こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
子どもが塾に通っているのですが、授業についていけていないようです
うちの子は塾の授業が全然わからないようです。どうすれば良いでしょうか。
ある日、

と、子どもに相談され、困ってしまった保護者の方もいらっしゃると思います。
塾を続けるべきかどうか、迷われてしまったと思います。
結論
まずは続けてみることを検討する。
それでもダメなら転塾や退塾を考える。
今回は、塾の授業についていけいない時の4つの対処法を解説します。
具体的には次の4点について解説します。
塾の授業についていけいない時の4つの対処法
- 授業の予習・復習をする
- 塾長に相談する
- 転塾する
- 他の学習サービスを試してみる
私は以前、塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。最後まで読んでいただき、お子様が楽しく有意義に勉強に取り組めるようになるための参考としていただければとてもうれしいです。
対処法1 授業の予習・復習をする
塾の授業についていけない時に何よりもまず試していただきたいのは、塾の授業の予習・復習に取り組むことです。
ほとんどの生徒は、これだけで塾の授業についていけるようになります。
塾は、ただ通わせるだけでは成績は上がりません。
毎日学校で5時間~6時間の授業を受けているのに、塾の授業が週に2,3時間増えた程度では何も変わりません。
塾の授業を受けて、それに付随する前後の勉強に取り組んではじめて成績が上がります。
特に、塾の授業の復習にしっかりと取り組むことは非常に重要なことです。
>>塾に通っているのに成績が上がらない理由3パターンと解決策【元塾教室長が解説!】
予習は少しで良い
塾の授業に関しては、予習にあまり時間をかける必要はありません。
塾の先生から予習に関しての指示があるようであれば、先生の指示に従ってください。
特に指示がないようであれば、テキストをザッと読んでおくのが良いでしょう。
内容を完璧に理解する必要はありません。

という程度で問題ありません。
次の授業で何をするかということを知っておくだけでも、授業中の理解度は大きく上がります。
復習はしっかりと
どんなに忙しくても、授業中に書いたノートの見返しや、授業中に解いた問題の見返しには取り組みましょう。
10分復習に取り組むだけでも、授業の定着度は大きく上がります。
ただ、復習についてはできれば時間をしっかりとかけて取り組めると良いです。
塾の宿題にしっかりと取り組むことも、塾の授業の復習になります。
ただ問題を解くだけでなく、授業中に先生がどんな話をしたか、ノートにはどんなことを書いたかを振り返りながら宿題に取り組めると素晴らしいです。
学校の授業も活用する

そう思ってしまう子どもも多いのですが、これは非常にもったいないです。
なぜなら、学校の授業を受けることが、塾の授業の復習になるからです。
学校では、塾とは違う切り口からの考え方を学べるかもしれません。
繰り返すことが大事
一般的には、塾の授業は学校の授業より進度が速いです。
このことを利用すれば、同じ学習内容を何度も何度も何度も繰り返し学習することができます。
勉強は繰り返せば繰り返すほど定着します。
特に、内申点が受験に大きく影響する中学生は、授業態度という意味でも定期テストの点数という意味でも、学校の授業をおろそかにしないようにするべきです。
>>高校入試では内申点が超重要!内申点をアップさせるための4つの方法
保護者が取り組みをチェックする
塾の授業の予習・復習の取り組みを、子どもの力だけで管理するのはとても難しいです。
そのため、保護者が子どもの学習のサポートをしてあげる必要があります。
最低でも、予習・復習・宿題にそもそも取り組めているかどうかは確認してあげる必要があります。
実は子どもが塾の宿題に全然取り組んでなかったということも有り得ます。
できることならば、正しく勉強に取り組めているかどうかも確認してあげられると良いです。
ただ問題を解いているだけということもありますし、別のことを考えながら漢字を書き写しているだけということもあります。
忙しい保護者の方も多いですが、子どもの勉強をすべて学校と塾に丸投げしていては子どもの成績は上がりません。
対処法2 塾長に相談する
予習・復習に取り組むと同時に、塾長に相談してみると良いです。
状況に応じて、補習を組んでもらったり、クラスを下げてもらったり、カリキュラムを組み直してもらったりすることができます。
その際に、予習や復習に関するアドバイスもしてもらうと良いです。
そうすれば、塾の授業と家庭学習を連携させて対処することができるからです。
基礎が大事
クラスが下がることに抵抗がある保護者の方もいらっしゃいます。
集団授業についていけなかったために個別指導に変更となることに抵抗がある保護者の方もいらっしゃいます。
しかし、勉強においては(勉強でなくても)基礎が本当に大切です。
「基礎=簡単」ではない
簡単な内容が基礎ではありません。汎用性の高い内容が基礎です。
ここをできるようにしておけば、あっちでもこっちでも応用できるような内容が基礎です。
無理をして難問や応用問題に挑戦し続けるのではなく、基礎をしっかりと固め直すことが近道であることが多いです。
授業についていけてないようであれば、ためらわずにクラスを下げてもらってください。
対処法3 転塾する
対処法1の「授業の予習・復習をする」、対処法2の「塾長に相談する」をやってみても効果がない場合は、別の塾に移ることを検討してください。
通っている塾のレベルや指導方針が、そもそも子どもに合っていない可能性があるからです。
これは塾の良し悪しの問題ではなく、合う合わないの問題です。
安易な転塾は失敗することが多いですが、よく考えた末の転塾であれば成功する可能性が高いです。
勇気を持って行動してください。
転塾の前に分析を
転塾をする前に、授業についていけなくなってしまった原因を分析しましょう。
分析を怠ると、次に通う塾でも同じように授業についていけなくなってしまう可能性が高いです。
なぜ授業についていけなくなってしまったか、どうすれば授業についていけるのかを考えて、次の塾に求める条件を決めましょう。
その上で、塾のリサーチを行いましょう。
>>個別指導の塾選びで失敗しないための10のポイント!ネットのおすすめランギングは参考程度に!
対処法4 他の学習サービスを試してみる
転塾を考える際には、他の学習サービスについても比較検討してみると良いです。
『勉強=地元の塾』と思われている方も多いのですが、昨今は多くの学習サービスが提供されています。
少し視野を広げると、子どもにピッタリの学習方法が見つかるかもしれません。
たとえば、地元には小さな塾しかないので質の高い講師がいないということであれば、オンラインの個別指導を活用することも考えてみてください。
地元にいながら、多くの先生の中から子どもにピッタリの先生を選ぶことができます。
>>【元塾教室長解説!】オンライン個別指導・家庭教師を徹底比較!うちの子におすすめはどれ?
勉強が苦手ならタブレット学習教材がおすすめ
最近のタブレット学習教材の中には、学年を超えておさらいができるようなサービスも多いです。
勉強が苦手な場合、教科や分野によっては前の学年の学習内容が定着していないことも多いです。
そのような場合は、AIを活用した問題演習がおすすめです。
子どもの学習状況を分析して、AIが学年を横断して取り組むべき問題を選んでくれるので、効率的に苦手を克服することができます。
保護者の負担は大きい
ただし、タブレット学習教材は、子どもに教材を渡すだけでは取り組めません。
保護者が積極的に子どもの学習をサポートしてあげる必要があります。
AIが学習計画を立ててくれるようなサービスもありますが、あくまでも取り組むのは本人です。
本人がしっかりと取り組めるように、保護者がサポートをしてあげる必要があります。
学年を超えたおさらいなら
学年をさかのぼっておさらいしたい場合は、次のようなサービスがおすすめです。
塾+他のサービス
どうしても転塾をしたくない場合は、塾に通いながらタブレット学習教材に取り組むという手もあります。
タブレット学習教材を利用して苦手の克服や基礎の定着を目指し、塾の授業ではより発展的な内容に取り組むという方法です。
その場合は、子どもの負担が大きくなることと、費用の負担が大きくなることをよく考える必要があります。
>>【元塾教室長が解説】通信教育教材を徹底比較!うちの子に最適の教材はどれ?
まとめ
それでは、塾の授業についていけいない時の4つの対処法をまとめます。
塾の授業についていけいない時の4つの対処法
- 授業の予習・復習をする
- 塾長に相談する
- 転塾する
- 他の学習サービスを試してみる
塾の授業についていけない時は、まずは「授業の予習・復習をする」、「塾長に相談する」というように、塾を続ける方向で努力をしてみてください。
それでもうまくいかない場合は、塾を変えることを検討してください。
転塾を検討する際は、塾以外の学習サービスも比較検討の対象とすることをおすすめします。
この記事が、お子様が楽しく有意義に勉強に取り組めるようになるきっかけとなればとてもうれしいです。