることにする」と思っていると、冬期講習の他の教科の授業が忙しいことを言い訳にして、「冬休みには社会の勉強にまったく取り組まなかった」なんていう事態に陥ることも少なくありません。
「取らなかった社会の授業分は、この問題集の◯ページから□ページまでを、◯月◯日までに終わらせて対策する」というような、具体的な対策を事前に考えておいたほうが良いです。
子どもが自分の力だけで計画通りに勉強を進めるのは難しいので、保護者の方がときどき進捗をチェックしてあげられると万全です。
冬期講習のコマ数は塾に相談できる
冬期講習の授業コマ数は、通っている塾に気軽に相談してみると良いです。
個別指導塾はカリキュラムの自由度が高いので、家庭の事情に合わせて、冬期講習の最適なカリキュラムをカスタマイズしてくれることが多いからです。
予算面やスケジュール面を具体的に相談してみると、塾からも具体的な改善案を提案してもらえます。
塾スタッフもこれまでにいろいろな家庭と関わっていますので、いろいろなノウハウを持っています。
家庭内で悩んでいても解決策が見つからなかったことも、塾に相談してみると簡単に解決することも少なくありません。
一方で、塾にも「売り上げを伸ばしたい」という思惑がありますので、塾に任せきりにするのは良くありません。
家庭や子どもの意見と、塾側の意見をぶつけ合って、子どもにとって一番良い選択ができると良いです。
最終的な判断をするのは、塾ではなく、家庭と子どもです。
決定したことは、塾にキッパリとお話をして、冬期講習の申込み手続きを進められると良いです。
塾の冬期講習はできる限り受けるべき
冬期講習の授業コマ数を減らすお話もしてきましたが、通っている塾の冬期講習にはできる限り参加できると良いです。
通っている塾の冬期講習を受けたほうが良い理由
- 冬期講習参加を前提にカリキュラムが組まれている
- 塾内生は塾外生よりも料金が安いことが多い
- 3学期の通常授業にスムーズに入れる
また、冬期講習自体にもメリットは多いので、活用すべきです。
冬期講習を受けるメリット
- 学習習慣を維持できる
- これまでの勉強の復習ができる
- 3学期の勉強の先取りができる(非受験学年)
- 入試直前の対策ができる(受験学年)
- 自習室を利用できる
- 特典やキャンペーンがある場合も多い(新規入学)
冬期講習のメリット・デメリットについての詳細は、『塾の冬期講習は行くべき?メリット・デメリットを解説!』で解説しています。
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塾の冬期講習は行くべき?メリット・デメリットを解説!
塾の冬期講習にはメリットが多いので、参加することをおすすめします。一方で、子どもの学習状況や学習習慣によっては、参加する必要がないパターンもあります。この記事では、塾の冬期講習に行くべきかどうかについて解説しています。
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冬期講習を受けないという選択はアリか
塾の冬期講習は基本的には受けたほうが良いですが、入試直前期の受験生は、冬期講習を受けないほうが良い場合もあります。
冬期講習を受ける必要のない受験生は、主に次の3つのパターンです。
冬期講習を受ける必要がないパターン
- 取り組むべきことが明確になっている
- 自分の力で1日10時間以上勉強できる
- 勉強する環境が整っている
冬期講習を受ける必要のない受験生についての詳細は、『冬期講習を受けないという選択はアリ?受験生が志望校に合格するための最良の選択とは!』で詳しく解説しています。
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冬期講習を受けないという選択はアリ?受験生が志望校に合格するための最良の選択とは!
入試直前期の受験生は、基本的には冬期講習を受けるべきです。一方で、子どもの学習状況や学習習慣によっては、冬期講習を受けないほうが良い場合もあります。この記事では、受験生にとっての冬期講習について解説しています。
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まとめ
それでは、個別指導塾の冬期講習のコマ数についての解説をまとめます。
結論
受験生は、塾の冬期講習で多くのコマを取るように提案される場合が多いです。
料金が大きな金額になることも多いですが、金額だけでなく、子どもにとって何が必要なのかをよく考えてコマ数を検討すべきです。
ある程度の冬期講習の授業コマ数の目安として、学校の成績アップや志望校合格を目指して塾に通っているのであれば、下の表を参考にしていただけます。
▼この表は横にスクロールできます。
学年 | 冬休みなどの 学校が休みの期間 |
冬休み前後などの 学校がある期間 |
受験生 | 1日4コマ 週6日程度 |
1日2コマ 週6日程度 |
非受験生 | 1教科5コマ~10コマ弱程度 |
冬期講習で提案されるコマ数が多くなる理由は、主に次の4つです。
冬期講習で提案されるコマ数が多くなる理由
冬期講習の授業コマ数を減らすときのポイントは、主に次の3つです。
冬期講習のコマ数を減らすときのポイント
冬期講習の授業コマ数を減らすお話もしてきましたが、通っている塾の冬期講習にはできる限り参加できると良いです。
通っている塾の冬期講習を受けたほうが良い理由
- 冬期講習参加を前提にカリキュラムが組まれている
- 塾内生は塾外生よりも料金が安いことが多い
- 3学期の通常授業にスムーズに入れる
冬期講習を受ける必要のない受験生は、主に次の3つのパターンです。
冬期講習を受ける必要がないパターン
- 取り組むべきことが明確になっている
- 自分の力で1日10時間以上勉強できる
- 勉強する環境が整っている
今回はの記事が、塾の冬期講習を上手に活用して、お子様が学力を伸ばしていくきっかけとなればとてもうれしいです。
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塾の冬期講習は行くべき?メリット・デメリットを解説!
塾の冬期講習にはメリットが多いので、参加することをおすすめします。一方で、子どもの学習状況や学習習慣によっては、参加する必要がないパターンもあります。この記事では、塾の冬期講習に行くべきかどうかについて解説しています。
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冬期講習を受けないという選択はアリ?受験生が志望校に合格するための最良の選択とは!
入試直前期の受験生は、基本的には冬期講習を受けるべきです。一方で、子どもの学習状況や学習習慣によっては、冬期講習を受けないほうが良い場合もあります。この記事では、受験生にとっての冬期講習について解説しています。
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