こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
子どもが塾や学校をズル休みしたと知って、ショックを受けてしまった保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもが不良になってしまうのではと、不安に思ってしまわれているかもしれません。
結論
叱る前に、塾をズル休みしてしまった理由を聞いてあげてください。
しっかりと対話をして、解決策を子どもと一緒に考えることが大切です。
今回は、子どもが塾をズル休みしたときの対処法について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が塾や勉強と正しく向き合えるようになるための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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叱る前に理由を聞く
このように主張される方も多いと思います。
その通りではあるのですが、叱る前にまずは子どもの話を聞いてあげるべきです。
理由は2つあります。
子どもの話を聞くべき2つの理由
理由1:「叱られるからやる」を脱却すべき
勉強へのモチベーションは3段階あります。
勉強へのモチベーションの3段階
- 怒られるからやる
- やるべきだからやる
- やりたいからやる
勉強へのモチベーションとして一番望ましくないものは、「怒られるからやる」「叱られるからやる」です。
この状態を続けていると、子どもがどんなに勉強を頑張っても成績はなかなか上がりません。
どこかのタイミングで、勉強を「やるべきだからやる」「やりたいからやる」にステップアップする必要があります。
叱ることは大切なことですが、頭ごなしに叱っても効果は薄いです。
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>>勉強のやる気を出す26のテクニックとモチベーションの上げ方
理由2:理由があってズル休みしたかもしれない
子どもが塾をズル休みする場合、何か理由があることが多いです。
もしかすると、保護者には相談しにくい理由かもしれません。
単純にサボっただけだとしても、サボりたい理由があるはずです。
ズル休みした理由を特定して対処しなければ、今後も同じことの繰り返しになる可能性が高いです。
ですので、まずは塾をズル休みした理由を子どもに聞いてみてください。
その答えによって、叱るべきか、別の対処をするべきか考えてください。
子どもの返答例と対処法
ここからは、塾をズル休みした理由を子どもに聞いた際の返答例と対処法を解説します。
具体的には次の6つの例について解説します。
子どもの返答例
一つひとつ解説します。
例1:塾の授業についていけない
このような理由で塾をズル休みしたくなってしまう子どもはとても多いです。
そのように思われている保護者もいらっしゃるのですが、塾の授業についていくのにも正しいやり方を知り、正しい努力をする必要があります。
塾でも勉強の仕方や努力の仕方の指導をしていますが、塾に任せきりにするのではなく、保護者の方も子どものサポートをしてあげる必要があります。
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>>塾の授業についていけない4つの原因と9つの対処法
例2:先生が怖い
先生が怖いことを、塾をズル休みしたくなる原因として挙げる子どもも多いです。
一見生徒側に非があるようにも思えますが、怒ることで生徒をコントロールしようとする先生もいます。
これは子どもに悪影響になるので、対処が必要になります。
生徒をステップアップさせる気がない
先述の通り、勉強へのモチベーションとして一番望ましくないものは、「怒られるからやる」「叱られるからやる」です。
怒って子どもをコントロールしようとしているということは、先生は子どもの勉強へのモチベーションを「やるべきだからやる」「やりたいからやる」にステップアップさせる気がないということです。
ただ厳しいだけかも?
このようなことを指して、子どもが「塾の先生が怖い。」と言っていることもあります。
「先生が怖い」と「先生が厳しい」を、子どもは混同してしまうことがあります。
まずは塾に相談
事実確認をするためにも、まずは塾に率直に相談してみてください。
教室長に相談すれば、状況を確認してくれるはずです。
必要があれば、クラス変更や担当の先生の変更という形で対応してくれます。
塾側が対応してくれない場合は、塾を変えるべきです。
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>>「塾の先生が嫌い」と子どもに打ち明けられたら塾を辞めさせるべき3つの理由
例3:どうしても友達と遊びたかった
塾をズル休みするのは悪いことだと思いながらも、ついついサボってしまう子どももいます。
罪悪感を抱えながらズル休みしていることが多く、真面目な子がこのようなサボり方をすることが多いです。
説教すべき
ズル休みをする頻度にもよりますが、基本的には説教はすべきでしょう。
年に1,2回程度の頻度であれば、子ども自身も強い罪悪感を持っているはずです。
強く叱ったり、長時間に渡ってクドクドと説教するのは逆効果になりますので、簡単に注意するだけに留めたほうが良いです。
説教の内容は優先順位の付け方
優先順位の付け方を学ぶことは、受験勉強においても、仕事の進め方においてもとても大切なことです。
塾に行くことよりも友達との遊びを優先してしまったことについては、しっかりと説教すべきでしょう。
たまにはズル休みしたっていい
子どもにとっては、塾に行くことよりも友達と遊ぶことの方が大切であることも時にはあります。
ズル休みをする頻度が年に1回や2回程度であれば、説教は一言二言で十分です。
例4:面倒臭い
子どもがこのように正直に話すことができるのは、子どもと保護者の方の間の信頼関係を築くことができているということです。
信頼関係が築けていない場合は、子どもは怒られないようにと嘘をつこうとするからです。
面倒臭いと思う理由を考えてみる
子どもが正直に気持ちを話してくれる状態であれば、面倒臭いと思ってしまう理由を子どもと一緒に考えてみてください。
「勉強が楽しくて楽しくてしかたがない!」と、子どもが思ってくれていればベストですが、実際にはそんなことは稀です。
一方で、
と、考えている子どもは結構多いです。
面倒臭くて勉強に取り組めない理由は主に2つある
子どもが勉強が面倒臭くて取り組めない理由は主に2つ考えられます。
理由1:勉強の楽しさを教える
子どもが勉強の楽しさを知れば、「勉強が面倒臭い」と思うことも少なくなります。
勉強は本来楽しいものです。
試験という窮屈なルールの中で評価をされてしまうから、勉強はつまらなくなってしまうのです。
まずは、勉強の純粋な楽しさを子どもに教えてあげられると良いです。
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理由2:勉強する目的を考える
勉強は、将来自分がやりたいことを叶えるための手段です。
多くの子どもたちは、学校のテストで良い点数を取ることを目的にしてしまっていて、テストで良い点数を取ったあとのことを考えられていません。
まずは、何のために勉強をするのか、勉強を頑張ることで何を叶えたいのかを子どもと話してみてください。
まだ将来やりたいことがよくわからないということであれば、親子で一緒に将来のことを考える時間を作ってみてください。
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例5:明らかな言い訳をする
子どもって、嘘や言い訳が下手ですよね。
子どもに塾をサボった理由を聞くと、辻褄の合わないことや、明らかな嘘を言うことがあります。
嘘を言ったりごまかしたりすることは、しっかりと叱らなければなりません。
しかし、子どもは怒られることに恐怖を感じて嘘や言い訳を言っています。
子どもが本当のことを話しやすい場を普段から作ってあげることも大切です。
ただサボっただけかも
本当の理由を話せば怒られるから、言い訳をした可能性が高いです。
年に1回か2回の頻度であれば、簡単な説教をするだけが良いと思います。
本人も悪いことをしたことはわかっているので、あまり強く叱ると逆効果になります。
親には相談できない理由があるかも
稀にですが、親や大人には相談できない理由があることもあります。
サボる回数が多い場合は、このケースである可能性があります。
この場合は、深刻な問題であることが多いです。
子どもには、「いつでも、どんな悩みでも相談してほしい」ということを伝えてください。
それでも、子どもはなかなか相談してこないと思います。
保護者からの視点では見つからなくても、家庭の外の視点からならばヒントが見つかることがあります。
学校の担任の先生や塾の担当者にも、最近の子どもの様子を相談してみてください。
例6:黙り込む
理由も言わず、言い訳もせず、子どもが黙り込んでしまうことがあります。
この場合も、例5の「明らかな言い訳をする」と同様である可能性が高いです。
「ただサボっただけかも」「親には相談できない理由があるかも」の、2つのアプローチから対応するのが良いでしょう。
子どもに理由を聞いたあとにすべきこと
塾をズル休みした理由を子どもに聞いたあとにすべきことは、主に次の2つです。
理由を聞いたあとのステップ
ステップ1:どうしたいかを聞いてみる
まずは、子ども自身がどうしたいと思っているか聞いてみてください。
この時、保護者の方は、子どもの答えを誘導しないように注意してください。
子どもができるだけ正直な意見を話しやすい場を作ってあげてください。
反論や説教をしたくなるのを抑えて、まずは子どもの話を否定せずに聞いてあげてください。
ステップ2:どうすべきか話し合う
どうしたいかを聞き出したら、続いては「どうすべきか」を話し合ってください。
ここでは子どもと対話することが大切です。
ですので、保護者の考えも率直に子どもに伝えましょう。
逆に、子どもの意見もしっかりと耳を傾けましょう。
お互いに理由を深掘りする
このように、自分の意見をぶつけるだけではお互いに歩み寄れません。
ですので、なぜそうすべきだと考えるのか、理由も話すことを意識して対話をしてみてください。
対話自体が勉強になる
理由を深掘りすることで、根拠と結論を結びつけて考えることができます。
保護者がどのように考えて結論を出したのか、対話の中で子どもが考えることができます。
子ども自身が出した結論の理由を説明させることで、本人が気づいていなかった本音を掘り当てることができることもあります。
対話をすることで問題の本質に気づくことができることもあります。
対話をすることで、根拠と結論を結びつけることの大切さを学べることもあります。
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まとめ
それでは、子どもが塾をズル休みしたときの対処法についての解説をまとめます。
結論
叱る前に、塾をズル休みしてしまった理由を聞いてあげてください。
しっかりと対話をして、解決策を子どもと一緒に考えることが大切です。
塾をズル休みしたことを叱る前に、まずは子どもの話を聞いてあげるべきです。
子どもの話を聞くべき2つの理由
- 「叱られるからやる」を脱却すべき
- 理由があってズル休みしたかもしれない
塾をズル休みした理由を子どもに聞いた際の返答例と対処法を解説しました。
子どもの返答例
- 塾の授業についていけない
- 先生が怖い
- どうしても友達と遊びたかった
- 面倒臭い
- 明らかな言い訳をする
- 黙り込む
塾をズル休みした理由を子どもに聞いたあとにすべきことは、主に次の2つです。
理由を聞いたあとのステップ
- どうしたいかを聞いてみる
- どうすべきか話し合う
今回はの記事が、お子様との対話をとおして、お子様が塾や勉強と正しく向き合えるようになるきっかけとなればとてもうれしいです。
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