こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
子どもの定期テストの勉強で、親はどのようにサポートすれば良いものかと悩まれている保護者の方は多いです。
子どもの勉強態度や勉強方法を見ていると、ヤキモキしたり、イライラしたりして、ついつい口を出したくなってしまいますよね。
結論
中学生が自力で定期テストの勉強に取り組むのは非常に難しいです。
親は、主にモチベーション管理と学習管理でサポートしてあげられると良いです。
今回は、子どもの定期テストの成績アップのためにできる親のサポートについて解説します。
中学生を対象に解説していきますが、高校生も参考にしていただけます。
最後まで読んでいただき、お子様が定期テストの成績をアップさせたうえで、人間的にも大きく成長できるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
[toc]
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定期テスト成績アップのために親がすべきサポート
定期テストの勉強のサポートと聞くと、「勉強を教えること」を考える保護者の方が多いです。
しかし、子どもの定期テストの勉強のサポートとして親がすべきことは、「勉強を教えること」ではありません。
定期テスト成績アップのために親がすべきサポートは、主に次の2つです。
親がすべきサポート
一つひとつ解説します。
サポート1:モチベーションアップのサポート
定期テストの成績アップのために親がすべきサポートの中で一番大切なのは、子どものモチベーションアップのサポートです。
勉強へのモチベーションを持って前向きに勉強に取り組むことができれば、自然と成績は上がるからです。
逆に、モチベーションが低い状態で勉強に取り組んでも、意味のないただの作業になってしまう可能性があります。
勉強量を増やすのにも、勉強効率を上げるのにも、まずは勉強に対するモチベーションを高める必要があります。
勉強について考えるときは、勉強内容や勉強方法よりも、まずは「やる気を高めること」が大切です。
具体的なモチベーション管理の方法については、後ほど解説します。
サポート2:学習管理のサポート
定期テストの成績アップのために親がすべきサポートで、すぐに結果につなげることができるのは、学習管理のサポートです。
中学生の子どもは、勉強そのものよりも、学習管理が苦手な場合が多いです。
学校や塾に通っていれば、やるべきことはすべて課題や宿題という形で与えられます。
そのため、言われた課題に取り組むことはできるようになりますが、自分で何をすべきかを考えて、課題を設定することができるようになりません。
いきなり、「定期テストのための勉強を、自分で考えてやりなさい。」と言われても、
「何からやればいいかわからない!」という中学生も多いです。
最初は、親が学習管理のサポートをしてあげる必要があります。
具体的な学習管理の方法については、後ほど解説します。
定期テスト成績アップのためのモチベーション管理
定期テストの成績アップのために親がすべきモチベーション管理は、主に次の3つです。
モチベーションのサポート
一つひとつ解説します。
モチベ管理1:褒める・認める
親がすべきモチベーションアップのサポートで一番優先すべきは、「褒めること」と「認めること」です。
褒める・認めるをおろそかにすれば、このあとに解説することはすべて意味がありません。
子ども自身が自分を肯定できなければ、前向きに物事に取り組むことはできないからです。
子どもを褒めること・認めることは、勉強における親のサポートの前提中の前提です。
褒めるポイントは積極的に探す
定期テストはついつい点数という「結果」に注目してしまいますが、長い目で見れば結果そのものはそれほど重要ではありません。
もちろん、高校受験のことを考えれば通知表の評定も気になります。
しかし、定期テストを通して子どもが成長することを考えるのであれば、過程の方こそが重要です。
結果よりも過程に注目すれば、褒めるポイントや認めるポイントはたくさん見つかるはずです。
>>高校入試の内申点とは?重要性・計算方法・上げ方を徹底解説!
的外れの褒めはマイナス
褒めるポイントや認めるポイントを積極的に探すことは大切なのですが、的外れに褒めると逆効果になってしまいます。
たとえば、中学生に向かって、
「足し算の計算がちゃんとできてエラい!」と褒めても、
「バカにされてる。」と思われてしまいます。
適切なポイントを褒めるためには、子どもが今現在、何に頑張っているのかをよく見てあげる必要があります。
「見ていてもらえる」ことは、子どもにとっては大切なこと
子どもたちにとって、自分が努力していることを見ていてもらえていること、認めてもらえていることは、とても重要なことです。
誰にも見てもらえないまま、誰にも認めてもらえないまま努力を続けることは、子どもでなくても難しいです。
そして、親が子どもの努力を「ちゃんと見ていること」「ちゃんと認めていること」は、言葉に出して伝えなければ、子どもには伝わりません。
声に出して子どものことを褒めること・認めることは、勉強に取り組む子どもたちにとってはとても大切なことです。
モチベ管理2:目標設定
親がすべきモチベーションアップのサポートとしては、目標設定を子どもと一緒に考えることも重要です。
明確な目標を設定できれば、具体的に何をすべきかが見えてくるからです。
目標を設定できないと闇雲に前に進むことしかできなくなるため、子どもは「何を頑張ればいいのかわからない」という状態になってしまうことが多いです。
目標という到達点が具体的にイメージできると、頑張るべきことが見えてきます。
可能であれば、「目標を達成したらどうなるか」、「目標を達成したらどんな気持ちになるか」などの、目標達成後を具体的にイメージさせてあげられると良いです。
届きそうな目標を具体的に
目標は、頑張れば届きそうなものを設定します。
頑張っても頑張っても届かなそうな無理な目標は、設定しても意味がありません。
逆に、簡単に達成してしまうようなハードルの低い目標も意味がありません。
目標は、数字などを使って具体的に決められると更に良いです。
目標例
- 学年順位を前回よりも20位上げる
- 5教科合計400点
- 苦手な数学で平均点を取る
押し付けないことが大切
目標は、親が子どもに押し付けてはいけません。
子どもと一緒に考えて、一緒に設定することが大切です。
他人が設定した目標は、他人事のように感じてしまうからです。
また、目標や課題を自分で設定する力を育てることも大切だからです。
最終的には、親のサポートなしに、子ども自身が適切な目標を設定できるようになることを目指します。
あくまでもサポート
最初のうちは、子どもが無茶苦茶な目標を設定してしまうかもしれません。
無茶苦茶な目標
- 「前回から学年順位150位アップ!」のような、あまりに高い目標
- 「前回の点数をキープ」のような、あまりに低い目標
- 「めっちゃ頑張る」のような抽象的な目標
このような無茶苦茶な目標に対しては、
「こうしてみたら?」や、「この方がいいかもしれないよ?」といった形でサポートしてあげる必要があります。
また、なかなか目標を作れない場合には、
「たとえば、前回うまくいかなかった数学の目標点を決めたら?」や、「学年順位が前回よりもどれくらい上がったらうれしい?」といった形で、
ヒントを出してあげられると良いでしょう。
将来の目標まで話せると更に良い
直近の定期テストの目標を設定することも大事ですが、もっと先の将来の目標まで話せると更に良いです。
特に、勉強時間が足りない子どもや、なかなか勉強に取り組めない子どもには、将来のことを考える時間が必要です。
勉強することの必要性や、勉強することの意味が理解できなければ、前向きに勉強に取り組むことは難しいからです。
どんな大人になりたいか、どんな仕事をしてみたいか、考える機会や話す機会を作ってあげる必要があります。
>>将来の夢がない子どもに見てほしい動画5選【保護者の方にも見てほしい】
>>勉強する意味を子どもに聞かれたときに親がすべきこと【疑問は成長のチャンス!】
モチベ管理3:応援していることを伝える
子どものことを応援しているということをしっかりと伝えることも、親がすべきモチベーションアップのサポートの一つです。
子どもにとって、自分自身を肯定できるようになることは大切です。
自分自身を肯定できれば、自分が取り組んでいることに自信が持てるからです。
自分がやっていることに自信が持てなければ、努力し続けることはできません。
子どもが自分自身に自信を持てるよう、子どもの目標や、子どもが取り組んでいることを応援してあげてください。
定期テスト成績アップのための学習管理
定期テストの成績アップのために親がすべき学習管理は、主に次の4つです。
モチベーションのサポート
一つひとつ解説します。
学習管理1:学習計画を立てる
親がすべき学習管理のサポートとして一番最初に取り組むことは、子どもと一緒に学習計画を立ててあげることです。
中学生の子どもにとって、一人でゼロから学習計画を立てるのは難しいからです。
定期テストの時期が近づいてきたら、定期テスト2週間前からの学習計画を一緒に考えてあげてください。
学習計画表は学校で配られると思いますので、それに記入していきます。
もし学校で配られないようであれば、エクセルやGoogleスプレッドシートで簡単な物を作成すると良いでしょう。
以下に学習計画表の例を貼っておきますので、もしよろしければダウンロードして利用してください。
サイズは、A3横を想定しています。
大きな目標から具体的な計画へ
学習計画を立てるときは、大きな目標から考えて、具体的な計画へ落とし込んでいきます。
いきなり詳細な学習計画から作りはじめるのは難しいからです。
最初に、定期テスト当日までにやるべきことを、各教科ごとにすべて書き出します。
続いて、それぞれのタスクをいつまでに終わらせるか目標を立てます。
最後に、そのタスクを目標日までに終わらせるために、1日何ページづつ取り組むか計画を立てます。
学習計画作成手順
- やるべきことをすべて書き出す
- 各タスクの終了目標日を決める
- 1日何ページ取り組むか計画する
定期テストの勉強で取り組むべきことについては、『定期テストで450点取って高校受験でも勝つための勉強法』という記事で詳しく解説しています。
ぜひ、そちらも参考にしてください。
学習管理2:学習進捗を管理
親がすべき学習管理のサポートとして次に取り組むべきことは、子どもの学習進捗の管理です。
学習計画を立てても、それを実行できなければ意味がないからです。
定期テスト勉強に取り組んでいると、計画どおりに学習が進まないこともあります。
むしろ、計画どおりに進むことなどまずありません。
ですので、細かく学習進捗を確認して、計画の修正をしていく必要があります。
学習計画の修正については、中学生が一人で取り組むのは難しいです。
親がサポートして、一緒に考えて修正していく必要があります。
毎日チェックする時間を作る
定期テストの勉強中は、1日に5分~10分で良いので、子どもと一緒に学習進捗をチェックする時間を毎日作れると良いです。
計画の修正は、早ければ早いほどやりやすいからです。
学習進捗が学習計画から大きく外れてしまうと、もう学習計画をイチから作り直さなければならなくなります。
そうなる前に、細かく修正をしながら勉強を進めていけると良いです。
昨日のチェックと今日の目標
学習進捗チェックの時間にやるべきことは、「昨日取り組んだことのチェック」と「今日やるべき勉強の目標の確認」です。
仕事などの都合もあると思いますが、夜遅くよりも、夕方早くの時間帯で行えると良いです。
目標を宣言してから勉強に取り組んだほうが、しっかり計画どおりに取り組める可能性が高いからです。
今日の目標は、子ども自身の口で言葉にすることが大切です。
言葉にすることで、目標達成を具体的なイメージにすることができます。
昨日のチェックでは、計画どおりに取り組めた部分をしっかりと認めて、褒めてあげてください。
計画どおりに取り組めなかった部分については、いつどのように取り組むか、子どもに考えさせてください。
「こうしなさい。」と指示を出すのではなく、「どうしようか。」と問いかけて、本人に考えさせることが大切です。
学習管理3:管理から自立を目指す
最初のうちは、学習計画の作成も、学習進捗のチェックも、手取り足取りサポートしてあげて問題ありません。
しかし、だんだんと子どもに任せるようにしていき、最終的には子どもが自力で勉強に取り組めるようにしていく必要があります。
いつまでも手取り足取りサポートしていては、子どもが自分で課題を設定して、それを達成するための過程を考える力を育てられないからです。
高校生になっても親が手取り足取りサポートしてあげているようでは、大学受験ではまったく戦えません。
また、これからの社会では課題解決能力が低ければ活躍できません。
最初はしっかりと管理してしまって大丈夫ですが、いずれ自立できるようにすることを意識しながらサポートしてあげることが大切です。
一緒に取り組むことが大切
先程から「子どもと一緒に」というワードがチラホラと見えていたのは、子どもの自立を促すという意図があったからです。
指示通りに取り組んだり、出された宿題に取り組んだりするだけでは、「定期テストの点数」という結果は得られるかもしれませんが、子どもの成長を促すことはできません。
指示を出すのではなく、一緒に考えて、一緒に決めていくことが大切です。
学習管理4:学習環境を整える
親がすべき学習管理のサポートには、学習環境を整えるというものもあります。
子どもが集中して勉強に取り組める環境を作るのは、思った以上に難しいものです。
ずっと自室にこもって勉強していると、人目がないのを良いことについついマンガを読んでしまったり、スマホをいじってしまったりしてしまうかもしれません。
かと言って、人目のあるところはうるさくて勉強に集中できないかもしれません。
どのような環境であれば勉強に集中できるか、子どもと相談しながら環境を整えられると良いです。
定期テスト成績アップのために親がすべきでないこと
ここからは、逆に、定期テストの成績アップのために親がすべきでないことを8つ解説していきます。
すべきでないこと
一つひとつ解説します。
NG1:子どもに任せっきりにする
定期テストの成績をアップさせるためには、子どもに任せっきりにしてはいけません。
中学生の子どもが、課題設定から目標達成までを一人でコントロールするは非常に難しいからです。
必ずサポートしてあげる必要があります。
とりあえず塾に任せっきりにしてしまう保護者の方も多いですが、たとえ塾に通っていたとしても、親のサポートは必要です。
学習塾は勉強や受験をサポートするサービスではあるのですが、なにかもすべてを見てもらうことはできないからです。
学習サービスを利用すれば確かに保護者の負担は減りますが、丸投げしてよいわけではありません。
NG2:「勉強しなさい」と言う
勉強しない子どもを見ていると、ついつい「勉強しなさい!」と言ってしまいますが、
「勉強しなさい!」と言われてやる気が出る子どもはいません。
むしろ、やる気が下がってしまうことのほうが多いです。
ですので、「勉強しなさい!」と言うのであれば、むしろ何も言わないほうが得策です。
命令より応援
子どもも、勉強しないといけないことはわかっているはずです。
ですので、「勉強しなさい!」と命令するよりは、「頑張ろう!」と応援してあげたほうが良いです。
事前に学習計画を一緒に作っているようであれば、グズグズしていては終わらないことを子どももわかっているはずです。
具体的に、「まずはこれから取り組んでみよう!」と背中を押してあげると、子どもも勉強に取り掛かりやすいです。
NG3:感情的に叱る・否定する
定期テストの勉強に限らず、感情的に叱ったり、子どもを否定したりしてはいけません。
「おまえは何をやってもダメだ。」や、「こんなこともできないのか。」などの言葉で子どもを否定すると、子どもは自分を肯定できなくなってしまいます。
自分を肯定できなければ、何かに前向きに取り組むことは難しいです。
また、感情的に叱るのもいけません。
感情的に叱れば、子どもは恐怖を感じて、「怒られないようにしよう。」と、勉強に取り組んでくれるかもしれません。
しかし、それはネガティブなモチベーションです。
「~しないように。」というようなネガティブなモチベーションは長続きしませんし、いつまで経っても自立できなくなってしまいます。
大人になってからも「怒られないように」と行動しているようでは、「大人」とは言えません。
NG4:人と比べる
兄弟や友人など、他の子どもと比べるようなことを言ってはいけません。
「お兄ちゃんはこうだったのに」や、「〇〇さんは立派な大学に行ったのに」といった発言は、こちらが想像している以上に子どもを傷つけます。
ついつい言ってしまいたくなるものですが、グッと堪えてください。
向き合うべきは、目の前にいる子どもです。
人にはそれぞれ、良いところも悪いところもあるものです。
NG5:勉強を教える
子どもがわからないところがあると、ついつい自分で教えたくなってしまうことがあるものですが、可能な限り親は勉強を直接教えないほうが良いです。
「教わること」だけが勉強ではないからです。
指導経験が豊富な先生ほど、生徒の質問に対していきなり丁寧な解説をしたりしません。
まず最初に、自分が解説すべきかどうかを考えます。
どうしてあげることが目の前の子どもの学力を一番伸ばしてあげるかの判断は、非常に難しいです。
繰り返しになりますが、「教わること」だけが勉強ではありません。
ちょっとした質問に答えたり、問題の出し合いっ子をしたりするのは問題ありませんが、基本的には保護者はモチベーションアップのサポートや学習管理のサポートに徹し、勉強の中身については学校の先生などのプロに頼るべきです。
NG6:完璧を求める
子どもの定期テストの勉強に、完璧を求めてはいけません。
親としては、子どもがあまり意味のない勉強に取り組んでいたり、やるべきことに取り組めていないと、ヤキモキしたりイライラしたりしてしまうと思います。
私も生徒を指導する立場だったので、その気持はとてもよくわかります。
しかし、中学生というものは、大人が思っている以上に子どもです。
経験は浅いですし、うまくできないこともたくさんあります。
それに、失敗することだってとても大事な経験です。
失敗を許容し、その後どうすればよいか、子どもと一緒に対話することが大切です。
無理をさせると危険
定期テストの学習計画が計画どおりに進まないと、もどかしい気持ちになってしまいます。
要領悪く勉強に取り組んでいるのを見ていると、ついついキビキビとやらせたくなってしまうものです。
しかし、中学生にとっては、いきなり完璧を求められても無理です。
効率の良い勉強方法を習得するためには、効率の悪い勉強を体験するしかありません。
また、「今日のノルマが終わるまで寝ないで頑張りなさい!」と言ってしまいたくなることもあると思いますが、焦る気持ちを抑えてしっかりと眠らせてください。
睡眠時間を取らないと翌日の勉強に支障が出ますし、健康を害してしまえば、何のために勉強しているのか本末転倒になってしまいます。
NG7:罰を与える
子どもの定期テストの勉強において、罰を与えるようなルールを作ってはいけません。
「罰」はネガティブなモチベーションだからです。
そして、「罰」は親が子どもに一方的に押し付けるルールだからです。
親子の信頼関係にも影響します。
「〇〇点以下だったらスマホ没収」や、「〇〇をサボったらピアノを辞めさせる」などの罰は、一瞬その場では効果があるように見えますが、長い目で見れば大きな大きなマイナスになります。
NG8:報酬を与える
罰を与えることはもちろんダメなのですが、報酬を与えることにも慎重になる必要があります。
特に、結果に対して報酬を与えることは非常に危険です。
報酬のために勉強するようになってしまい、報酬がなければ勉強しなくなってしまうからです。
現代社会では、大人になってからも勉強を続けなければ、あっという間に戦力外になってしまいます。
「給料アップのために勉強しよう!」と思えるのであればまだ良いですが、子どものときに受動的に報酬をもらっていると、なかなか自主的な勉強には取り組めないものです。
NG報酬例
- 学年順位〇〇位以内に入ったら新しいスマホを買ってあげる
- 数学が〇〇点以上だったらお小遣い500円アップ
結果に依存しない「ご褒美」にする
とはいえ、テスト後になにかうれしいことがあると、子どもは勉強を頑張れるものです。
ですので、「物」や「お金」ではない「ご褒美」を考えると良いでしょう。
また、「結果」ではなく、「過程」に対するご褒美にすると良いです。
OKご褒美例
- テスト勉強を頑張れたら家族みんなで遊園地に行く
- 毎日単語練習に取り組めたら一緒にケーキバイキングに行く
定期テスト成績アップのための試験が終わったあとのサポート
定期テストの成績アップのための親のサポートとしては、試験が終わったあとのサポートも大切です。
試験が終わった瞬間から、次の定期テストに向けてのサポートがはじまっていると言っても過言ではありません。
定期テスト後の親のサポートとしては、次の4点が考えられます。
試験後のサポート
一つひとつ解説します。
試験後1:努力を褒める・認める
定期テストが終わったら、まず真っ先に、子どもが努力したことを認めて褒めてあげてください。
テストの結果ではなく、努力したことを褒めてあげてください。
この記事の序盤でも解説しましたが、子どもにとっては、自分が努力していることを誰かに見てもらえているかどうかはとても大切なことです。
子どもの努力をしっかりと見て、認めてあげてください。
試験後2:解き直しに取り組ませる
テストが返却されたら、すぐに解き直しに取り組ませます。
放っておくと子どもはテストの解き直しに取り組みません。
そもそも、テストの解き直しをすべきだということを知らない子どもも多いです。
学校でテスト返却時に解説してもらっていたとしても、自分の力で解き直しすることが大切です。
必ず解き直しに取り組ませてください。
試験後3:ポジティブな反省会
テストの解き直しが終わったら、今回の定期テストの反省会を行います。
振り返りや総括をして課題をはっきりさせなければ、次の定期テストに向けての課題解決ができないからです。
ここで重要なのは、ポジティブな反省会をするということです。
反省会というと、できなかったところばかりを洗い出すようなネガティブなダメ出し会になってしまいがちですが、できたところも洗い出すポジティブなものにすることが大切です。
子どもが反省会に苦痛を感じてしまうと、前向きなに課題発見することができないからです。
褒めポイントを積極的に探す反省会にすると良いでしょう。
試験後4:学校の予習復習に取り組ませる
定期テストの反省会が終わったら、学校の予習復習に取り組む習慣をつけさせます。
勉強は、結局は普段の積み重ねが一番大切だからです。
定期テスト対策は、普段の授業からはじまっているのです。
「予習→学校の授業→復習」のように、短期間で同じ学習内容を3回繰り返すと、学習内容が定着しやすくなります。
普段の授業で毎回学習内容をしっかりと定着させることができれば、基礎力が定着した状態で定期テスト直前の勉強に取り組むことができます。
余計な復習に時間をかける必要がなくなるので、充実した定期テスト対策に取り組むことができます。
とくに、定期テストで450点以上を目指すのであれば、普段の授業の予習復習は必須です。
第三者のサポートに頼る
保護者が子どもを「褒める・認める」を意識していれば、反抗期であっても親のサポートを快く受け入れる中学生は多いです。
ただ、中学生は感情的にも不安定であり、本人にも理由が分からずに親に反発してしまう場合もあります。
その場合は、第三者のサポートを頼ってください。
幸いにも、日本には学校の勉強や受験勉強をサポートしてくれるサービスがたくさんあります。
大人には反発しても、大学生の家庭教師や塾講師には素直になれる中学生も多いです。
すべて丸投げにしてしまうのはいけませんが、ご家庭だけで抱え込まないことも大切です。
定期テストの成績アップに利用できるもの
ここからは、中学校の定期テスト成績アップにおすすめの学習サービスを紹介していきます。
子どもの性格や学習状況によって異なりますが、定期テストの成績アップに注目するのであれば、一般的には次の順でおすすめです。
おすすめ1:地元の学習塾
中学校の定期テストで成績アップを目指すのであれば、地元の学習塾に通うことを一番おすすめします。
地元の塾は地域密着型の塾が多く、学校の定期テストから高校受験まで、手厚くサポートしてもらえるからです。
近隣の生徒が通っている各中学校の情報や、近くの高校の情報に詳しいので、その地域ならではの対策をしてもらえます。
デメリットは、高校受験までの3年間で、費用がかなり高額になることです。
毎月かかる固定費となりますので、無理なく続けられる料金かどうかよく検討する必要があります。
通える距離に良い塾がないということであれば、オンライン家庭教師・オンライン個別指導のようなサービスを選ぶこともできます。
オンラインであれば、住んでいる場所に関係なくいろいろな講師の授業を受けることができるため、子どもにピッタリの先生に出会える可能性が高いです。
地元の学習塾の特徴
- 地域密着型が多い
- 地域情報に詳しい
- 手厚くサポートしてもらえる
- 費用が高額
大手学習塾の紹介
大手の学習塾をいくつか紹介します。
近所にあるようであれば、まずは資料請求や体験授業などの問い合わせをしてみると良いです。
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おすすめ2:タブレット教材
中学校の定期テストで成績アップを目指すのであれば、タブレット教材もおすすめです。
特に、演習量を確保したいということであれば、紙の問題集よりもタブレット教材のほうがずっとおすすめです。
最近のタブレット教材はAIを活用しているので、非常に効率的に演習に取り組めるからです。
AIが定期テストに向けての学習計画を作成してくれたり、普段の取り組みから学習到達度を測って、今取り組むべき問題を選んで出題してくれたりと、昔に比べて遥かに効率的になっています。
学校の授業の予習復習から、定期テスト直前の対策まで幅広くりようすることができます。
タブレット教材は費用がそれほど高くないのも魅力的です。
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中学生向けのタブレット学習教材については、『中学生におすすめのタブレット学習教材6選!目的別に元塾教室長が徹底比較!』で解説しています。
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中学生におすすめのタブレット学習教材6選!目的別に元塾教室長が徹底比較!
この記事では、中学生におすすめのタブレット学習教材を徹底比較しています。
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心のサポートは親が適任
モチベーションのサポートや学習管理については、学習塾や学習サービスに手厚くサポートしてもらうことができます。
一方で、心のサポートについては親が一番の適任です。
子どもの一番近くで一番多くの時間を共有してきたのは、他の誰でもない保護者の方です。
私が塾に勤めていたときは、「お子様の様子で気になることがあれば、細かなことであってもすぐにお電話ください。」と、
常にお願いしていました。
私には気づけないことでも、保護者の方であれば気がつくことができるからです。
第三者には気づくことができない細かな心の変化を見逃さず、サポートしてあげられると良いです。
まとめ
それでは、子どもの定期テストの成績アップのためにできる親のサポートについての解説をまとめます。
結論
中学生が自力で定期テストの勉強に取り組むのは非常に難しいです。
親は、主にモチベーション管理と学習管理でサポートしてあげられると良いです。
定期テスト成績アップのために親がすべきサポートは、主に次の2つです。
親がすべきサポート
- モチベーションアップのサポート
- 学習管理のサポート
定期テストの成績アップのために親がすべきモチベーション管理は、主に次の3つです。
モチベーションのサポート
- 褒める・認める
- 目標設定
- 応援していることを伝える
定期テストの成績アップのために親がすべき学習管理は、主に次の4つです。
モチベーションのサポート
- 学習計画を立てる
- 学習進捗を管理
- 管理から自立を目指す
- 学習環境を整える
逆に、定期テストの成績アップのために親がすべきでないことは、主に次の8つです。
すべきでないこと
- 子どもに任せっきりにする
- 「勉強しなさい」と言う
- 感情的に叱る・否定する
- 人と比べる
- 勉強を教える
- 完璧を求める
- 罰を与える
- 報酬を与える
定期テスト後の親のサポートとしては、次の4点が考えられます。
試験後のサポート
- 努力を褒める・認める
- 解き直しに取り組ませる
- ポジティブな反省会
- 学校の予習復習に取り組ませる
中学生は反抗期真っ盛りの場合もあり、ご家庭だけで問題解決することが難しい場合も多いです。
そのような場合は、学習塾などの第三者に頼ることも大切です。
中学校の定期テスト成績アップにおすすめの学習サービスも紹介しました。
今回の記事が、お子様が定期テストの成績をアップさせたうえで、人間的にも大きく成長するきっかけとなればとてもうれしいです。
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