こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
大学受験に向けて子どもを塾に通わせたいと思いつつも、費用面で不安に感じられている保護者の方は多いです。
大学進学後もお金がかかりますし、塾にどこまでお金をかけるべきか、悩まれているのではないでしょうか。
結論
大学受験をするようであれば塾や予備校を利用すべきですが、高校生の塾の費用は高額になってしまうことも多いです。
大学受験時や進学後にもお金がかかりますので、塾にかける費用を安く抑えつつ、最大限効果を引き出せるように塾を活用できると良いです。
今回は、高校生の塾にかかる年間費用について解説します。
相場や具体的なモデルケースにおける費用、費用を安く抑える方法について解説していきます。
最後まで読んでいただき、大学受験に向けての予算を考えるための参考にしていただき、お子様が上手に塾を活用していくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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高校生の塾における年間費用の平均は?
高校生の子どもを持つ家庭が学習塾にかける年間費用の平均は、次のようになっています。
▼この表は横にスクロールできます。
高校(全日制) | 公立 | 私立 |
1年生 | 80,674円/年 | 110,873円/年 |
2年生 | 107,774円/年 | 179,923円/年 |
3年生 | 170,790円/年 | 225,035円/年 |
高校受験の塾における年間費用の分布
平均値には、塾を利用していない家庭の数値も含まれているため、実情を反映した金額とは言えません。
平均値以外のデータも参考する必要があります。
高校生の子どもを持つ家庭が学習塾にかける年間費用の分布も参考にすると、実情が見えてきます。
塾をまったく利用していない高校生と、塾に年間40万円以上かけている高校生の二極化構造が見えます。
塾に通っている高校生は、年間40万円以上の費用をかけていることが多いと言えます。
なお、塾に通わない生徒が多いのは、大学受験を考えていない高校生もいるからです。
塾なしで大学受験対策を行うこともできますが、大学受験をするのであれば、基本的には塾や予備校を利用することをおすすめします。
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高校生の塾費用は授業形態によって異なる
塾の費用は、塾の授業形態によっても異なります。
塾・予備校の種類
- 集団指導塾
- 個別指導塾
- 映像授業塾
費用はカリキュラムや科目数によっても異なりますが、一般的には集団指導塾は安く、個別指導塾や映像授業塾が高くなる傾向があります。
実際に高校生の塾の年間費用の目安を、具体的なモデルケースを用いて計算して比較してみましょう。
集団指導塾は河合塾、個別指導塾は明光義塾、映像授業塾は東進ハイスクールの料金を参考とします。
コースや季節講習の内容等によって料金が異なりますので、あくまでも目安としてください。
塾の年間費用具体例
ケース1:高校1年生・高校2年生の場合
高校1年生、または高校2年生に、1年間塾に通った場合の年間費用の目安を計算してみましょう。
教科は英語と数学を受講するものとします。
▼この表は横にスクロールできます。
項目 | 河合塾 (集団) |
明光義塾 (1:3個別) |
東進ハイスクール (映像授業) |
講座受講料 | 約350,000円/年 (2教科) |
約31,000円/月 | 約240,000円/年 (2教科) |
夏期講習 | 約60,000円 | 約80,000円 (20コマ程度) |
約140,000円 |
冬期講習 | 約20,000円 | 約25,000円 (6コマ程度) |
― |
模試費 | 0円 | 約15,000円 (3回/1年) |
約15,000円/年 |
学習指導費 | 約7,000円/月 (塾生サポート料) |
約2,000円/月 (教室維持費) |
約80,000円 (担任指導費) |
入学金 | 33,000円 | 11,000円 | 33,000円 |
年間合計 | 約550,000円 | 約500,000円 | 約500,000円 |
※参考
大学受験の予備校・塾 河合塾
学習塾なら個別指導の明光義塾
予備校・大学受験の東進
ケース2:受験生(高校3年生)の場合
高校3年生の4月~2月まで、1年間塾に通った場合の年間費用の目安を計算してみましょう。
集団指導塾と映像授業塾の場合は、国公立大学理系志望で、英語・数学・理科(2科目)の2次試験対策、国語・地歴公民(1科目)の共通テスト対策を受講することとします。
個別指導塾の場合は全科目受講するのは費用的に現実的ではないため、週3コマ受講することとします。
▼この表は横にスクロールできます。
項目 | 河合塾 (集団) |
明光義塾 (1:3個別) |
東進ハイスクール (映像授業) |
講座受講料 | 約800,000円/年 (6講座) |
約51,000円/月 (3コマ/週) |
約660,000円/年 (10講座) |
夏期講習 | 約90,000円 | 約350,000円 (80コマ程度) |
約200,000円 |
冬期講習 | 約180,000円 | 約220,000円 (50コマ程度) |
約250,000円 |
模試費 | 0円 | 約25,000円 (5回/1年) |
約30,000円 |
学習指導費 | 約7,000円/月 (塾生サポート料) |
約2,000円/月 (教室維持費) |
約77,000円 (担任指導費) |
入学金 | 33,000円 | 11,000円 | 33,000円 |
年間合計 | 約1,150,000円 | 約1,200,000円 | 約1,250,000円 |
※参考
大学受験の予備校・塾 河合塾
学習塾なら個別指導の明光義塾
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大学受験にかかる費用と合格後にかかる費用
受験生の場合は、受験にかかる費用や、進学時にかかる費用も考えて予算を組む必要があります。
受験~進学にかかる費用
- 受験料
- 交通費
- 宿泊費(遠方受験の場合)
- 入学金
- 初年度納付授業料等
- パソコン・教科書等
- 定期券購入費(電車・バス通学の場合)
- 家賃・寮費(遠方受験の場合)
子どもの状況や受験校数などによって大きく異なりますが、受験時に数十万円程度の費用がかかることが多いです。
入学時には、入学金や授業料だけでなく、パソコンや書籍などの購入費も必要になります。
受験時は併願校の受験校数がポイント
大学の受験料は、大学入学共通テスト(旧センター試験)が18,000円、国公立大学の2次試験が17,000円、私立大学の一般入試が約35,000円、私立大学の共通テスト利用が約15,000円です。
大学受験では5出願~10出願する高校生が多く、10出願以上する高校生も少なくありません。
併願校の受験戦略は、大学受験の成否を大きく分ける重要な要素です。
必要な戦略が取れるように、事前に予算を組んでおけると良いです。
▼この表は横にスクロールできます。
受験校 | 受験料 |
大学入学共通テスト (旧センター試験) |
18,000円 |
国公立大学 2次試験 |
17,000円 |
私立大学 一般入試 |
約30,000円 ~約35,000円 |
私立大学 共通テスト利用 |
約15,000円 ~約20,000円 |
国公立大学(前期・後期) +私立大学一般5大学 +私立大学共テ3大学 |
約270,000円 |
私立大学一般8大学 +私立大学共テ5大学 |
約370,000円 |
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併願校の入学金
第2志望以下の併願校に合格した場合、その大学に進学するかどうかがわからない状態であっても、入学手続きの期限が他の志望校の合格発表よりも前であれば、入学金を納入する必要があります。
一度納入した入学金は返金されません。
入学金の相場は、約20万円~約30万円です。
入学手続きの際に、入学金だけではなく、前期授業料などを含めた初年度納付金(半期分)を支払う必要がある場合もあります。
初年度納付金を支払う場合は、後日申請をすると、入学金以外の納付金が返還されます。
なお、返還には3ヶ月~5ヶ月程度かかる場合が多いです。
併願校の入学手続きが必要になる回数は、受験する大学や合格した大学によっても異なりますが、多くの場合1回~3回に収まります。
▼この表は横にスクロールできます。
私立高校 | 金額 |
入学金 | 200,000円 ~300,000円 |
入学手続時納付金 (私立文系学部) |
約500,000円 ~約800,000円 |
入学手続時納付金 (私立理系学部) |
約700,000円 ~約1,000,000円 |
国立大学年間学費 | 約800,000円 ~1,000,000円 |
公立大学年間学費 | 約700,000円 ~約1,000,000円 |
私立大学年間学費 (文系学部) |
約1,100,000円 ~約120,000円 |
私立大学年間学費 (理系学部) |
約1,400,000円 ~1,500,000円 |
高校生の塾費用を安く抑える方法
高校生の塾費用を安く抑える方法は、主に次の4つです。
高校生の塾費用を安く抑える方法
方法1:入塾時の無料講習や割引きキャンペーンを活用する
高校生の塾費用を安く抑えるためには、入塾時に無料講習や割引きキャンペーンを利用できないか確認してみると良いです。
塾や予備校では、自塾の授業を体験してもらうために、無料体験授業や無料講習を実施していることがあります。
特に無料講習では、数万円分の授業を無料で受けられることもあり、とてもお得です。
割引きキャンペーンでは、入学金や授業料が割引きになることが多いです。
こちらも数万円程度割引きになることが多いので、利用できると良いです。
成績が良い場合は特待生制度も活用
塾や予備校には特待生制度があることも多いです。
特待生の制度は塾によって異なりますが、模試や入塾テストの成績が良い生徒に対して、授業料を全額、または一部免除という場合が多いです。
東京大学や京都大学のような、トップクラスの大学の受験を考えているようであれば、特待生制度を活用できないか確認してみると良いです。
方法2:必要な教科だけを選ぶ
高校生の塾費用を安く抑えるためには、本当に必要な教科だけを選んで受講できると良いです。
高校生の塾の授業料は、受講する教科数や講座数で決まることが多いです。
必要な教科に優先度をつけ、塾を活用して対策する教科と、塾の授業を受けずに対策する教科を選別できると良いです。
方法3:自習室を最大限利用する
高校生が塾の費用を抑えたうえで大きな効果を得るために、自習室は最大限に利用すべきです。
塾というと「授業」というイメージがあるかもしれませんが、塾は勉強面でも受験面でもサポートが手厚いです。
授業以外のサービスも最大限に利用すべきです。
特に自習室は長時間開放されている場合が多いので、できる限り活用すべきです。
自習室を利用したいがために塾に通う高校生も多いです。
家ではなかなか勉強できなくても、塾の自習室であれば頑張れることも多いです。
塾の自習室であれば、頑張っている仲間やライバルたちの姿を目の前に見ることができるからです。
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方法4:オンラインや映像授業との併用も検討する
高校生の塾費用を安く抑えるためには、オンライン家庭教師や映像授業を併用することも検討できると良いです。
オンライン家庭教師や映像授業サービスは、塾に通うよりも費用が安い場合が多いからです。
たとえば、映像授業を提供しているサービスは、全教科セットで月額数千円~1万円程度なので、2次試験で必要な科目は塾、共通テストのみで必要な科目は映像授業サービスで対策するなどすると、費用を大きく抑えることができます。
また、オンライン家庭教師やオンライン個別指導のサービスは、比較的費用を抑えてマンツーマン授業を受けることができるので、特に対策したい教科や苦手な教科で活用できると良いです。
一方で、オンライン家庭教師や映像授業にはデメリットもあるので、よく考えて検討する必要があります。
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まとめ
それでは、高校生の塾にかかる年間費用についての解説をまとめます。
結論
大学受験をするようであれば塾や予備校を利用すべきですが、高校生の塾の費用は高額になってしまうことも多いです。
大学受験時や進学後にもお金がかかりますので、塾にかける費用を安く抑えつつ、最大限効果を引き出せるように塾を活用できると良いです。
高校生の子どもを持つ家庭が学習塾にかける年間費用の平均は、次のようになっています。
▼この表は横にスクロールできます。
高校(全日制) | 公立 | 私立 |
1年生 | 80,674円/年 | 110,873円/年 |
2年生 | 107,774円/年 | 179,923円/年 |
3年生 | 170,790円/年 | 225,035円/年 |
費用はカリキュラムや科目数によっても異なりますが、一般的には集団指導塾は安く、個別指導塾や映像授業塾が高くなる傾向があります。
受験生であれば、受験にかかる費用や、進学時にかかる費用も考えて予算を組む必要があります。
受験~進学にかかる費用
- 受験料
- 交通費
- 宿泊費(遠方受験の場合)
- 入学金
- 初年度納付授業料等
- パソコン・教科書等
- 定期券購入費(電車・バス通学の場合)
- 家賃・寮費(遠方受験の場合)
高校生の塾費用を安く抑える方法は、主に次の4つです。
高校生の塾費用を安く抑える方法
- 入塾時の無料講習や割引きキャンペーンを活用する
- 必要な教科だけを選ぶ
- 自習室を最大限利用する
- オンラインや映像授業との併用も検討する
今回はの記事が、大学受験に向けての予算を考えるための参考となり、お子様が上手に塾を活用していくきっかけとなればとてもうれしいです。
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