こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
うちの子に「塾の先生が嫌い。」と、打ち明けられました。どうすべきでしょうか
塾の先生が嫌いという理由で塾を辞めさせても良いのでしょうか

と、子どもに打ち明けられた保護者の方もいらっしゃると思います。
「塾の先生が嫌い」という理由で塾を辞めさせるのは、あまりに安易なのではないだろうかと悩まれているかもしれません。
結論
塾の先生が嫌いならば、基本的には塾を辞めさせるべき。
ただし、先生が嫌いな理由は深掘りすべき。
今回は、「塾の先生が嫌い。」と、子どもに打ち明けられた時の対処法について解説します。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。最後まで読んでいただき、お子様が今よりも前向きに勉強に取り組めるようになるきっかけとしていただけたらとてもうれしいです。
塾の先生が嫌いならば塾を辞めさせるべき
塾の先生が嫌いならば塾を辞めさせるべきだと私が考える理由は3つあります。
3つの理由
- 生徒と講師の相性は大事
- 講師の良し悪しもあるが、好き嫌いの問題でもある
- 選択肢はたくさんある
一つひとつ解説します。
理由1 生徒と講師の相性は大事
生徒と塾の講師との相性は、塾の授業の質やサービスの質よりも大事です。
一人の塾講師との出会いが、その後の子どもの人生を大きく変えることもあります。


そのように思われる保護者の方もいらっしゃると思いますが、一度「先生が嫌い。」と思ってしまうと、子どもは前向きに勉強に取り組めなくなってしまうものです。
そのままズルズルと我慢させるのであれば、思い切って塾を辞めさせて、新しい出会いに期待するべきです。
理由2 講師の良し悪しもあるが、好き嫌いの問題でもある
塾によっては、質の悪い講師がいる場合もあります。
私も多くの塾講師に出会ってきましたが、一部ではありますが質の悪い塾講師もいました。
生徒にただ問題を解かせるだけの講師や、授業中に居眠りをする講師もいました。
質の悪い講師がいる塾は今すぐ辞めさせるべきです。
しかし、生徒と講師との相性は、講師の良し悪しだけの問題ではありません。
どんなに良い講師でも
周りからの評判も良く、生徒の学力をバンバン上げている質の良い講師であっても、子どもたち全員にとって良い先生というわけではありません。
最後は、好き嫌いの問題、相性の問題です。
こればかりは努力ではどうすることもできません。
講師も生徒も悪くありません。ただ相性が悪かっただけなのです。
理由3 選択肢はたくさんある
現代は周りに教育サービスが溢れかえっているので、今の塾を辞めたとしても選択肢はたくさんあります。
無理をして相性の悪い先生と勉強を続ける必要はありません。

そのように思われた方もいらっしゃると思います。
確かに塾の数が少ない地域もあります。
しかし、オンラインを活用すれば、遠くに住んでいる経験豊富な先生の授業を受けることもできます。
どこに住んでいても、多くの先生と出会うチャンスがあります。
また、保護者の方の負担は増えてしまいますが、タブレット学習教材を活用すればいつでもどこでもAIを活用した最先端の教材を使って勉強することができます。
>>オンライン個別指導・家庭教師の4つのメリットとデメリット
>>タブレット教材の8つのメリット・デメリットを元塾教室長が解説!
先生が嫌いな理由は必ず深掘りする
ここまで、子どもが塾の先生のことを嫌いならば塾を辞めさせるべきというお話をしてきましたが、塾を辞めると決める前にやるべきことがあります。
それは、先生が嫌いな理由を深掘りしておくということです。
先生が嫌いな理由を深掘りせずに塾を辞めてしまったり、別の塾に移ってしまったりすると後悔します。
理由は2つあります。
先生が嫌いな理由を深掘りすべき理由
- 子どもがサボりたいだけの場合もある
- 他の塾に行っても同じ理由で先生が嫌いになるかもしれない
一つひとつ解説します。
理由1 子どもがサボりたいだけの場合もある
勉強がイヤで、塾をどうしても辞めたくて、

と、言っているだけかもしれません。
子どもに先生が嫌いな理由を聞いてみると、

と、なる場合も多いです。たとえば、
- 宿題が多い
- 宿題をやらないと叱られる
- 授業をちゃんと聞いてなくて叱られた
- ちゃんとノートを取れとうるさく言われる
などなどです。
塾に事実確認してみるのも良い

と、正直に話してくれる子どももいますが、本当のことを言ってくれない子どもの方が多いです。
そんな言い訳が通るわけがないことを、子ども自身がわかっているからです。
何か別の理由をつけて、

と、切り出してくることが多いです。
塾を辞める前に、面談や電話連絡の際にそれとなく事実確認をしてみると良いでしょう。
ご家庭でできることも
子どもが勉強をサボりたいと思っているということは、勉強が嫌いになってしまっている可能性が高いです。
この状態で無理やり勉強を続けさせても、なかなか勉強に身が入らないかもしれません。
まずは勉強をさせることよりも、勉強の楽しさに気づかせることの方が先決かもしれません。
もしかしたら、塾や学校で良い出会いがあって、勉強の楽しさに気づくことができるかもしれませんが、まずはご家庭でできることからはじめてみることをおすすめします。
理由2 他の塾に行っても同じ理由で先生が嫌いになるかもしれない
失敗を分析することで、同じ失敗を避けることができます。
つまり、塾の先生が嫌いになった理由を分析すれば、再び嫌いな先生に出会ってしまうことを避けることができます。
嫌いな先生のイヤだったところを、できるだけ具体的に言えるようにしておくと良いです。たとえば、
- 大きな声を出して叱るのが怖かった
- つまらないことで褒められるのがバカにされてるみたいだった
- 距離感が合わない(馴れ馴れしすぎる、よそよそしすぎる等)
- 体育会系過ぎて辛い
- 価値観が合わない(多様性を否定する、根性論を推す等)
などなどです。
転塾するなら遠慮なく相談すべき
もし、転塾を決めたのであれば、次に通おうと思っている塾には遠慮なく相談すべきです。

このように相談してみてください。
講師と生徒の相性が大切だということをよくわかっている塾長は多いので、話を聞いて対応してくれる塾も多いはずです。
対応してくれなそうであれば、また他の塾を探してみましょう。
選択肢はたくさんあります。
焦って決める必要はありません。
まとめ
それでは、「塾の先生が嫌い。」と、子どもに打ち明けられた時の対処法についての解説をまとめます。
結論
塾の先生が嫌いならば、基本的には塾を辞めさせるべき。
ただし、先生が嫌いな理由は深掘りすべき。
塾の先生と生徒との相性は非常に大切です。
塾の授業の質やサービスの質よりも重視すべきことです。
ただ、塾をやめさせる前に、先生が嫌いな理由は必ず分析すべきです。
先生が嫌いな理由を深掘りすべき理由
- 子どもがサボりたいだけの場合もある
- 他の塾に行っても同じ理由で先生が嫌いになるかもしれない
再び嫌いな先生に出会ってしまうことを避けるために、子どもとしっかりと対話することをおすすめします。
今回の記事が、お子様が前向きに勉強に取り組めるようになるきっかけとなればとてもうれしいです。