こんにちは。エデュサポです。
子どもにスマホを持たせたら、勉強の妨げになるのではないだろうか
子どもにスマホを与えたら、ゲームばかりやるようになってしまわないだろうか
そんな悩みや不安を抱えられている保護者の方も多いでしょう。
さて、先日、次のようなツイートをしました。
スマホはゲームができる電話機ではありません。手のひらに乗るコンピューターです。
勉強にスマホをどんどん取り入れるべきです。
思考停止して「スマホ禁止」とか「電話のみ使用可」とかしている学校は早く滅びればいいと思います。
— エデュサポ@元塾教室長 (@edsuppor) June 26, 2021
スマホにはデメリットも多いですし、危険性だってあります。
しかし、それ以上にメリットの方が遥かに大きいです。
私が「子どもにスマホを持たせるべきだ」と考える理由は次の3つです。
スマホを持たせるべき理由
- 勉強に必須
- 早くからネットの使い方を知るべき
- もはや生活の必需品
私は以前、塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基に解説します。お子様がスマホと正しく付き合うことで、大きく成長できたのならばとても嬉しいです。
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勉強に必須
デジタルデバイスは、もはや勉強の必需品です。
スマホもタブレットも持たずに勉強に取り組むことは、パソコンを使わずに仕事をするようなものです。

と、言われる方もいらっしゃるとは思います。しかし、仕事だって昔は紙とFAXでやっていたのです。
今では、紙とFAXでは戦えないことは明らかです。勉強についても同じことが言えます。
アプリは効率性抜群
単純な暗記学習については、アプリの効率性は抜群です。
紙の英単語帳をどのように活用していましたか?
まず、知らない英単語を抜き出して覚えて、覚えられたかを単語帳で確認して、覚えていなかった英単語を抜き出してもう一度覚えて、また覚えられたかをチェックして・・・
と、やっていた方が多いと思います。マーカーを引く派や、付箋を貼る派が多いですよね。
アプリなら、覚えられていない英単語のチェックや抜き出しを気軽にできます。
アプリで英単語テストを行えば、間違えた問題を一覧で表示させることが来ます。
それらを紙に書いて覚えたり、音読して覚えたりして、その後にアプリでもう一度英単語テストを行うと、再び間違えた問題が一覧で表示されます。
覚えなければならない単語を簡単にチェックすることができます。
また、間違えた問題だけを出題したり、特に苦手な問題を選んで出題したりと、効率的に暗記できるように工夫されたアプリも出ています。
荷物が減る
学生のかばんの重量は凄いです。
生徒のかばんを見て、「ああ、これは筋トレだな。」と思うことも多いです。
スマホは一台でいろいろなことができるので、かばんの中身を減らすことができます。
昔は英和辞書を毎日かばんに入れて持ち運びましたよね。次第に電子辞書になりましたし、今はスマホで十分です。
英和辞書も和英辞書も古語辞典も単語帳も漢字帳も、スマホ一台で解決です。
学校の方針にもよりますが、タブレットがあればノートを何冊も持っていく必要もありません。タブレット1台に全てのノートを入れることができます。
教科書がデジタル化していけば、紙の教科書の重量もどんどん小さくすることができます。
通学という名の筋トレをする必要がなくなります。
知りたいと思ったときにすぐに調べられる
何か疑問に思ったときに、すぐに調べられるのはスマホの素晴らしいところです。
昔は疑問に思ったら図書館に行って調べるか、職員室に行って先生に質問する必要がありました。
でも、「あとで調べよう」「今度質問しよう」と思っていて、そのままになってしまいがちでした。
しかし、スマホであれば、疑問に思ったその瞬間に調べることができます。
疑問に思った瞬間に勉強できるということは、勉強においては非常に重要です。
人は時間が経てば経つほど興味を失っていくものです。興味の温度が一番高いときに学べるということは、非常に大切なことなのです。
画像やアニメーションも活用できる
デジタルデバイスは、画像やアニメーションの表示に優れています。
紙の本に写真や画像をふんだんに乗せると、ページ数が増えてしまい、厚く重くなってしまいます。そのため、写真や画像の数は控えめになっています。
しかし、スマホやタブレットであればそういったことを心配する必要はありません。ふんだんに画像を入れることができます。
また、アニメーションを使って動きを出すこともできます。
文字だけでは説明が難しいことも、画像やアニメーションであれば伝わりやすいこともあります。
特に子どもの勉強に関しては、具体的なイメージを視覚的に学習できるということは、大きなメリットになります。
早くからネットの使い方を知るべき
インターネットは犯罪に巻き込まれる可能性があるから危険
と、言われる方もいます。
これは事実です。ネット上には悪意ある人間もたくさんいます。
一方で、現代社会において、ネットと関わらずに生きていくことはできません。
スマホやパソコンを使いこなせなければ仕事はできません。日常生活だって送れません。
そうであれば、早いうちから正しいインターネットとの付き合い方を学ぶべきではないでしょうか。
「危ないから」という理由で遠ざけるだけでは、包丁も車もお金も適切な使い方を学ぶことができません。
親が近くで見てあげることができる間に、危険のないインターネットの使い方を学ばせるべきではないでしょうか。
もはや生活の必需品
私はもうスマホなしでは生きてはいけません。
もちろんスマホを連絡ツールとしても使っていますが、その他の多くのことについてもスマホに依存しています。
お金の支払いもスマホです。ポイントカードもスマホです。家計簿もスマホです。スケジュール帳もスマホです。銀行振込もスマホです。時計もスマホです。健康管理もスマホです。お薬手帳もスマホです。音楽プレーヤーもスマホです。家の家電の操作もスマホです。カメラもスマホです。写真アルバムもスマホです。
私は使っていませんが、車や家の鍵もスマホにすることができます。
生活の必需品である以上、子どものうちから慣れ親しんでおくことは大切です。
もちろん、間違いなくこれからスマホに変わるものが登場するでしょうが、新しいデバイスが登場する前にスマホを使いこなせるようにするに越したことはありません。
親が近くにいられるうちに、危険のないスマホの使い方を教えてあげてください。
ルール作りは必要
どれだけスマホのメリットが大きいと言えども、ただ子どもに買って与えるだけでは危険です。
子どもがスマホを欲しがったら、必ず子どもと話し合って、一緒にルール作りをしてください。
親が子どもに一方的にルールを押し付けるのではなく、一緒にルール作りをすることが大切です。
一緒にルール作りをした方が子どもの自主性を育てることができますし、お互いに納得してルールを受け入れることができるからです。




といった形で、何が心配で、その心配事をどうやって解決するか、話し合いながらルール作りをすると良いです。
子どもが成長すれば状況も変わってきますので、必要に応じてルールを柔軟に変更していきましょう。
ルールを変更する際も、子どもと話し合って一緒にルールを変えていってください。
なお、作っておくとよいルールは次の6点です。
決めるべき6つのルール
- 勉強をおろそかにしない
- スマホを使用する時間と場所
- ネットリテラシーに関する勉強について
- データプランや課金などのお金について
- 紛失・破損の際のルール
- ルールを守れなかった時のルール
ルールは口約束だけでなく、紙に書くなどして見えるようにしておくと良いです。
勉強をおろそかにしない
スマホは学びを促進するための強力なツールではあるのですが、勉強を邪魔する強敵でもあります。
ゲームやSNSに時間を吸い取られてしまわないよう、きっちりとしたルールを決める必要があります。
スマホを使用する時間と場所
スマホの使いすぎで、勉強時間や睡眠時間が削られてしまうことは大きな問題です。スマホの使用時間にはルールを作りましょう。
また、スマホの使用時間を決めても、隠れてこっそり使っている可能性もあります。
そのため、使用時間だけでなく、使用場所に関するルールも決めるべきです。
ネットリテラシーに関する勉強
スマホを通じて犯罪に巻き込まれてしまっては大変です。ネットいじめの加害者や被害者になってしまっても大変です。
これらは子どものその後の人生に関わる重大なことですので、確実に予防する必要があります。
予防のためには正しい知識が必要になります。
「週に1回、ネットリテラシーに関する勉強会をする。」などのルールを決めましょう。
親がネットリテラシーについて詳しくないようであれば、一緒に勉強してください。
それこそ、スマホやパソコンを使って一緒に勉強してください。または、勉強会や講習会に参加するのも良いでしょう。
ネットリテラシーに関しては、しっかりと考えておかなければ、その後の子どもの人生に関わる重大な失敗にもつながりうるので、必ずルール作りをするべきです。
データプランや課金などのお金について
お金は大切です。気がついたらゲームに10万円課金していたなんてことにならないよう、ルールを決めておきましょう。
紛失・破損の際のルール
スマホは高いです。物を大切に使うことの大切さを学ぶという意味でも、紛失や破損の時にどうするかを決めておきましょう。
ルールを守れなかった時のルール
「話し合って決めたルールを守れなかったときはどうするか」についても、ルールを決めておきましょう。
子どものプライバシーとのバランス感覚は大切
スマホの使用に関して、親が子どもを監視することは大切ですが、子どもにもプライバシーがあります。
何もかもを監視されてしまっては子どもは窮屈ですし、子どもの成長のためにもよくありません。
子どもの年齢にもよりますが、メールやSNSのメッセージをすべてチェックしたり、ネットの検索履歴を覗き見たりするのはやりすぎだと思います。
それは、子供部屋の机の引き出しの中を引っ張り出して、秘密の日記をこっそり読んだり、子ども宛てに届いたラブレターを読んでしまう行為に近いです。
とはいえ、秘密の日記よりもSNSでのメッセージの方が危険度が高いのも確かです。
そのため、ネットに対する正しい知識を身につけさせながら、徐々に子どものプライバシーに重きを置くようにすると良いでしょう。
まとめ
それでは、子どもにスマホを持たせるべき3つの理由をまとめます。
スマホを持たせるべき理由
- 勉強に必須
- 早くからネットの使い方を知るべき
- もはや生活の必需品
スマホを勉強に取り入れられるかどうかは、学びの質や、テストの点数という成果を大きく左右します。
スマホを上手に使いこなせるかどうかは、生活の質を大きく左右します。
お子様が早いうちからスマホの適切な使い方を学び、豊かな学びのためのツールとして活用できるようになれば、私はとても嬉しいです。